10月28日改変してます。キャラの方を減らしました
私は大赦の技術開発班の宝条さんの家に招かれていた。宝条さんはコーヒーを淹れてくれた
「ここは私の家であり、研究所でもあるわ」
「あ、あの、さっきの話なんですけど……」
「さっきの……あぁ、システムのことね」
「本当に……なれるんですか?私も勇者に」
「えぇ、なれるわよ」
コーヒーを一口飲みながら一つの端末を取り出した。その端末には小さな紫の花が映しだされていた。
「まだ試作品だけどね。コレを使えば貴方は勇者になれる」
「これで……」
「ふふ、もう少し待っていなさい。貴方の友だちの分も完成させるから……」
「は、はい。宝条さん」
私はお礼をいい、北条さんと別れるのであった。
「さて、計画は順調。あとは………」
その時、宝条のところに一本の電話が入った。宝条は電話にでると……
「それは本当なのね。そうだとしたら本当に計画が順調過ぎて怖いくらいね」
宝条は電話を切ると高笑いをした。
「あははははははは、もしかしたら彼女は私にとって幸運の女神なのかもしれないわね。あははは、」
その日の夜、私は自宅に帰るとある連絡が入った。それはもうバーテックスは人類の敵とならないことだった。最初は意味がわからなかったのだが、一人の勇者がバーテックス側に話をつけたということだ。
「それが本当ならもう勇者になる必要は……」
だけど宝条さんにもその連絡が着ているはずだ。もしそうなら……
私は先ほど聞いた番号に電話をした。しばらくコールが鳴り響くと……
『あら、何かしら?鈴藤さん』
「あの、大赦から聞いたんですが……」
『あぁ、そのことなら聞いてるわ。もしかしてもう勇者になる必要がなくなるって思ってるんのかしら?それなら安心しなさい。敵がいなくても勇者にはやるべきは沢山あるのよ』
「やるべきこと……」
『楽しみにしてなさい。そしてお友達に伝えなさい』
「は、はい」
次の日、私は学校の勇者候補であり、親友でもある立花桜に昨日の件を伝えた。
「それ、本当なの?」
「うん、本当なんです。大赦の開発班の人から聞いたんです」
「でも、もう戦うべき敵はいないんじゃ……」
「大丈夫。勇者の仕事は敵を倒すことじゃないよ。他にやるべきことだってあるはずなんです」
「やるべきこと……そう言われるとそうだね。灯華ちゃん、私も勇者になれるんだよね」
「うん、宝条さんが桜のも用意してくれたって」
私が笑顔でそう言うと桜は何故か泣きそうな顔をしていた。
「ど、どうしたんですか?もしかして何か問題でも……」
「ううん、灯華の夢がやっと叶って私も嬉しくってつい」
「桜……ありがとう。完成したら一緒に頑張っていきましょうね」
そして運命の日、私は宝条さんのところに来ていた。
「はい、これが私が作った勇者システムよ。讃州中学の子たちとは違って強さも段違いよ」
「これで私も……」
「えぇ、貴方だけじゃない。あなたの友だちもなれるわ。憧れの勇者に……」
「ありがとうございます」
ついに私は夢にまで見た勇者になれる。もうあんな辛い思いはしなくてすむんだ
「早速試運転でもしてみたら、例えば……」
宝条さんはある人物たちの名前を告げた。
「そ、それは……」
その人物たち相手にそんなことは……でも、
「大丈夫よ。あっちにも伝えてあるから、丁度あちらも同じように回収されたものが戻ってきているみたいだしね」
「は、はい」
普通なら断るべきなのだろうが、今の私はどうしても勇者に変身してみたいという気持ちが強かった。
私は宝条さんの言うようにある場所である人物たちを待っていた。すると前から7人の人物がやってきた。それは讃州中学勇者部だった。その部員の一人、桔梗くんが私に気がついた
「ん?あれは……」
私は深呼吸をして端末のボタンを押した。
「変身」
眩い光とともに私の姿が変わった。巫女服を身にまとい、手には薙刀が握られた姿に変わった。
「私は琴禅中学校勇者!!鈴藤灯華!いざ参る!」
次回は桔梗SIDEでの戦闘です。