優が悪達を倒し、世界を、幻想郷を救う事に成功した。
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しかし、尊い1つの命が犠牲となった(今ココ!)
あの戦争から5年と6ヶ月後。
幻想郷では雪がとけ、新たな緑が芽生え、桜が咲き始めた頃だった。
霊夢「…」スッ
霊夢は人里に来て、佐藤優、と掘られた墓石に訪れて、花を添えていた。
魔理沙「あれからもう5年か…。時が経つのは早いな…」
魔理沙は花を添えている霊夢の後ろでそう呟く。
霊夢「えぇ、本当にね…」
魔理沙「さて、と…これからどうする?日用品を買いながら人里をブラブラするか?」
霊夢「んん~~…最近の賽銭の量が減ってきているから別にいいわ。
私は神社へ戻って、ゆっくりとお茶を飲んでるわ」
魔理沙「そうか…。なぁ私にも注いでくれよ?」
霊夢「一杯だけだからね…」バッ
魔理沙「さっすが霊夢!持つべきものは友達だよなぁ!!」バッ
霊夢と魔理沙はその場を離れ、博麗神社へと飛んで行った。
神社に戻ると、そこにはまたいつものように遊びにきていた子達がいた。
こいし「じゃあ次はフランがおにね!」
フラン「じゃあ30秒数えるから隠れてね!いーち!」
こころ「こいし…さっき私最高の隠れ場所みつけた…!」
こいし「えっ!どこどこ?!」
こころ「私に着いて来て…!」
こいし「アイアイサー!」
霊夢「ちょっと悪いのだけれど、何でここでかくれんぼをしているの?
紅魔館の方が隠れ場所あっていいじゃない…」
フラン「だってお姉様が神社に行けって…」
こいし「私もそう言われて…」
こころ「私は神子達と聖達がなんか睨み合ってたから逃げて来た」
霊夢「…よし、ちょっくら運動と異変防止にいってくるわ…」ゴゴゴゴ
魔理沙「霊夢ぅ~…お茶はー?」
霊夢「あ!あんたも付き合いなさいよ。お茶はそれからよ」バッ
魔理沙「はぁ…。まぁ久しぶりに戦うってのもアリだな!」バッ
霊夢と魔理沙が飛び上がった瞬間だった。
『ブゥン!』
霊夢・魔理沙『えっ?!わっ?!!』ドサッ
空が赤くなったと同時に、霊夢と魔理沙が空から落ちて来たのだ。
霊夢「これって…5年前と同じ?!(能力も、力も、飛行も使えない?!)一体どういう…?!」
霊夢が辺りを見回すと、こころが持っているお面の1つが激しく震えて、浮遊していた。
『カタカタカタカタ!!』
こころ「あれ…これって優が作ってくれたお面…」ビュォォ
突如発生した強風はそのお面を中心に集まり始めた。
すると今度は辺りの地面から煙が立ち上がる。
どうやら密度の濃い霊力が噴き出しているらしい。
『ビュオオオッ!!』
地面から噴き出た霊力はそのお面の内側へ吸い込まれていく。そして徐々にその量と、 吹く風の強さは増し、直視できなくなる。
かなりの霊力と風が圧縮されたその時、一気に爆発した。
『ボンッ!!』
全員『わっ?!』ボシュッ
?「ゴホッ、ゴホッ!い、威力が強すぎるな…」モクモク
煙の向こうから、昔よく聞いていた声が聞こえてきた。空の赤みがひき、青い空が戻ってくる。
そして煙の中から出てきた者の姿を見て、その場に居る人全員が口を開けて驚いていた。
霊夢「…嘘…」
魔理沙「えっ?!…ええっ?!!」
こころ・こいし・フラン「…!?!!?」
『フォン』
紫「今の現象、どういう事?!………へっ?!」
紫がスキマを開いてやってくる。だがすぐにこの場に居る者と同じ状態となる。
?「…ん?…何か、霊夢と魔理沙が急成長していないか?」
霊夢「その声…優、なの…?!」
優「ん?あぁ、まだお面が外されていなかったか…」スッ
顔につけられているお面を取ると、そこには昔よりもちょっと成長したかのような優の顔があった。
魔理沙「あ、ありえないぜ…?!ゆ、幽霊にでもなったのか…?!」
優「おい、俺は生きてる」
紫「…どうしているの…」
霊夢「それに、またさらにデカくなってる…?!」
優「ん~、じゃあまずどうして俺がここに居るのかを説明しますね。
まずあの戦争前にこころへお面を渡していたんですよ」
こころ「確かに…もらった…」
優「で、俺が自分の空間で死んだあと、魂だけがその空間を漂っていたんです。
でもある時、光が差し込んできて、人がたくさん入って来たんですよ」
霊夢「光…?人…?」
優「はい。その人達は俺の体を持っていこうとしていたので、俺もそれについて行ったんですよ。 再び幻想郷に戻ってきた瞬間にすごい強い力で引き寄せられたんです、このお面に」
魔理沙「え…じゃあ5年間の間ずっとお面だったのか?!」
優「そういう事になりますね。5年間待ち続けてやっと力が戻ったんですよ。
まぁ今回お面から出てくるのに力を使ったから、また5年間力を使えなくなりましたけど ね…」
フラン「マサルーーッ!」ヒュンッ
こいし「お兄ちゃーんッ!!」ギュンッ
『ドゴッ!』
優「ゔっ?!」メリッ
優が話を終えると、フランとこいしが新幹線の様な速さで優に抱き着いて来た。
優は2人の勢いを支えれるわけでもなく、鳥居の方へと吹っ飛んで行った。
『ズガーン!』
優「う、嘘…だろ…」ゴホッ
フラン・こいし「あっゴメン…」
霊夢「キャーーー?!!!と、鳥居が壊れたぁぁ?!!」
魔理沙「いやそっちじゃない?!優の方だろ?!」
霊夢「あっ……大丈夫、優?」
優「永遠亭への運送を頼みたい…」ガクッ
紫「霊夢、優を連れていってあげなさい」
霊夢「紫がスキマを使えばかなり速く対処できるじゃない?」
紫「そーじゃないわよ。優の為じゃなくて貴女の為よ?自分では気が付いていないだろうけど
今までで見た事のない程の笑顔になってるわよ?」
霊夢「え…」
紫「ほら、久しぶりに温もりを感じてみなさいな」ヨイショット
霊夢「おっ?!重い…?!」ズシッ
魔理沙「…何なら手伝おうか、霊夢?」
霊夢「いっいや…大丈夫…!!」バッ
霊夢はその場から浮遊し、そのまま永遠亭へと向かった。
そしてその後ろをゆっくりと魔理沙達がついていくのであった。
~彼岸~
優「あれ…ここは…。それにあの人の影って―――」ザッ
優は気付けば彼岸に立っていた。そして少し霧のかかっている奥に、人影が薄らと見えた。
そしてその姿をしっかりと確認できる所まで優は近づいた。
小町「かー…かー…」
優「やっぱり小町さんだ…。…寝ていたら減給されますよ~」
小町「んばっ?!いや、私は寝ていませんからね?!ただ目を瞑って気を極めていただけで…。
…え?アンタ…?!」
優「あの、ばっちり寝てましたよね?…どうしました?」
小町は優の姿を見て混乱していた。
小町(えっ?…そういえば映姫様が優の魂がいくら待ってもやってこないって言ってたよな?
そうか、やっと来たんだな!)
優「あの…」
小町「あっすまないね、ちょっと考え事をしてた。さてと、乗りな!私が連れて行ってやるよ」
優「え…?」
小町「安心しなって、お前さんなら地獄行きはないだろうから!気楽に行こうや、気楽に!」
優「あの、俺は生きてますよ?」
小町「え?(もしかして、死んだときの記憶が無くて、自分はまだ生きていると勘違いしている?
じゃあ説明してやるのが一番か)お前はな、実は―――」
小町が優へ説明しようとしたその時、空から優を呼ぶ声が聞こえる。
『優ッ!?大丈夫、優ッ?!』
優「あれ…俺の体がだんだん透けて――」スゥゥ
小町「もう5年前に死んでいるんだよ。幻想郷を自分の命と引き換えにな。
だから私と―――あれ?ど、何処にいった?!」カラーン
~永遠亭~
優「…ハッ!…よかった、永遠亭か…」
目が覚めると、視界には懐かしい天井が入った。
霊夢「優…良かった…!」
魔理沙「戻ってきてすぐに逝っちまうなんて事がなくて良かったぜ…」ホッ
フラン・こいし「ごめんなさいっ!!」バッ
優「…何でみんなそんな深刻そうにしているんだ?」
永琳「それは貴方が心肺停止の脳波微弱状態だったからよ。そして、久しぶりね優」
優「永琳さん…お久しぶりです」
輝夜「本当に生き返っているわね…」ギュッギュッ
優「…輝夜さんは俺の皮膚を引っ張ったりして何をしているんですか…」アトイタイ
輝夜「いや、ちょっと触ってみたくなったから…」
鈴仙「姫様…優はあくまでも怪我人なのですからね…?」
永琳「同時に身体検査もやってみたのだけど…前よりも身長が15cm位伸びて、
体重も5kgぐらい増えているわね」
優「(前、っていったら…180cm位だっけ?)身長190cm代になったんですね…。
…なぁ、やっぱり霊夢と魔理沙も身長が伸びたんじゃないか?」
霊夢「え、あ、うん…。140から152cmになったわ」
魔理沙「私は149cmになったぜ!」
優(体格は大人になったけど、性格は変わっていないな…)ニヤニヤ
霊夢「な、なにこっち見ながらニヤニヤしているのよ?!」
優「ああいや、皆とまた会えた事が嬉しくてね…」
話をすすめていると、魔理沙がある事を思いつく。
魔理沙「そうだ!優が帰って来た事だし、宴会をやろうぜ!!」
輝夜「おっ、それは名案ね!」
優「え…?」
魔理沙「異変が解決した後は、いつも宴会を開いていたんだ。
けど、優が死んじゃったから宴会は誰一人しようとはしなかったんだぜ」
霊夢「ま、同時に優が帰って来たから、お祝いもかねてね」
魔理沙「よし、そうと決まれば行動しようじゃないか!」バッ
魔理沙が立ち上がった瞬間、玄関の方から声が聞こえる。
『どうもー!新聞を配りに参りました、清く正しい射命丸でーす!』
優「…文さんも変わっていないなぁ」
永琳「はいはい、今行くわよ」スッ
優「ちょっと待ってください、永琳さん。俺に行かせてはもらえないでしょうか?」
永琳「…貴方、意外と面白い事を考えるじゃない。いいわ、歩けるのなら取りに行ってちょうだい」
てゐ「成程…(死んでいた人がいきなり目の前に現れたら誰でもビックリする!これは今の優にし かできない事!フフフ…お前さんの芸術を見せてもらうよ)」
優は玄関の方へと歩き、そして戸の前に辿り着く。
『ガラララ…』
優「新聞ありがとうございますー」
文「はい、今回は面白い情報が隠れてあるので目を隅々にまで配っておいてくださいね!」
優「分かりました~」ガラガラ...ピシャン
文「さてと、次は魔法の森ですかね…。……。ん?えっ?今誰が受け取った?!」ガララッ
優「ん?お忘れ物ですか?」
文「んなっ…?!?!!」パクパク
文は優の姿を見て、体が固まった。そして数秒後―――
『あやややややーーーっ!!!?!?』
文は叫んだのだった。その声の大きさは、幻想郷の端っこにまで届いたという…。
魔理沙「アハハハハ!!文の顔が今までで見た事ないぐらいにまで変わっていたぜ!!」ヒーヒー
てゐ「な、何だこの気持ち…!?自分はやっていないのに感じる、この爽 快 感!!
これが…究極の悪戯『ドッキリ』!!」
優「文さん、いいリアクションですよ!」グーッ
文「いや、えぇっ?!(これは夢でしょう!間違いない、私早く目を覚ますのです!)」ギュー
優「ちょ、文さん?!」
霊夢「残念だけど、夢じゃないわよ?」プフッ
魔理沙達が落ち着いた頃に、優は文へこれまでの経緯をもう一度話すのであった。
少年説明中…
文「成程、あの時の宴会を今開こうと言う訳ですね?わかりました!
この射命丸文、今日中に幻想郷全土に新聞を配ってまいります!ではッ!」バッ
文はそう言って、庭から飛び立っていったのだった。
優「さてと…俺はどうしようかな…」
永琳「…言っておくけど、貴方今日一日は此処にいなくちゃいけないからね?」
優「えっ?」
永琳「そりゃそうよ…死にかける程の傷を負ってほんの数時間で帰れる訳ないわ。
宴会に参加したいなら、絶対に今日は安静にするのよ」
優「そうですか…わかりました」
優は永遠亭に1日入院となった。
本来なら霊夢達は帰っていいのだが、夜になるまで片時も優から離れようとはしなかったらしい。
この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回は、何と何と…!!優が帰ってきました!ワーイ!
力はまた使えなくなっているけど、戻って来たからいいじゃないか!
そしてここまで来たのなら、せめて私とゴールしてくれませんか?
皆さん、よろしくお願いします! 次回ついに…最 終 回 !!
それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!
~優が戻って来た仕組み~(気になった人は見てみてください)
1、優が、自分が作った空間内で死亡し、魂がその空間を漂う。
2、玉兎達が出ていくのに優(魂)もついていって、幻想郷に戻った瞬間にこころに渡したお面に吸 い寄せられる。
3、それから約五年間、力が使えず、お面に魂を宿していた。
4、力が戻ると、すぐに解放させて能力を覚醒させ、幻想郷中のエネルギーを一点に溜める。
(魂の器、体を作るため)
5、一定の量が溜まったら、瞬間的に形を作る。(爆発の原因)
↓そして…
生 き 返 る ! !
このような感じで優はこの世へ戻ってきました。
(つまり、五年間こころと一緒に過ごしていた訳です)