これからも頑張って投稿していこうと思いますので読んでいただけると嬉しいです
では最新話をどうぞ
俺は今じいちゃんの部屋の前にいる。いるといってもおんぶされてるけど。ヒアシの家でお昼ご飯をご馳走してもらい…ご飯めちゃくちゃおいしかったな。どうやって作ったんだろう…教わりたいな…あ、話がそれた。お昼ご飯を食べ終わり、ヒアシに連れてきてもらったところなのである。
“トントンッ”
ヒアシが扉をノックした。
「ん?誰じゃ?」
「日向家当主のヒアシです。急ぎ伝えたいことがあってきたのですが…お時間は大丈夫でしょうか?」
「ふむ…まあ大丈夫じゃ、入れ」
じいちゃんから許可が出たのでヒアシが入っていくと…
「な、ナルト!?ひどい怪我じゃ!!一体何が…」
「そのことについて伝えに参りました」
そう言うとヒアシが今日のことについて丁寧に話した。その話を聞いていたじいちゃんは悲痛な顔をしていた…
「そうか、そんなことがあったのか。世話をかけたな…ヒアシよ…」
「いえ、当然のことをしたまでですから…」
じいちゃんはヒアシに頭を下げていた。じいちゃんが謝る必要なんてないのに…そんなことを考えていると…
「ところでナルトよ。どうして今日は外出などしたのじゃ? お主はいつも本を読んで過ごしておるのに…」
じいちゃんが質問をしてきた。まあ当然かな、今までじいちゃんが知る限りは外出なんて数える位しかしてないし…ましてや一人でなんてことは今回が初めてだったからな。実際は死の森に毎日影分身しに行ってたけど。
「…料理を練習しようと食材を買いに行ったんだってばよ。いつもお世話になってるじいちゃんに美味しい料理作りたいと思って…でも驚かせもしたかったから隠れて練習しようかなって…それで一人で出かけたんだってばよ」
俺が言ったことは事実であるが、他にも理由があった。むしろ言ってない方が本音に近い。自分が一人暮らしになったときに満足できるようになんて…言ったって隠す必要はないだろうって言われるだろうしな。
「お前はいい子じゃな。儂がしっかりしていれば…すまんのう…」
「謝らないでくれってばよ。じいちゃんのせいじゃないんだし…」
「いや、悪いのは儂じゃ。お主を他里の忍びから守ろうとお主に九尾が封印されていることを里の者達に伝えてしまったのじゃからな。お前には言うなという掟まで作っての…全て裏目に出て、今回お前をひどい目に合わせてしまった…すまぬ」
「俺や里を守るためだったんだろ? そんなに自分を責めないでくれってばよ…」
じいちゃん。俺…じいちゃんがこんなに謝る姿は見たくないよ!!だから…
「じいちゃん…お願いしたいことがあるってばよ!!」
「む? なんじゃ?」
「俺に修行をつけてくれってばよ!!じいちゃんが直接教えてくれなくてもいいから…お願いします。俺頑張るからさ!!じいちゃんが心配しなくてもいいように」
「むう…しかしのぅ。お前はまだ三歳じゃしの…」
え!?年齢の問題で断られる可能性が…そんなこと考えてなかった。どうしよう…
「そんなこと大丈夫だって!!お願いだよじいちゃん!!」
「うーむ…」
じいちゃんが考え込んでしまった。断られるかもなんて考えてなかった。どうしたらいいんだ…俺が焦っていると思わぬところから声が聞こえた。
「火影様、私に提案がございます。ナルト君を私の家に預けてもらえませんか? そうすれば私や一族の者が修行をつけてあげられますし…火影様の負担も減るので一石二鳥かと…」
「えっ!?」
俺はそれを聞き思わず声が出てしまった。予想外過ぎて…
「大丈夫なのか? お前がよくても一族の者とかは…」
「そうだってばよ!!だって俺の中には九尾が…みんな俺のことを嫌ってるし…」
思わず叫んでいた。俺のことを憎んでる人が大多数なはず…
「大丈夫です。一族の中にナルト君を憎んでいる者などもういませんから…」
「え…」
俺は驚きすぎて言葉が出なく声だけが漏れていた。
「ナルト君、君は私の娘を救ってくれたじゃないか。みなそれを知っている。君は心優しい子だ。それを知っていて何故憎む必要がある?」
「あっ…」
俺はさっきから予想外のことが起きすぎて思考が停止していた…
「ぬ? ヒアシの娘をナルトが救ったとはどういうことじゃ?」
「それはですね。つい先日の事件の時にですね…」
その言葉を皮切りにヒナタ誘拐事件の真相をヒアシは話始めた。本当は俺が忍び頭を倒したこと、そのことを一族のみなが見ていたこと、さらには俺が隠れて修行していたことまで話した。
「む…そうだったのか。ナルトよ、何故儂に黙っておったのじゃ!!」
「だって…じいちゃんに迷惑かけたくなくて。俺が修行してるの知ってたらじいちゃんが心配して護衛とかつけると思ったんだ。そしたらじいちゃんの仕事とかも増えるかもって…」
こんなに早くバレるとは思ってなかった。あと二年ぐらいは隠せると思ってたんだけど…
「お前はまだ子供なんじゃぞ!!そんなこと気にせずに儂に甘えてもいいじゃろうに…」
「まあまあ、火影様。それでさっきの話なんですが許可はいただけますかな?」
「…ナルトはそれで良いのか?」
じいちゃんが俺に聞いてきた。でも答えは決まってる。これだけ言ってくれてるんだ、無下にしたくない。
「うん!!」
「そうか…それでは許可する。ただし条件が二つある」
「条件って?」
なんだろう? じいちゃんってあんまりそういうこと言わないはずなんだけどな…
「一つは週に三日、儂のところに修行しにくること。指導者は日によって変わるからな。もう一つは五歳になったら儂直属の暗部になることじゃ」
なんだ…条件というより俺にとっては願ってもないことじゃないか。
「わかったってばよ、その条件受ける」
「そうか…ではヒアシよ。ナルトのこと頼むぞ」
「はい、預からせていただきます」
「じいちゃん。ちょっとでもじいちゃんに恩返し出来るように頑張るってばよ!!」
「そうか…楽しみにしておるからな。お前の荷物は儂が届けよう。ではいってらっしゃい」
じいちゃんは微笑みながら言ってくれた。俺もそれに応えて…
「いってきます!!」
俺は元気にそう言ってヒアシと共に日向家に向かっていった…
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