翌日、朝起きると枕元に何か置いてあることに気づいた…二つあった…
一つはスーツケースくらいの大きさの木箱、もう一つは俺の身長より少し長い位の長細い木箱であった。よく見ると手紙が添えてあったので読んでみた…
“ナルトよ、今日は急な任務が入ってしまっての…直接渡しに行けなくなってしまった…だからこのような形で渡すことになってしまった…すまぬ…
箱の中身についてじゃが片方はお主が欲しいと言っていた巻物が入っておる。この巻物は四代目火影の遺産として狙う者が出てくるかもしれんから管理には気を付けるのじゃぞ。もう一つの方は儂からの選別じゃ。訓練用の木刀が二本ほど入っている。好きに使ってくれの。
これから大変なことがいろいろあると思うが、すくすく元気に育ってくれの。誕生日おめでとう。
三代目火影 猿飛ヒルゼンより”
じいちゃんからだった…箱の中身を確認してみると巻物が六本と少し重い木刀が二本それぞれ入っていた。
じいちゃん…プレゼントありがとう…俺が頼んだものだけじゃなく木刀までくれたのがすごく嬉しかった。木刀には名前まで彫ってあった…前々から用意してくれてたと考えただけでさらに嬉しくなった。そしてじいちゃんに恩返し出来るように里を守る力をつけることを改めて決意し、その日から巻物の術の修行に励んだ…
▽ ▽ ▽ ▽ ▽
数ヶ月が過ぎた…
今日は朝から里が騒がしい…なぜなら今日は雲隠れの里の忍びが木の葉との同盟条約を結びに来るためセレモニーが行われているのである。つまり今日はヒナタ誘拐事件が起きる日なのである。
俺はヒアシが雲隠れの忍び頭を殺す前に忍び頭を気絶させ、ヒナタを救出しようと考えている。そうすればヒザシが殺されることもなくネジがひねくれないで済むだろう。まあ俺がやったってことになっても問題なんだけどそこらへんは対策があるので大丈夫だ。
今日までの修行の成果は影分身、飛雷神が使えるようになり簡単な封印術も使えるようになった。もちろん木登りや水面歩行もできる。木刀を使って剣術の修行もして普通の人よりは上手くなってる自信はある。螺旋丸はまだ修行中であるが、忍び頭相手なら飛雷神と剣術でいけると思う。
夜になり、日向家近くの木の上で待機していると黒い影が日向家に入っていくのが見えた…おそらく雲隠れの忍びだろう…さて、気を引き締めないと…
しばらくすると、日向家の門から雲隠れの忍び頭がヒナタを抱えて出てくるのが見えた。バレないように近づいていくとヒアシが門から出てくるのが見えた…ヤバイこのままの速度じゃ間に合わない…かといって速度を出そうとすると音が出てしまい気づかれる。あんまり使いたくなかった手段だけどやるしかない…そう思い、俺は木刀を構えた。
「一刀順手 遣らずの雨」
木刀の柄頭をチャクラを込めた膝で蹴り出した。木刀は見事に忍び頭の顎に直撃し、そのまま壁に刺さった。忍び頭はなんとか立っていたが今にも倒れそうだった。俺は木刀につけておいたマーキングに飛雷神で移動しヒナタを忍び頭から奪い返し、頭を蹴り飛ばすと忍び頭はそのまま気絶した。
俺がヒアシの方を見ると唖然としていた…まあ連れ去られた娘と同じくらいの子供が忍者を倒すなんて普通じゃありえないからな…とりあえずヒナタを返しにいこう…
「なあ、そこのおっちゃん。この子知り合い?」
声をかけるが、ヒアシからの反応がない。
「おっちゃん!!」
「あ、ああすまない…私はその子の父親だ」
俺がちょっと大きい声で呼ぶと、ヒアシからようやく返答が帰ってきた。
「危ないところだったってばね、間に合ってよかったってばよ」
そう言いながら、ヒナタをヒアシに渡した。
「あ、ありがとう…君のおかげで娘を連れ去られずに済んだ…」
頭を下げてお礼を言われた。
「いやいや、当然のことをしたまでだってばよ」
「そんなに謙遜することはない。その君の行動で私の娘が助かったのだから。ところで君の名前を教えてもらっていかな?後日改めてお礼をしたいんだが…」
なんだか大変になってきたな…お礼とかは別にいらないんだけどな…
「俺の名前はうずまきナルトだってばよ!!…お礼って言われてもなぁ…あ、そうだ!お礼代わりっちゃなんだけど、この人のことおっちゃんが倒したってことにしてくれないかな?」
「(この子が九尾の…あの時の子か…ということはミナトの…)ふむ、それはどうしてなんだい?」
まあ、そうなるよなぁ…まぁ正直に話したほうがいいかな…
「いやぁ…今の時間俺ってばじいちゃん…あ、火影様の家にいることになってるんだってばよ。まあいつもなんだけど…今日は影分身を家に残してごまかしてきてるからさ…」
「そうなのか…ではそういうことにしよう…今日は本当にありがとう」
よかった、これでじいちゃんにバレなくて済むかな…うまくいってよかった。
「どういたしましてだってばよ!!あ、これっておっちゃん家の壁かな…穴空けちゃった…ごめんなさい」
「いや、その程度気にすることはない。今日はもう遅いから帰ったほうがいいのではないか?黙ってきているのだろう?」
「うん、そうするってばよ!!じゃあ、おやすみなさーい!」
俺はそう言ってその場を後にした…
「ミナトの子…ナルトと言っていたな…確かに似ているな…何か起きたら守ってやらねばな…それがせめてあいつへの恩返しになるか…」
ヒアシはそう言いながら家へと戻っていった…
そしてこの時、俺やヒアシは気づかなかった…ヒナタが起きて聞いていたことに…さらには日向一族の大人たちに一連の出来事を見られていたことに…
いかがだったでしょうか
またちょっと無理のある部分があるかも・・・
感想、批評などよろしくお願いします。