中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
聖から何が起こったのかを聞いた
 ↓
爺さん達と闘う事に…(今ココ!)



#104 高齢者は敬いましょう。

優「うおおッ、斬符『断空斬』!!」ザンッ

 

爺「効かんな。フンッ!!」バァン

 

優「なっ?!(この爺さんも俺の断空斬を…!!)」

 

爺「…若造、鬼道を使える様じゃが何処で習得した…?」

 

お爺さんが質問してくる。俺はその質問に対して正直に応える。

 

優「俺の知り合いが持っているゲームの中にいるキャラクターが使っていたので、真似をしてみているだけです」

 

爺「その力で疑似か!!(コイツは…予想以上かもしれんのう…)若造、儂も鬼道を使えるからわかるのじゃが、貴様の鬼道は貧弱すぎる!!」

 

優「いや、そう言われましても真似っこしているだけなんで…」

 

爺「儂が鬼道と言う物が如何に強力で素晴らしいかをその体に叩き込んでやるわい!!

     縛道の六十一『六杖光牢』」

 

優「ぐっ?!」ガッキンッ

 

優はお爺さんから放たれた六杖光牢で身動きを縛られる。その間にもお爺さんは次の攻撃へと切り替わっていた。

 

爺「――(にじ)()混濁(こんだく)紋章(もんしょう) 不遜(ふそん)なる狂気(きょうき)(うつわ) 

     ()きあがり・否定(ひてい)し (しび)れ・(まばた)き (ねむ)りを(さまた)げる

       爬行(はこう)する(てつ)王女(おうじょ) ()えず自壊(じかい)する(どろ)人形(にんぎょう) 結合(けつごう)せよ 反発(はんぱつ)せよ 

              ()()(おのれ)無力(むりょく)()れ――破道(はどう)九十(きゅうじゅう)黒棺(くろひつぎ)』!!」ゴゥン

 

 

                 『ズンッ!!!』

 

 

お爺さんの詠唱が終わると、出現してきた黒い四角形の空間に優が包み込まれ、辺りの空間が歪む。

 

爺「フン…これが相手を捕縛する『縛道』!!そして攻撃する為の『破道』じゃ!今の黒棺は、空間内に強力な重力を発生させ、押しつぶす!!重力が強すぎて空間が歪んで仕舞うほどにな…」

 

黒く四角い空間はやがて消え、優が見えるようになる。そこから確認できるのは重力で押しつぶされた優ではなく、赤い空間を作り、笑みを浮かべた優が居た。

 

優「…ふぅ、助かったか。さて、ここからかな?」

 

爺「なんじゃい…まだ踊れるんじゃないかい…!!」ニィヤ

 

優「(何とか空間操作して助かったけど…あのお爺さん、本当に危険だ…!距離をおいて戦った方が良いかもしれないな)連続斬撃派!!」オラオラオラオラァ!

 

爺「成程、儂を近づけさせない気か。いい作戦だ、だが力が足りんのぉ…」ズドドド

 

お爺さんは全ての斬撃に当たりながらも優の方へ向かっていく。

 

優「本当に人間か?おのお爺さん…」

 

爺「武装色硬化、『ビックバンインパクト』!!!」ヒュッ

 

お爺さんは地面へ殴りつける。すると、地面にお爺さんを中心とするとてつもなく大きなクレーターが出来た。その範囲は広く、霊夢達の所まで出来ていた。

 

『ズガァァン!!!』

 

 

 

 

『ベコンッ!!!』

 

 

霊夢「何っ?!急に地面が…」

 

優【分身】(おいおい、死ぬなよ本体…)

 

 

 

 

 

爺「ぐっ…(時間が短いのぉ…儂も老いたか)」

 

優「!(お爺さんの動きが止まった!攻撃するなら今だ!!)くらえ炎の槍、炎符『業火の槍』、

  水を圧縮させた槍、槍符『ウォータースピア』!!」ピュピュン

 

爺「ぐぬぅ?!!」ドスドスッ

 

お爺さんに優が放った2本の槍が突き刺さる。

 

優「おいおい、水の槍は超高圧でダイヤモンドも貫ける威力なのに貫かないって…本当にまずいな、あのお爺さん」

 

爺「なんのこれしき…!!若造、次で最後にしてやろう!!地面へ埋めてやるわい!!」ゴゴゴゴ

 

優「…もう、恐怖という感情しか残っていねぇぞ…俺は」

 

爺「力とは呼吸で生まれ、呼吸によって強くなる!!今、儂が出来る最高の一撃を呼吸と共にくれてやろう!!」コオオオッ

 

『呼吸』俺はその単語を耳にした瞬間、呼吸を変えていた。いや、変わっていた。優の体は『生きる』という防衛本能に目覚め、無意識の内に呼吸法を変えていたのだ!!

 

優「何だ…?力があふれてくる…」コオオオッ

 

爺「覚悟せい!これが儂のフルパワーじゃああ!!!『魔王の咆哮(ゼブルブラスト)』」ズゴオオッ

 

優「(今なら…この右腕の拳で全てを受け止めれる自信がある…!!)うおおおッ!!!!」ゴォン

 

 

『バチバチバチッ!!』

 

 

お爺さんと優の拳がぶつかり合い、力と力のぶつかり合いが生じて、光が生まれる。さらに辺りに衝撃波が生まれ、地面が波打つ。だが、その現象は僅か数秒位で消えてしまう。

 

爺・優「ハァハァハァ…!!」

 

お爺さんと俺は共に息を荒くする。

 

優「ハァ…ぐっ!?」ガクッ

 

俺は一気に力が抜け、腰が落ちる。そこでお爺さんが俺の方へ近づいてくる。俺は何故か腕を動かそうと思っても動かなかった。そしてお爺さんが俺のすぐ前まで来た。

 

優「ぐ…うぅ…(ダメだ、動かない…)」

 

爺「…儂の…儂の負けじゃよ」ベキィッ

 

優「?!」

 

お爺さんが負けを宣言した時、お爺さんの腕が折れ曲がる。お爺さんは顔色一つ変えずにそのまま話を続けた。

 

爺「…儂は最後の一撃をお主を殺すつもりで放った。鬼道を防ぎ、覇気も防ぎ、呼吸法を使った最強の技をも防いだ。挙句の果てには、その呼吸法すら手に入れ儂の力を上回った…その時点で儂はもう負けを認めるしかなかったんじゃよ」

 

優「お爺さん…」

 

爺「どれ、儂に勝った褒美じゃ。『種』を植えてやる」ドスッ

 

優「ぐおっ?!」ズブッ

 

お爺さんが優の体に手を突き刺した。だが、ほんの数秒で手は抜かれ、出血もなかった。

 

優「一体何を…?!(何だ、力が戻ってくる…?!いや、それだけじゃない…感覚が研ぎ澄まされている…?!)」

 

爺(その様子だとお主は見聞色の覇気に目覚めた様じゃな…じゃが、今のままでは一般人同様の感覚じゃ。これからどう育っていくのか見物じゃのう…!!)

 

優「お爺さん、貴方は今俺に何をしたんですか…?」

 

爺「何、『波紋』と『覇気』を植え付けただけじゃよ。お前さんは更に強くならなくてはいけない理由がある!!頑張って自分の力にせい」

 

優「…ありがとうございます、お爺さん(どうやら体の方は殆ど回復していて動けるな…さて、分身の方はどうかな…?)」ギュィィン

 

優は目を閉じて、分身達の今現在の状況を確認しようと、分身達へ意識を集中させる。

 

 

 

~霊夢サイド~

 

優「霊夢、残念だけど俺の勝ちだ」

 

霊夢「ぐ…(殆ど霊力を吸収された…!!まさかあんな行動をとるなんて…!!)」

 

 

 

~魔理沙サイド~

 

魔理沙「な、何だと…おい、離れろ!!」ジタバタ

 

優「なぁ魔理沙、遠距離攻撃だけだったのがお前の敗因だ」ギュー

 

 

 

~早苗サイド~

 

早苗「つ、強い…これで分身なら本体はどれだけ…」

 

優「いや、俺にもよくわからないんだ。気付けばいつもと違う呼吸をしていて目が冴えていたんだ。まぁすいません、俺の勝ちです」ピュン

 

早苗「キャー?!」ピチューン

 

 

 

~神子サイド~

 

神子「私と互角とは…だが私を倒すまではいかないようですね…」

 

優「おいおい…狂気の力を70%も使っているんだぞ…」ググッ

 

 

 

 

 

 

…成程、霊夢と魔理沙、早苗はいけるな。けど神子さんが強い、分身じゃ倒しきれなかったか。

優は状況を確認し、神子の方へと行こうとした時、悍ましい感覚に包まれた。

 

優「っ?!」ゾワワッ

 

優が感じ取ったのは『殺気』だった。しかも感じ取った方向は人里からだった。

 

優「くっ…(しまった…!!動ける事が出来るやつばかりを人里の外にやっちまった…!!くそっ、間に合え…!!)」バッ

 

優はすぐさま人里の方へ移動する。距離が意外と離れていなかったので1分程で人里に着く事が出来た。

 

優「…こっちか!!」ダッ

 

優は殺気を感知してどんどん、進んでいく。そして足が止まった所には異様な雰囲気を放つ家があった。

 

優「!(血の匂いがする…)大丈夫ですか!!っ?!」ガララッ

 

急いで戸を開けると、家の中は血の海になっており、恐らく人だったであろう遺体がグチャグチャになって辺りに散乱していた。

 

優「うっ…!!オエエエッ!!!?」

 

辺りに充満する血の匂いと、目の前に広がっている地獄を見て、たまらず吐いてしまった。その時、家の奥から何かが動いているのが見えた。

 

優「(くっそぉぉッ!!!絶対に姿を見て、犯人を捕まえるんだ…!!)ぐっ!!ウオオオッ!!!!」

 

俺は吐き気を我慢して、奥へ走り出す。影も、俺に気付いて逃げようとする。

 

優「あれは…!!くそっ、奴が体に血を纏わり過ぎて確認できない…!!」

 

俺は頑張って追いかけるも、吐き気を持ったまま走るスピードでは奴に追いつけなかった。ただ、姿は大まかに人間と殆ど同じだという事が確認できた。

 

優「人型の妖怪か…、そうだ!右目だ、右目で過去を見ればいいんだ!!頼むぞ右目…」ギンッ

 

優は右目で、過去を透視する。

 

優「…っ?!嘘だろ…」

 

そして見えた過去に驚愕する。

優が見た過去とは一体何だったのか、また犯人は誰だったのか?!これから優が本格的に動き出す―――。

 

 

 

 

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回は殆ど戦闘回でした。最後ら辺に事態が動きましたね。そして…あのお爺さんは何で覇気や波紋を使えたのでしょう…。謎ですね。そして優が見た過去、一体どんな内容だったのか…。
それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!
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