優が霊夢と手合せをしに、博麗神社へ。
↓
夢想天生は鬼畜でござった(今ココ!)
優「ぐあぁっ?!」ズガンッ
俺は開幕早々にぶっ飛ばされる。なぜならお爺さんと絶賛、戦闘中なのだ。
お爺さん「ふぅむ…(全力で戦っとる感じがしない…むしろ何かを押さえて戦っている感じじゃの…。どれ、少し聞いてみるか)おいお主、戦闘を全力でやっておらんな…まるで力を制限しているみたいじゃ」
優「えっ?(やべ、能力が変わってきている事を悟られないようにしているのばれた?!)」
アーレス(あの爺さんに隠し事をするのは、地霊殿の主(さとり)の前で隠し事をするのと殆ど同じだと考えてもいい。いくつもの山場を乗り越えて来たっていうベテランだ。そこら辺の考えは完全に先読みされているぞ)
お爺さん「ふぅむ…もしかしたらお前さんの悩み、解決してやれるかもしれん」
優「えぇっ?!」
お爺さん「儂の予想ではこうじゃ、お前さんの能力は日々進化型能力であり、その能力が今も進化しつつある。だが、それを敵に悟られては困る、と言う事でならべく公〔オオヤケ〕にしないよう力に制限をかけているのじゃろ?」
優「凄いですね、本当に…。たしかにお爺さんの言うとおり、俺は能力の進化について気付かれないよう、力を抑えていました…」
お爺さん「…お前さんは2つの能力があると言っていたが何じゃったかな…」ウーム
優「俺の能力は『分身・分裂を操る程度の能力』と『空間を操る程度の能力』です」
お爺さん「…『能力の覚醒』はもう使用可能か?」
俺は驚きの連続だった。先程から本当の事を連続で言ってくるから、今までの俺を見て来たのか?と疑ってしまいそうな程に、お爺さんが発言する内容はドンピシャだった。
優「…『分身・分裂を操る程度の能力』の覚醒は無理矢理1度だけ起こした事があります」
お爺さん「…その覚醒の内容は?」
優(アーレス、これは言っても大丈夫なのか?)
アーレス(この爺さんなら大丈夫だろ。むしろ今言える事を言って、特訓に付き合ってもらった方が俺達にとって得だ)
優「(そうか、わかった…!!)覚醒すると、細胞分裂が活性化し、いくら傷がついても短時間で修復できます」
お爺さん「なるほどの…(それにいても無理矢理覚醒したのか…よく生きているな、まぁこの先の未来で死なれてもらったら困るシナリオでもあるのだろうな)ん?じゃあお主は覚醒条件を知らぬのか?」
優「あ、あぁはい…」
お爺さん「…覚醒条件は至ってシンプルじゃ。能力をこれ以上進化できない状態にまで上げる事じゃ」
優「そこまで能力を進化させるには一体どうしたら…」
お爺さん「一体何の為に『食義』を得たと思う?『食義』の体得によって、技・能力など本来の力が発揮されるようになる、つまり能力覚醒の条件は既に取得している」
優「え?!じゃ、じゃあお爺さんはこうなる事も考えていた上で…」
お爺さん「計画通り…!!」ニィヤ
優「お爺さん、貴方は本当に何者なんですか…」
お爺さん「さて、そんな事はどうでもよい。取りあえず、2つの能力を覚醒させてみぃ。恐らく無理矢理やった時よりも代償が少なく済むはずじゃ」
優「は、はぁ…(ちょっと怖いけど…お爺さんを信じてみよう!)能力解放…『細胞分裂』!!」ズギュゥゥン
お爺さん「ぬぅわっ!!」ヒュッ
『ザクッ!!!』
優「がっ?!!」ブシュッ
俺が能力を覚醒させた瞬間に、お爺さんは俺の腕を手刀でぶった切った。
俺の腕は、切れた所から骨が生成され、その後も血管や肉、皮膚と、わずか20秒程で元通りになった。
お爺さん「こ、これは…!!」
優「い、一体何を…?!!」
お爺さん「優、お前さんの能力覚醒は危険すぎる。その短期間での回復は何を代償にして出来ていると思う?」
優「…?」
俺は腕を切られた時の痛みがまだ引いておらず、質問に答える事は難しかった。
お爺さん「回復するには時間が生じる…だが、覚醒によって時間は限りなく短縮されとる…本来ならば1年や2年程の時間が必要な怪我だが、それをほんの20秒程の時間で完治させた。儂が言いたい事がわかるか?」
優「…ちょっと理解が…」
お爺さん「儂が言いたいのは時間を短縮した分、一気に己の時間、つまり寿命が一気に消費されたという考えじゃ。恐らく今ので寿命が2年程縮んだだろう」
優「そ、そうだったのか…(今の傷で約2年分の寿命を消費したのか…気を付けないとな!)…ん?えっ?ちょ、お爺さん何しでかしてくれているんですか?!」
お爺さん「あ、やっぱり怒る?」
優「そりゃそうですよ!!いきなり腕を吹っ飛ばされたと思ったら、寿命が2年縮んだ?!もっと良い確かめ方があったでしょうに?!」
お爺さん「まぁそれは置いといて、もう痛みはいいのか?」
優「あ、はい。もう痛みは引きました」
お爺さん「じゃあもう1つの能力覚醒いってみようか!」
優「わ、わかりました…(一体どうすれば良いんだ?普通に細胞分裂の時みたいな感覚でいいのかな?)能力…覚醒!!」
『シーン…』
お爺さん「何も起きんな」
優「あ、あれ?やっぱり何かが違うのかな…。も、もう一度!能力…覚醒!!」
『シーン…』
お爺さん・優「…」
俺とお爺さんはその後も色んな方法で、空間を操る程度の能力の覚醒法を探した。だが、何も起こらずに、ただただ時間が過ぎていった。
お爺さん「ふむ…もしかするとその能力には覚醒という物が無いんじゃなかろうか」
優「え?」
お爺さん「力という物は不思議でな、最初から次元を超えた能力だとすると覚醒する確率は少ないんじゃ」
優「そうですか…(確かに『空間を操る程度の能力』は、普通と比べるとレベルが違うな…)」
お爺さん「さて、覚醒の事は置いといて…全力でかかってきなさい。力を制限する必要などありゃせん…!!少しだけでも手を抜いてみろ、儂がその頭を吹き飛ばしてやるわい!!」ゴゴゴ
優「分かりました…。でも能力覚醒はあまり使いませんからね、あれは奥の手中の奥の手にしましたから!」ダンッ
お爺さん「フハハ、認めよう!!さぁ…儂を超えてみろ、若造!!」ドンッ
『ガキンッ!!』
お爺さんの拳と俺の刀がぶつかり、金属音と衝撃が辺りに響く。
~月~
依姫「ふぅ…」カポーン
豊姫「やっぱりお風呂には桃よねぇ」モグモグモグ
綿月姉妹は疲れを癒すために、『治善湯』という月が開発した湯、入れば病気・怪我・疲れなどを治す効果のある風呂に浸かっていた。
依姫「お姉様…お風呂ではよしてくださいよ…」
豊姫「知らないの?地上では入浴しながら酒を飲むらしいじゃない。その酒を桃にしているだけよ?あーおいしいわぁ♪」シャリシャリ
依姫「そうですか、なら私にも考えがあります…!ハッ!」ガシッ
豊姫「きゃっ?!」ムニュッ
依姫「明らかに桃の食べ過ぎですよ。ほら、二の腕やお腹までこんなに柔らかいですよ」ブニブニ
豊姫「わ、わかったわよ!桃を食べる量減らすからその手を離してぇ…!」
依姫「はぁ…貴女を信じますよ…」パッ
豊姫「もぅ…よっちゃんのエッチ…」
玉兎G「お取込み中すいません!」
2人で仲良く風呂に入っていると、慌てた様子で玉兎がやってくる。
豊姫「あらあら、慌てた様子だけど何かあったの?あ、桃食べる?(食べかけだけど)」
依姫「お姉様、玉兎を甘やかさないでください…それに食べかけの桃も渡さないでください…」
玉兎G「2週間後の未来モニターに幻想郷が襲撃されている映像が映し出されました!!」
依姫「何?!もっと時刻を詳しく言えるか?!」
玉兎G「はい!時間は幻想郷時間で、午後6時20分4秒で観測しました!」
豊姫「じゃあその情報は後で幻想郷へ伝えておくわ。私の勘なのだけど、この戦いは月にも関係すると思うの」
玉兎G「わかりました!では持ち場に戻ります!失礼しました」サッ
依姫「じゃあお姉様、上がりますね。他に変化はないか確かめたいので」ザバァ
豊姫「私も地上へ伝えなくちゃいけないから上がるわ」ザバァ
2人は玉兎Gからの連絡を受けてからは、真似できないような速さで服を着て、各自でやる事に取り掛かった。
~永遠亭~
鈴仙「し、し、し、師匠?!何か月からとんでもない情報が来ましたよ?!」
永琳「どうしたの?今は調合中だから簡潔に言ってもらえるかしら?」カチャカチャ
鈴仙「2、2週間後に戦いが始まるらしいですよ?!」
永琳「ふーん、そうなのねー。…え?今、ウドンゲ何て言ったの?」
鈴仙「いえ、ですから2週間後に戦争が…」
永琳「何ですって?!早く紫に伝えなきゃ…!!」ガタッ
藍「すいません、いつもの薬が切れちゃったので買いに来ました」
永琳が紫へ伝えに行こうとした時、玄関の方から藍の声が聞こえた。
永琳「!ナイスタイミングよ!鈴仙、いつもの腰痛薬を持ってきなさい。私は今の事を伝えに行くから」
鈴仙「わかりました!えーと、腰痛薬って何処だったっけ…」タッタッタ
永琳「いつもご苦労様。今薬を用意しているからちょっと待ってね」
藍「分かりました」
永琳「それよりも…この文書、紫に渡しておいてくれないかしら?別に貴女が見てもいいわよ」ピラ
藍「これは…。っ?!!」
藍は永琳から渡された、紙を見ると目を丸くした。
藍「2、2週間後に…!!」
永琳「そう、たった今、月から連絡が入ったの。多分、もう少し時間が経ったら場所やどのような戦法で来るかも、明確に情報が送られてくるわよ」
藍「情報提供、有難うございます!」
鈴仙「すいません、薬を見つけるのが遅くなってしまいました…」
藍「ああ、すいません、有難うございます。これがお代です」チャリーン
永琳「ありがとうございます。紫にお願いね?」
藍「紫様の目玉を引っこ抜いてでも見させますので、お任せください。それでは失礼しました」ガララ
藍は一礼し、永遠亭から去って行った。
永琳「さて…(これで被害が少しだけでも抑えれるといいのだけどね)」
~優達は~
優「火槍『獄炎』!!」カッ
お爺さん「ぐぅ…?!(儂の体に刺さるとは…)その技、強いのう…!!」
優「その槍は刺さって終わりじゃない!刺さった後、獄炎の黒い炎が瞬間的に爆発する!!」
お爺さん「なぬ…?!」カァァァ
『ズガァァン!!!!』
お爺さん「ぐおおーーーッ?!!」ゴオオッ
優「勝った…!!(狂気の力、解除…)」フゥ
この日、優は初めてお爺さんに勝つ事が出来た。そして、次の日から徐々にお爺さんを圧倒してゆき、引き分けになる事が多くなるのであった。
この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回も優君がお爺さんと戦っていますね。…とある噂で本当かどうか知らないのですけど、優は華仙と一緒に寝てるというのを聞いた事があります…本当にそうなのかなぁ…。
そして月の機械によって襲撃時間が判明しましたね。多分その後も色んな情報を提供するんだろうな。
それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!