ナルトに転生しちまった!?   作:みさごん

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投稿遅れてすいません。なかなか戦闘をどうしていこうか書くのが思いつかず難産しました。それでは最新話をどうぞ。


~第六十三話~

 俺は今、大蛇丸との戦闘に入ったところだ。正直なところ有効な手段があまり思いつかない。一回でも手で直接触れてマーキングを付けることができれば手段が増えてくるんだけど…どうやって触れるかが問題だ。大蛇丸がばらまいたクナイ付近によってくれれば一番いいんだがうまく誘導できるかな…そんなことを考えていると…

 

「潜影蛇手!!」

 

 大蛇丸の腕から複数の蛇が俺に向かってきた。あんまり考えてる暇もなさそうだ。その場その場でうまく対処するしかないか。そう結論づけたところで印を結んだ。

 

「風遁 真空波!!」

 

 風の刃が飛んでいきすべての蛇を切り裂いた。

 

「ふふふ、まだいくわよ。潜影多蛇手!!」

 

 さっきよりさらに多い数の蛇が向かってきた。多いっていうか多すぎなんだけど…一気に蹴散らすか。俺は腰の忍冬に手を伸ばし構えた。

 

「二刀逆手 風遁疾風双刃!!」

 

 小刻みに前方を二回切りつけた後、最後に全身を使い大きく振りかぶった腕を振り落とした。蛇は散り散りになり風のチャクラを纏った刃が大蛇丸に届きそうになるが軽々とよけられてしまった。流石に大振りに当たってくれるほどお人好しでもないか。

 

「いいじゃない…予想以上に強いわねぇ。これならどうかしら? 口寄せの術!!」

 

 大蛇丸が手のひらを地面につけると煙が沸き立ち巨大な蛇が現れた。全長十メートル位あるかな…まあでかいが、それだけだろう。一撃で決めてやる。

 

「二刀逆手 雷遁一双燕返し!!」

 

 一手目で蛇の顎を突き上げ二手目で蛇の頭から剣を振り抜いた。そうすると蛇は頭から真っ二つに切り裂かれ煙となって消えた。蛇程度ならどうとでもなるんだけど…問題はここからだろうな。

 

「このままじゃ埒が明かないわね…」

 

 大蛇丸がそう言うと口の中から剣を取り出した…原作見てても思ったんだけどあの長さの剣がどうして体の中に入れられるんだろう。まあ大蛇丸の体について考えても意味ないか…人間のようで全く人間味を帯びてないし。

 

「次は直接行こうかしら!!」

 

 その言葉と同時にこちらに向かって突っ込んできた。俺は忍冬に風遁のチャクラを纏わせ構えた。

 

「うらぁあ!!」

 

 俺がそう言って刀を振りかざしてからは激しい戦闘が行われた。刀と刀がぶつかり合う金属音が周囲に響き渡り近くの草木は折れたり傷ついたりしている。風遁を纏ってたから一撃で大蛇丸の剣を折れるかと思ってたんだが大蛇丸も剣に風遁を纏わせてきていてそれはできなかった。考えてみれば出来てもおかしくないか…こっちに対しての初撃は風遁による攻撃だったし…全く面倒なことになったな。しかも近接での戦闘は大蛇丸の方が上で戦闘経験も圧倒的に足らず少しずつ押されてきてる。どうすっかな…そんなことを考えていると…

 

「なかなかやるわね…でもさらにペースを上げるとどうなるかしらね!!」

 

「な!?」

 

 これ以上ペースが上がるっていうのか!?俺が少し焦っていると本当に大蛇丸のペースが上がり大蛇丸の攻撃を捌ききれなくなってきた。くそ…このままじゃまずい。捌ききれない攻撃が顔や体をかすめ確実にダメージが蓄積され始めている。もうあれを使うしかないか…そう思い俺は飛雷神で最初に投げたクナイが刺さっている木に飛んだ。

 

「あら…今どうやってそこに移動したのかしら? 私の知ってる限りだとその術を扱えたのは二代目と四代目だけのはずなんだけどねえ…何の術を使ったのかしら?」

 

「知らねえってばよそんなこと。誰が教えてやるかよ!!」

 

 俺は大蛇丸にそう答えながら精神世界で九喇嘛に話しかけていた。

 

『九喇嘛…尻尾二本分のチャクラ貸してくれ』

 

『構わねえが大丈夫なのか? お前の体に負担がかなり掛かるぞ』

 

『今はそんなことも言ってらんねえのは九喇嘛も分かるだろ?』

 

『…そうだな。儂のチャクラ持っていけ』

 

『おう!!サンキューな』

 

 そうして九喇嘛との会話を終えると俺の周りに赤いチャクラが現れ始めた。そのチャクラは俺の全身に纏われ小さい狐を型どるようになり尻尾が二本生えているような感じになった。そして俺の目の虹彩は碧から赤へと変わり瞳孔は縦に裂けるような感じになる。その状態になると体中にできていた切り傷がみるみるうちに治癒されていく。自分で見てても異様な光景なんだよなぁこれ。

 

「まさか…それは九尾のチャクラね。その禍々しい感じは覚えているわ。何の前触れもなかった感じからすると自分の意思で引き出せるのかしら? そうだとしたらますます欲しくなってきたわ」

 

 大蛇丸からの視線がさらに気持ち悪い視線へと変わった。俺はそれも気にせず忍冬の片方を鞘に残した一本にしまいにチャクラを流し込んだ。すると刀の刀身が銀から黒へと色が変わった。そして刀を構え今までとは比べ物にならない速さで踏み込んだ。

 

「一刀順手 妖炎青龍炎・三日月!!」

 

 一瞬で大蛇丸のもとへと近づき刀を三日月の形をなぞるように切りつける。そして刀からは青い炎が吹き出し広範囲にわたり攻撃した。

 

「ぐっ…」

 

 大蛇丸はなんとか交わしたように見えた。あれを避けられるのか…でもさっきと違って表情が歪んでいる。いい感じだ。俺は鞘にしまった刀も抜き一気に勝負を仕掛けた。さっきとは打って変わって俺が押す形になっている。一撃一撃を刀で防ぐたびに大蛇丸の顔が苦痛の表情をしている。普通の刀なら折れててもいいのにな…流石草薙の剣といいたところだな。とはいえ俺もあんまり長い時間この状態でいるのはまずい。早く決めないとな。

 

「二刀逆手 妖炎獅子炎舞!!」

 

 体を回転させ青い炎を纏いながら大蛇丸に突っ込んだ。大蛇丸は刀で防ごうとした。

 

「甘いってばよ!!」

 

“ガインッ!!”

 

 大蛇丸の持っていた刀が一気に弾き飛ばされた。

 

「なにぃ!!」

 

 大蛇丸が驚いてるうにさらに近づき斬りかかった。

 

「ぐうっ!!」

 

「っち!!」

 

 攻撃は当たったものの決定打とはならなかった。流石は伝説の三忍といったところか。それでも足に当てたから機動力は落ちてるはず。

 

「まさかここまでやるとはね…ますます欲しくなったわぁ。サスケ君よりもいい感じじゃない…絶対に私のものにしてみせる」

 

「そんなわけにいくかっての!!一刀順手 遣らずの雨!!」

 

 会話を交わしながら俺は一本の刀を大蛇丸に向かって蹴り出した。

 

「己の武器を投げるなんて浅はかにも…」

 

「飛雷神の術!!」

 

「しまった!?」

 

 俺は蹴り出した剣を空中でつかみ構えた。

 

「二刀逆手 妖炎三爪炎痕!!」

 

「ぐぁあああ!!」

 

 一瞬で三回大蛇丸を切り裂いた。斬撃の軌跡からは青い炎が吹き出しその炎はアルファベットのAに似た形だが横線が飛び出しているようなものだ。大蛇丸の体にはその形に傷跡が残され、大蛇丸は青い炎に包まれている。これは…死んだか?

 

「あぁぁあああ…ぐうう。よくもここまで…やってくれたわね…」

 

「!?まだ生きてやがるのか!?今度こそ決めて…グッ!?」

 

 不意に右腕に強烈な痛みがはしった。少しこの状態でいすぎたかな…

 

「ふふ…まだその力を使いこなせてはいないようね。そのおかげで助かったわけだけど。まあいいわ、今回は私の負けってことにしといてあげる。でも次は覚悟しておくことね。なぜなら次に会うときは最初から全力でいかせてもらうからねぇ。ではまた会いましょ」

 

 大蛇丸はそう言い残すとその場から消えた。俺はその後直ぐに九喇嘛のチャクラを纏うのを止めた。なんとかなったけど腕の痛みが半端ないな…チャクラも結構使っちゃったしな…二人と合流したら少し休まないと医療忍術での治癒も厳しい。まあ大怪我を負わせることはできたんだから良かったと思っておくか。強いとは思っていたがあそこまでとは思ってなかった。俺もまだまだだな…もっと強くならないと。おっと反省はここまでにしてさっさと二人と合流してあいつらを安心させてやらないとな。そして俺は飛雷神の印を結び二人のところへ飛んだ。




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