ナルトに転生しちまった!?   作:みさごん

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では、最新話をどうぞ


~第十四話~

 俺は今イタチに連れられうちは地区に向かっている。今までうちは地区には行ったことがない。入ったら何されるか分かんないんだもん。写輪眼もあるしな。そんなことを考えていると…目の前に女の人がいた

 

「あら、イタチ。帰ってきてたのね…お帰りなさい。一緒にいるその子は?」

 

「あ、母さん…ただいま。こいつは俺の友達のうずまきナルト。サスケと同い年なんだ。あいつ友達少ないからナルトを紹介しよう思ってね。家に向かってたんだ」

 

「そうだったのね…私はイタチの母のミコトよ。よろしくね…」

 

 この目は…警戒してる目だ。いくら自分の息子が連れてきたとはいえ…連れてきたのが九尾の妖狐と言われてるやつだもんな。警戒するに決まってるよな。

 

「うずまきナルトです、よろしくお願いするってばよ・・・」

 

「てばよ…うずまき…どこかで…あ! 思い出したわ!!クシナと口癖が似てるんだわ! 確かあの子の苗字もうずまきだったはず。よく見るとクシナにどことなく顔が似てる。もしかしてあなた、クシナの子じゃない?」

 

 口癖と苗字だけでそこにたどりつかれたのは初めてだな。さっきまでと全然目つき違うし。ここまで言われて隠すのもなんだし…いいかな。

 

「母ちゃんの事知ってるのか!?」

 

「やっぱりクシナの子だったのね!!知ってるわよ。あなたのお母さんと私は親友だったのよ!」

 

「そうだったのか!?」

 

「ええ!!アカデミー時代からなのよ!!」

 

「へー!!あのさ、あのさ! 昔の母ちゃんってどんな人だったんだ?教えてくれってばよ!!母ちゃんもういないからさ…」

 

「そう…だったわね。いいわ! 教えてあげる!!立ち話もなんだし早く家に向かいましょう!!」

 

 そう言うとミコトは俺の手を引き歩き始めた。手を引かれるなんてこっちに来て初めてだったから…なんか恥ずかしかったけど嬉しかった。イタチの方を見ると、少し笑っている。なんだ、照れてそんなに悪いか!!

 

「何笑ってるんだってばよ!!イタチさん!!」

 

「ふふっ、いやな今日はお前の見たことない姿ばかり見られてな。面白くてついな」

 

「あら、あなた達仲がいいのね。ふふっイタチが笑うなんて珍しいのよ」

 

「そうなのか? ふーん…いいこと聞いたってばよ!」

 

「ふふっまあいい…でもあんまり調子に乗ってると修行がきつくなるからな」

 

「げっ…それは勘弁して欲しいってばよ…」

 

 これ以上修行きつくされたら死ぬ。絶対に死んじゃう。

 

「イタチ。あんまりいじめちゃダメよ。ふふふ」

 

 そんな会話をしながら歩いていたらいつの間にかうちは地区に入っていた。周りからの視線は酷いがミコトやイタチのおかげで全く気にならなかった。なんかいい気分だ。

 

「ここが私達の家なの」

 

 家に着いたらしい。日向家とはまた違った厳格さみたいなのを感じるな…

 

「おじゃまします」

 

「はい、いらっしゃい。イタチ、居間まで案内してあげて」

 

「わかった、ナルトこっちだ」

 

 イタチについていくと、そこには俺と同じ位の子供がいた。

 

「あ、兄さん。おかえり」

 

「ただいま、サスケ。父さんはまだ帰ってないみたいだな」

 

 サスケだった。やっぱりこの頃のサスケはブラコンなのかな…

 

「父さんは仕事だって。ところで兄さん。そいつ誰?」

 

「こいつは俺の友達のうずまきナルトだ。お前と同い年だ」

 

「ふーん…俺はうちはサスケっていうんだ。よろしくな!」

 

「よろしくだってばよ!」

 

 なんだかちょっと違和感があるな。こんな友好的なサスケなんて…復讐に囚われてる印象が強すぎるんだよな。まあ、今は関係ないか。

 

「兄さん、ナルト。遊ぼうよ!!」

 

「そうだな…何して遊ぶ?」

 

「うーん…そうだなあ。あ、そうだ!ジェンガやろうよ! せっかく三人いるからさ!」

 

 ジェンガ!?ナルトの世界にあったのか!?なんだか驚きだな…

 

「ナルトはそれでいいか?」

 

「うん! ジェンガってやったことないから楽しみだってばよ!!」

 

「ナルトはジェンガやったことないのか。俺がルール教えてやるよ!」

 

「おう! 頼むってばよ。サスケ!」

 

 そうして俺はサスケに教わりながらジェンガをやり始めた。ルールに相違点がないか心配だったから説明してもらっていたが特に変わりはなかったのでスムーズに出来た。

 

 それから二時間ほどジェンガをやっていた。俺は三回、サスケが十回ほど倒してしまった。久しぶりにやると楽しいものだ。思わず熱中してしまった…

 

「ナルト、本当に初心者なのか? なんか俺ばっかり倒しててなんか悔しい」

 

「何回かやって慣れただけだってばよ。サスケはもう少しゆっくり考えてやればいいのにすぐ取ろうとするから何回も倒しちゃうんだってばよー」

 

「ちぇー…」

 

 まあ五歳だし。仕方ないって言っちゃ仕方ないんだけどな。それより…

 

「ってかなんでイタチさんは二時間もやって一回も倒さないんだってばよ! なんかズルしたのか?」

 

「そういえば兄さんは一回も倒してない! どうやったんだ兄さん!!」

 

「いや、俺は別に特に何もしたわけじゃないぞ。ただ倒れにくいところから取ってただけだ」

 

「本当なのか? なんだか怪しいってばよ?」

 

「そうだぞ兄さん! 隠さないで教えてよ!」

 

「お前ら…」

 

 ここぞというばかりにイタチを責める。いつもは修行でひどい目に合わされてるからお返しだ!!サスケもいるし反撃されにくいから言いたい放題だぜ!!

 

「あら、サスケ。随分ナルト君と仲良くなってるじゃない。ちゃんとお友達になれてるようね」

 

「うん!!ナルトと遊んでると楽しいんだ!!なあ、ナルト?」

 

「おう!!俺たちはもう友達だってばよ!!」

 

 なんか嬉しいこと言ってくれるな。俺も楽しかったし、いい気分だ。

 

「そう、それは良かったわね。はい、おせんべい。食べるでしょ?」

 

「わあ!!食べるよ、母さん。ナルト、このせんべい食べてみろよ!!超美味いんだぜ!!」

 

「そうなのか!?どれどれ…おお!!めっちゃ美味ぇ!!醤油の漬け具合とせんべいのパリパリ感が絶妙だってばよ!!」

 

 マジで美味い。毎日食べたいくらいだ…

 

「俺の言った通りだろ!!俺、このせんべい大好きなんだ!!」

 

「分かるってばよ! これなら毎日食べても飽きないな!!」

 

「あら、そんなにそのせんべいが気に入ったのナルト君。それなら帰るときに分けてあげるから忘れないようにね」

 

「いいのか!?ありがとだってばよ!!ミコトさん!!」

 

「いえいえ、どういたしまして」

 

 そんな会話をしていると玄関の方から声が聞こえきた。

 

「ごめんくださーい。サスケいますかー?」

 

 それはサスケを呼ぶ女の子の声だった…




いかがだったでしょうか。ついにサスケ登場です。
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