中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

111 / 147
前回のあらすじ
斬魄刀、神睡を手に入れた
 ↓
現実世界と精神世界が干渉していた件について…(今ココ!)



#110 何でもしますから…!!

優「フンッ!ここらへんですか?」グッグッ

 

てゐ「あ゙あ゙~~いいねぇ、もうちょい右」モミモミ

 

優「わかりました…フンッ!」グッ

 

斬魄刀、神睡を手に入れてから1日。あちこちにある傷を癒す為、永遠亭に1日入院している。だが何もする事がないため、てゐの体をマッサージしている。

 

てゐ「んっ、んはぁ…ふぅ助かったよ。大分肩が軽くなったよ」グルグル

 

優「これくらいであればいつでもして差し上げますよ」

 

てゐ「お礼に良い事を教えてあげるよ。えーっと…!この液体を持っていきな」ポイッ

 

優「!」パシッ

 

俺はてゐが投げた瓶を、キャッチする。中には液体が入っている。

 

優「これは…?」

 

てゐ「それは万能薬さ。怪我した時とかに使いなよ。あ、妖怪も人間も使えるから安心して」

 

優「有難うございます」

 

俺は有難く薬をもらい、ポケットに入れる。その時、永琳の俺を呼ぶ声が聞こえる。

 

永琳「優ー!ちょっと来て頂戴ーー!」

 

優「わかりましたー!」

 

俺は返事をして、立ち上がり永琳の所へ向かう。その時、てゐは俺に聞こえない声で囁いた。

 

てゐ「今日のラッキーアイテムは『薬』だよ、優…!」ニィヤ

 

俺はてゐの発言に気付かぬまま、永琳の所へ歩いて行った。

 

優「何でしょうか、永琳さん?」

 

永琳「ちょっと頼みたい事があるのだけどいいかしら?」

 

優「薬の実験体にならないなら別にいいですよ?」

 

永琳「うっ…それはそれで残念だけど、今回は違うわ。ウドンゲと一緒に太陽の畑へ行ってほしいの」

 

優「たた、太陽の畑ぇ?!!」

 

永琳「ええ、って貴方顔が青いけど大丈夫?!」

 

優「ハッ!すいません、取り乱しました…。でもどうして太陽の畑に?」

 

永琳「太陽の畑というか、風見幽香が目的ね」

 

優「…!!!!」

 

永琳「ちょっと調合で使う花が欲しいのだけど、その花が珍しいから滅多に取れないのよ…。そこで風見幽香と交渉してきてほしいの。お願いできるかしら?承諾してくれるなら作った薬を分けてあげるわ」

 

優「…(行きたくない…だけど、薬が欲しいんだよなぁ…。あ、でもどんな効果か知らないしここはやめておいた方がいいかな)すいません、俺は――――」

 

永琳「あ、報酬で5円も今ならつけちゃう♪」

 

優「行きます!いや、行かせてもらいます永琳さん!」

 

永琳「ありがと!じゃあ早速行って来て頂戴、花についてはウドンゲに教えてあるから貴方は行けばいいだけよ。お願いね♪」

 

 

 

 

 

~太陽の畑前~

 

優(つい勢いで承諾してしまい、ここまで来てしまった…生きて帰れるだろうか…)

 

鈴仙「だ、大丈夫?顔色がすっごく悪いのだけど…?」

 

優「大丈夫だ、問題ない」キッパリ

 

鈴仙「それならいいのだけど…。じゃあ行くわよ」

 

俺と鈴仙は幽香の家へ目指して歩き出す。一歩一歩が重く感じ、体からは大量の汗が出ている。そして1秒がかなり長く感じる。俺は精神的に追い込まれていた。

 

優「(そ、そうだ!精神安定剤を…)んっ…!!」ゴクッ

 

俺は薬を飲んで落ち着かせる。そして気付けば家の前に立っていた。

 

鈴仙「すいません、永遠亭の兎ですけど…風見幽香さん、居ませんか?」コンコン

 

鈴仙がノックするも、返事は返って来ない。どうやらただの留守のようだ。ホッと安心した時、後ろから声が聞こえる。

 

幽香「私に何か用かしら?」

 

優・鈴仙「ひっ?!」ビックーン!!

 

後ろには幽香がニヤニヤしながら立っていた。どうやら脅かすつもりだったらしい。本人は成功してご満悦だ。

 

鈴仙「急に後ろからはやめてください…今回は花の件でここに来たのですけど、~って花はありますか?」

 

幽香「ああ、~ね。で、その花がどうしたの?」

 

鈴仙「花が必要なので譲って頂けないでしょうか?何しろ、珍しい花な物で手に入れる事が難しく…代金ならこちらに10円(10万円)ほど用意しているのでどうでしょうか?」

 

幽香「まぁ悪くないわね。でもそれじゃああげられないわ」

 

鈴仙「え…じゃあどうすれば…」

 

幽香「ウフフ…この(おもちゃ)に久しぶりに会えたのだから少し遊びたいわねぇ…!」ニヤッ

 

優「やはり…そう来ますか」

 

鈴仙「優?!貴方、大丈夫なの?!怪我もしているし…」

 

優「ここまで来たんだ…だったら最後までやってやるよ!!来い、風見幽香!」

 

幽香「そうでなくっちゃ…!」ブゥン

 

目の前から幽香が消える。いや、一瞬で俺の前へ移動して攻撃の構えに入っていた。

 

幽香「場所を変えるわよっ!!!」ヒュッ

 

優「ぐううっ?!!」ガッ

 

俺は幽香に思いっきり殴られ、数十m吹っ飛ぶ。

 

優「イッテェ…(相手が強いのは分かっている…)狂気20%」ブワッ

 

幽香「いい、良いわよその顔!!私にもっと見せて頂戴!!」キュイン

 

優「っ?!クソッ、『零距離斬撃派』!!!」ズバァン

 

幽香「フッ!そんな斬撃じゃ体に虫が当たったも同然の威力よ!!」パァン

 

俺は目の前に現れた幽香に向けて、咄嗟に斬撃を放ったため威力が足りなかった。

 

優「弾き飛ばす!!」ヒュン

 

幽香「ぐっ?!」バンッ

 

俺は逆刃刀を無理矢理薙ぎ払い、刀の能力で幽香を弾き飛ばす。

 

優(神睡の力を借りよう、出て来てくれ神睡!)

 

神睡(いや、ちょっとあの人の相手はやめてもらえないか…?俺が折れる)

 

優(えぇっ?!!使えって言ったのはアンタだろ?!)

 

神睡(いや、うん、まぁそうなんだけどね?そうなんだけどさぁ…アレは無いだろぉ…)

 

優(いいから出て来い!)

 

神睡(わかったよ!ハァ…刀使いが荒いなぁ…)←ここまでの会話、わずか1秒未満。

 

優「行くぞ…幽香!」パキキ

 

幽香「刀を作り出した……面白い!!」

 

優は神睡を出し、3刀流となる。逆刃刀を口に咥え、木刀、神睡をそれぞれの両手で持つ。

 

優「うぐぅっ?!(何だコレ、顎が疲れる?!)」ググッ

 

だが、力に問題があった為、逆刃刀をしまう。

 

幽香「何を遊んでいるのかしら…?」

 

優「…言わないでくれ。2刀乱舞!!」ヒュヒュヒュッ

 

俺は2本の刀を素早く交差させ、幽香へ突進する。

 

幽香「速い…!けど、力不足だわ」ヒュッ

 

 

『ガキンッ!!!』

 

 

優「…!」

 

幽香の傘と優の木刀がぶつかる。すると、木刀で吸収するよりも早く、傘で木刀が吹っ飛ばされた。

 

優「何…」

 

幽香「そこっ!!」ヒュッ

 

優「うぐぅ…!!」ズドド

 

幽香「ハアッ!」ズガンッ

 

優「ごはぁ?!」ズドンッ

 

俺は幽香に高く蹴り上げられる。

 

幽香「終わりよ…!」キュィィン

 

優「ぐ、うぅ…(ダメだ、避けれない…)」ヒュー

 

幽香「元祖『マスタースパーク』!!!」ズ ゴ ゴ ゴ ゴ

 

幽香から放たれたマスパは優を包み込み、爆発する。

 

鈴仙「え…嘘でしょ、まだ1分も経っていないわよ?!」

 

幽香「(…何か違和感を感じる…あそこまで弱かったかしら?)…っ!?」バッ

 

 

『ガキンッ!!!』

 

 

優「クソッ…ダメだったか」ググッ

 

鈴仙「え?え、えぇっ?!!優はさっきマスパの中に…ええっ?!」

 

幽香「まさか…さっきのは幻術?!」

 

優「ええ、俺があそこまで弱いわけないでしょう。でも、これが本当の終わりです…狂気80%」ブワワァッ

 

幽香「?!力が急に大きく…!!」ググッ

 

優「くらえや…零距離の、黒符『月牙天衝』」ズドンッ

 

幽香「ぐうううっ…!!!」ズガガガッ

 

零距離で放たれた月牙天衝は、幽香を押して地面を走る。

 

優「後ろだ…」ブゥン

 

幽香「くっ…油断したわ。まさかここまで強くなっているなんて…」

 

優「そうですか…。業火の槍の強化版…火槍『獄炎』!!」ゴオオッ

 

幽香「ぐあああっ!!?」ズギューン

 

赤く燃える火は、黒く燃える獄炎と成り、幽香の体に突き刺さる。すると突き刺さった槍が今度は伸びるように爆発し、黒い炎が幽香の体を貫いた。

 

鈴仙「な、何て威力…まさかあの幽香に勝つなんて…!」

 

優「ふぅ…狂気の力で炎が黒くなるんだな。…邪王炎殺拳とか今度やってみようかな…。ってそれよりも幽香さんの傷を何とかしなくちゃ?!」

 

幽香「フフ、大丈夫よこのぐらい。安静にしていればものの数分で治るわ」

 

優「おいおい、化物かなんかか貴女は…」

 

幽香「嘘よ、しばらく絶対安静ね…この傷は」

 

優「…すまない」

 

幽香「え?」

 

優「狂気の力を使うと、少なからず破壊衝動に襲われるんだ。だから、加減もできなかった…」

 

幽香「…戦って謝るのは最もしてはいけないのよ。まぁそこが貴方の長所だから何とも言えないのだけどね…」

 

鈴仙「それにしても酷い火傷…こんな事になるのだったら万能薬を持ってくるんだった…」

 

優「万能薬…?(確かポケットに入れておいたような…。)あ、あった!」スッ

 

鈴仙「?!それって万能薬?!何で優が…」

 

優「てゐさんにもらったんですよ。先程の戦闘の衝撃により、ヒビは入っていましたが中身は無事です」

 

鈴仙「それなら今、応急処置ができる…!私は水を汲んでくるから、優は薬を塗ってあげて!!」ダッ

 

優「ああ、わかっ―――何ぃ?!ちょっと待ってくれ、水は俺が汲んでく…もういないだと…?!」

 

何故、俺が此処まで慌てたかと言うと、火傷している場所が問題なのだ。槍は幽香の背中にささり、爆発して胸を貫いたのだ。つまり火傷しているのは背中と胸である。

 

優「…っ?!…っ?!」

 

幽香「ほら、塗るのだったら私の服を脱がしなさい」ニヤニヤ

 

優「いや、でもそれはさすがに…」

 

幽香「グスッ、何…?貴方は目の前に助けれる怪我人が居ても見捨てるの…?」グスッ

 

優「い、いやぁ…そのぉ…。はぁ、わかりましたよ…この事は誰にも言わないでくださいね…」ズーン

 

幽香「そう、それでいいわ。さぁ、服を脱がしなさい」

 

優「…はぁ」

 

俺は幽香の服に手をかけ、脱がしていく。そして火傷した肌が露わになると同時に、豊かな物も目に入る。

 

幽香「どうしたの?早く塗って頂戴」

 

優「…あーい…」ヌリヌリ

 

幽香「んっ、あっはぁ…!!」

 

優(その反応をヤメテクダサイ。何でもしますから…!!)

 

俺はその後、何とか無心で薬を塗り続け、地獄が終わった。鈴仙の処置も加えられ、絶対安静という事だ。

 

 

 

 

~永遠亭~

 

永琳「お疲れ様。それにしてもあのフラワーマスターを倒しちゃうとはね。貴方、幻想郷の中でもかなり強いんじゃない?」

 

優「あぁ、はい。ですけど俺は男です。女性に勝つなど無理なんです…」ズーン

 

永琳「は、はぁ…(目が死んでいる…一体何があったのかしら?)それとはい、報酬よ。おまけで2円追加しているから」

 

優「有難うございます…それじゃあ俺は退院しますんで…」

 

永琳「気を付けて行くのよ」

 

優はゆっくりと、ゆっくりと永遠亭から退院した。

 

後日、文が配った新聞に優が幽香に触っている写真を見出しに幻想郷中にばら撒いた。

しかも新聞の内容はまるで優が幽香を無理矢理かの触ったような表現だった。

 

幽香は自ら本当の内容を伝えた為、文は大勢の人からフルボッコにされ、それから1ヶ月ほど新聞は更新されなかった。

それと同時に優も姿を消し、しばらく優の姿を見た者は現れなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回は久しぶりに幽香さんが出てきました。あの幽香に幻術をかけるとは…月の眼ってやっぱり凄いですね!

あと関係のない話なんですけど、リア友が『幻想郷の女性にガムを噛ませて、その使用済みのガムを売ったら売れるかな!?』と私に言ってきたんですよ。取りあえず、『天才か、貴方は?!』と言ってあげました。
皆さんはもし、そんなガムが売られていたら買いますか?

それでは半分が関係のない話でしたけど、今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!

(あ、今回と次回、感想などの返信を送るのがちょっとだけ遅れるけど、遠慮せずに感想を送ってくれたら有難いです)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。