ナルトに転生しちまった!?   作:みさごん

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~第三十六話~

 俺は今、カカシ達のいる場所に戻ってきたところだ。どうやら森で修行をしていたらしい。そのせいで俺も森に来ている。まあいいけどね。

 

「…帰ってきたか。どうだった?」

 

 カカシがこちらに気づき、話しかけてきた。

 

「まあ、うまくいったってばよ。作戦の決行は一週間後。これならカカシ先生も動ける状態だよね。まあ、再不斬も仮死状態になった後遺症で一週間は動けない状態だったからこうなったんだけど。あとは第十一班は今日の夜に来る予定になったてばよ。連絡事項はこんなところかな」

 

「そうか…お前に任せてしまってすまないな」

 

 カカシが謝ってきた。別に俺がやりたかったからやっただけで気にする必要ないのにな。

 

「別に気にしなくっていいってばよ。それより修行はどうなったんだってばよ?」

 

 サスケの心配はしてないんだけど、サクラに関してはなにもしてないから気になってたんだよな。おそらく同期の中じゃ最弱だろうしな。少しは強くしないとまずいよな…特に中忍試験とか危なくなるのはごめんだしな。

 

「ん? サクラには木登り修行をさせてるぞ。チャクラコントロールやスタミナの強化が目的だな。サスケはできてたから自主トレさせている」

 

「なるほどね…わかったってばよ」

 

 このままじゃサクラの方はまずいな…少しサスケでも使ってきつい修行でもさせるか。

 

「なにかアドバイスでもしてくるのか?」

 

「まあ、そんなところかな。じゃあ行ってくるってばよ」

 

 俺はそう言ってサスケとサクラの所に行った。するとすぐにサスケがこちらに気づいた。

 

「戻ってきたのか。で、どうなったんだ?」

 

 サスケが聞いてきた。やっぱ気になるか。

 

「うまくいったってばよ。まあ、思ったより時間掛かったけどな。ナズナ達は今日中に着く予定だとさ」

 

「げ…ナズナ今日中に来んのかよ。あいついるとがみがみ言われるから面倒臭いんだよな…」

 

「まあ、それは我慢してくれってばよ。ところで今はなんの修行してたんだ?」

 

 とりあえず本題に入った。別にサスケの愚痴を聞きに来たわけじゃないからな。

 

「今は火遁系の術の強化をしてたんだ。兄さんぐらい凄い豪火球の術を使えるようになりたいからな」

 

 なるほど…ということは雷遁はそこまでやってないのか…これは使えるかも。そんなことを考えていると…

 

「あ、ナルト帰ってきてたんだ…」

 

 少し疲れた様子のサクラが話しかけてきた。気づくの遅くねって思ったのは内緒である。

 

「うん、さっき戻ってきたんだ。サクラは木登り修行やってたって聞いたんだけどできたの?」

 

「まあね。もう四、五回は一番上までいったわよ」

 

 なるほど、原作通り木登りは楽にこなしたのね。なら…

 

「じゃあ次の段階にいこうか。次は水の上を歩くんだってばよ」

 

「み、水の上!?でもこの森に水の溜まってる場所なんて…」

 

 なるほど。確かにな。だったら…

 

「ちょっと離れててくれってばよ」

 

「え、なにするの?」

 

 サクラが不思議そうに聞いてきた。

 

「見てればわかるって」

 

 俺はそう言いながら手にチャクラを溜めながら言った。

 

「螺旋丸!!」

 

 俺は地面に向かって放った。そうすると地面は三メートルほど地面がえぐれた。

 

「……」

 

 サクラは口を開けてポカンとなっている。とりあえず無視して…

 

「水遁 水乱波!!」

 

 そうして地面のえぐれた部分に術を放った。するとあっという間に簡易的な池みたいなものができた。

 

「ほい、これで修行できるってばよ」

 

 声を掛けたがサクラからの反応がない。そんなに固まるようなことしたかな俺。

 

「おーい、サクラ!!」

 

「…わあ!!な、何!?」

 

「ほら、簡易的な池作ったから…ほら、水の上歩く修行やってみ? アドバイスはサスケにでも聞いてくれってばよ。じゃあ、サスケ。あとは任せた」

 

 俺はそう言ってその場を立ち去ろうとしたが…

 

「お、おい!!ちょっと待てナルト!!」

 

 サスケに肩を掴まれ止められた。

 

「ん? なんだってばよ?」

 

「なんだじゃねえだろ。いきなり人に修行の監督押し付けやがって…」

 

 あ…サスケになにも言ってなかったな。

 

「まあまあ、今回は頼むってばよ。あとで雷遁の性質変化の向上と新しい術一個教えてやっからさ」

 

 これならサスケも受けてくれるはず。新しい術教えろと修行つけるたびにうるさかったからな。

 

「本当だろうな? その話?」

 

 少し疑ったような目で見られた。いつも教えないからかな?

 

「おう!!本当だってばよ。約束する。サクラが水面歩行の行を長時間、完璧にできるようにしたらすぐに教えてやるってばよ」

 

 まあ、立つのはすぐできるだろうから長時間やらせてよりスタミナアップをやらせれば少しはましになるだろう。

 

「わかった。なら引き受けるぜ。約束破ったらただじゃおかねえからな」

 

「わかってるってばよ。じゃあ、また後でな」

 

 俺はそう言ってその場を離れた。そしてあまり人気のない所に向かった。

 

 俺は一人になり、自分の修行を開始した。自分の血継限界が氷遁なのか確かめるため試行錯誤したいのだ。あんまり見られたくなかったからこうして一人になったのだが…同時に性質変化を発生させるということは頭でわかっているが中々実践できない。なんとなくできそうな気もするのだが…あと一歩がでない感じなのである。全くできない感じならあきらめがつくのだがこんな感覚になってしまっては意地でもやりたくなってしまう。うーん、どこが違うんだろう…そんな思考の渦にはまっていると…

 

『おい、ナルト。お前変に考えすぎじゃないか?』

 

 急に九喇嘛に話しかけられた。それにしても考えすぎとは…

 

『考えすぎってどういうことだってばよ? 九喇嘛』

 

『変に同時にって意識しすぎるなってことだ。お前の一番得意な性質は風遁だろう。なら、風遁のチャクラを右手に貯めたあとに左手に水遁のチャクラを練るような感じにしろってことだ。両方同時に練るんじゃなくて、片方しっかり練ってから維持しつつもう片方のチャクラを練ってそれからあわせてみればいいんじゃねえのか?』

 

 なるほど。やってみる価値はありそうだな。確かに同時を意識しすぎてたかもしれないな。

 

『サンキューな九喇嘛。めっちゃ参考になったってばよ!!』

 

『ふん、礼はいいからとっととやってみるんだな』

 

 ほんっと九喇嘛は素直じゃないんだよなー…まあ、そこがいいのかもしれないけどね。まあやってみよう。そうしてチャクラを練ってみると自分の周りの温度が下がったような気がした。なのでその状態のままチャクラ感応紙にチャクラを流し込んでみると紙が凍ったのだった…




久しぶりに九喇嘛登場です。
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