中学生が幻想入り?!   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
永遠亭から出て行った。
 ↓
紅魔館へ行った(今ココ!)




#92 どうにもなっちまえ!

優「う…うあぁぁぁ?!!」ガバッ

 

俺は大きな悲鳴と共に目覚めた。再び悪夢を見たのだ。

 

優「…汗が酷いな。朝風呂に入るか。ん?でも俺、紅魔館で風呂を見た事すらないけどあるのかな…?」

 

俺は部屋を出て、咲夜を探す。試しに厨房へ行ってみると、朝食を作っている咲夜がいた。

 

咲夜「あら、おはよう。どうしたの、顔色が悪いわよ?」

 

優「いや、ちょっと悪夢を見まして…それで汗をかいてしまったのでお風呂に入りたいんですけど何処にお風呂ありますか?」

 

咲夜「ああ、貴方はいつも日帰りだったから紅魔館では入っていなかったわね。でも困ったわ…今、手を離せないのよね…」

 

優「だったらちょっと失礼します。能力発動…!」ポンッ

 

俺は咲夜の肩に触れ、能力を発動させる。すると、咲夜がもう一人現れた。

 

咲夜「えっ、私がもう一人?!」

 

優「俺の『分身・分裂を操る程度の能力』の力です。対象に触れていれば自分以外も分身、分裂させる事が可能です」

 

咲夜「そ、そう…じゃあ私の分身に案内してもらってちょうだい(今度から私の分身を作ってもらおうかしら…そしたらグッと手が捗るわね)」

 

優「わかりました。じゃあお願いします」

 

咲夜【分身】「ええ、こっちよ。ついてきなさい」

 

咲夜(でも、全く同じ自分が数人いるっていうのは不気味ね…)

 

俺は咲夜(分身)について行き、浴槽に辿り着いた。

 

咲夜【分身】「ところで優」

 

優「何ですか?」

 

咲夜【分身】「分身はどうやったら消えるの?まさかずっと消えないって事はないわよね?」

 

優「それはないです。消える為の方法は分身が持っている霊力を使い切るか、ある一定のダメージを与えるか、俺の判断で行うかの3つです」

 

咲夜【分身】「そう…じゃあ今、私を消してくれない?そしてまた作っていい時はお願いしていいかしら?」

 

優「大丈夫です。案内有難うございました―能力解除」

 

『シュゥゥ…』

 

俺は咲夜の分身を消してから風呂へと入って行った。

 

 

青年入浴中…

 

 

優「あ~…スッキリした…」ホカホカ

 

いやぁ~紅魔館のお風呂は洋風だった。なんか壺を持った天使が居たり、噴水があった。

 

優「さてと、朝食もできている頃だろうし行くか」

 

俺はメニューを楽しみにしながら、さっき来た道を戻って行った。すると、だんだん食欲をそそるいい匂いが漂い始めてきた。

 

優「やっぱり朝はパンなのかな…俺的には炊き立てご飯もいいな…」ガチャ

 

俺はドアを開けると彩が豊かな食卓が広がっていた。

 

咲夜「優、もう食べる準備は出来ているわよ」

 

レミリア「咲夜、今日は少し苦みのある紅茶を用意して頂戴」

 

咲夜「畏まりました」

 

美鈴「んん~、やっぱり咲夜さんの料理はいつも美味しそうな匂いを出しているなぁ♪」

 

小悪魔「パチュリー様!食卓での読書はご遠慮ください!」バッ

 

パチュリー「そ、そんな事言わないで頂戴…こぁ」

 

優「…うん、やっぱりか(フランは…来ていないか)」

 

俺はフランが来ていない事に気付く。そして直ぐに何をするべきかを判断する。

 

優「咲夜さん、フランさんは朝食一緒に食べますか?」

 

咲夜「…いいえ、地下に閉じこもっちゃったのよ。だからご飯の時はそこに持っていくわ」

 

優「そうですか…咲夜さん、フランさんのご飯はもう出来ていますか?」

 

咲夜「えぇここにあるわ」

 

咲夜は目の前にバスケットを出す。

 

優「…俺のご飯の分も持っていっていいですか?」

 

咲夜「貴方、妹様と朝食を食べるの?」

 

優「はい、そのつもりです」

 

咲夜「そう、じゃあ行きなさい。その方が妹様にも変化があるでしょうしね」

 

優「有難うございます」パシッ

 

俺はバスケットを手に取り、部屋を出て行った。

 

レミリア(優…有難う…)

 

 

青年移動中…

 

 

優「地下室って…ここだよな?」

 

俺は図書館からさらに階段を下り、一つの扉に辿り着く。

 

優「…フランさん、入ります」ガチャ

 

ゆっくりと扉を開け、中に入る。中はろうそくが数本灯されているだけで、とても薄暗かった。そして縮こまっているフランを見つけ、近くへ行く。

 

優「フランさん…?」

 

フラン「…その声、マサルなの?」

 

フランはゆっくりと振り返り、俺の方を見る。

 

優「フランさん、ちょっとお話しませんか?」

 

フラン「…ごめんなさい」

 

優「…!」

 

フラン「私、マサルに酷い事をしちゃった…嫌いになっちゃったよね?私の事…」

 

フランは再び下を向き、今にも消えそうな声で話す。

 

優「そうですか…今まで不安でしたよね」ポンッ

 

フラン「えっ…?」

 

俺はフランの頭にポンッと手を置き、撫でまわす。

 

フラン「マサルは…私の事を嫌いになっていないの?」

 

優「嫌い?誰がそんな事を言ったんですか?俺はむしろフランさんの事が好きですよ?」

 

フラン「ほっ本当に?!本当に私の事は嫌いじゃないの?!」

 

優「はい、そうですよ。今までずっと苦しかったでしょう、ごめんなフラン」ギュッ

 

俺はフランを優しく抱擁する。するとフランの目からポロポロと大量の涙が流れ出す。

 

フラン「うあ゙あ゙あ゙あ゙ぁ、よがっだ~~~~!!マサルに嫌われていなかったよーーー!!!」ギュゥー

 

優(有難うフラン…俺を嫌いになっていなくて。)

 

やがてフランの泣き声が聞こえなくなった。そして小さな寝息が聞こえてきた。

 

優「このままフランの部屋へ連れて行った方がいいかな?」バッ

 

俺はフランを抱き上げ、薄暗い地下室から出て行った。

 

 

青年&少女移動中…

 

 

全員『ご馳走様でした』

 

朝食を食べ終え、それぞれ動き出す。

 

咲夜「…優はうまくいったのかしら…」

 

レミリア「大丈夫よ咲夜。優は絶対に成功させるわ」

 

咲夜「そうですか…」

 

『ガチャ!』

 

レミリア・咲夜「!!」

 

優の話をしていると扉が開く。するとそこからフランをお姫様抱っこをした優が出てきた。

 

優「すいません、フランさんの部屋って何処ですか?」

 

咲夜「優、説得できたのね!」

 

優「はい、何とかなったんですけどフランさんが安心した所為か寝ちゃって…」

 

フラン「すー…すー…」ギュー

 

レミリア「フランがここまで気持ち良さそうな寝顔をしているなんて久しぶりに見たわ…咲夜、部屋へ案内してあげなさい」

 

咲夜「畏まりました。着いて来て、こっちよ」

 

俺は咲夜に着いていき、見た事のある部屋に辿り着いた。

 

優「そうだ、フランさんの部屋は此処だったな…」

 

咲夜「私は仕事がまだまだあるから妹様をベットに寝かしつけておいて頂戴」

 

優「はい」

 

『ブゥン』

 

咲夜「さてと…」

 

優「あ」

 

咲夜「キャッ?!そ、そう言えば時止めが効かないんだったわね…」

 

優「そ、そうですね…ん?(フランが息をしている…?まさか俺が対象に触れていたら対象にも時止めが効かないのか?)」

 

咲夜「ごめんなさいね。ちょっと我慢してくれると嬉しいわ」

 

咲夜はそう言って早歩きで戻って行った。

 

優「さて…フランには悪いけど一回起きてもらって離してもらうか。フランさん、起きてください、フランさん!」

 

フラン「んぅ…」

 

優「ささっ、ベットで寝てくださいね」

 

フラン「うぅ、やっ!」ギュッ

 

優「ふ、フランさん?!」

 

フラン「やっ!やっ!」ギュゥー

 

これは困った事になった。フランが離れないのだ。

 

優(あんな事をしたらレミリアさんになんて言われるか…ええい、もうどうにもなっちまえ!)

 

俺は諦めてフランと一緒にベットで眠り始める。そしてその後、見事に様子を見に来た咲夜に誤解されましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回はフランの回でしたね。フランが笑顔になって良かった良かった!でも最後のは納得できないな、うん。
それでは今回はここで終わりにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!
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