また、半年以上空いてしまった……最近は少し時間はできてきたのですがその時間にやりたいことが多くて手が回らなくなっておりますw
もうすぐ70話になるというのにまだ中忍試験が終わる気配がないのはどうしてだろう……
考えても分からないのでとりあえず、続きをどうぞ!
隊列を組んだ俺たちは下忍のみで組まれたとは思えないスピードで森をかけていく。みんな俺が修行を付けたメンバーなだけあって細かな連携もしっかりできており問題はなさそうである。途中で幻術に嵌めようとした連中がいたが一瞬で幻術を解除し術者をあっという間に倒してしまった時には軽く笑った。強くなってるだろうとは思っていたが他の下忍とは比べていなかったから基準がわからなかったけど本当に強くなっているんだなと改めて実感した。そんなことを考えながら進んでいると……
「なんかつけられてるわね……一人だけど」
いのがそう漏らす。この段階で一人で追っているのには違和感がある。待ち伏せならともかく追いかけるのに一人はあまりにも無謀……よっぽどの強さを持っているなら別だが。考えたくはないが大蛇丸がこちらを再び追っている可能性は完全否定はできかねる。最悪の事態も考えて……
「距離は詰められている感じか?」
「いや徐々に離れて行ってるからこちらよりは遅いわね」
追いつかれないようなら無視していってもいいんだが……万が一があっても困るし念のため相手の姿を確認したい。そう思い木を飛び移るときに足でマーキングをつけた。
「そいつ今俺たちのいる場所にどれくらいで到達しそうだってばよ?」
「そうね……10分ぐらいかしら?」
「わかったってばよ。とりあえずこのまま進んで付近にマーキングをつけたから10分たったらここに俺の影分身を飛雷神で飛ばして確認するでいいか?」
なんでもないやつだったらとっとと影分身を消して退散すれ問題なし。大蛇丸だったとしても多少は時間を稼ぎ塔にたどり着くまでの時間を稼げるだろう。自分でやったこととはいえ原作とはかなりズレ始めてきてるから先が読めない。
「ちょっと待て、ナルト。そいつにそこまでする意味はあるのか? そんなめんどくせぇことしなくても追いつかれないなら問題ねえだろ?」
「確かにね。僕もそう思う」
シカマルとチョウジにそんなことを言われる。そういえばこいつらには大蛇丸のことについて話してなかったな。一応事情を伝えれば俺がここまで慎重に動く理由も分かってもらえるだろう。そう考え簡潔に大蛇丸のことを伝えていく。それを聞くとチョウジは軽く青ざめ、シカマルは額に手を当て軽くうつむき、いのは怒りの表情を浮かべている。
「そういうことは早く言えよな……」
「シカマルの言う通りよ! なんでもっと早く教えてくれなかったのよ!」
「いやだってお前ら今は共闘関係だけど敵同士だったわけだし……それに無駄に不安をあおって慎重になりすぎるのを避けたかったんだってばよ」
こいつらなら大蛇丸がどれくらいやばいやつなのかは、説明だけで簡単に想像がつくはず。そんな中で慎重に動きすぎて塔への到着が遅れればそれだけ遭遇するリスクも増えるし、逆に急ぎすぎれば他の奴らに足をすくわれかねない。いくら強くなろうと視野が狭まれば危険だ。しかし、明らかにこちらをつけている者がいるなら話は別である。大蛇丸の手下かもしれないし、もしかしたらまだ暁とつながりがありゼツが何者かにチャクラを変化させてつけられていたらそれこそ今の俺でもほかの奴らでもわからないだろう。こんな可能性は俺じゃなかったら考えない。だからこそ……
「とりあえず、さっき俺が言った通りでいいか?」
「ああ、そういう理由ならな……めんどくせぇがやるしかねえ」
「こっちもスピードあげるか。警戒は怠るなよ、サクラ」
「もちろんよ、サスケ君!!いの達もいくわよ!!」
「わかってるわよ!!」
「う、うん!!」
こいつらも本当に判断が早くなったよな……俺はこういう判断までは教えられてなかったはずなんだけど。なんだかんだ言ってこいつらも天才の集まりだもんな。経験が少ない中でもここまでになってくれるんだから。負けてられねえ。そんなことを考えながら森を駆け抜けていると……
「ナルト、もうすぐつけてる奴がさっきのところに着くわよ!!」
「了解!!」
そう返事をしすぐさま影分身を発動し、分身に飛雷神を発動させ現場へと向かわせた。
「俺の分身から情報が来るまでこのまま突っ走るってばよ!!」
「「「「「おう!!」」」」」
そうして俺達は塔を目指してかけていった。
一方その頃、分身の方は追跡していた奴と対面していた。
「な、なんでここに……」
「こっちには感知タイプがいるし、俺にはとっておきがあるってことだってばよ。ってお前確か……」
その顔には見覚えがあった。たしか俺が熊を仕留めた時に近くにいた草隠れの女だ。熊に襲われてた様子だしその時は演技してる様子でもなかった。ゼツだったら熊に恐れることなんてないだろうし……大蛇丸の部下にしても間抜けが過ぎる……だけどこいつの顔最初に会った時も思ったんだがどっかで見たことある気がするんだよな……特徴的な赤い髪だし。
「あっちから来てくれるなんて……追いかけた価値あったかな。追いつけないから会えないかと思ってたんだけど……これってまさか運!?ウチってめっちゃついてるかも……」
なにやらほほに手を添えながら頭振ってこっちをチラチラ見ながらなんかしゃべってるけど……よく聞こえねえな。けど大蛇丸の刺客の線もかなり薄そうだし、暁の線はまずないだろう。俺どころか今のサクラなら余裕で倒せるレベルだろう。とりあえず忠告だけして報告すればいいだろう。
「なんで俺達のことをつけてたかは知らねえけど、これ以上はやめておけってばよ。無事に返す保証はできねえし、そもそも追いつけねえだろ。一人での追跡なんてやめてとっとと班員と合流した方が身のためだってばよ」
「ウチは別にあんたらを追いかけてたわけじゃなくて……あんたのことを……」
何か言ってるが聞いてやる義理はないな。どうせ予選を突破してくれば名前も分かるしそこで思い出せるかもしれない。ここで時間をつぶしてる暇は今の俺にはないし。まだまだ序盤のはずなんだけど原作と乖離しすぎて先が読めん……木の葉崩しが起こるっていう大枠は外れなさそうだが細かい事態はもう予想できない。とりあえず第三試験予選までのこれ以上のリスクは避けたい。
「じゃあな、忠告はしたってばよ」
「あ、まっ……」
俺は相手のいうことを聞くことなく消えた。
かなりの速度で走ってる中、分身の得た情報が頭の中に入ってきた。とりあえず緊急性は皆無ってところか。気にはなるが今はしょうがない。とりあえずみんなに情報を共有しねえとな。
「分身の方から情報来たけど問題はなさそうだってばよ」
「そりゃよかった、めんどくせえことにならずにすみそうだな」
「そうね……あんなのとは二度と遭遇したくないもの。よかった」
そんなことを言っていると塔が目前まで迫ってきている。
「もう五分もしねえで塔につきそうだな…このままいくってばよ!!」
そうして俺達は中央の塔に到着するのであった。
いかがだったでしょうか?
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