死の外科医のいる診療所   作:SEED暁

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今回はかなり独自設定が入ります。この小説だけのものと思ってください。

すみません作者の資格試験の勉強からか更新が遅れました、もうしばらく更新が遅れますがご了承下さい。


カルテ4 死の外科医の診断

 

 

管理局本局にある相談室、対面式のソファーと作業用のデスクと幾つかの本棚と並べられている部屋でユーノとクロノ( ・ ・ ・)はソファーに並んでいた。

 

「そろそろローが来ると思うんだけど・・・

もしかしてまよってるのかな?」

 

ユーノがやはり迎えにいった方がいいのかと思っていると、クロノがユーノに尋ねる。

 

 

「ユーノ、君が信頼しているトラファルガー・ローとはどんな人物なんだ?」

 

クロノはユーノが最も信頼している医者の事が気になっていた。正確に言えば、ユーノと同い年ながら次元世界最高の医者であるとユーノは言うのだ。

 

無限書庫の司書長まで勤める彼にそこまで言わせるのだ興味が湧かないという方が無理だ

 

 

「そうですね、簡単に言えば本当は優しいけど少し不器用な人かな?クロノ提督も会ってみたらわかると思いますよ」

 

「そうか・・・・ならそうさせてもらうとしよう、後、今はプライベートだクロノで構わんよ」

 

実際に会ってみれば分かる、百聞は一見にしかずとはこの事を言うのだ。

 

「じゃクロノさんで・・・・・「コンコン」

・・・・あっ!来たみたいだ」

 

相談室のドアがノックされる。

 

「どうぞ入ってきていいよ!」

 

ユーノが答えると一人の黒髪の少年が部屋に入ってくる。

 

「おう、悪いな入口で軽い職質にあっちまってよ」

 

クロノは少年の姿を見た瞬間、様々な驚きに見舞われた。少年は黒のパーカーにデニムのズボン、ファー状の帽子を被り、手に布に包まれた長い棒のようなものを持っている。

 

 

医者と言えば白衣やスーツなどを身につけるものだ、何より彼は医者としてここに来たのだそのような私服では職務質問をされても仕方ない。

 

 

「それは大変だったね、大丈夫だった?」

 

「お前の名前だしたら直ぐに入れたよ」

 

ユーノは彼の姿に何も言わずに話している、つまりこれが彼の普段着なのだろうかとクロノは思った。

 

「わざわざ来てもらってすまない、僕は次元航行部隊の提督をしているクロノ・ハラオウンだ」

 

クロノはローに手を差し出す。

 

「ご丁寧にどうもな、トラファルガー・ローだ、ミッドチルダで小さな診療所をやっている」

 

ローは微笑を浮かべながらクロノと握手を交わす。

その後ローはソファーに腰掛る。

 

「でだ、早速患者の資料を見せてもらってもいいか?」

 

「ああ、これが君に治療してもらいたい人物の資料だ」

 

クロノはローに何枚かに纏められた資料を渡す。ローは受け取った瞬間、先程までの微笑を止め、真剣に目を通す。

 

クロノは先程までのローの雰囲気が一瞬で変わったことに軽い驚きを覚えた。

 

 

「患者の名前が・・・・・高町なのは・・・

ってまさかエースオブエースかよ!」

 

ローは驚いた、高町なのはと言えば管理局きっての実力者であり、その容姿端麗なことから度々テレビや雑誌に出ている。

 

そして最近の臨海空港での事件でも活躍しますます彼女のファンが増えているらしい。

 

「おいおい、いいのか?こんな有名人の治療を俺なんかがして」

 

「すまない、管理局の病院ではなのはは治せないと言われてな・・・・君しかたよる医者

がいないんだ」

 

管理局の病院はミッドチルダでもトップクラスの病院だ、当然、最新鋭の治療や医療機器が備わっている。

 

そんな病院でも治せないと言われ、クロノはどうすることも出来ずにいたがユーノがローの話をし、最後の希望としてローに依頼しているのだ。

 

 

「あんたが謝んなよ・・・・・・っとこれは高町なのはのリンカーコアのレントゲンか」

 

ローは視線を変えずにクロノに呟き、なのはのリンカーコアのレントゲンを凝視する。

 

「かなり損傷が激しいな・・・・・・・ふむ」

 

ローは目を閉じ思案を巡らす、その後資料を何枚かめくり、あるページに目が止まる。

 

「ローどうかな?」

 

ユーノはローあまり見ない表情に不安が募り尋ねる。

 

「ユーノ、そもそも何で高町なのはが魔法をつかえなくなったか分かるか?」

 

ローは目を開き、ユーノに尋ねる。

 

「え・・・・それはリンカーコアが損傷したからじゃ」

 

当たらずも遠からず、ローが聞いたのはそこではなく何故リンカーコアが損傷しなければならなかったのかだ。

 

医者は患者の治療が仕事であるが、その原因も知ることも必要なのだ。

 

「確かにな・・・・・先ずは何で高町なのはが魔法を使えなくなったのかを説明するか」

 

「それは是非ともお願いしたい、管理局の病院でも原因までは分からないんだ」

 

原因が分からなければ治療の使用がない、さらに高町なのはの場合は今彼女の友人に話さなければまた同じような事が起こるかも分からないからだ。

 

「だろうな、簡単に言うとユーノが言った通りリンカーコアの損傷だ、リンカーコアはな、魔力を蓄積する機能がリンカーコアの中心部に備わっていてな、魔力を放出する機能が外側に備わっているレントゲンからして、損傷はリンカーコアの外側までに留まっているがかなり損傷が酷いんだよ」

 

「どうしてそこまで損傷してしまったのだろうか?」

 

クロノはローに聞く。

 

「原因のトリガーになったのは、5年前高町なのはが闇の書事件に関わったことにある

このとき高町なのははリンカーコアを体外に出されたよな」

 

高町なのはは闇の書事件に関わったさい魔力を吸いとられるさい、リンカーコアを体外に出されてしまったのだ、しかしクロノは疑問を示した、何故ならその後なのはは休息をとると回復し、魔力を使えていたからだ。

 

「しかし、なのなはあのあとも魔力を使えていたぞ」

 

「リンカーコアもな魔力を使いすぎればそれは一時的に機能は落ちるが大抵は休めば回復はする、しかし今回はリンカーコアが体外に出されたことでリンカーコア自体が損傷したんだよ」

 

「ならなおさら、リンカーコアを検査したときに確認される筈だよ!」

 

ユーノはローに言う。

 

「何も最初から、こんなに損傷した訳じゃない、例えばその時のキズがこんな小さなヒビならどうだ?」

 

ローは1㎜程度に何かを摘まむように指を開く。

 

「まぁ、このくらいならそんなに影響は出ない、しかしそれに気付かずに魔法を使い続ければ、ヒビは徐々に広がり例えば10の力で撃てる魔法が15の力で撃たなければならなくなる、大気中の魔力をリンカーコアに蓄積するときにそのヒビから漏れるからだ、それが積み重なって今回の事態になったんだろうな」

 

「でもそれならなのはが途中で気付くんじゃ?」

 

 

「それは俺が知りたいくらいだ、管理局は一年に一回健康診断あるんだろ?」

 

管理局には一年に一回管理局員を対象にした健康診断がある、当然なのはも対象になっているはずだが何故かリンカーコアの損傷があることが確認されなかったことにローは疑問を抱いていた。

 

 

「その筈だが・・・・・恐らく、仕事を理由に受けていないのだろうな」

 

なのはは管理局での有数のAAAランクの魔導師であるために様々な現場に駆り出されることになる、さらには管理局の人材不足からか

その仕事量は計り知れない。

 

「仕事と命・・・・どっちが大切なんだよ・・・・・」

 

ローの口調の中に確かな怒りが含まれていた、それと同時にローから僅からながら魔力がにじみ出た。

 

「―――――ッ!!!」

 

クロノは一瞬、ローの言葉に萎縮してしまった、そしてローからでるとても医者とは思えないほどの大きな魔力を感じた。

 

それもユーノは同じだが、ローが先程言った言葉が引っ掛かった。

 

「ロー、確かになのはは倒れたけど命にまで影響なんて・・・・「違うんだよ」・・・えっ?」

 

「確かに今高町なのはは魔力を使えないに留まっているがな・・・・俺から言わせれば不幸中の幸いだよ、リンカーコアの中心部が損傷したらなその人間は死ぬんだよ、原因はまだ分かっちゃいないがな・・・・・・」

 

リンカーコアの研究はまだ分からないことがあるというのはここなのだ、多くの学者たちが討論や推測をしているがいまだに原因は分からない。

 

 

「じゃ・・・・・もし、もしリンカーコアの損傷が中心部にまで届いていたら・・・・」

 

ユーノは声を震わせながらローに尋ねる。

 

「・・・・・・言わなくても分かるだろ、だからそうなる前にリンカーコア自体が自己防衛をしたんだよ」

 

それによりなのはは意識を失ったのだ。

 

少しの沈黙のあとクロノは重い口を開く。

 

「結論から言って・・・・なのはは治るのだろうか?」

 

クロノの言葉にユーノも緊張した面持ちだ、ローはもう一度なのはのレントゲンを見た後に口を開く。

 

「・・・・・中心部まで届いていたら恐らく手遅れだった、でもリンカーコアの意思が高町なのはを救った、確かに普通の医者なら無理だな、でも俺の力なら・・・・治せる、いや治してみせる!!」

 

ローの言葉にユーノとクロノは少し安堵した。

 

僅か15歳の少年ながら年上であるはずの自分が萎縮するほどの威圧感と今の意思に満ち溢れたら便りになる言葉にクロノはユーノが言っていた意味が分かった気がした。

 

 

「よかったらなのはは治るんだね・・・・

本当に良かったよ」

 

「ははっ、随分と心配してるじゃねぇか?もしかして彼女だからか?」

 

ローが何時ものからかいの表情を見せるとユーノは顔を慌てて否定する。

 

「ち、違うよなのはは親友だからだよ、親友を心配するのは当たり前じゃないか!」

 

「ユーノもそうだが僕の妹も最近元気がでなくてな、妹も安心するだろ」

 

クロノの妹、フェイト・テスタロッサ・ハラオウンもなのはも心配してか最近暗い表情が目立っていた、フェイトに限らず八神はやてやその守護騎士たちも同様に心配していた。

 

「そうかい、悪いがこの事はまだ誰にも言うなよ、安心させるなら治ってからだ」

 

「長期的な治療になるのではないのか?」

 

リンカーコアの治療ともなれば、手術の予定やその後のリハビリ等少なくとも一ヶ月はかかるとクロノは思っていた。

 

「いや、別に治療のプランはもう頭のなかで纏まってるし、そんなに長くはならねぇよ、精々一週間だな」

 

「な・・・・・・そんな短期間で、一体どんな治療なんだ?」

 

「それは高町なのはに直接いった方がいいだろ、これから高町なのはのところに行きたいんだが連絡取ってくれないか?」

 

 

「ああ、わかった・・・・・」

 

その後クロノはなのはに連絡をとった。

 

本来なのはには管理局の厩舎があるのだが、普段の仕事の忙しさからか病院を出たあともホテルに滞在してるらしい。

 

 

ローたちはなのはの滞在するホテルに向かった。






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