当分の目標は目指せ、評価色つきです。
原作キャラと絡ませます。
時系列はストライカーズの4年前です。
朝日が登り、何時もと変わらぬ朝である。
ローは自分の部屋のベットでまだ眠っていた、今日は午前中の診察の予定はなく一日暇なのであるこうした日はローは何時も起きては寝るというサークルをお昼まで続けるのである。
この日もローは朝の8時頃に目が覚める。
「ん・・・・・・朝か、でも今日は診察はないからゆっくりと・・・んん?」
ローは自分の左腕に何か当たっているような感じがした、当たっているというよりかは抱き付いているという方が正しいだろう。さらに彼が左腕を腕を少し動かすと「ふにゅり」と柔らかい何かに触れる感触がする。
「・・・・・・まさか!」
ローは布団をはがすと、薄ピンク色のパジャマを着たアリシアが彼の左腕に抱きつきながら寝ていた。彼は直ぐに離れようとしたが、予想以上に抱き付く力が強く苦戦する。
「こいつ、性懲りもなく・・・・・おい!起きろ!アリシア!」
仕方なくアリシアを起こすことにした、ローが肩を揺さぶるとアリシアは目を醒ます。
「う~ん・・・・・・あ、トラ男君おはよー」
アリシアの柔らかな微笑を浮かべる、その姿にローは一瞬見惚れたが直ぐに本題に入る。
「 //////何度も言ってるだろ!俺のベットに潜り込んで来るな!」
「だって~、一人で寝るのが淋しいんだもん、アリシアは温もりに飢えているんだよ?」
実は今のような状況は初めてではない、アリシアはたまに夜中に起きて喉を潤した後寝ぼけてローのベットに潜り込んでしまうのだ。
尤も、寝ぼけていたからとはいえローの左腕に抱きつきながら寝ていたのは何処か意図的なものを感じるが。
「ガキかお前は!それに温もりならペボと一緒に寝ればいいだろ!」
確かにペボの体毛はとても保温能力が高く、冬には寝心地がいいだろう。
「アリシアはトラ男君じゃないと嫌なの!それともトラ男君はアリシアのこと・・・・・・嫌いなの?」
これがもしペボであったら、問答無用で彼の能力で切り刻んでいるところだがアリシアは別だ只でさえ美少女と言える彼女が目を潤わせる顔は破壊力が計り知れない。
それはローも例外ではなく、なんとも言えない罪悪感がこみ上げたじろんでしまう。
「別に・・・・・そういう訳じゃない、すまない、俺が悪かったよ・・・・・・」
彼女の境遇を考えればあながち彼女の言い分は間違っていないかもしれない、それを思ったローは素直に謝る。
「ありがとう!やっぱりトラ男君大好き!!!」
彼の謝罪に元気を取り戻した彼女は何時もの笑顔を見せ彼の体に抱き付く。よりいっそう顔の距離が近くなりローの心臓の鼓動も早くなる。
「だから抱き付くのは止めろ――――!!!」
朝にあんなことがあったローは完全に意識が覚醒してしまい二度寝をする気にはなれなかったため、起きたローはアリシアとペボとで朝食を食べていた。
アリシアとペボはトーストをかじるがローはパンが嫌いであるので毎朝、アリシアが作るおにぎりを食べている。
「トラ男君!今日はアリシア、臨海空港であるヒーローショーに行ってくるからね!」
「お前14歳だろ、まだそんなのに興味あんのかよ」
アリシアのいうヒーローショーとは、ミッドチルダ全域で放送されている特撮ヒーローがイベントでやってくると言うものだ、地球で言えば仮面ライダーショーのようなものだ。
子供を中心に大人気であり、子供っぽい性格をしているアリシアも例外なく夢中になっている。
因みにアリシアの年齢は正確に言えば違うが、身長や彼女の顔つき等からローが決めた。
「そんなじゃないよ!トラ男君にはあのヒーローのよさが分からないんだよ!」
ローは全く興味がないので理解しろといわれても困難なのは明白だ。
「分かるかよ、別に行くのは構わんが、あまり遅くなるなよ」
「え~、その後も色々回りたいな~」
空港には大きなショッピングモールが隣接しており、空港の通路からショッピングモールに入れるようになっている。様々な世界の特産品等が手に入ることもあり連日多くの人が訪れている。
「用もないのにほっつき歩くと面倒事に巻き込まれるぞ」
「アリシアそんな子供じゃないよ、知らないおじさんなんかについていかないよ」
ローが言っていることとは一部あってはいるが、少しずれている、確かに誘拐も考えられるが知らない人間についていかないのは14歳ならば容易に理解できる。
人が多い所にはそれなりの面倒事も付きまとう、つまり何かしらの事故や事件が起こるのを危惧しているのだ。勿論そんな頻繁に起こる筈はないが可能性はなくはない。
「そういうことじゃないんだがな・・・後、
ヒーローショーに行くお前が子供ではないと言っても説得力ないんだよ」
「ひど~い、いいもん!トラ男君はついてこなくていいよ!」
アリシアは頬を膨らませながら怒る。
「言われなくても行くかよ!」
ローはおにぎりを食べきり、自分の部屋に戻っていった。
午後になりアリシアは臨海空港に出掛けていった、ヒーローショーは午後からあるらしくお昼を食べてから出掛けたようだ。
しかし家を出るときのアリシアはローに子供扱いをされたのが気に入らないのか、少しご機嫌斜めのようだった。
アリシアが出掛けてからはローは自分の部屋で医学書をベットに寝ながら読みふけっていた。
ローが読んでいるのは古代ベルカ時代の医学書である。
医学とは日々進歩しているが、だからといって昔の医学が役に立たない訳ではない、むしろ今ローが読んでいる古代ベルカ時代のものは歴史的にも大きな発展を遂げたものが多い。
つまり参考になるものも多いのだ。
当然、このような貴重な資料を民間人であるローが借りられる訳がない、この医学書は無限書庫にあるものだが、ローがある無限書庫の司書長と知り合いであるため特別に貸してもらっている。
「・・・・・なるほどな、やはり中々参考になるな―――――おっと、もうこんな時間か・・・」
最後の医学書を読み終えたときには、既に午後5時を回っていた、何時もならアリシアが夜ご飯の支度を始める頃だ。
ローは部屋を出てリビングに入る、リビングのソファーではペボがテレビを見ている。
番組の内容は《癒される動物たち特集》というものである。
「おいペボ、アリシアは帰ってきたのか」
「ん、キャプテン、まだ帰ってないよ」
「あいつ、まだ帰ってないのかよ」
アリシアがヒーローショーや買い物に夢中になっているのは容易く想像は出来るが、何処かローはおちつかない。
「キャプテン、心配なら迎えにいけば?」
ローのそんな様子を感じ取ったのかペボはローに提案する。
「アホかよ、それこそあいつの機嫌を悪くするだろ」
またローに子供扱いされたと思われるかもしれない、そう考えているのだ。
「でもキャプテンは・・・・・《臨時ニュースです》・・・・あれ?なんだろう」
先程までやっていた番組の画面がニュースの画面に切り替わる、ローとペボは話を中断しテレビに視線を向ける。
《午後5時頃未明に臨海空港で大規模な火災事故が発生しました、原因は爆発であるとみられで管理局ではテロの可能性もあり得るとしています、怪我人や死傷者も多数出ておりまだ建物の中に取り残されている客や従業員も多数~~~~》
テレビの画面には火災現場の映像が流れており、空港全体が炎で覆われ、瓦礫が周囲に散乱していた。
そしてそれは空港に隣接しているショッピングモールも同じような状況だった。
「キャ、キャプテン、まさか・・・・・」
ペボが想像していることはローにも直ぐに理解できたが先ずは冷静になる。
「落ち着け、必ずしもアリシアがいるとは限らないだろ、今電話をかける」
ローはアリシアの画面を呼び出そうとしたが、いっこうに繋がらずに切れてしまった。
「どうやら・・・・・お前のいう通り、
ローはそう呟き。
「ペボ、デバイスをよこせ」
ペボはローがデバイスを使う意味を直ぐに理解し、自身に抱えていたデバイスをローに渡す。
ペボがローに渡したデバイスは一言で言えば妖刀である、ローの背丈ほどもある長い大太刀で名は《鬼哭》(きこく)。
その長さからか普通の刀のように腰に差すことが出来ず、普段はペボが抱えているか、リビングの壁に立て掛けている。
因みに鬼哭の手入れはペボに任せており、普段の態度からは想像できないが、自分の愛刀を任せていることから、心のなかでは信頼しているのはわかる。
「キャプテン、気をつけてね」
ペボに心配そうな口調にローは。
「誰にいってんだ、直ぐに帰るお前は留守番してろ」
ローはそう言い家を出ると彼の所有する、ツアラータイプのバイクに跨がり、鬼哭をバイクに寝かせ、臨海空港に向けて出発する。
臨海空港では既に多くの消防隊や管理局の人間が回りを囲んでいた、当然炎の消火に取りかかっていたが炎の勢いが強く中々消えず、救助活動も難航していた。
中には空から救助に向かう物もいたが、硬い瓦礫に阻まれる、魔法で破壊しようと思えば不可能ではないが、周りに人がいるかもしれない状況では力の加減が難しく足踏みをしていた。
ローはその状況を臨海空港近くの建物から眺めていた。
「やはり管理局はあてに出来んな」
ローは臨海空港に着くとアリシアを探したが見つからずまだ建物の中にいると判断した。
「セットアップ」
彼の姿は黒いロングコートに変わる。
これ以上悠長なことはしていられない、そう思ったローは右手を手のひらを下に向けながら伸ばし――――
「"
ローがそう唱えると、臨海空港全体を青白いドーム状の円が包む。
突然の出来事に回りの管理局員は驚いているが、説明している時間はローにはない。
ローは左手に持っていた鬼哭を鞘から抜き、鞘を近くに落とすと鬼哭の刃を下にし横にスライドさせる。
「"スキャン"」
するとローの視界には幾つもの光る粒子の様なものが映る、これは人間に備わるリンカーコアにある魔力を映し出しておりそこからアリシアの魔力を探っているのだ。
(何処だ、アリシア!!!)
ローは懸命に探り、アリシアの魔力反応を探りだす。
「―――――見つけた!"シャンブルズ"」
ローがそう唱えると、姿を消した、ローがいたところに残っていたのは小さな瓦礫の一部だけだった。
アリシアは数名の客たちと一緒に建物の中に閉じ込められていた、周りには瓦礫の山となっており、すぐ近くには炎も迫っている。
今のところは偶然知り合った青い髪の少女の張るシールド状のバリアで煙などは凌げているがそれも時間の問題であった。
「私達、大丈夫なのかな・・・・・」
青い髪の少女が落ち込みながらアリシアに問いかける。
「大丈夫だよ、
そう答えるアリシアであったが、不安は高まるばかりだ、既に爆発が起こり1時間がたつがいっこうに助けがこないのだ救助が難航しているのが分かる。
「スバルも無事だといいんだけど・・・・・」
青い髪の少女には妹がいるのだが、爆発が起こる前にはぐれてしまっていたのだ。
「こんな時トラ男君がいれば・・・・・」
恐らく彼の能力ならば、ここから脱出するのは可能だろう、しかし彼は今ここにはいない。
「ごめん・・・・なさい・・・・・アリシアが寄り道なんか・・・・したから」
アリシアの瞳に涙がたまる。
アリシアはローの忠告を素直に聞いていたとらと後悔する、アリシアはヒーローショーで青い髪の少女とその妹と出会い、その後も行動を共にしていたのだ。
「アリシアちゃん、どうし「ビキビキ」・・え!!!」
青い髪の少女がアリシアに声をかけようとしたとき、突如天井にひび割れ大量の瓦礫が落ちてくる。
今彼女らの周りにはシールドが張られているが大量の瓦礫が落ちてくれば破れてしまう、
青い髪の少女はただ呆然としてしまい。
アリシアは瓦礫を見ながら、心のなかで叫ぶ。
「(助けて!トラ男君!!!)」
その瞬間――――――――――――――――
「"ROOM"!!」
青白いドーム状の円がアリシアと青い髪の少女の周りを包む。
「えっ―――――――」
アリシアは驚いた、それはアリシアが何度も見てきた自分が思いを寄せる少年の技であるからだ。
「―――"
その声が聞こえた瞬間、瓦礫の山はすべて真っ二つに切られた。瓦礫はアリシアと青い髪の少女にぶつかるかとなく、下に落ちる。
アリシアは声のした方に振り向く、そこにいたのは黒い髪に鋭い目付きをし、長い大太刀を持ったローであった。
アリシアはローの姿を確認するとなりふり構わず。
「ふえ~ん!!!怖かったよ―――――!!」
涙を流しながらローに抱きつく、ローはアリシアの頭を優しく撫でながら。
「ったく、面倒かけんなよ、まぁしかし・・・・無事で良かった」
ローがアリシアを何も子供扱いしていたのではない、ローは単純にアリシアのことを心配していただけだ、しかしローの性格からしてみれば素直に言えないのは明白だった。
「あの・・・・貴方は管理局の人ですか?」
青い髪の少女は突然の出来事に驚いていた、四方を瓦礫に囲まれていたのにどうやってここに来れたのか、そして瓦礫に触れもせずどうやって切ったのか。
「いいんや、只の民間人だよ、このシールドは君が張ってくれたのか、礼を言わせてくれ」
これ程の芸当をやってのける人間が只の民間人であるのは腑に落ちないが青い髪の少女は一先ず置いておくことにした。
「そんないいですよ!私の方こそ助けてくれてありがとうございます!」
「そうか、ならそろそろここを出るか、君、立てるか?」
ローは青い髪の少女に手を差し伸べる。
「あ、はい・・・・・あっ!「おっと!」
青い髪の少女は立ち上がろうとしたが、突然バランスを崩してしまう、ローは咄嗟に彼女の肩を抱き寄せる。
「あ、ありがとうございます////」
青い髪の少女はローに抱き寄せられ、顔を赤くしてしまう、ローは目付きは鋭いがそれ以外は顔も整っており所謂イケメンというやつだ。
「足を怪我してるのか、少し見せてくれ一応医者なんでな」
ローは青い髪の少女を座らせ足首の辺りに切り傷があるのを確認する。
ローは切り傷に左手をかざす。
「このくらいなら―――――"
ローが人差し指と中指を合わせると、切り傷がなくなった。
「凄い、傷が無くなった・・・・」
「ははっ確かにそう見えるよな、まぁいい、ここから脱出するぞ」
「えっ、でもどうやって・・・・」
「まぁ見てな、"シャンブルズ"」
ローが唱えると、一瞬でローとアリシアと青い髪の少女は建物の外にいた。
「えっ、何時のまに・・・・・・」
青い髪の少女が困惑している。
「ギンガ、ギンガなのか!!!」
近くから走ってくる男性がいた、彼は管理局の陸上警備隊の隊長であるゲンヤ・ナカジマ
青い髪の少女、ギンガの父親である。
「あ、お父さん!!!」
ギンガはゲンヤの姿を見つけ、駆け寄る。
「良かった!スバルは高町なのは二等空尉に救出されたと聞いていたがお前はまだだったからな、安心したぞ!!」
「うん、私はあの人に・・・・・あれ、何処に行っちゃったの?」
先程までアリシアとローがいた場所には誰もいなくなっていた。
ローとアリシアはバイクで家に帰っていた。
「いいのトラ男君、先に帰って?」
「アホ、俺は正義のヒーローでも何でもないんだよ、只の医者だ」
「ふ~ん、でもアリシアにとってはトラ男君はヒーローだよ!」
「けっ、調子いいこと言いやがって」
やがて家に着き、玄関に来たときアリシアは口を開く。
「ねぇトラ男君」
「ん?なんだよ」
「何でアリシアのこと助けに来てくれたの?」
アリシアは真剣な表情ながらも少し顔が赤い。
「・・・・・当り前だ、家族だからだろ」
ローは五年前、アリシアに出会い、その時からアリシアを妹のように思っている。
しかしアリシアは不機嫌そうに。
「もー!!!そういう時は俺の彼女だからだろとか、いってよ――――――!!」
尤もアリシアはローを兄としてでなく、異性としてみてはいるが。
「ふざけんな、ほら早く入れ、俺は腹がへってんだよ!」
その夜、アリシアはローの眠る部屋に忍び込んでいた。
「スゥ――――スゥ――」
寝息をたてるローのベットに潜り込む、そして―――――――
「ありがとうトラ男君、大好きだよ・・・・ん・・・・」
彼の頬にキスをした。
翌朝、アリシアはローに怒られることになるのは言うまでもない。
原作ではギンガを救出したのはフェイトですが、ローが救出したことにします。
ローの能力の説明
オペオペの能力
指定した範囲に”ROOM(ルーム)”と呼ばれる特殊な結界を展開し、その内部に存在するあらゆるものを自由自在に取り扱う事ができる。
”ROOM"の空間内がローの能力が直接影響を及ぼす範囲であり、切断・接合・移動・交換・調査等々、自分のしたいようにあらゆる処置を施す事ができる。これこそローが「死の外科医」と呼ばれる所以である。
"
サークル状の触れられない薄い膜を張る。
スキャン
”ROOM"とは別の結界を”ROOM"内に展開していき、目的のものの所在を調べる。
シャンブルズ
”ROOM”内に存在するあらゆるものの位置を一瞬で入れ替える。
自分自身も対象となる事ができ、自分に向かって飛んで来る攻撃に合わせて相手と入れ替わったり、船上や室内のものと入れ替わる事で内部に侵入したりと応用の幅が広い。もちろん他人や道具類などに対して行使する事も可能である。
"
”ROOM”内で刀を振るい、対象を切断する。
直接刃が届いていなくても、刀を振るった軌道の延長線上に存在する全ての物体を纏めて切断してしまう。しかし斬られた相手に痛みは一切無く、切断された状態でも生物としての機能は全て元のままであり、感覚も全て繋がっている。斬られたものの切断面はどんな場所にでも接合させる事が可能である。
"接合"(オリジナル技)
"ROOM"内に存在する様々なものを接合する、ギンガに使ったのは、血管と皮膚を繋ぎ合わせたのだ。
次回もよろしくお願いいたします。