とらなのVRMMO ~魔法はゲームの中だけなの~【改訂版】 作:戯言紳士
「トキ君、8番テーブルでご指名よ。今日は上がっていいから、いってらっしゃい♪」
「分かりました。」
SLOの本サービスが開始されて4日が経過し、今日で5日目になり初の休日なのだが、俺は午前中から、海鳴市の藤見町に存在する地元では有名な喫茶店"翠屋"で、バイトではないがお店の手伝いをしていた。
実は、この喫茶店の店主である"高町士郎"さんと"高町桃子"さんには、俺の家庭の事情で高校に入学するまでの間、我が子同然の様に面倒を見てもらっていた。
高校に入ってからは、実家に戻り一人暮らし同然の生活を送るようになったのだが、今でも休日には、食事をご馳走になったりと関係は続いている。
それに士郎さんには、幼少の頃から"永全不動八門一派・御神真刀流小太刀二刀術"、通称"御神流"という古武術を教わっているので、師弟関係でもある。
休日にお店の手伝いをしているのは、少しでも恩を返せたらと思って、中学生になった時から続けている事なので、たとえSLOの本サービスが開始されて初めての休日だとしても、こればかりは辞める訳にはいかない。
それに手伝いを始めてから3年目で、スタッフさんの賄い料理を任されるようになってからは、俺自身も遣り甲斐を感じるようになり、今ではお客さんに出す料理も何品か完全に任せてもらえるようになった。
これも忙しい合間に、俺に料理のノウハウを1から教えてくれた桃子さんの御陰なので、俺の身勝手な都合で休むなんて考えられないのだ。
そして、ミッディ・ティーブレイク。所謂、午後のおやつの時間の終わり時に、指名システムなどない翠屋で、俺を指名する娘達が現れた事で、本日の手伝いは終了した。
「それにしても、あの娘達は他にやることないんですかね?
中学三年生にもなって、土日は毎回、翠屋に集まってません?」
「お店の売上に貢献してくれてる訳だから、まったく問題わ。」
「でも、その内の1人は、桃子さんの娘ですよ?」
「あの娘が自分のお小遣いを、どう使おうと私は口出ししないもの。」
「まあ、渡したモノが戻って来るわけですからね。」
俺を来店する度に指名する、6人の娘達の中には、桃子さんの娘も含まれている。
午前中は俺と同じように、翠屋の手伝いをする事が多いが、午後になると他の5人と用事があると行って毎回抜け出し、この時間帯になると客として他の5人と同じように来店して来るのだ。
もちろん、支払いは自腹だ。
「そんな事はいいから、早く行ってあげなさい。さっきからこっちを見てるわよ。」
「そうですね。それでは、お疲れ様でした。」
「はい、お疲れ様でした♪」
その娘達の視線が、早く来いと訴えていたので、桃子さんとの話を終わらせて、制服として支給されている燕尾服から私服へ着替える為に、一度スタッフルームへ戻った。
「6年前の恭也を見ているようだわぁ。これからが楽しみね♪
うちの娘には頑張ってもらわないと...ライバルは多いわよ、なのは。」
その時、桃子さんが何か言っていた気がするけど、その事を聞き返してはいけないと、感が告げたのでスルーする事にした。
◇◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇◆
「遅いわよ!刻也。お客様を待たせていいのかしら?」
俺は私服に着替えをテーブルに着くと、同じテーブルに着く娘達の1人、アリサ・バニングスに遅いと文句を言われてしまった。
アリサ・バニングス。アリサとは小学生の頃からの付き合いになる。
桃子さんの娘"高町なのは"の習い事の帰りを迎えに行った時に、なのはから学校で出来た友達だと紹介されたのをきっかけに親交を深めていく事になった。
今では俺の方が年上なのだがタメ口で遠慮は一切なくなった。
最近の出来事だと、アリサの母親の頼みという事で、一緒にモデルの仕事みたいな事をした。その時に、本当に俺で良いのかと思い聞いてみたのだが、「大丈夫よ。それに刻也君がいると、娘の表情が柔和になるから。」とアリサの母親"ソフィア"さんに言われたので、問題ないのだろう。
「残念だったな。さっきオフになったから、俺はもう店員じゃない。」
「むぅ...。」
そう言い返すと、頬を膨らませるアリサだった。
「アリサちゃんは、刻也さんに接客して欲しかったんですよ。」
頬を膨らまし唸ったアリサのフォロー?を入れたのは、月村すずか。
すずかとも小学校からの付き合いだ。経緯はアリサと同じで、なのはを迎えに行った時に、友達だと紹介されてから親交を深めている。
アリサとは対照的で常に敬語で接し、何かと他のメンバーのフォローをいれている所を良く見る。
また、すずかの姉"月村忍"さんは、なのはの兄で俺の兄弟子でもある"高町恭也"さんと数年前に結婚している。
結婚後はドイツに住居を移し、雫ちゃんという娘さんも生まれて幸せに過ごしているらしい。
日本のお盆やお正月休みには帰国して来るので、2ヶ月後には会えると思う。
「そうなのか? でも、アリサには執事の鮫島さんがいるじゃないか。」
「わかってへんな。刻也さんにっていうのが重要なんや!」
俺の言葉に返してきたのは、八神はやて。
関西弁で喋るのはメンバーの中ではやてだけなので、簡単に判別出来る。
はやてだが、小さい頃は足が不自由で、小学校は途中まで休学していたのだが、外国に居るという叔父の紹介で、外国で有名な病院で手術を行い、リハビリを経て日本に戻り、復学した時に丁度なのはと同じ学校、それも同じクラスで直ぐに友達になり、俺にも紹介された。
それが6年くらい前の話。今ではそんな事を感じさせないほど活発でノリが一番良い。
1人でネタに走り自爆する事が多々あるが、そんな所を含め、このメンバーのムードメーカー的存在だと思っている。
「それに、刻也さんの淹れる紅茶って、すごく美味しいですよ。」
「そうそう。あの紅茶飲んじゃったら最後だね。刻也の紅茶しか飲めなくなっちゃうよ。」
「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいな。
珈琲は士郎さんの足元にも及ばないし、デザートも桃子さんと比べるなんておこがましいレベルだから、紅茶だけは負けないようにって、色々勉強した甲斐があったんだと思えるよ。」
俺の紅茶を褒めてくれたのは、テスタロッサ姉妹。
2人は双子で、最初の言葉が妹のフェイトで、次の言葉が姉のアリシアによるモノだ。
テスタロッサ姉妹は、3年前になのは達の通う中学へ転校して来た、外国育ちで日本のアニメや侍・忍者文化に影響を受けた外国人だった。
2人と仲良くなり友達となったなのはに紹介されたのだが、姉のアリシアとは人懐っこい性格だったため、直に親しくなった。
だが、妹のフェイトは少々人見知りで、異性という事もあったのかもしれないが、最初はどこか遠慮というか壁を感じた。しかしある時、俺と士郎さんの稽古をなのは達が見学する出来事があり、その光景がフェイトの琴線に触れたのだろう、その日を境に壁がなくなり凄く親しくなった。
「刻也はこうやって翠屋の為に色々勉強しているのに、店主の娘であるなのはは、私達と毎回お茶していて良いのかしら?」
「私だって、平日はちゃんとお手伝いしてるよ!...ってアリサちゃんは知ってるよね?
もしかして、刻也さんが接客してくれなかったから、その八つ当たりd「黙りなさい!」..って痛いよ!アリサちゃん!頬っぺた引っ張らないでよ!」
余計な事を言って、アリサに頬っぺたを引っ張られているのが、高町なのは。
なのはとは、なのはが物心付く前からの付き合いで、俺が高校に行くようになるまでは、高町家で生活していた事もあり、ほぼ兄妹と言っても良いような関係だった。
今でこそ呼び方が刻也さんとなっているが、2年前、俺が高町家から実家で生活するようになる前までは、刻也お兄ちゃんと呼ばれていた。
呼び方が刻也さんに変わる時に、別に前と同じように呼んでも良いと言ったのだが「私の意識の問題だから。」と言われて、それ以来、お兄ちゃんとは一度も呼ばれていない。
「見てないで止めてよ!私がこんな目に合ってるのは、刻也さんの所為なんだから!」
「いや、なのはが余計な事を言おうとしたからじゃないか?」
「せやな。余計な事を言おうとした、なのはちゃんの自業自得や。」
「それにしても、なのはちゃんの頬っぺたってよく伸びるよね。」
「本当だね。私もちょっと引っ張ってみたいかも。」
「アリサ!アタシにもやらせて!」
なのはの訴えも空しく終わり、みんなの興味はよく伸びる頬っぺたに向いている。
「もう!誰でもいいから、アリサちゃんを止めてよ!」
流石にこれ以上放っておくと、今度はなのはの機嫌を回復させる方が大変になるので、アリサを止めて、なのはを助ける事にした。
「そろそろ止めてやれ。お茶だったら、また今度淹れてやるから。」
「約束だからね。」
「うぅ...。酷い目に合ったの。」
◇◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇◆
なのはの救出も無事に済み、しばらくの間一緒にお茶を楽しんだのだが、そろそろ帰ってSLOを
やりたくなって来た時だった。
「どうも最近、刻也は私達に内緒で何かしているみたいだけど、何をしているのかしら?」
―― ッ!!
「それは私も気になってました。」
「刻也さん、部活動もしてないはずなのに、平日に会う機会が減ってるよね。」
「せやで!私が彼女でも出来たんとちゃうか?って冗談で言うたら、えらい目に遭うたんやで。」
「「「「「それは、はやて(ちゃん)の自業自得(だよ)(ね)(です)!」」」」」
どうやらβ版をやっていた時から、自覚は無かったがちょっと付き合いが悪くなっていたらしい。
それで、俺の最近の行動が気になるんだろう。
「それで?何をしているの?私達に言えない事じゃあ、ないわよね?」
「今だって、結構時間気にしてるみたいだったよ。」
長年の付き合いからだろう。このメンバーには御見通しだったらしい。
実際、隠しておくような事でもないので、良い機会だ。話してしまおう。
「"Second Life Online"ってゲームだ。お前達も名前は知ってるだろ?」
「あれやろ?今まで空想上の産物で、ゲームの最終形態とまで言われとった技術が、現実のモノとなったって、今世界中で騒がれとるVRMMOゲームの名前や。」
「刻也さん、手に入れての!?」
「嘘でしょ!?だって日本国内限定で、まだ1万本しか出回っていないって話だよ!」
「しかも、予約開始と同時に、どこのお店もネット通販も即予約締切になっちゃって、大手通販サイトだと、アクセスが多すぎてサーバーが落ちたって話も出てましたよ!」
「どうして手に入れた事を、教えてくれなかったの!?」
「ちょっと!あんた達は落ち着きなさい!!」
こうなるとは予測出来たが、やはり驚くよな。
驚きのあまりに、翠屋店内であるにも関わらずに、大声を上げるなのは達を落ち着けようと、アリサも大声で注意した。
「アリサちゃんが一番騒がしいで。」
はやての指摘はもっともだったが、その大声の御陰で、なのは達は自分達の状況に気付き、落ち着きを取り戻した。
「その..つまり、刻也さんは、ここの所そのゲームをプレイしていたから、私達と付き合いが悪くなったって事ですよね?」
すずかは笑顔でそう言っているのだが、物凄い迫力があった。
ここは変に誤魔化すよりも、素直に言った方が良いだろう。
「そ..そう言う事になるな。」
「という事は、今後も刻也さんは、そのゲームを続けるわけですから、必然的に私達と一緒にいる時間は減りますよね?」
「土日は変わらずに翠屋の手伝いを続けるけど、特別に何かがない限りそうなるんじゃないか?」
「そうですか。ちょっと、私達だけで話したい事があるので、刻也さんは士郎さんの所でお茶していてもらえますか?」
「...分かった。」
◇◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇◆
俺は終始すずかの迫力に押され、最終的に士郎さんの所へ追いやられてしまった。
「士郎さん、ちょっと失礼します。」
「どうしたんだい?」
「どうやら、女性陣だけで話したいみたいで、追い出されました。」
何やら話し込んでいる、なのは達の方を見てそう言った。
「なるほど。ちょっと待っててくれ。今、美味しい珈琲を淹れて上げるから。」
「ありがとうございます。」
その光景を見て納得した士郎さんが、コーヒーを一杯ご馳走してくれた。
「本当に士郎さんの淹れてくれる珈琲って美味しいですよね。」
「ありがとう。でも、刻也君の紅茶を淹れる技術があれば、珈琲もその内上手に淹れられる様になると思うよ。」
「そうだと良いんですけどね。まだまだ、士郎さんには珈琲も剣術も敵いません。」
それからしばらく、士郎さんによる珈琲の淹れ方講座が行われたのだが、途中で戻って来て下さいと、すずかが呼びに来てしまったので、講座を最後まで見る事が出来なかった。
「また今度教えて上げるから、行っておいで。」
しかし、士郎さんはまた今度教えてくれると言ってくれたので、俺はなのは達の所へ戻った。
さて、なのは達は一体何を話していたのだろうか?
この時の俺は、戻った後に待ち受けていた無茶振りの事なんて知る由もなかった。
◇◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇◆
Another Story ~ 刻也が士郎さんの所に行ってから、呼び戻されるまで ~
「アリサちゃん。私達の力で、今すぐそのゲーム手に入れよう!」
「急すぎるわよ。それに今から手に入れるのって、無理じゃないかしら?」
「大丈夫!月村とバニングスの力があれば何とかなるよ。」
「それにみんなもやってみたいでしょ?」
「やりたいか、やりたくないかで言ったら、もちろんやりたいよ。」
「私らもゲーマーやからな。」
「うん!なのはちゃんとはやてちゃんは、そう言ってくれると思ってた。」
「アリシアちゃんとフェイトちゃんもやりたいよね?」
「………………。」
「私は、みんなと一緒ならやってみたいかな。」
「アリシアちゃん?」
「...うん。アタシもやってみたいよ。けど...。
「けど?」
「気になる事があるんだよね。ねぇ、そのゲームの開発会社の名前って分かる?」
「確か...、"ivory"って新設の制作会社だったはずやで。」
「それがどうかしたん?」
「もしかしたら、私達のお母さんそこで働いてるかもしれない。」
「「「「「っえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」」」」
「って!どうして、フェイトも一緒に驚いてるのよ?」
「フェイトはお母さんがゲームの開発してるって知らないからね。
会社名を聞いても分からなかったんでしょ?」
「うん。日本の会社で技術者をしてるって事しか知らなかった。」
「それで、確かめて見ないと分からないけど、お母さんが本当に働いていたら、ワンチャンスあるかもしれないよ!」
「どういう事?」
「私達のお母さんって、世界でも屈指のプログラマーなの。
だから、開発に関わっていたら、かなりの確立で、偉い役職に就いているはずだから、何かと融通が利くんじゃないかと思ってね。
それにお母さんって、アタシとフェイトのお願いにとっても弱いから、2人でお願いすれば何とかなるんじゃないかって。」
「とりあえず、アリシアとフェイトのお母さんに確認してみないと分からないよね。」
「そうやな。何か可能性が高そうやし、早速電話掛けてみたらどうや?」
「そうだね。ダメだったら、次の可能性を考えないといけないし。」
「それじゃあ、電話するね。フェイトも準備はいい?」
「えっと...、私は何をすればいいの?」
「フェイトはいつもの様にお母さんにお願いすれば大丈夫だよ。TV電話にすればフェイトの持ち味は十分に発揮されるから。」
「わかった。頑張るね。」
Prrrr.... Prrrr.... Prrrr.... Prrrr....
『どうしたのよアリシア。仕事中に電話掛けてくるなんて珍しいじゃない。』
「あのね、お母さんに聞きたいことがあるんだけど。」
『なにかしら?』
「お母さんってさ、ivoryって会社に勤めてるんだよね?」
『そうよ。』
「お母さん、そこで Second Life Onlineってゲーム作ってない?」
『あら、教えたかしら?そうよ。だってそのゲーム開発のために日本に来たんだもの。』
「お母さんは何にも言ってないよ。
実は今日ね、刻也がそのゲーム始めたって聞いたの。
それで、みんなもやりたいって話になったんだけど、1万本しか出回ってないし、今入手するの不可能に近いって話になって...。」
『アリシア...もしかして!』
「うん、お母さんならどうにかなるんじゃないかなぁって。お願い!!」
『...ちょっと難しいわ。それにあなたMMOなんてやった事ないじゃない。
こう言っては悪いけれど、こういうゲームには不純な動機でプレイする人達もいるのよ?
出会い系とかね。そんな輩もいる所に、自分の娘を送り込むなんて出来ないわ。』
「でも、アタシだけじゃなくてフェイトもお母さんの作ったゲームやってみたいって言ってるよ。
っね?フェイト。」
『フェイトもなの?』
「えっと..うん。さっきまでお母さんが何を作ってるか知らなかったんだけどね。
みんなと一緒に出来るなら大丈夫だと思うし、お母さんが作ったゲームだったら、私もやってみたいって思ったの。お母さん...、私からもお願い!どうにか出来ないのかな?」
『………………………。』
「これは落ちたわね。」
「溺愛する娘に、こんなこと言われて落ちない親はいないんじゃないかな。」
「いや..私でも、こんな事言われたら断れへんで。」
「フェイトちゃん、可愛過ぎるよ!」
「お母さん?」
『......っは!そ..それでもね、聞いてフェイト。
不純な動機でプレイする人がいる事も確かなのよ。問題を起こしたプレイヤーを処罰する事は出来るんだけど、それを未然に防ぐ事は、とても難しい事なの。』
「でも、刻也さんもいるよ?」
『私もフェイトやアリシアの口から、その刻也さんって人の事は何度も聞いているわ。
話を聞く限り、その人は信用出来る人だと思うわ。でもね、親として直接話をした事もない人に娘を任せる事は出来ないの。』
「それじゃあ、今から話せば大丈夫だよね。」
『えっ!!』
『ふぇ、フェイト。ちょっと待ちなさい。そこに刻也さんって人もいるのね?』
「うん。いるよ?」
『そうよね。あなたはそういう娘ですものね。
いいわ。私が、貴方達の言う刻也さんを信用出来る人物だと思えたら、SLOの方は何とかして用意して上げます。』
「お母さん!それ、本当!?」
『本当よ、アリシア。』
「やったー!お母さん、大好き!!」
『はいはい、私もあなた達が大好きよ。でもまだ、了承したわけじゃないからね。』
「刻也なら大丈夫!呼んでくるから、ちょっと待ってね。」
「それじゃあ、私が呼んでくるね。」
こうして、すずかは士郎さんの所にいる刻也を呼びに行った。