ナルトに転生しちまった!?   作:みさごん

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~第二十三話~

 あれから二年が経った。十二歳となりアカデミー卒業の年となった。特に何にもなかった二年だったが修行や任務などを順調にこなしていた。

 

 みんなの修行は順調に進んだ。サスケは雷の性質変化を習得した。術はまだだけどいい感じだと思う。ナズナは風の性質変化を習得し、簡単な風遁忍術を覚えた。火遁との相性もいいのでかなり強いと思う。普通の下忍くらいならあっという間に倒しちゃうかな。ヒナタは八卦空掌を習得。遠距離でも攻撃できるようになったので攻撃の幅が大分広がりかなり強くなってる。自信を持ててないことがちょっと残念なところである。猪鹿蝶の三人は体術面をかなり強化した。ナズナとサスケには劣るものの中忍レベルくらいまでにはなっていると思う。多由也は他のみんなほど強くはなっていないが普通の下忍よりはかなり強くなった。一人で笛を使った忍術を練習していたらしく結構面白いことになっていると思う。

 

 俺の死の森での修行は仕上げに入っていた。アカデミー卒業したらあんまりいけなくなるだろうからな。中忍試験とかの会場にもなるしあんまり続けているとばれるからな。じいちゃん以外にばれるのはまずいからな。修行の成果は安定して螺旋丸に水遁の性質を加えられるようになった。また、千鳥も習得出来た。コツを掴んだら結構早く出来たのでよかった。特に新しく始めた修行はなく、今までのものの熟練度を上げていくことを重視して行っていた。まあ仕上げだし熟練度上げたほうがいいと思ったからな。

 

 また、一人暮らしを始めた。引っ越す時にいのに抱きつかれて止められたりしたがあんまり長い間住んで迷惑をかけるのも行けないと思ったのでそれを説明したらなんとか納得してくれた。まあ、たまに遊びに行くという条件付きだったけどね。また、じいちゃんに一人暮らしするから部屋を借りれないかと頼んだら原作のナルトが住んでいた部屋と同じところを貸してくれた。思っていたよりも広い部屋だったので不自由なく暮らせている。たまにヒナタとかナズナが遊びに来たりもしている。なので寂しいとかもあまりないので毎日充実している。

 

 そして俺は今アカデミーの外の広場に来ている。今日は卒業試験前日なのだが最後の組手をやるとかなんとかで来ているのだ。まあ、いつも通りにやられるふりをしておけばいいかな。そんなことを考えていると…

 

「ナルト、今日くらいは勝ってもいいんじゃねえか。毎回お前が負けてるのを見ると違和感しかねえからよ」

 

 シカマルが話しかけてきた。うーんそう言われてもな…

 

「今まで一度も勝ったことがない俺が勝っても変じゃないか?」

 

「まぐれで済まされんだろ。一回ぐらいいいじゃねえか」

 

「そうよ!!私も見たいわ。ナルトが勝つところ」

 

「僕も見てみたいかな」

 

 いのにチョウジまで…そんなに見たいのか…

 

「ナルト君…わ、私も…見てみたいかな…」

 

「いいじゃん。勝っちゃいなよナルっち!!」

 

「そうだな。あのクソヤロー共に今日は負けなくてもいいんじゃないか?」

 

 お前ら…そんなに俺が勝つところが見たいのか? 別に何も起きないと思うんだけどな…そんなことを考えていると…

 

「次!!うちはサスケ、うずまきナルトこっちに来い」

 

 イルカに呼ばれた…しかも相手はサスケか。どうしたらいいのやら。すると…

 

「おい、ナルト。今日は手を抜くなよ。俺も今日は本気でいくからな。手抜いたら怪我させるぞ」

 

 おいおい、お前もかよ…しょうがねえ。ここまで言われてやらないのも男じゃねえか。いっちょもんでやろうかな。

 

「はあ、わかったってばよ。やればいいんだろ。まあ明日で終わりだしどうにかなんだろうからな」

 

「ふん、そうこなくっちゃな」

 

 そんな会話をしながら向かっていくと…

 

「サスケくーん、そんなやつ一撃で倒しちゃえ!!」

 

「キャー、サスケ君!!」

 

 こいつは本当にモテるな…まあ男子でトップの成績とってるしルックスもいいからな。モテて当然か。

 

「ナルっちー!!サスケなんてボコボコにしちゃえー!!」

 

「な、ナルト君…頑張って」

 

「勝たなかったら、お仕置きだからね。ナルト!!」

 

 あいつら…ヒナタの応援はなんだか普通なんだけどナズナといのは物騒だな…しかもお仕置きだって!?何されるかわかったもんじゃないな。普通に勝てばいいか。

 

「両者、対立の印を…始め!!」

 

 その言葉を皮切りにサスケが今までとは比にならないスピードで突っ込んできた。あの言葉はマジだったのか。ちょっと気合入れるか。

 

「いくぞ!!ナルト!!」

 

「こい!!」

 

 そうして組手が始まった。拳と拳、足と足がぶつかる音があたりに響く。その音はアカデミー生が出せるような音ではない。そしてスピードも早いので一般の生徒には動きが早すぎて目が追いついていない。

 

「す、すごい…」

 

「サスケ君はやっぱりすごいわ!!」

 

「でも、なんでドべのナルトがそれについていけてるの…」

 

 アカデミー生のほとんどが驚いていた。こんなの今まで見たことがなかったのだから。そしてそれはイルカも同じだった。こいつら本当にアカデミー生なのか? そんな疑問が頭のなかで渦巻いている感じだろう。なぜなら自分がここまでできるかと言われれば多分無理だからだろう。

 

「サスケ、お前もずいぶん早くなったな」

 

「っち!!そんなこと言いながらお前まだ余裕あるだろ!!お前からまだ攻撃してきてないしな!!」

 

「やっぱりバレてたか。じゃあそろそろ行くぜ!!」

 

 俺は戦いながらそんな会話をしていた。サスケはお構いなしに連続で攻撃をしてくる。顔にめがけてパンチを放ち、そのあとは腹にキックと見せかけて後ろに回り込んで回し蹴りを仕掛けてきた。俺は全部の攻撃をガードし、サスケの正面に近づいた。その時サスケが俺の喉元めがけてパンチを放ってきたのが見えたのでそれに合わせて蹴りを放った。

 

「ぐお…」

 

 俺の放った蹴りは見事にカウンターでサスケの腹に直撃しサスケが後方に吹っ飛ばされた。木にぶつかるかと思ったが受身をとり体制を立て直し起き上がっていた。まあこんなもんかな。

 

「くそ、あれでも間に合わねえのか…」

 

「まあ、発想は良かったけどな。もうちょい工夫した方がよかったな」

 

 そんな会話をしていると周りが静まっていることに気づいた。始まる前はあんなに騒がしかったのに…イルカも口が空いたまま固まっている。やりすぎたかな。

 

「イルカ先生?」

 

 とりあえずイルカに話しかけてみた。

 

「…あ、ああ…勝者、うずまきナルト。両者和解の印を」

 

 なんとか現実に戻ってきたみたいだな。本当にやりすぎちゃったみたいだな。まあサスケが本気できたからしょうがないと思う。

 

「まだまだ勝てねえか…でも絶対に追い越してやるからな。覚悟しろよ」

 

「へへ、俺も負ける気はないってばよ。お前が強くなるなら俺も強くなるだけだ」

 

 そう言って和解の印を交わした。その後、シカマル達のところに向かうと…

 

「やっぱその方がお前らしいぜ、負けてる時より断然な」

 

「ナルっちはやっぱりこうじゃないとね!!私も頑張らなきゃ!!」

 

「ナルトはやっぱりすごいや」

 

「ナルト君…凄かったよ。私も…頑張って追いつきたいな」

 

「当然の結果だな。けど、サスケのやつもまあまあだったな。うちも強くならないと」

 

「やっとナルトの活躍がアカデミーで見られたわ!!もっと早く見たかったなあ。まあ見られただけいっか。私も強くならないと」

 

 みんなにそれぞれ言われた。少しやりすぎちゃった感はあるけどみんなこう言ってくれてるからいいかな。他のみんなは唖然としたままだった。そうして今日一日が過ぎていった…




いかがだったでしょうか。次回ついに原作突入です。
感想、批評などよろしくお願いします。

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