ナルトに転生しちまった!?   作:みさごん

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~第二十四話~

 今日はアカデミー卒業試験の日。俺はいつも通りに朝食を食べ、アカデミーに行く準備をしていた。すると…

 

“トントン”

 

 玄関をノックする音が聞こえた。誰だろうこんな朝早い時間に。

 

「ん? 誰だってばよ?」

 

「ナルっち、ナズナだよー」

 

 ナズナか。珍しいな、朝に来るなんて。

 

「玄関開けてあるから入ってきていいってばよ」

 

「はーい。おじゃましまーす」

 

「どうしたんだ? こんな朝早くに?」

 

「今日はアカデミー卒業試験の日でしょ。ナルっちと一緒に行きたいなって思ってさ」

 

 そういうことか。まあ登校は最後だし行くか。

 

「そうなのか。あとちょっとで準備終わるから待っててくれってばよ」

 

「うん」

 

 そう言って俺は準備を再開した。まああとちょっとで終わるところだったからそこまで時間はかからなかった。

 

「よし、準備できたってばよ」

 

「そっか。じゃあ行こう!!」

 

「あ、そうだ。これあげるよ」

 

「ん? ありがと。でもこれ何?」

 

「お守りだと思ってくれればいいってばよ。まあせっかく来てくれたしお土産みたいな感じに思ってくれればいいってばよ」

 

「お守り…ありがと!!大事にするね!!」

 

「おう!!じゃあ行こうか」

 

 そう言って二人で家を出た。俺が渡したお守りの中にはマーキングがしてある紙が入っている。これを持っててくれれば直ぐに駆けつけられる。多由也に以前渡したものと同じ感じのものだけどね。

 

「ねえ、ナルっち。今日でアカデミーも卒業だね。そうすると今までみたいに毎日は会えなくなるよね…ちょっと寂しいな」

 

 突然ナズナが話しかけてきた。まあそうだな。任務で忙しくなったら会いににくくなるだろうな。

 

「そうだな。お互い任務とかをするようになれば今まで通りっていうのは難しい。まあ会えなくなるわけじゃないし、休みとかが被れば遊ぶことだって出来るってばよ。アカデミー通う前に戻ったみたいに考えればいいってばよ。あの時はたまにしか会えてなかったしな」

 

「そう考えるといいのかな…そうだよね。また会える時を楽しみにしてればいいのね!!」

 

「そうだってばよ!!だから今日試験に合格して胸張っていこうぜ!!みんなで集まって卒業祝いのパーティーでもやるか?」

 

「うん!!そうしよう!!そう考えたら楽しみになってきたな。早くアカデミーにいってみんなに知らせようよ!!」

 

「おう!!そうだな!!じゃあ、アカデミーまで競争だってばよ!!」

 

「うん!!じゃあ位置について…よーい…ドン!!」

 

 その掛け声をきっかけに二人でアカデミーまでダッシュして行った。

 

 アカデミーに着くといつものみんなはまだ来ていなかった。走ってきたから早く着きすぎたのかな? まあいいや。とりあえず席に座ってようかな。ナズナに手を引かれ適当な席についていると…

 

「今日は早いなナルト。あと、ナズナ。今日呼びに行ったらいなくて吃驚したぞ。早く行くなら言っておけよな」

 

「ああ、ごめんサスケ。言うの忘れてた」

 

「まあいいけどよ。それよりナルト。今日は受かるんだろ?」

 

「ああ、受かるつもりだってばよ」

 

「ふん、とっとと受かって修行つけろよな」

 

「明日ならいいぜ。今日は試験に集中しとけ。お前こそ落ちたら修行量を倍にするからな」

 

「うっ…分かった。集中しておくぜ」

 

 そんなに修行量を倍にされたくないんだな。それだけきついってことなのか。そうしていると…

 

「ちょっとどきなさいよ!!デコリン!!入れないでしょ!!」

 

「うるさいわねいのブタ!!あんたがどけばいいでしょ!!」

 

 朝から元気に喧嘩してんな…入口でやってるからみんなの邪魔になってるな…

 

「おーい、いの。そこで何やってるんだってばよ?」

 

「あ、ナルト。今行くわ~」

 

「なにいのブタ。あんな落ちこぼれがいいの? ほっとけないみたいな?」

 

「ナルトが落ちこぼれですってー!!」

 

 ありゃ、いのが怒り出しちったな。止めるか。

 

「いの、俺のことはいいから早くこっちにこいってばよ。入口詰まってるしな」

 

「ナルトがそう言うなら…でもサクラ、次言ったら許さないわよ」

 

「わ、わかったわよ…」

 

 なんとかおさまったかな…あんまり試験前に暴れては欲しくないしな。

 

「助かったぜナルト…俺らじゃ止めらんねえからな」

 

「うん、怒ったいのを止められるのはナルトだけだからね」

 

「なによ!!シカマル、チョウジ。私を厄介者みたいに!!」

 

「いの、これあげるから落ちつけってばよ」

 

「なにこれ? お守り?」

 

「ああ、俺が作ったやつだってばよ。試験受かるようにってな」

 

「そ、そうなんだ。ありがと///」

 

 な、なんとかなった…いのが本気でキレたら止められないかも。

 

「な、ナルト君…おはよう…」

 

「おう、ヒナタ。おはよう」

 

 なんだかヒナタは別の意味でちょっと様子が変かな。

 

「ヒナタ、緊張してるのか?」

 

「べべべ、別にききき、緊張してないよ」

 

 めちゃくちゃ緊張してるみたいだな。

 

「まあ、緊張するのは仕方ないってばよ。でもヒナタなら出来るから自信持ったほうがいいぞ? それでもだめそうなら、このお守りあげるからそれ持って行けばいいさ。お守り持って受かると信じてみればいいってばよ。信じることが出来れば受かるさ」

 

「うん…ナルト君、ありがとう」

 

 緊張ほぐれたみたいだな。さて、これで全員にマーキング渡せたかな。サスケやシカマルチョウジには修行中にマーキングをつけたリストバンドをあげている。みんなつけてくれているみたいだからよかった。男にお守りで渡しても持ち歩いてくれるとは思わなかったからな。

 

「おはよう、ナルト。うち、お前の家まで行ったのにもういなかった。家出るの早いんだな」

 

「ああ、多由也。おはよう、今日は試験だったからな。それにナズナが迎えに来てくれたみたいだったから待たせるのもあれだったから早く来たんだ」

 

「そうだったのか。ナズナのせいでうちはナルトと登校出来なかったのか」

 

「なんで私が悪いみたいな言い方してんのよ!!」

 

「まあまあ…ほらイルカ先生来たってばよ。もうすぐ試験だから集中した方がいいぞ。…ここにいる全員で卒業しようぜ」

 

「「「「「「もちろん!!」」」」」」」

 

 そしてイルカ先生の説明が始まった。受かった後の説明や落ちた場合の説明などがされていった。まあ別にそこまで気にして覚える内容でもないので聞き流している。そうして説明が終わりに近づいてきた。そろそろ試験のお題をいうのかな? 原作と変わらないなら分身の術がお題になるはず。

 

「…最後に試験のお題を発表する。お題は分身の術だ。三人以上に分身出来れば合格だ。一人ずつ呼んでいくから呼ばれたものから来るように」

 

 原作と変わらずか。なら普通に合格出来そうだ。

 

「では、まずはうずまきナルト。隣の教室にこい」

 

 最初かよ!?まあいいけどさ。

 

「じゃあ、景気よく合格してくるってばよ」

 

「さっさと合格してこい」

 

「まあ、ヘマしねえようにな」

 

「受かってきてね、ナルト」

 

「ナルっち頑張ってね!!」

 

「ナルト君…頑張って」

 

「合格しないと許さないからね、ナルト!!」

 

「まあ頑張ってこい、ナルト」

 

 みんなそれぞれだけど応援してくれた。よし、気合いれていくぞ。

 

「みんなありがとう。じゃあ、行ってくるってばよ!!」

 

 そういって隣の教室に向かい入っていくと、イルカとミズキが座っていた。

 

「では、始めてくれ」

 

「おう!!」

 

 印を間違えないように結んでいきチャクラを練った。

 

「分身の術!!」

 

 ボンッという音がすると俺と同じ姿をした分身が七人出来ていた。七人にしたのはラッキーセブンで縁起がいい気がしたからだ。なんかミズキが睨んでいるが今は無視だ。

 

「ちゃんと出来ているな。うずまきナルト合格!!」

 

「よっしゃあ!!」

 

「ほら、額あてだ。合格おめでとう」

 

「ありがとだってばよ!!」

 

 額あてを持って元の場所に戻っていった。

 

「ほら、合格したってばよ」

 

「ふん、受かって当然だろ。その忍術俺達に教えたのお前だしな」

 

「まあ、よかったじゃねえか」

 

「うん、しっかり合格してるしね」

 

「おめでとう、ナルっち!!」

 

「ナルト君、おめでとう」

 

「おめでとう、ナルト。まあ当然だけどね」

 

「お前が落ちてくるはずないからな」

 

「へへへ、みんなも頑張れってばよ!!」

 

「「「「「「「おう!!」」」」」」」

 

 そうしてみんな試験を受け合格した。みんな受かりで卒業祝いパーティーをやろうと教室で計画を立て始めていた…




いかがだったでしょうか。ついに原作突入です。
感想、批評などよろしくお願いします。

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