激しい銃撃戦の音が街に木霊する。
ここは、南アフリカ共和国のとある街、その街はテロリスト達の拠点となっていた。国は軍をを派遣しテロリストの殲滅を決定。しかし、戦力が不足しているため傭兵の参加を募っていた、蓮とさとりは、その戦場にいた。
「く、来るなー!」
男は銃を撃ちながら後退するが、銃弾は蓮が持つ刀に弾かれていた。
「な、何者なんだよお前は!?」
「ただの雇われの傭兵だよ。」
男は散弾銃に持ち替え撃つが、それも弾かれてしまう。
「巫山戯んな! 銃弾を弾く奴が人間で堪るか!」
とうとう男は壁際に追い詰められ座り込んでしまった。蓮はゆっくりと近づいていき刀を振り上げる。
「確かに俺は普通じゃない。だが、これから死ぬお前に話して何になるんだ?」
そう言うと蓮は刀を振り下ろし、男の首と胴体は永遠に別れた。
数時間後、作戦は終了し軍の被害確認が行われていた。テロリストは壊滅し損害は僅か完璧な勝利だった。
「しかし、あなたの戦闘を少し拝見しましたが、凄いですね反射する程度の能力は。」
「見てたのか。まあ、あれは要約すれば、自分に向かってくる敵意のあるものを弾き返すってだけだぜ。」
「だとしても、筋肉の限界を超えてもまったく体に問題が生じないのは素晴らしいです。」
彼の能力は、簡単に説明すれば360度すべてから銃弾を打ち込まれても弾けるというチート級の能力である。しかも、その能力によって体に負荷が一切ないというのも特筆すべき点である。
「まあ、流石に砲弾が飛んできたらお手上げだけどな。それより、さとりも中々に鮮やかだったぞ。」
「とんでもありません。私はただ相手の方々のトラウマを刺激して、心を折ってから弾幕を打っただけです。」
「お前を敵に回さなくてよかったよ。」
笑顔のさとりを見て背筋が寒くなった蓮であった。
さて、読者の中には大学を休んで旅といっても資金面などで疑問があるだろう。そこで、ここで少々説明をしようと思う。蓮には、死神と呼ばれ恐れられた父親がいる。後を継ぐかどうか迷っていると言っても、まったく訓練を受けなかったわけではない。2歳の頃から暗殺術と剣技を叩き込まれた蓮は、今や世界でも指折りの技術を持っている。彼自身は、跡継ぎ云々はともかく殺すのは嫌ではないので、各地で傭兵をやって金を稼いでいるのだ。
「それにしてもあなたは不思議な人ですね。それだけの技術を持っていて自身もあるのに継がないとは。あなたの心を読んでも、後を継ぎたくない原因は見えないのですが。」
「それが分かってれば俺もこうして旅なんかしてないさ。」
「それもそうですね。でも、そのお蔭で蓮さんと会えたのですけどね。」
そう言ってさとりが微笑むと、蓮は慌てて横を向いた。
(何だよ今の笑顔、不意打ちすぎるだろ!)
「どうかしましたか? 顔が赤いようですがw もしかして照れましたね。」
「うっさい! 心読んで分かってるのに言うな......///」
「でも、嬉しかったのは本当ですから。」
「そ、それってどういう?」
蓮が聞くと彼女は微笑んで
「自分で考えてください♪」
そう言うと彼女は先に歩いて行ってしまうのであった。
戦闘シーンは割りとできるけど、恋愛って難しいね(・ω・`)