再び目が覚めると、知らない天井があった…
「あうあう…(当たり前か…)」
「おや?起きたようじゃの!!…ほっほっ…やはりミナトにそっくりじゃのお…」
声が聞こえてきたのでそっちの方を見ると三代目火影こと猿飛ヒルゼンがパイプをふかしながらこちらを覗き込んでいた…
「あうあー!?(って本物だぁ!?)」
「おぉ…すまんすまん…煙たかったかのぉ…」
俺は初めて間近で見るヒルゼンに驚いていたが、彼は俺が煙を嫌がったと思ったらしくパイプを脇に置いた。
「可愛いのぉ…ナルトよ…これからお主には辛いことや苦しいことが多く大変になるであろうが、儂はいつでもお前の味方じゃからな…願わくばお前の両親のように里を愛し、守れるような強く優しい子になって欲しいのぉ…ほっほっほっ…!まだちと気がはやいかのぉ!!」
そう言いながら再びこちらを見て微笑んでくれた…三代目…いや、じいちゃん!!俺ってばみんなやじいちゃんのことも守れるように修行とか頑張るから!!見ててくれってばよ!!
▽ ▽ ▽ ▽ ▽
約三年の月日が流れた…
この時間の間にあった事といえばちょっとした忍術を使えるようになったことと九喇嘛と和解したことだ。
二歳になりある程度自分で動くことが出来るようになったのだが、じいちゃんがまだ外に出るのは危ないということでじいちゃんの家で過ごしていた。いろいろなおもちゃを渡されたけれど中身は二十歳を超えているのでそんなもので遊ぶ気はおきなかった…
しかしながら何もしないのも退屈だったので精神世界に行き九喇嘛と対話することによって和解しようと思った。最初のうちは『おのれ四代目火影!!』とか『おい、小僧!!食い殺してやる!!』などの事ばかり言っていて全く聞く耳を持ってくれなかった。だけど長い時間をかけて話すことが出来るようになり、今では最高の相棒である。忍術はじいちゃんの書庫にこっそり行ってアカデミーで習う忍術を学び九喇嘛と和解する間に修行して使えるようになったのだ。
『ん? 儂のことを呼んだか?』
『いや、昔の事を思い出してただけだってばよ』
『ふん!紛らわしい真似をするな!』
『えー・・・いいじゃんかよ少し位、今日は俺結構大変なことしなきゃいけないのに…』
そうなのだ。今日は九喇嘛のことを含めてじいちゃんに俺のことを聞きに行くのだ…まあ、知ってるんだけどじいちゃんの口から聞いておきたいのだ。
『せいぜい墓穴をほらんようにな』
『お、心配してくれんのか?』
『そ、そんなんじゃねぇ!!…チッ、儂は寝る!!』
『素直じゃないなぁ…ありがとだってばよ!』
『フンッ!!』
そんなことを言い争っていたらじいちゃんの部屋の扉の前まで来ていた。覚悟を決めて…
“トントンッ”
「誰じゃ?」
「俺だってばよじいちゃん」
「ナルトか、入って良いぞ」
許可が出たので入っていくと・・・
「突然どうしたのじゃ? 何かあったのか?」
と言いながらお茶をいれてくれた。
「あ、ありがとだってばよ、今日はちょっと聞きたいことがあって…」
お茶を一口飲んだあと真剣な表情でじいちゃんを見つめた。
「ふむ…何を聞きたいのじゃ?」
少し微笑みながらこっちを見てくれた
「なあ、じいちゃん…俺の中に何かいるのか?」
「なっ!?」
じいちゃんの表情が険しいものに変わった…
「何故そんなことを聞くのじゃ? 誰かに言われたのか?」
少し声を荒げながら聞いてきた。
「誰かから聞いたわけじゃないってばよ…ただ、目を閉じて集中すると…牢屋が見えてきてその中から声がするんだってばよ。見た目は狐みたいだったけど…」
「ふむ…そうか…」
じいちゃんの顔が少し困っているように見えた。
「じいちゃん…知ってるなら教えて欲しいってばよ!!」
「…わかった…話そう…」
そこからじいちゃんはゆっくりと話してくれた。九喇嘛のこと、父ちゃんや母ちゃんのこと、九尾事件のことたくさん話してくれた。
「すまんのぉ…今まで隠しておって…」
じいちゃんは頭を下げて謝った。
「謝らないでくれってばよ…それに父ちゃんと母ちゃんの話が聞けてよかった!九喇嘛から少し話を聞いてたけど…やっぱり父ちゃんと母ちゃんは凄かったんだな!!」
俺は笑ってじいちゃんに言った。ちゃんと話してくれたことが嬉しかったからな。
「そうか…(この子がまっすぐ育ってくれていて良かったわい)ところで九喇嘛とはなんのことじゃ?」
じいちゃんが不思議そうに聞いてきた…まあそうなるよな…
「ん?ああ、九喇嘛は九尾のことだってばよ。仲良くなってから教えてくれたんだってばよ」
俺はさも同然かのように答えた。
「何!?九尾と和解したというのか!?」
じいちゃんは驚いたように聞いてきた
「う、うん…今では親友だってばよ」
俺はじいちゃんの勢いに圧倒されてちょっと戸惑いながらも答えた…だって前のめりになって聞いてくるじいちゃんなんて初めて見たんだもん…
「そうか…よく頑張ったのう…(こやつ…とんでもないのう…ミナト、クシナ…お前たちの息子はお前たち以上の大物になるかもしれんぞ…)」
じいちゃんは頭を撫でながら褒めてくれた。
「えへへ…」
俺はいつの間にか笑っていた。
「おお、そういえば明日はお前の誕生日じゃな! 何か欲しいものはあるかの?」
思い出すようにじいちゃんは言った。俺も言われるまでこのことを話すのにめいいっぱいになっていたから忘れてた…でも欲しいものは決まっていた。
「えっと…父ちゃんと母ちゃんの忍術を記した巻物が欲しいってばよ!!父ちゃんや母ちゃんが使ってた忍術を知りたいんだ!!…ダメかな?」
そう、俺は両親の忍術を学ぶためにコレが欲しいと思っていたのだ。飛雷神とか封印術とか…受け継ぎたかったのだ。
「ふむ…いいじゃろう、明日渡すからの。大事にするんじゃぞ?」
「ありがとじいちゃん!!大好きだってばよ!!」
俺はそう言いながらじいちゃんに抱きついた。
「ほっほ…さて、今日は儂もこれから仕事があるからの。家に帰っていい子にしてるんじゃぞ」
「わかったってばよ!!今日は話してくれてありがとだってばよ!!それじゃあなー」
そうじいちゃんに言って俺は家に帰った…
ちょっと無理なところがあったかな・・・
その点も含めて感想、批評よろしくお願いします。