ナルトに転生しちまった!?   作:みさごん

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お久しぶりです。投稿遅くなってしまいすいません。ようやく続きが思いついたので書きました。それでは最新話をどうぞ。


~第五十一話~

 俺は今ドトウの根城まで来ている。夜襲を仕掛けると言っても殲滅するということなのでこそこそ侵入はしない。今は俺の影分身達が根城のあちこちに起爆札を貼り付けている。根城を爆破して雪忍もろともに殲滅しようということになったのだ。多分何人かは残るけどそれは直接対応すればいいだけだしね。それにしても無駄に広い…起爆札貼るの大変なんだけど…というか忍具多めに持ってきておいてよかった。いつもの量だったら絶対足りなかったよ。そんなことを考えていると…

 

「そろそろ設置し終わるか?」

 

「あと少しだってばよ、ちょっとこの建物広すぎ」

 

 サスケが話しかけてきたので答えた。

 

「そうか…お前はすげえな」

 

「なんだよいきなり…」

 

 いきなりすげえとか言ってきて…なんなんだ?

 

「お前は俺と同い年だっていうのにこの任務のほとんどお前がこなしてるじゃねえか。まあ暗部の任務をやってたお前からしたらたいしたことないのかもしれないけど…このままじゃ俺はお前に追いつけねえ…」

 

 そういうことか。なら…

 

「そう簡単に追いつかれてたまるかってんだ」

 

「な!?」

 

「一応お前より早くお前より多く修行してんだ。簡単に抜かれるわけにはいかない」

 

「……」

 

「それにお前が修行を続けているように俺だって続けてる。差を縮めたいなら俺より修行するか誰かに教わるかしないと駄目だな」

 

 俺も一人で強くなったわけじゃないしな。

 

「俺はお前に教わってるじゃねえか。それでも…」

 

「確かにお前は俺に教わっている。けど俺にばっかり教わっても駄目だ。俺以外にも教われ。イタチさんには教わってると思うがフガクさんやカカシ先生、シスイさん他にもうちは一族の上忍の人達とかいるだろ? その人達にも教われ。俺からじゃ学べないことも俺じゃ教えられないことも教われるはずだ。そうして工夫していけ。そうすれば強くなる。言っておくけど近道はねえぞ。でも大丈夫だ、お前にならできる。俺は信じてるぜ」

 

 近道には必ずリスクが存在する。呪印なんかが最たるものだろう。耐えうる体を持たなければ体は破壊され、耐えられたとしても蝕まれてしまう。そんなものに頼るくらいなら地道に力をつけていった方がいい。

 

「…そういうことなのか。お前もそうだったのか?」

 

「ああ、そうだってばよ。俺もいろんな人に教わった。これからもそうするつもりだ…負けないぜ」

 

「俺の方こそ負けねえ」

 

 サスケは挑戦的な笑みをうかべていた。いい感じに刺激になったかな。やっと起爆札の設置も終わったかな。

 

「起爆札設置完了だ。所定の位置についてくれってばよ」

 

「了解」

 

 そうしてサスケが位置についたことを確認し、俺は印を結び起爆札を一斉に爆破させた。

 

 大きな爆発音と共にドトウの城が崩れていく。城のあった場所は爆発の煙で包まれ視界が悪くなっていた。いい感じに崩れてくれたな。そんなことを考えていると煙の中から五つの影が出てくるのが見えた。ドトウとそのそばにいた奴らだろうな…それにしても赤い髪の女は何者なんだ? イレギュラーなのは間違いない。おそらく雪忍の中でもトップの実力を持っていた。あの時もあの女が固まってなかったらあんなにスムーズには救出できなかっただろう。なぜあの時固まったんだろう? なんか引っかかるけどよく分かんねえな。とりあえず今は五つの影を追いかけよう。そうして俺は走り出した。

 

 五つの影が着地したとみられるところに着くと俺以外の皆は到着していた。

 

「悪ぃ、少し遅くなったってばよ」

 

「大丈夫だ、問題はない。だが気を抜くなよ。相手方も動き始めたみたいだ」

 

「おう!!」

 

 そうしてカカシが見ている方を見ると五つの影がこちらに向かって歩いてくるのが見えた。気を引き締めよう。

 

「よくもやってくれたな、木の葉の忍び共。よくも我が城を…許さんぞ!!」

 

「うるせーってばよ!!お前らは俺達がぶっ倒す!!そしてこの国の平和を取り戻すんだってばよ!!」

 

 俺がそう叫んだ時、小雪が突如ドトウの方に向かって走っていってしまった。

 

「雪絵さん!?」

 

 サクラがこの行動に驚き叫んでいた。まさかあれをここでやるのか!?原作の時は頭数が足りてドトウに向かうことができてたけど…今はあの女がいる。戦闘に入ったら誰かが二対一で戦うかしないとドトウに逃げられる事になっちまう。ドトウのもとにつく前に止めねえとマズイ!!俺はそう思い小雪のところに向かおうとした…

 

「うお!?」

 

 突然無音でクナイが飛んできた。俺はなんとかバク転をして回避することに成功した。そしてクナイが飛んできた方向を見てみると赤い髪の女がいた。

 

「あんたに動かれると面倒だからね。そこにいてもらうわよ」

 

「くそ…」

 

 あいつを牽制しながらだと間に合わない…カカシ達の方を見ると俺と同じように牽制されていた。影分身を使ってみるか…そして俺は印を結んだ。

 

「影分身の術!!」

 

「水分身の術!!」

 

 俺が術を発動すると同時に赤い髪の女も術を使ってきた。これじゃ意味がねえ…小雪が捕まってから隙をついてどうにかした方がいいかもしれないな。無理に動くとこっちが隙を突かれる。それは避けないと…とにかく気を抜かずに隙を伺わねえと。

 

「おじ様!!」

 

「おー小雪。まさかお前からきてくれるとわな。まあいい、六角水晶は持っているか?」

 

「ええ、持ってるわよ」

 

「見せてくれ」

 

 ドトウがそう言うと小雪は首にかけていた六角水晶を渡しドトウはそれを受け取った。原作と違ってカカシが偽物と変えてなんてことはやっていないからあれは本物だ。

 

「おお!!これで早雪が隠した秘宝が手に入れられるぞ!!」

 

「そう…それはよかったわね…」

 

 小雪はそう言うと懐から小刀を取り出しドトウの背中から刺した。

 

「ぐう…」

 

「油断したわねおじ様…私は女優なのよ。演技をするなんて簡単だわ」

 

 小雪がドトウを刺したというのにこいつら動揺しねえな…原作通り最新のチャクラの鎧を着てるのか。どうにかして小雪をこっちに連れてこないといけねえんだが…って小雪油断しすぎだ!!後ろでドトウが平然と立ち上がってるのに気づいてねえ!!

 

「小雪さん!!危ねえ!!後ろだ!!」

 

「え!?」

 

「こんなおもちゃの刀で儂は殺せんよ小雪」

 

「ぐ…ぐう…」

 

「小雪さん!!」

 

 カカシが叫んでいる。ドトウが小雪の首を絞めているのだ。多分小雪は殺されはしないと思うんだが…確証はねえ。早いとこ助け出さねえといけねえな。地面割ってバランスを崩せばどっかしらに隙ができてくれるはず。チャクラを練りこんで…

 

「桜花掌!!」

 

 俺は斜め前方に向かって拳を思い切り突き出した。すると雪忍がいる方の地面が割れていきドトウの方まで達した。ドトウはバランスを崩し小雪を手から離した。よし今だ!!俺はそう思いマーキング付きクナイをドトウ目掛けて投げた。しかしクナイは途中で迎撃された。

 

「またお前か…時間がないっていうのに…」

 

「あなたは私が止めないと駄目そうだからね。少し付き合ってもらうわよ」

 

 こいつを倒さないとドトウの所にはいけないってか。こいつが一番厄介だっていうのに…

 

「きゃあ!!」

 

 小雪の叫び声が聞こえた。声のした方を見ると小雪がドトウの脇に抱えられていた。そしてドトウの背中に羽のようなものが展開され空に飛んでしまった。あれじゃあ俺でも追いかけるのは厳しいな…くそ。こんなことなら小雪にマーキングつけておくんだったな。

 

「お前達こいつらは任せたぞ。儂は小雪と共に秘宝が隠された場所に行く」

 

「「「「ハッ!!」」」」

 

 そうしてドトウは飛んでいってしまった。まだ時間の猶予はあるはずだ。でも急がないといけない。

 

「サスケ、サクラ、カカシ先生!!こいつらは俺がなんとかするから先に…」

 

「何言ってやがる!!お前はそいつの相手で手一杯だろうが!!こっちは俺達がやる!!お前はそいつをとっとと倒せ!!それが今できる最大のチームワークだ!!」

 

「サスケの言う通りだぞナルト。お前は一人で背負いすぎだ」

 

「ほんとよ…少しくらい頼ってよね!!」

 

 あはは…皆から説教を貰らうとはな。少し焦って周りが見えなくなってたのか…俺もまだまだだな。

 

「わかったってばよ。じゃあそっちは任せる!!」

 

「「おう!!」」

 

「ええ!!」

 

 こうなった以上迷わねえ。まずこいつを倒す。次のことを考えるのはその後だ!!そうして俺は赤い髪の女との戦闘に入った…




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