ナルトに転生しちまった!?   作:みさごん

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~第五十六話~

 俺は今第三演習場に来ている。サクラとサスケに修行をつけているのだ。まあ他の奴にもつけてるんだけど…他の奴といってもいつもの奴らなんだけどな。帰ってきた日に詰め寄られた結果、修行をつけろと言われたのでつけてるんだ。そんなんでいいならいつでもつけてやるのにな。ついでにシカマルとチョウジにもつけている。あ、カカシの財布は三日程前にすっからかんにしてやったぜ。カカシは少し泣いてたように見えたが気のせいだ。とりあえずみんなの修行は影分身達に見てもらって俺は木の上でのんびりしている。組手じゃなくて術の指導だからこうできるんだけど。

 

 サクラは桜花掌と水の性質変化をマスターした。水の性質変化は雪の国にいる間も修行してたからな。もともとは真面目な性格だから地道に修行続けるのは得意なんだろうな。修行つけてて驚いたよ。今は簡単な水遁忍術を教えているところだ。

 

 サスケは遂に千鳥を習得した。中忍試験前に会得出来て良かった。これなら多少俺が目を離してもサスケ一人で大分戦えるはずだ。まあ大蛇丸相手には無理だろうけどね。今は千鳥を形態変化させる修行をやらせている。

 

 猪鹿蝶の三人とヒナタには瞬身の術を教えている。中忍試験までの時間のことを考えたら性質変化を教えるよりはこっちの方が有意義だろうと考えた。第三次試験では敵になるけど俺にとっちゃ問題ない。その後には木の葉崩しが待ってるんだ。戦力を強化しておくことにこしたことはない。

 

 多由也はまだ火の性質変化の第二段階の修行の途中だ。あと少しで完成しそうなんだけどなー…イタチから修行方法は教えてもらって今は俺が教えている。まああと少しだから自分でなんとかしそうだとは思うんだけどな。

 

 ナズナは螺旋丸を完成させた。やっぱりこいつ天才だわ…こんなに早く完成させるなんてな。俺は第三次試験本戦前ぐらいに完成させると思ってたんだけど…写輪眼のおかげなのかな? 多分俺を除いたら木の葉の下忍の中で一番はナズナかもな。サスケも負けないぐらい強いけどね。うちは一族おそるべし。

 

 今日は休暇の最終日。明日から任務ということで早めに修行を切り上げた。俺は今里をぶらぶら歩いているのだが…後ろから四角い岩というか箱が俺をつけてきている。これは無視したいんだけど…したらしたで後がめんどくさそうだ。とりあえず声を掛けるか。

 

「俺になんか用でもあるのか? そんな四角い岩があるわけないだろ」

 

「ふっふっふ…流石俺の見込んだ男。俺のライバルだな、コレ!!」

 

 そう声が聞こえた後岩から三人の子供が出てきた。こいつらの相手疲れるんだよな…

 

「やっぱりお前達か…木の葉丸、ウドン、モエギ。それで何の用だってばよ」

 

「リーダー、これから暇?」

 

「いや、これから明日の任務の準備したり買い物したりしないといけないから暇じゃねえぞ」

 

「えー!!最近全然遊んでくれないないじゃん、コレ。忍者ごっこして欲しいんだな、コレ」

 

 なんで忍者の俺が忍者ごっこしなきゃいけねえんだよ。木の葉丸の奴には忍者登録する時にあって以来懐かれてしまった。その後に続くようにウドン、モエギと…あんまりにもうるさかったんで何回か遊びの相手はしてやったけど一日付き合わされるんだよな。疲れるしめんどくさい。おそらくだがもうすぐ中忍試験が始まるっていうのに…付き合ってられるか。

 

「こっちにも都合ってもんがあるから…今回は諦めろってばよ」

 

「最近冷たいぞ、コレ!!いいじゃん少しくらい。遊んでくれよ、コレ!!」

 

 往生際が悪いな…断るのも面倒になってきたな。瞬身使って逃げちまおうかな…

 

「あら、ナルトじゃない。何してるの? こんなところで」

 

「ん? サクラか。こいつらに捕まってな…そっちは?」

 

「私は明日の準備よ。忍具買わないとなかったから」

 

「あー…俺も買わないとないんだったな…」

 

 サクラが来た。この話の流れだったら上手く逃げられるかな。

 

「兄ちゃん、この姉ちゃん誰? もしかして兄ちゃんのコレ?」

 

 木の葉丸が小指を立てながら聞いてきた。どうしてそう見えたんだ…

 

「ちっがーう!!」

 

 サクラはそう叫びながら木の葉丸を殴った。木の葉丸は吹っ飛んでいき後ろにあった木の塀に激突した。うわあ…痛そう…

 

「いってー!!コレ!!何するんだ!!コレ!!」

 

「今のは木の葉丸が悪いってばよ…この子はサクラ。同じ班の仲間だ。サクラも子供相手にムキになりすぎだってばよ…」

 

「そういえばそうね…子供の戯言よね…」

 

 そこまで否定するか…まあいいけど。お前はサスケとくっついてくれればいいんだから。

 

「このブスー!!ブスー!!」

 

「なんですってー!!」

 

 今のは擁護できないな…それは言っちゃ駄目でしょ。仮にも相手は女の子だぞ。サクラの方を見ると指を鳴らしながら拳を固めている。これは…やばいな。

 

「サクラ…手加減はしてやれよ。やるなとは言わないからさ…」

 

「兄ちゃん、助けてくれないのかコレ!!」

 

「知るかってばよ。お前が言い過ぎたんだ。俺は巻き込まれたくないからな」

 

 その会話の間にもサクラは木の葉丸に近づき手を振り上げていた。気絶しなけりゃいいが…

 

“ゴチンッ”

 

 周囲に鈍い音が響いた。よかった、桜花掌は使わなかったみたいだな。

 

「うおー!!滅茶苦茶痛いぞコレ!!」

 

「フンッ!!」

 

 木の葉丸は頭を抑えながら転げ回っていた。サクラはそれを見ると怒りながら歩き出していた。このままこの場を立ち去るつもりらしいな。さて、俺もどっかに…

 

「あのブスデコピカチン!!あれで本当に女か、コレ」

 

「…もう知らねえってばよ。木の葉丸、お前死ぬかもしれねえぞ」

 

「え?」

 

 木の葉丸は理由がわからないという顔をしているが俺はそれを無視してサクラが歩いて行った方を見た。そうするとサクラが立ち止まりこちらに振り返るのが見えた。こりゃあ追いかけるな。顔を見ると怒りで満ち溢れていた。

 

「ひぃ…」

 

 木の葉丸が声にならない悲鳴を上げている。しかしサクラはそれにお構いなしに木の葉丸に向かって走り出した。

 

「ぎゃあああ!!」

 

 木の葉丸が悲鳴を上げながら逃げ出した。それを追うようにウドン、モエギが木の葉丸を追っていき更にその後ろからサクラが追いかけていった。こりゃあ追いかけて止めてやんねえとまずいか。それに確かこの後ってあいつらと出会うとこだったかな。とりあえず行こう。そうしてサクラ達を追いかけた。

 

 サクラ達に追いつくと木の葉丸がカンクロウに胸ぐらを掴まれ持ち上げられていた。サクラやウドン、モエギはそれを見てあたふたしていた。あいつがカンクロウか…本当にああいう格好してるのか。隣にはテマリもいるな。

 

「いてーじゃん」

 

 そう言いながら更に木の葉丸を持ち上げた。

 

「木ノ葉丸君!!」

 

「木の葉丸ちゃん!!」

 

 ウドンとモエギが叫んだ。だが、カンクロウはそれを無視している。

 

「いてーじゃん、クソガキ」

 

「やめときなって。後でどやされるよ」

 

 テマリがカンクロウを注意した。しかしカンクロウはやめなかった。

 

「ごめんなさい、私がふざけてて」

 

 サクラが声を掛けた。もう怒りはなく慌てている感じだ。俺も助け舟出すか。

 

「おい、離してやったらどうだ。砂の忍び」

 

 まだ名前は聞いてないのでこう言っておく。

 

「うるせえのが来る前にちょっと遊んでみたいじゃん」

 

「離せ、この!!」

 

 木の葉丸が足をばたつかせカンクロウを蹴っている。そんなことをしたら逆効果だろうに…

 

「元気じゃん、クソガキ」

 

 カンクロウはそう言って胸ぐらを掴む力を強めた。ガキ相手に大人気ねえな…

 

「てめえ、離してやれって言っただろう」

 

 俺はそう言いながらカンクロウに近づいていった。そうするとカンクロウの顔つきが変わりチャクラ糸を俺の足に付けたのが見えた。俺は足に力を込めチャクラを集中させた。チャクラ糸で引っ張られたが俺はお構いなしに足を踏み込んだ。足が地面に触れた瞬間、地面は蜘蛛の巣状にヒビが入り俺の足の付近は地面が砕けていた。

 

「人の足にチャクラ糸なんてつけてどうかしたか? 俺は木の葉丸を離せと言ってるだけでお前と喧嘩するつもりはないんだが…力尽くでやらなきゃ駄目か?」

 

 俺は殺気を込めつつ右手を腰のチャクラ刀に手をかけながら言った。するとカンクロウは木の葉丸から手を離した。空中で離しやがったので俺は木ノ葉丸をキャッチし元の位置に戻った。

 

「大丈夫だったか? 木の葉丸」

 

「兄ちゃんのおかげでな、コレ。格好良かったぞ兄ちゃん」

 

 木の葉丸が褒めてくれてるがそれに応えるのは後にしよう。

 

「よその里で何がしたいんだってばよ、お前。暴れにきたって言うんならこの場で止めさせてもらうが…」

 

「てめえ…!!」

 

「やめときな、カンクロウ。あんまり問題を起こすな」

 

「ッチ!!」

 

 舌打ちしながらカンクロウはこっちをにらみ続けている。別に今から戦闘になっても一切負ける気はしないから大丈夫だ。

 

「で…木の上でなにやってんだサスケ。それに反対側にいる瓢箪背負った奴。お前そいつらの仲間なら止めろってばよ」

 

 俺がそう言うとサスケが俺の隣に、我愛羅がカンクロウの隣に降りてきた。

 

「あ、サスケ君いたの!?」

 

「たまたまだ」

 

 サクラ…お前もうちょっと自分がこの騒ぎの原因の一人だって事を自覚してくれ。なんで俺がこんなにやらなきゃならんのだ。

 

「カンクロウ、やめておけ。里の面汚しめ」

 

「が、我愛羅…」

 

 カンクロウは我愛羅に気圧されている。情けねえ兄貴だな。

 

「我愛羅…聞いてくれ。こいつらが先に突っかかってきたんだ」

 

「黙れ…殺すぞ」

 

「わ、わかった。俺が悪かった。ごめんな、ほんとごめん」

 

 なんで我愛羅に向かって謝ってるんだか…木の葉丸に謝れっての。

 

「君達悪かったな」

 

 我愛羅が謝ってきた。弟の方が最低限の礼儀がなってるってどうなのよ。

 

「行くぞ…俺達は遊びに来たわけじゃないんだ」

 

「わかってるって…」

 

 威厳のねえ兄貴だな。まあ我愛羅の中にいる守鶴に怯えてるんだろうが。

 

「ちょっと待って」

 

「なんだ?」

 

 急に出てきたな、サクラ。

 

「あなた達、さっきナルトが言ってたけど砂の忍びよね。なんでここにいるのかしら?」

 

「それは…」

 

「おそらく中忍試験だってばよ。あってるか?」

 

「ああ、そこの金髪の言う通り私達は中忍試験を受けに来た」

 

 テマリが答えた。とうとう始まるんだな…中忍試験。

 

「そういうことね…なるほど」

 

 サクラが一人で納得している。

 

「そこの金髪、お前に興味がある。名乗れ」

 

「ん? 俺か。俺はうずまきナルトだってばよ。お前は?」

 

「砂漠の我愛羅」

 

「我愛羅か、覚えたってばよ」

 

 知ってたけどね。会話を交わすと我愛羅達は立ち去っていった。

 

「あいつら強そうだったな…」

 

「中忍試験に出られれば戦うこともできるはずだってばよ」

 

「なるほどな…面白くなってきやがった」

 

「そうだな」

 

「私はちょっと不安かも…」

 

 サクラがなんかテンション下がってる。お前はもうそこまで弱くないって。

 

「大丈夫だってばよ。サクラも強くなってきてるんだ。心配ないって」

 

「うん!!そうだよね!!」

 

 良かった。立ち直ったみたいだな。

 

「さーて、俺は忍具買いに行かねえと…」

 

「あ、私も買いに行くところだったんだ」

 

「俺も行く。前回の任務で起爆札がなくなったからな」

 

 俺がみんなの分も使ったからな…ってか二人共まだ買い足してなかったのか。俺もだけど。

 

「じゃあ三人で行くか。行き先同じみたいだしな」

 

「おう!!」

 

「うん!!」

 

 そうして三人で忍具を買いにいった…




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