中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
フランと弾幕ごっこをした
 ↓
負けてしまったが、フランを楽しませる事が出来た(今ココ!)



#44 毘沙門天へのお届け物

優「…顔が痛い…」

 

俺は昨日フランと弾幕ごっこをした時、最後に当たった弾幕のダメージが残っていた。今日は休暇だったので幸い仕事はなかったから良かった。

 

覇奈「?」フヨフヨ

 

覇奈さんも心配なようだ。俺は大丈夫ですよと笑顔で答えた。

 

優「さて、今日はこれといった予定はないし人里をまわって過ごそうかな。覇奈さんはそれでいい?」

 

覇奈「!」フヨフヨ

 

覇奈さんは俺の前をグルグル回っている。どうやらそれで良いようだ。俺は身支度をして家を出た。

 

優「ん?何だコレ?」ヒョイ

 

俺は家を出たが玄関前に、瓦屋根がついていてその下に水晶のようなものがあり、一番下には紐?みたいのがついている片手で持てる程の物が落ちてあった。俺は何だろうと手に持ち観察していると、偶々通りかかったお爺さんが声をかけてきてくれた。

 

お爺さん「兄ちゃんや、それは毘沙門天の代理さんが持っている『宝塔』というやつじゃ」

 

優「宝塔?」

 

お爺さん「うむ。しかしのう、その宝塔を毘沙門天の代理さんがよく落として行っているんじゃよ。きっと困っているだろうから届けてやったらどうじゃ?」

 

優「わかりました。毘沙門天の代理さんってどこにいるかわかりますか?」

 

お爺さん「おや、兄ちゃんは命蓮寺を知らんのか。ほれ、儂が指を指している先に見えるお寺がわかるかの?」

 

お爺さんは指を指した先には大きな建物の屋根が見えた。どうやらあれらしい。

 

お爺さん「あそこに代理さんがおる。ついでに白蓮様の説法を聞いてみてはどうじゃ?心が清々しくなるぞ」

 

優「そうなんですか、やってもらおうかな?お爺さん、ありがとうございました!」

 

俺はお爺さんにお礼を言って命蓮寺へと向かった。そういえば、なんかあのお爺さんほかの人とは何か違う感じだったな、なんでだろう?俺はなぜかあのお爺さんをふつうのお爺さんではないような気がした。

 

 

少年移動中…

 

 

優「ここが命蓮寺…でかいなぁ…」

 

俺は命蓮寺の門前まで来たが、寺の大きさに思わず動きが止まってしまったほど迫力があった。

だがその迫力は中から聞こえる女性のあわただしい声で消えてしまった。俺は目的を思い出し、門の戸をたたいた。

 

優「すいません、開けてもらえませんか?」ドンドン

 

戸を叩いてから数秒後、ちょっと待ってね~と返事が聞こえた。戸が開くと紺色の頭巾を被った女性が出てきた。

 

女性「何用で訪れましたか?」

 

優「毘沙門天の代理さんはいらっしゃいますか?」

 

俺はそう聞くと、女性は苦笑いになりながら言った。

 

女性「アハハ…確かにいるけど今、物をなくしたらしいからまた今度にしてくれないかしら?」

 

優「そのなくした物ってこれですか?」

 

俺はしまっていた宝塔をだして女性に見せた。

 

女性「貴方それどこで拾ったの?!」

 

優「俺の家の前に落ちていました」

 

女性「そう、拾ってくれてありがとうね。星ー!!宝塔あったわよー!!」

 

女性が星と叫ぶとドタドタと寺から走ってくる音がした。寺から出てきたのは金髪で頭の上には蓮の花のような花飾りをつけ、虎柄の腰巻を身に着けた女性だった。

 

星?「本当ですか?!」

 

女性「ええ、この男性が持ってきてくれたのよ?はい宝塔」

 

星?「そのお方、宝塔を見つけてくれてありがとうございます!!これで聖とナズーリンに怒られなくて済みます!そうだ、ちょっと上がってもらえませんか?お礼がしたいので」

 

優「すいません、お言葉に甘えさせていただきます」

 

俺は星と呼ばれた女性の言葉に甘えて寺の中へと入っていった。

 

星「まずは自己紹介をしましょうか。私は毘沙門天代理の『寅丸 星(トラマル ショウ)』と言います」

 

一輪「私は入道使いの『雲居 一輪(クモイ イチリン)』よ」

 

優「俺は外来人の佐藤優です、星さん、一輪さんさん宜しくお願いします」

 

自己紹介が終わった所で、門の方から3人くらいの女性の声が聞こえた。どうやらこの寺の住居者らしく、金髪に紫色のかかった女性、何かネズミの耳と尻尾の生えた少女、海の少女の印象が強く錨を背負った女性がやってきた。

 

女性「星、一輪、私達が寺を開けている間で 問題はありませんでしたか?」

 

一輪「はい、何も問題はありませんでしたよ姐さん」

 

ネズミ?「ご主人も宝塔とかなくしませんでしたか?」

 

星「ま、まさかそんな事あるわけないじゃないですか、ナズーリン」

 

星さん達が話をしていると錨を背負った少女が俺をずっと見つめている事に気付いた。

 

優「あの…何か?」

 

錨「貴方、新聞に出ていた外来人でしょ?」

 

優「え?あ、はい、そうですけど何でしょうか?」

 

すると後ろで話を聞いていたらしく、金髪に紫のグラデーションがかかった女性が俺の元に来た。

 

女性「貴方が新聞に載っていた外来人ですか?!」

 

優「はい、そうですけど俺に何か用があるんですか?」

 

女性「いえ、新聞を読ませてもらっていると貴方は妖怪と仲がいいらしいじゃないですか!私は人と妖怪が手を取る世界を目指しているのですよ。そして貴方にも是非参加してもらいたいんですけどいいですか?」

 

星「聖、取り敢えず自己紹介を…」

 

聖「ああすいません、つい興奮してしまいました。私は『聖 白蓮(ヒジリ ビャクレン)』と言います」

 

ナズーリン「私は『ナズーリン』という」

 

水蜜「私は『村紗 水蜜(ムラサ ミナミツ)』だよ」

 

優「俺は佐藤優です。先ほどの質問に対しての答えですが――

 

俺が答えを言おうとした瞬間、すぐ後ろから声が聞こえた。

 

優「?!」

 

後ろにいたのは背中から羽のような変な物が生えた少女だった。俺は何故後ろにいる少女に気付けなかったのがかがわからなかった。

 

少女「いい感じに驚いたわね」

 

水蜜「ぬえ!あんたまた悪戯したね!」

 

ぬえ?「別にいいじゃない、怪我はしていないし」

 

聖「ぬえ、貴方は一度きついお仕置きを受けなきゃダメみたいですね」

 

ぬえ?「やべっ、聖が本気になってるし?!」ダッ

 

ぬえと呼ばれた少女は聖を見て逃げ出した。それを村紗が追いかけようとして錨を持ち上げたが、何かにつまずいたらしく勢いよく転んでしまった。その持っていた錨は転んでしまったせいで勢いよく俺の方へぶっ飛んできた。…えっ、俺のほうへ?!

 

水蜜「あっ?!優避けて!!」

 

優「っ?!(錨の方が速い、空間を操るのも間に合わねぇ!!ダメだ避けれない!!)」

 

錨はそのまま俺の首を貫いて壁にめり込み、俺の体から頭が離れた。

 

 

 

 




この作品を読んでくれて有り難うございます。銀の鰹節です。
今回は命蓮寺へ行きましたね。でも…いきなり首が切り離されちゃっているんだけど大丈夫なの、アレ?!
そ、それでは今回はここで終わりにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!
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