ナルトに転生しちまった!?   作:みさごん

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~第二十話~

 クーデターを防いでから約一年が経った。この一年の間にはさまざまな変化が起きた。

 

 うちは地区の解体が行われ柵などが取り壊された。しかしながら住み慣れているのであまり引越しなどをする人は少なかった。しかしながら一族以外の人がよく出入りするようになり、以前よりその周辺の活気があふれるようになった。

 

 また、ダンゾウが“根”のリーダーを降ろされたことにより、“根”は火影であるじいちゃんが仕切ることとなった。そしてわざわざ分けて管理するのは面倒ということで実質的に“根”は解体され暗部は一つとなった。このことにより暗部の部隊が再編成されるなどいろいろと大変だったらしい。らしいというのも俺は火影直轄の暗部見習いということで部隊には配置されておらず俺自身にはあまり影響がなかったためあまり分からないのだ。

 

 死の森での修行は順調である。五本の指に同時に螺旋丸をつくれるようになり、通常の螺旋丸も短い距離なら投げられるようになった。まだまだ螺旋手裏剣のようには綺麗に飛んでいかないので修行は続けている。新しく修行を始めたのは螺旋丸に水の性質変化を加える修行だ。完全にオリジナルなのでなかなかイメージができずに難しいところもあるが使えるようになりたい。習得にどれくらい掛かるか分かんないけどね。

 

 そして俺は今じいちゃんの護衛として波狐での任務に来ている。木の葉近くの村が襲われたらしいのだが、その主犯が大蛇丸であるとの情報があったためじいちゃん自らが行くと言っていた。その時に手が空いている暗部がほとんどいなかったため俺が呼ばれたらしい。俺以外にももう一人護衛についている。たまたま任務が早く終わり帰ってきていたので選ばれたらしい。ついでに俺も知ってる人だということでいざ集合場所に行くとそこにいたのはカカシだった。俺は驚いていた。修行の時でさえ毎回遅刻してたのに俺より前に集合場所にいるなんて…護衛対象がじいちゃんだからなのか? それともたまたまなのか? …考えてても仕方ないか。

 

「よう、波狐。久しぶりだな。」

 

「お久しぶりです。カカシさん、あなたが遅刻しないなんて珍しいこともあるんですね。雪でも降るんじゃありませんか?」

 

「お前…俺をなんだと思ってるの?」

 

「優秀なくせして時間すら守れない見習うことの出来ない先輩ですかね」

 

「…可愛くない後輩だな」

 

「いつも遅刻してくる方が悪いんです。まあ修行つけてくれたことに関しては感謝してますが」

 

 雷の性質変化教えてくれたのはありがたかったからな。そんな会話をしているとじいちゃんがきた。

 

「揃っているようじゃな。では、行くぞ」

 

「「はっ!!」」

 

 そうして村に向かっていった。

 

 村につくと悲惨な状況だった。そこらへんに倒壊した家屋があった。その多くには血痕がついていた。

 

「むう、これはひどいの…」

 

「ええ…そうですね」

 

 だけど、なんか不気味だ…何かが足りない感じだ。

 

「しかし妙ですね。これだけの被害があるのに遺体がない…おかしい」

 

 カカシが言った。そうだ!!さっきから感じてたのはそれだったのか。言われてみれば本当に一つもない。

 

「おそらくじゃが大蛇丸達が持っていったのじゃろう。あいつらは実験とかしておるらしいからの。嫌なことじゃが…」

 

「そうですか…酷いことをしますね」

 

 大蛇丸…排除しておくべきなんだかまだ迷うな。まだ時間はあるしじっくり考えようかな。

 

「近くの村も危ないかもしれません。見回りに行きますか?」

 

「そうじゃな。行こう」

 

 そうして近くの村を見て回っている。今のところ被害にあっている村はなかった。まだそこまで被害は広がってないみたいだな。そんなことを考えていると、どこかから気配を感じた。じいちゃんやカカシも気づいたようだった。

 

「これは…どこかに向かっている感じですかね」

 

「この方向の先には村があったはずです。どうしますか?」

 

「急ぎ向かう。行くぞ!!」

 

「「はっ!!」」

 

 そうしてかなりの速さで向かっていった。やっぱり二人共めっちゃ速いな。ついていけるけど気を抜けないな。

 

 村に着くとまだ襲われてはいないけど複数の気配がどんどん迫ってくる。確実にここを狙っているな。

 

「どうします? 様子を見ますか?」

 

「そうじゃな。村に攻撃しようとしたら行くとしよう。準備を怠るなよ。」

 

「「はっ!!」」

 

 しばらくするとなんか変な格好をしたやつが現れた。さっきの気配のやつだけどあんな変な格好だとはね…なんで全身紫タイツに緑の忍びジャケットなんだよ。どこぞの変態だ!!そんなことを思っているとそいつがたくさんのクナイを投げた。クナイには起爆札がついているみたいだ。

 

「火影様!!」

 

「うむ、行け!!」

 

「「はっ!!」」

 

 その言葉を皮切りに俺とカカシは飛び出た。

 

「まずあのクナイを弾かないと」

 

「任せた。俺はあいつらをどうにかする」

 

「分かりました。クナイ弾き終わったら援護に行きます」

 

「その頃には終わってるさ」

 

 そんな言葉を交わし俺はクナイが降ってくるところに向かった。

 

「風遁 真空連波!!」

 

 クナイの横から術を放ち村の外までクナイを吹き飛ばした。クナイは森の方に飛んで行き、起爆札が爆発した。あんなのが村に落ちたらひとたまりもないな。その爆発音を聞いて村の人々が外に出てきた。まずいな…ここに忍びが来たらまずい。一箇所に避難してもらおうかな。

 

「村のみなさん、俺は木の葉の暗部です。今、この村に向かって所属不明の忍びが襲撃してきています。しかしながら我らが排除致しますので安心してください。今から安全なところに誘導致しますのでついてきていただけますか?」

 

 これで避難してもらった方が戦い易い。人質なんて取られても面倒だしな。

 

「分かりました。そなたの言う通りにしよう。みな、この方についていくんじゃ。急げ」

 

「こちらです。なるべく離れないようにしてください」

 

 そうして俺は村はずれまで案内し、影分身を護衛につけた。これなら安心して戦える。そう思っていると…

 

「どこに行ったの。どこにいるの!!」

 

 誰かを探すような声が聞こえた。まさか…

 

「どうかしましたか?」

 

「娘が見当たらないんです。家を出たときは一緒にいたのに。あの子に何かあったらどうしよう…」

 

 やっぱりそんな感じか…探してくるしかないよな。

 

「村の方は俺が探してきますので安心してください。もしこちらにいたらそこにいる俺の分身に言っていただければ大丈夫ですので」

 

「お願いします!!娘を助けてください!!」

 

「必ず助けます。では探してきます」

 

 さてと、探さなきゃな。カカシがあらかた片付けてくれてるはずだから大丈夫なはずなんだけど。そうして俺は村の家を一軒一軒見ていったすると…

 

「へへへ…こんなところにガキが残ってるじゃねえか。こいつだけでも大蛇丸様のところに」

 

 カカシ!!何人か漏れてるよ!!くっそめんどくさい。

 

「た、助けて…いやあ」

 

「助けなんて来ねえよ!!暗部のやつらは他のやつが戦って足止めしてるからな」

 

「それはどうかな?」

 

「何!?貴様どうしてここに」

 

 動揺して隙ができたな…でも子供の前で殺すってのも止めたほうがいいか。ならば…

 

「一刀順手 五月雨!!」

 

 俺は一瞬で近づき右手でチャクラ刀を抜き斬りかかった。そして相手の体に当たる直前にチャクラ刀から手を離し左手に持ち替えて刀の峰で思いっきり脇腹を打った。すると骨が砕けたような音がしてその忍びはそのまま気絶した。うまくいったな。

 

「大丈夫かい? 君」

 

 俺と同い年くらいかな? とりあえず村のみんなのところに連れて行くか。

 

「うん。ありがとう」

 

「そうか。ならよかった。村のみんなのところに行こうか」

 

 そう言って俺はその子を連れ飛雷神で影分身のいるところに飛んだ。

 

「さっきの方。こちらの子でしょうか?」

 

「あ、そうです!!ありがとうございます!!もう、なんでお母さんから離れたの!!」

 

「だって…これ置いてきちゃったから取りに行ったの」

 

 その手には笛が握られていた。なんか大切なものなのかな。

 

「その笛は…そうかい。父ちゃんの形見を持ってきたかったんだね。それは分かるけどあんたが死んじゃったら意味ないでしょ!!」

 

「ごめんなさい…」

 

「まあまあ無事だったんですしそこらへんにしてあげてください。では俺は忍び達を片付けてきますので、行きますね」

 

 そう言って行こうとするとズボンを掴まれた。

 

「こら、多由也。迷惑かけちゃだめじゃない。離しなさい」

 

 そう言われても俺のズボンを離そうとしない。多由也ってたしか音の四人衆の…言われてみれば髪の色もそっくりだ。って今はそんなことを考えてる場合じゃないな。どうにかして離してもらわないと。

 

「不安なのかな? じゃあこのお守りをあげるよ。これを持っててくれれば君が危ない時に俺が直ぐに駆けつけるから。それなら大丈夫でしょ?」

 

 多由也が無言で首を縦に振っている。そしてズボンを離してくれた。

 

「では行ってきますね」

 

 そうして俺はカカシのいる方に向かっていった。

 

「雷切!!」

 

 お、結構本気でやってるのかな。あ、数が多いのかな。

 

「すいません、カカシさん。少し遅くなりました」

 

「本当だよ。思ったより数が多いからちょっとやりにくくてね」

 

「分かりました。広範囲の術ですね」

 

 オリジナル風遁術使ってみるかな。

 

「風遁 大嵐!!」

 

 すごい強風が円を描きながら敵のいる方向に向かっていった。すると次々に敵が風に巻き上げられ落ちていく。これは少数対多数にかなり有効だな。

 

「お前…便利な術持ってるね」

 

「この術結構チャクラ使うんであんまり連発は出来ないんですよね」

 

「そうなのか」

 

 そんな会話をしてるとじいちゃんが来た。

 

「ご苦労じゃった。カカシ、波狐」

 

「そちらはどうでしたか火影様」

 

「大蛇丸は来ていなかったようじゃ」

 

「そうですか。それは残念です」

 

「まあ、村を守れたんだからよいじゃろう。村の者はどこじゃ。このまま村にいても危険じゃろうから木の葉に避難してもらおうと思ってな」

 

「それなら、俺の肩に掴まって頂ければすぐに行けます」

 

「そうか、頼む」

 

 じいちゃんとカカシが俺の肩を掴んだのを確認した。

 

「飛雷神の術!!」

 

 そして直ぐに村人たちの前についた。するとじいちゃんが説明を始めた。俺はそれを聞きながら待っていると服を掴まれる感覚がした。その方向を見てみると多由也がいた。まだ不安があるのかな。

 

「もう大丈夫だよ。敵は俺たちが倒したから。でも念の為に木の葉に来てもらうことになるけどうちの里にいれば安全だから心配しなくてもいいよ」

 

「里でもまた会える?」

 

 知り合いがいないから不安なのか。まあこっちの姿じゃなければ会えるんじゃないかな。

 

「会えると思うよ。きっとね」

 

 そんな会話をしていると…

 

「では、里に戻るぞ。波狐、カカシ護衛をしっかりな」

 

「「はっ!!」」

 

 そうして里に帰っていった。里に着くまで多由也が服を離してくれなかったのは別の話だ…




いかがだったでしょうか。多由也がここで登場しました。
感想、批評などよろしくお願いします。
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