中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
優(暴走状態)が月人と戦う
 ↓
優が自我を取り戻し、最終決戦が始まる(今ココ!)



#87 終幕~月人VS優~

優「行きますよ!日符『ソードフレア』」ボォォ

 

依姫「くっ?!」ガキン

 

豊姫「依姫!!」バッ

 

依姫が優の攻撃を受け止めると、そこに豊姫が攻撃しようとする。

 

優「『分身』!!」スゥゥ

 

豊姫「くっ?!」ガッ

 

優【分身】「これで2対2です。さぁ勝者はどちらかですよ!うおおお!!」ググッ

 

俺は分身して依姫、豊姫に攻撃する。残りの霊力からしてそう何度も分身は作れないだろう。

 

依姫「月人を舐めるな!!」グンッ

 

豊姫「甘いわ」ヒュッ

 

優・分身「ぐっ?!」バンッ

 

月人の力は軽く地球人の力を凌駕しており、俺を吹き飛ばした。そしてその時のダメージの所為で分身が消えてしまった。

 

優「くっ…!!(しまった…霊力の無駄使いだったか…!!)」ズザザ

 

依姫「憑依…『火之迦具土神』」ゴオオ

 

俺が大勢を整える間でも依姫は次の攻撃に移り、只ならぬ熱気を放っていた。

 

依姫「燃え尽きなさい…『神炎・滅却刄』」バンッ

 

優「?!まずっ―――」

 

『ズバァン!!!』

 

依姫はかなりの熱を持った空気を周りに放った。だがその空気は俺の方にだけ来て、俺を襲った。そしてそのまま俺を突き抜けても止まる事無く、宇宙の中を進んでいった。

 

依姫「…その刀は厄介だな」

 

優「ハァ…ハァ…(危なかった…木刀だけでは防ぎきれなかった…)」

 

俺は左手を失っているので逆刃刀を口に咥え、熱を弾き、右手に持っている木刀で吸収して、本体に受けるダメージを最小限にまで減少させた。

 

豊姫「左手を失っているというのに恐ろしい力だこと…」

 

優(くっ…このままじゃ絶対に死ぬ!左手の出血量からしてそう長くは持たない…何か、何か良い手はないのか?!)

 

依姫「さて次だ。『愛宕様の火』」ゴオオ

 

すると今度は依姫の腕自体が火に変化した。

 

優「また…とてつもない力を感じる…(2人から力を吸収しているのに、勝てる気がしない…)」

 

依姫「ハッ!」ボォォ

 

優「うおおっ、危ねぇ?!」サッ

 

いきなり俺に向かって来た火を体を反らして避ける。どうやら依姫の火は距離が関係ないようだ。

 

優「くっ…!火には水ですよ!水符『吸血鬼包囲網』」バシャァ

 

俺は水の弾幕を勢いよく周りに展開しながら放った。だが―――

 

依姫「これぐらいどうって事はない」ジュワァ

 

一瞬で水蒸気と化した。

 

優「えっ?!」

 

依姫「今度は逃がさないぞ」ゴオオ

 

依姫は俺を囲むように火の渦を発生させる。

 

優「あっつ…!!?」ジュゥ

 

火から5m程離れているのに、皮膚が火傷していっているのを感じた。俺は能力を使ってその渦から脱出するも、喉が焼けるように感じ、苦しかった。

 

優「ゼェ、ゼェ…!!(よし、喉は治せるな…)」ジュウウ

 

依姫「く…ちょこまかと、するな!!」ゴオオ

 

すると渦になっていた火が俺の方へ向かって来た。

 

優「吸収!!」ズニュゥゥン

 

だが俺は火を吸収して対処する。

 

優「いきますよ!!貴女の火が強いか、俺の火が強いか、比べてみましょう!!」ゴオオ

 

俺はなくなった左手に炎の拳を作る。

 

依姫「ふ、愚かな…いいだろう。結果は見えているが試してやるッ!はああ!!」ゴオッ

 

優「うおおお、『火拳』!!!」ボオッ

 

『カッ!!!』

 

依姫の火と俺の火がぶつかり、眩しい光が発生する。

 

依姫「どうした、弱いぞ!!」

 

優「まだまだあああ!!!」ゴオオッ

 

依姫「?!(何だこの力?!押し返される?!)くっ、はあああ!!!」

 

 

『ズドォォン!!!』

 

 

優・依姫「ぐっ?!」

 

俺達は爆風に巻き込まれて吹き飛ばされる。俺は屋敷の方へとふっ飛び、中へ突っ込んでいった。

 

優「がっ…!!(肩が…!)…ん?」

 

俺は何とか落ち着き、自分が何処にいるかを把握する。

 

優「こ、ここは…!創造者の言っていた『月の科学の結晶』か?!」

 

俺がいる部屋には銃や地球では見た事のない道具などが転がっていた。

 

優「イテッ?!」ゴンッ

 

その時、上から何かが落ちてきた。何かと目で確認すると、巻物だった。

 

優「ん?何だ巻物か…」キュイン

 

 

『パッ!』

 

 

優「え?」

 

だが、巻物の中身を確認する前に何故か景色が変わった。

 

豊姫「どうかしら?私の能力で移動させたのだけど便利でしょ?」

 

優「くっ…」バッ

 

俺は即座にバックステップをする。

 

依姫「逃げ足の速い奴だ…」

 

優「…よし。そぉらっ!!」ズガン

 

豊姫・依姫「?!」

 

俺は地面に弾幕を放ち、煙を立ち上がらせ自分の姿を見えなくする。

 

依姫「煙幕など小賢しい!!」ズバン

 

依姫は空気を斬り、煙ごと斬った。だが優の姿は見えなかった。

 

依姫「どこに逃げた…!!」

 

優「はああっ!!」パッ

 

依姫「遅い!」ズバン

 

優「くっ?!」ガキン

 

俺は奇襲しようとしたが依姫にカウンターを入れられる。それを何とか防ぎ、後退する。

 

豊姫「何故そこまで生き延びようとするのかしら?私達を前にして勝てるわけもなく、逃げれるわけでもないわよ?」

 

優「俺は…嫌と言うほど諦めたさ。だから俺はもう諦めたくないんだ」

 

依姫「…さて、遺言はもういいか?」

 

優「…ああ!」サッ

 

依姫「お姉様、連携で行きます」

 

豊姫「わかったわ、3秒後に行うわ。…ハッ!」

 

依姫「ハアッ!!」ドスッ

 

優「がっ…?!」

 

依姫はいきなり目の前に現れ、俺の腹を貫く。

 

依姫「なっ?!貴様…!!」

 

だが依姫は顔色を変える。それもその筈――

 

『スゥゥ…』カランカランッ

 

依姫が貫いたのは分身だったのだから。分身は消え、持っていた木刀と逆刃刀が落ちる。

 

豊姫「あら…」

 

優「なるほど…チェックメイトですよ。お2人さん」

 

2人の後ろから歩いてくる優。手には巻物を持って開いていた。

 

依姫「どう言う事だ…!!」

 

優「だからもう終わりだと言っているんだよ、豊姫、依姫!!」

 

依姫「貴様が、私達の名を呼ぶな!!」

 

豊姫「待ちなさい依姫、何かおかしいわ …?!」ズズズ

 

依姫「お姉様?!っ?!」ズズズ

 

依姫達は何かを感じ取る。そして次の瞬間には自分の霊力の塊が体から放出されていたのだ。その塊はヒュンと優の方へ飛んで行き、巻物の中へ入って行った。

 

優「…登録完了」シュゥゥ

 

豊姫「そ、その巻物は…!?」

 

依姫「まさか私達に…?!」

 

優が持っている巻物には2人の名前が書かれてあった。

 

優「ご名答。じゃあ終わらせましょう…―――『月人と地球人の差別がない性格に』」ブワァ

 

優がそう言った瞬間、有り得ない量の霊力が放出される。

 

優「ぐっ…!(マズイな…霊力が持たないぞコレ…)」ブワァ

 

依姫「くっ、やめろぉぉ!!!」ヒュッ

 

依姫は優目掛けて長刀を投げる。いつも通りなら優は簡単に避けれるのだが、今回は避ける事が出来なかった。

 

優(動けない?!まさか巻物を使用中は動けないのか?!)ググッ

 

『ザクッ!!』

 

優「ぐあああ?!!」ブシュッ

 

俺は回避できず右目に刀が刺さる。それほど深くは刺さっていないので脳への影響はあまりないだろう。

 

優「う、ぐぅ…!!『発動』!!」カァァ

 

依姫「くっ…、私達が…私達月人が貴様ごときの愚民にぃぃッ!!!」

 

優「俺の勝ちです。そして…ごめんなさい」ピカッ

 

俺は無我夢中で巻物の力を発動させた。そして辺りは眩い光に包み込まれた。

 

 

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
投稿がちょっと遅れてしまい、すいませんでした…ちょっと私の体調に問題が出来てしまいまして…ですが良い傾向へ進んでいるので何とか投稿できそうです。
                  ★
さて、今回は月人との戦闘…終了致しました。どうでしたか?私としてはもうちょっと綿月姉妹のチート感を際立たせたかったですね…
この後優達はどうなるのか…期待してくれたら有難いです。
それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!
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