中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
幻術を使った
 ↓
結界を張って力尽きた(今ココ!)



#103 ”勝者こそが正義”

優「…う、ううん…。ぐっ!?」ガバッ

 

俺は勢いよく体を起こす。横には覇奈と聖が居た。

 

聖「大丈夫ですか優さん!?」

 

覇奈「…?」フヨフヨ

 

優「あ…大丈夫です…」

 

聖「あの、妖怪達の件ですみませんでした!!ましてや理由も聞かずに襲ってしまい…」

 

優「襲う…?あっ!」

 

俺は寝ぼけて忘れていたのを思い出し、早速聖に訳を聞く。

 

優「あの、俺が冥界へ行っている間に人里で何が起こったんですか?!教えてください、聖さん!!」

 

聖「元より、優さんが起きたらそのつもりでしたので安心してください。…こうなってしまった原因は、人里である事件が3日前に起こったからです」

 

 

 

3日前――

 

――その日の朝は里も妖怪もまだ仲良く過ごしていて、賑わいのある人里でした――

 

――しかしその日の夜、民家の中で人が殺されるという事件が起きました――

 

――さらにその次の日にも、民家の中で人が殺される事件が起きました――

 

――殺された者には共通点があり、

         妖怪退治を職業とする者、死体には喰われたかのような痕がある事です――

 

――この事から妖怪が犯人と仕立て上げられ、ついには博麗の巫女までやってきました――

 

――だが、それだけでは終わらなかった。何と人間が妖怪を襲うようになったのです。

            さらに店などでは、妖怪を客として扱わなくなってしまったのです――

 

――妖怪達は妖怪が住む寺、命蓮寺へ逃げ込んできました。

             そして命蓮寺はあっと言う間に妖怪で埋め尽くされました――

 

――命蓮寺に妖怪が逃げ込んでいるのを見つけた人達はすぐにこの寺へ押しかけてきました――

 

――そんな時に貴方が駆け付けてくれて、結界を張ったので何とか事は逃れました――

 

 

 

聖「これが原因で…現在のような状態になってしまったのです…」

 

優「な…!!」

 

俺は驚いて、声が出なくなった。脳内で何とか整理して、殺人事件が原因だと理解した。

 

優「一体どうすれば…」

 

 

『ズガァァン!!!』

 

 

優「何だっ?!」

 

どうすればいいか分からず、途方に暮れたその時、外から大きな爆発音がした。俺達は急いで外に出て何があったかを確認すると驚くべき事が起きていた。

 

 

『ピキッピキピキッ…!!』

 

 

優「嘘…だろ…?!あの、全てを弾き、厚さが50cmもある結界を意とも簡単に破壊して、さらに17枚中、12枚の結界を破壊した…?!」

 

何と、優が張った強固の結界が簡単に破壊されていたのだ。すると、割れた結界の奥に4つの人影が見えた。

 

優「くっ…!!霊夢に早苗さん、魔理沙に神子さん…まさかその4人で命蓮寺に奇襲しに来たと言うのか?!」

 

 

 

 

~結界の外~

 

霊夢「ああもうっ!誰よあんな面倒くさい結界を張った奴は!!」

 

魔理沙「うひゃあ~、私と霊夢と早苗の同時発動スペカでも完全に壊れないとわなぁ!!これは驚いたぜ!」

 

早苗「ちょっと、豊聡耳さん!手伝ってくれたっていいじゃないですか!」

 

神子「私は知らん輩の言う事を聞く程に、馬鹿ではないぞ」

 

魔理沙「今度は私のマスパでバリーンとぶっ壊してやるぜ!!」キュイイン

 

魔理沙が再び八卦炉に魔力を溜めたその時、1人の叫びが辺りに響く。

 

『止めろォォーーー!!!』

 

4人『?!』

 

優「頼む、止めてくれ!!」

 

4人『優(さん)?!どうして(何故)命蓮寺から…』

 

静止を訴えた叫びの主は優だった。

 

優「何故命蓮寺を狙う!!殺人犯を狙えばいいだろう、関係ない妖怪を巻き込むなぁ!!!」

 

霊夢「優…」

 

神子「何故人間である貴方が妖怪を庇うのですか?」

 

優「同じ生物として、友として、支えとして、庇うのに何の理由がいるんですか!!」

 

神子「…フフ、フハハハッ!!冗談はよしてくれ、同じ生物としてなら納得できない事もないが、支えとは…クククッ!面白い事を言いますね」

 

優「…俺には、妖怪、人間どちらが悪なんてわからない…でも、俺は間違っていると思う。関係ない妖怪を巻き込み、傷を負わせ、追い込んで、それを仕方ないとは思えないな…!!」

 

『言いたい事はそれだけか?』

 

優「?!」

 

横から威圧のある声が聞こえる。俺は思わず横を振り向くと見覚えのある人が立っていた。

 

優「あ、貴方は…命蓮寺への道を教えてくれたお爺さん?!」

 

爺「ホッホッホ…!!久しぶりよのぉ、若造」

 

その人は、前に道を教えてくれた親切なお爺さんだった。しかし、今回は違った。上着を脱いでおり、老人とは思えない筋肉が露わになっていた。

 

爺「若造、ここが何処かわかっておらんのじゃないか…?此処は『幻想郷』…勝者こそが正義!!実力行使でさっさと立ち向かんかい!!」クワッ

 

魔理沙(何だ、あの爺さん?!力が半端ねぇぜ…!!そして、威圧感が凄い…まるで鬼と間違えちまうぐらいだ…)

 

優「実力…行使ですか…」

 

早苗「…?!嘘、あの構えって…!!」

 

爺「…ハァ、呆れて反吐が出るわい。…伝われ波紋、『波紋疾走(オーバードライブ)』」ブワワァ

 

お爺さんは地面に手を添えると、そこからオレンジ色のオーラっぽい物が噴き出て、地面へと入ってゆく。すると優の足元がオレンジ色に発行してくる。

 

優「っ?!」ザッ

 

爺「ほう、良く避けた…!!おい、空におる小童共!!お主らも実力で証明せいっ!!」クワッ

 

4人『?!』

 

優「…そうですね。わかりました、貴方の理論に納得できない所もあるけど…勝者こそが正義。いざ…参る!!分身!!」スゥゥ

 

俺は4人の分身を作る。そしてそれぞれに1人づつ着く。

 

優「さて…人里に被害が出ては一溜りも無いので、人里から出ましょう」

 

優達は人里から出て5つに分かれる。それぞれの1対1の勝負をするつもりらしい。

爺達も5つに別れ、それぞれの優と移動する。

 

 

 

~優・霊夢サイド~

 

霊夢「…私は嫌よ、優と戦うの。力を加減できないし…もしかしたら私が優を殺しちゃうかもしれない…!!」

 

優「…霊夢は俺の事を甘く見ている可能性が高いな。俺は分身だから死ぬ事はないが、強さは本体と同じだ…!!しかも今回は木刀と逆刃刀も分身させてもらったからいつも通りに攻撃できる…!!」

 

 

 

 

 

 

~優・魔理沙サイド~

 

優「さてと…魔理沙、遠慮する事はない。全力でかかって来い!!」

 

魔理沙「あんまりこういう感じでは戦いたくはないけど仕方ないよな…弾幕はパワー、優を力で倒してやるぜ!!」

 

 

 

 

 

 

~優・早苗~

 

早苗「…外の世界に住んで居た者同士でも、幻想郷に染まって戦ってしまうんですね…」シュン

 

優「俺だってこんな事はしたくないですよ…でも、こうしないと止められないでしょう?」

 

早苗「…わかりました。諏訪子様、神奈子様、私に力を…!!」

 

 

 

 

 

 

~優・神子~

 

神子「君とは分かり合えると思っていたのだがどうやら難しそうだな…!!」

 

優「そのようですね。ちょっと戦いの中でお話もしましょうか」

 

神子「フッ、いいだろう。君の考え、改めさせてあげましょう!!」

 

 

 

 

 

 

~優(本体)・爺~

 

爺「ホッホッホ…、儂の所に本体が来て大丈夫なのか…?」

 

優「…俺は5人の中でもお爺さんが一番強いと見込んだから、本体をこっちにさせた」

 

爺「…いい判断だ!!その褒美として儂も本気を出してやろう!!ヌゥウアアアアッッ!!!」ゴゴゴゴ

 

優「…!!!」

 

このお爺さんはヤバい。そう俺の本能が囁く。人間とは思えない威圧感、禍々しいオーラ、力有り余る肉体、まるで鬼と幽香を同時に相手しているようだった。

 

爺「スゥゥ…」コオオッ

 

優「ヤバッ?!縛道の八十一『断空』」ピキーン

 

お爺さんが大きく息を吸った時、俺は本能的に何かを察知し、断空を作る。

 

爺「フッ!!(竜の息吹(ドラゴンブレス)!!)」ゴオオッ

 

 

『バァァン!!!』

 

 

お爺さんは圧縮した空気を放った。優の断空によって防がれたが、紅魔館全員が一斉攻撃してもヒビ1つ入らなかった断空が、粉々に破壊された。

 

優「なんて強さだよ…!!」

 

爺「まだまだぁ!!武装色硬化…」ブゥン

 

優「何だ、お爺さんの腕が黒く…?!」

 

爺「遅い!!『黒き剛腕の衝撃(インパクト・オブ・ザ・ブラック)』!!」ゴオウッ

 

 

『ズガァァン!!!』

 

 

人間を止めたかのような強さを持つお爺さんを相手に優はどう対処し、どう戦うのか…優、決死の戦いが始まる――――

 

 

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回はとんでもない事になりましたね。はっきり言うと、【優VS化物爺・早苗・神子・魔理沙・霊夢】何ですよね…。これもう集団リンチだろ!!まぁでも優は分身して対抗しているからいいのかな?
それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!
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