中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
消火していたら布都に目をつけられた
 ↓
仙界へと行き、屠自古や青娥達と出会う
 ↓
芳香と戦うことになり、戦う(今ココ!)



#62 ナシジルブシャー!!!!

芳香「さらばだー!」ガブリッ

 

優「あああ?!痛い痛い?!」

 

俺は芳香に殴りかかったが受け止められ、そのまま頭に噛みつかれた。

 

優「ぐっ?!(ず、頭蓋骨がミシミシいっている?!)」ミシメキ

 

芳香「あぐあぐ…ん?」ガジガジ

 

優「なら力ずくで…ってあれ?噛む力が弱まった?」

 

急に噛む力が弱まったと思ったら、芳香は口を離した。そして――

 

芳香「ぎゃー!!何だこれ、まずいぞー?!?!!」

 

発狂した。あれ?このような展開は前にもあったような…でも悲しいのには変わりないな…

 

優「…おりゃ」ドスッ

 

芳香「うぎゃ?!うぅ…」ドサッ

 

芳香が発狂している所に俺は木刀を突いた。すると、当たり所が悪かったらしく気絶した。

 

青娥「よ、芳香?!(本当に気絶している…優さん、本当に尸解仙なんじゃ…)」

 

屠自古「へぇ、ゾンビを倒すなんてな」

 

優「え?ゾンビ?」

 

屠自古「ああ。芳香は青娥によってキョンシー、つまりゾンビにされて生き返ったんだ」

 

優「え?じゃ、じゃあ俺はゾンビに噛まれていたのか…?」

 

屠自古「そう言う事だな」

 

優「…」サァァァ

 

布都「何だ、優が青くなっていったぞ?!」

 

優「ゾ、ゾンビは嫌…だ…」ドサッ

 

布都「ま、優?!大丈夫か?!優?!」

 

俺はゾンビに噛まれたと思うと、怖くなり、そして記憶が途絶えた。

 

 

優「…い…だ…嫌だぁぁぁ?!!」ガバッ

 

???「きゃっ?!お、お目覚めになりましたか」

 

優「はぁ…はぁ…ん?俺は…」

 

???「君は芳香と戦い、そして気絶したのですよ。覚えていますか?」

 

優「芳香…?あっ、ゾンビ怖いゾンビ怖い…」ガクガクブルブル

 

俺は芳香に噛まれた事を思い出した。すると、体が急に震えだした。

 

神子「だ、大丈夫ですよ、君もゾンビになる訳じゃないですし…私は『豊聡耳 神子(トヨサトミミノ ミコ)』と言う者です」

 

優「俺は佐藤優です。そしてここは…」

 

神子「此処は屋敷の中です。布都達が君を慌てて運んで来たものですからビックリしましたよ…」

 

優「うっ、すいません…」

 

神子「いえ、いいですよ。君が此処にいる原因は布都の勘違いらしいですし」

 

優「そうですか…そういえば尸解仙って何ですか?」

 

神子「尸解仙は簡単に言うと『仙人』の種類です」

 

優「仙人…あ、じゃあ俺は尸解仙じゃないですね」

 

神子「私から布都にきつく言っといたのでもう、勘違いされていませんよ」

 

優「そうですか…良かった…」

 

神子「ああ後、ご飯も用意しているので召し上がってください」

 

神子はそう言って、焼き魚や味噌汁など出して来た。俺が食べたいと思っていた物ばかりだった。

 

優「い、いいんですか頂いても?」

 

神子「ええ、せめてものお詫びです」

 

優「じゃあ有難くいただきます!」

 

 

青年食事中…

 

 

優「ご馳走様でした。凄いおいしかったです!」

 

神子「そう言って頂けると有難いです」

 

優「じゃあこの後どうしようかな…何もする事がないや」

 

神子「では1つ質問しましょう。君は今『悩み』がありますか?」

 

俺は悩みと聞かれ、真っ先に浮かんだのが能力使用の拒絶だった。

 

神子「なるほど、何かが怖いようですね。何に怖いんですか?」

 

優「?!神子さんも心を読めるんですか?」

 

神子「いえ、私は『ただ欲を読んだだけ』ですよ」

 

優「そ、そうなんですか…実は俺に能力があるんですよ。それで能力の使用による代償として、身長、声を失った事があるんです。それで能力を使うのが怖くなってどうしても躊躇ってしまうんです」

 

神子「(…欲が恐怖しか感じられない…何があったのだろう…)私から言える答えはなさそうですね。これはおそらく君が頑張って乗り越えなければならない事かもしれませんね」

 

優「そう…ですか…」

 

神子「…でも、答えは出せなくとも助言ぐらいならできますよ」

 

優「?!」

 

神子「この場で一番良い助言は…これですかね。『君は何の為に力を使うんですか?』私からの助言はこれだけです。後は君次第ですよ」

 

優「何の為に…(俺は何の為に力を使っていたんだ?親のお願いを守る為か?いや、何か違う。死にたくないからか?いや、これも違う気がする。じゃあ仲間を守りたいからか?それとも両親を殺したアイツに復讐する為か?!クソッ、分からなくなってきた!)」

 

神子(今はそうやって悩んでください。答えが出た時、きっと君にとてつもない力が宿るでしょう)

 

俺はこの後、20分ぐらいその場で悩んだが答えは出てこなかった。そして取りあえず家へ帰る事にした。

 

優「くっ…俺は今まで、何の為に戦ってきたんだ?!」

 

布都「優、すなんな…童の勘違いのせいで…」

 

優「いえ、別に大丈夫ですよ。ここに来れたお蔭で変わるきっかけもできましたし」

 

布都「ほれ、船に乗ってくれ」

 

優「…今度はゆっくり移動でお願いします…」

 

布都「すまん、それはできなさそうじゃ」

 

優「…マジですか…」

 

俺が船へ乗り込もうとした時、仙界のあちこちで光と衝撃波が起きる。

 

 

『ズドォォン!!!』

 

 

布都「な、何じゃ?!」

 

優「?!これって妖怪の山でも起こった…」

 

妖怪達「ウガアアアアッ!!!!」

 

優「妖怪の奇襲?!…最悪だ…」

 

布都「優?!どうしたのじゃ?!それに今の光と衝撃波は…」

 

優「…くっ!!布都さん、おそらく今仙界は数多くの妖怪が現れた筈です!」

 

布都「ど、どう言う事じゃ?!」

 

優「前に他の場所でも同じような事があったんです!そしてその妖怪は元々死んでいた物を無理矢理生き返され、操られているんです」

 

布都「こ、これは大変じゃ?!直ぐに神子様に報告せねば!」ギュン

 

優「あ、行っちゃった…」

 

 

 

 

布都「神子様、神子様~!!」

 

神子「何を慌てているのですか、布都?」

 

布都「よ、妖怪が仙界に攻めて参りました!」

 

神子「!!(先ほどの光はそう言う事でしたか)わかりました。布都は屠自古達を呼んでおいてください。私は直ぐに対応に回ります」ガバッ

 

そう言って神子は壁にかけてあったマントを羽織り、部屋から出て行った。

 

 

 

 

 

優「おいちょっと待て、何か俺だけを狙ってる?!」

 

妖怪達「グガアアアア!!!!」ズドドドド

 

優(まさか…俺を殺すのが今回の目的なのか?!)

 

妖怪達「ナシジルブシャー!!!!」ズドドドド

 

優「それ梨の妖精のセリフだよね?!斬撃派!!」ズドォン

 

妖怪達「フギャー?!!」ズドォォン

 

 

 

 

静かだった仙界は一瞬にして騒がしくなり、再び妖怪達との戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
仙界でまた妖怪が出現?!と言う展開になっていましたね。優はとりあえず妖怪とマラソン中ですね。
神子さんがマントを羽織った?!と言う事はやる気満々ですね。どんな活躍を見せてくれるのだろうか…
それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!
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