とらなのVRMMO ~魔法はゲームの中だけなの~【改訂版】 作:戯言紳士
『クロノス様がログインしました。』
今日も全ての授業が終わるや否や、「ヴィヴィオ達にまた後で」と言って、すぐに帰宅した。
とりわけ、学校での様子に変化はなく、月火と同じような感じだったので、語るような事はなかった。
その中でも、一応変化があったと言えるのは、話題の大半は「週末に向けてどうしようか?」といった事だったので、「なのは達とヴィヴィオ達が一緒にプレイするようになったんだな」と1日が経過して、あらためて実感した事くらいだろう。
と言う感じで、本当に語る事はないので、SLOを早速プレイしていこうと思う。
今日の予定だが、先週の土曜日ぶりに1人で行動する事になるわけだが、外に出て、昨日召喚した、フィアッセと知佳のレベリングに出かける前に、やっておくべき事がある。
まずは、そこから着手していく事にしよう。
そのやっておくべき事だが、アルハザードがギルドホームに設定された事で、ギルドに所属するメンバーも、この場所に転移する事が可能になった。
そこで、人数分は時間が掛かり過ぎるので無理だが、何本か転移の杖を作っておいた方が、メンバー一同のこの後の活動がよりし易くなるはずである。なので、とりあえず4本くらいは作っておいて、自由に使えるようにする事にした。
ついでに、俺が不在の時にログインする可能性が高い、なのは達にその事を伝えられる伝言板のようなモノも一緒に作っておく。
おそらく、今日もヴィヴィオ達は夕方からログインしてくるだろうが、彼女達は基本3人で行動しているので、1本でも完成していれば問題ないはずなので、それまでに作っておく必要がある。
現在の時刻が16時10分だから、17時までには終わらせて、その後は1時間30分くらい、昨日召喚したばかりの、フィアッセと知佳のレベリングをしに行こう。
◇◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇◆
「凄い!凄い!」
「高そうな宝石が装飾されてます!」
そして、時間内に転移の杖を4本とホワイトボードの生産を終え、ギルドが結成されたタイミングで、追加された機能"ギルドメンバー共通倉庫"に転移の杖を収めて、その事を記述したホワイトボードをエントランスに設置し終えたところで、想定していた時間よりも、早く終わってしまったので、月火で召喚したモンスターの装飾品を作り渡したところだ。
フィアッセと知佳は声を上げて喜び、口の聞けないアトラも、ピョンピョン飛び跳ねて喜びを表現している。
これで、最初にやる事はおわったので、これからフィアッセと知佳を連れてレベリングに行くのだが、まだレベル1のフィアッセと知佳を両方PTにいれた状態で、昨日登録したばかりのS4E5のフィールドに行くのは、装飾品で防御力を高めたと言っても不安が残るので、最低でも1度目のクラスチェンジをするまでは、その1つ前のS4E2でレベリングをする事にした。
布陣は、このままアトラでも良かったのだが、念のために前衛で挑発でターゲットを絞る事も出来るさくらに交代して、目的のフィールドに転移した。
「これから、私達の初戦闘なんだね。」
「うん。少しでもお兄ちゃんと、さくらお姉ちゃんの役に立てるように頑張らないと!」
「クロノス..様、私は..彼女達を..必ず..守ります。」
「頼むな。」
どうやらさくらも、フィアッセと知佳に魅了状態にさせられたようだが、士気が高まったので、良しとしよう。
とは言っても、この場での戦闘は、フィアッセと知佳をターゲットにさせなければ、俺とさくらなら1撃で落とせる相手なので、そこまで意気込む必要はない。
◇◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇◆
《召喚モンスター【フィアッセ】がクラスチェンジの条件を満たしました。ステータス画面からクラスチェンジを行って下さい。》
《召喚モンスター【知佳】がクラスチェンジの条件を満たしました。ステータス画面からクラスチェンジを行って下さい。》
思い返せば、昨日アトラはこの場所で1戦した後で、1度目のクラスチェンジをしていた。
経験上、人型の召喚モンスターは、クラスチェンジの際に、選択肢は1つしかなく、フィアッセと知佳も例外ではなく、選択肢は1つしかなかったので、それを選択した。
【名前】 フィアッセ 【種族】 AS-30・スゥーティ Lv.8 ⇒ AS-30・リザリス Lv.1
【
【
【
【
【
【
【
【
【所有スキル】
歌唱 転送(New!) 風魔法(New!) 闇魔法 飛行 識別 索敵 調理
【名前】
【
【
【
【
【
【
【
【
【所有スキル】
転送(New!) 回復魔法 風魔法(New!) 光魔法 飛行 識別 鑑定 調理
2体とも新しく加わったスキルは一緒で、その中の1つ、ここで初めて見たスキル【転送】。
【スキル名】 転送 【スキルタイプ】 Active
【基本攻撃力】 ― 【対象】 単体(味方のみ) 【攻撃回数】 ― 【消費精神力】 50
【効果】一定の範囲内にいる味方を自分の下へ呼び寄せる。
効果はこのように、生命力の少ない時や、即死級の攻撃を受けそうになった時の緊急避難用のスキルのようだ。
消費精神力の大きさから、今はそれぞれ1度しか使えないが、発動までの時間とか確かめたいので、一度は使っておきたいスキルだな。
「もう、クラスチェンジしちゃった...。」
「一瞬で決着がついたのにね。」
一応言ってと、クラスチェンジしてもフィアッセと知佳の容姿は変わらず、小学生低学年サイズのままだった。
やはり、この容姿がデフォルトになっているのだろう。
戦闘自体は、フィアッセと知佳がそれぞれ魔法を1回発動したところで、俺とさくらの1撃で、出現していたゴブリン一隊が倒れ、本当に一瞬で決着が着いてしまった。
そんな訳で、速攻で1度目のクラスチェンジをして、少し耐久性が増したフィアッセと知佳。
この調子で、狩り続ければすぐに、2度目のクラスチェンジまでいくが、余りの物足りなさに、さくらを含めた3体から、もっと強いところに行きたいと言われてしまったので、狩場をS4E5に移し、レベリングを再開する事にした。
◇◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇◆
そして、場所を移して30分ほど経過した時に、
《ただいまの戦闘により【召喚士】の職業レベルが上がりました。スキルポイントを2取得しました。召喚枠が1つ増えました。同時召喚数が3から4になりました。
《【召喚士】の職業レベルが上限を迎えました。役所でクラスチェンジする事が可能です。》
《ただいまの戦闘により【盗賊】の職業レベルが上がりました。スキルポイントを2取得しました。》
《【盗賊】の職業レベルが上限を迎えました。役所でクラスチェンジする事が可能です。》
ようやくSLOの本番と言うか、俺自身の職業が2度目のクラスチェンジが可能となるレベルまで上がった。
プレイヤーの2度目のクラスチェンジでは、職業が多岐に別れ、その職業の個性が強く出るようになるので、β版では、まず最初にプレイヤーが目指すのが、この2度目のクラスチェンジとなっている。これは、正規版でも同じことだろう。
ここに来て5分も経たない内に、フィアッセと知佳は2度目のクラスチェンジをしてからは、サポート力も強化され、今現在でも順風満帆なレベリングが出来ているが、クラスチェンジが可能になれば、すぐにでもしたいと思うのは仕方がない事だ。
というわけで、一応、さくら・フィアッセ・知佳の3体にも、一度街に行くと言って、一時帰還させてから、昨日の申請からそれほど時間を空けずに、ミッドチルダの役所までやってきた。
「ようこそおいで下さいました。本日はどのようなご用件でしょうか?」
今日の受付は、昨日のエイミィさんとはまた違い、黒い役所職員の服を着た、俺より1~2つくらい上の青年だった。
まあ、誰が受付で担当していようが、ちゃんと手続きをしてもらえればいいので、早速用件を伝えて、クラスチェンジの手続きをしてもらう事にした。
「クラスチェンジの手続きをお願いします。」
「かしこまりました。それでは、こちらの機械に手を当てて頂けますか?」
そう言って、青年職員が取り出した機械に表示された手形の部分に、自分の手を当てた。
この機械に手を当てる事で、俺が不正をせずにプレイをして、ちゃんと条件を満たしているかどうかをチェックしているらしい。
単純にレベルを見るだけなら、解析スキルを使用すればそれで済む事なので、内部的な数字の変動とか、そんなモノを見て確認しているのだろう。
「はい。クロノス様の職業がクラスチェンジの条件を満たしている事が確認出来ましたので、これより、クラスチェンジの手続きを開始させて頂きます。
始めに、クロノス様は、これで2度目のクラスチェンジとなりますので、今回の手続きでは、職業毎に用意されたいくつか候補の中から1つ職業を選択して頂きます。
手続きを完了し、クラスチェンジの処理を終えてしまった後に、再度変更する事は出来ないのでよく考えてから、落ち着いて選択して下さい。
では、こちらのウィンドウに、召喚士と盗賊。それぞれの候補先の情報が記載されているので、目を通してから、クラスチェンジしたい職業の名前の横にあるチェックボタンを選択し、最下部の確認ボタンを押下して下さい。」
「分かりました。」
確認作業は問題なかったようで、続いて表示されたウィンドウを見ながら、職員の言葉に同意し俺は、それぞれの選択先の情報を脳内で整理していった。
まずは、召喚士の選択先からまとめていくと、
【職業】
【ステータス上昇】生命力+10 精神力+10 耐久力+5 知力値+5 抵抗力+5
【主な追加スキル】鼓舞 激励
【その他】召喚枠+1 同時召喚数+1
召喚リストに大召喚士でないと召喚出来ない種族が追加される。
【職業】
【ステータス上昇】生命力+5 精神力+15 知力値+5 抵抗力+5 器用度+5
【主な追加スキル】死霊化 呪術
【その他】召喚枠+1 同時召喚数+1
召喚リストに死霊召喚士でないと召喚出来ない種族が追加される。
【職業】
【ステータス上昇】精神力+20 知力値+10 抵抗力+5
【主な追加スキル】魔法知識 高速詠唱
【その他】召喚枠+1 同時召喚数+1
大召喚士は、召喚士の上位互換。
死霊魔術師は、アンデッド系が召喚と呪術が使用可能になる。
魔術召喚士は、召喚士+魔術師で、魔法の適性が上昇する。
ここは、大召喚士で良い。
アンデッド系に興味はないし、魔法の適性が上昇するのは魅力的だが、そこまで魔法を重要視していないので、純粋な上位互換の職業で十分だ。
続いて、盗賊の選択先は、
【職業】
【ステータス上昇】生命力+10 精神力+10 敏捷値+10 器用度+5
【主な追加スキル】強奪 隠密
【職業】
【ステータス上昇】生命力+10 精神力+10 筋力値+5 敏捷値+5 器用度+5
【主な追加スキル】暗殺術 強襲
【職業】
【ステータス上昇】生命力+10 精神力+10 敏捷値+5 器用度+10
【主な追加スキル】緊急脱出 交渉術
大盗賊は、盗賊の上位互換。
暗殺者は、暗殺術という専用の武技が使用可能になる。
探検者は、一瞬でダンジョンから出てこれたり、売値買値に影響を与えるスキルを習得出来る。
この中だったら、暗殺者かな。
アイテムの取得は装飾品や剥ぎ取りナイフで補えるし、基本換金専用のアイテムしか売却しないし、金銭面には困っていない。
なにより、暗殺者は専用の武技が使えると言うのが一番魅力的に感じた。
と言う事で、俺は【大召喚士】と【暗殺者】を選択して、言われた通り確認ボタンを押すと、再確認させるためのウィンドウが新たに開いたので、そこでもう一度確認してから、OKボタンを押した。
「召喚士から大召喚士。盗賊から暗殺者へのクラスチェンジですね。これから処理を行いますのでもうしばらくお待ちください。」
すると、その情報が職員に伝わり、最初に手を当てた機械とはまた違った機会を操作して、処理を開始したので、言われた通りに待つ事にした。
当たり前な事だが、この職員はかなり真面目に職務を全うしているようだ。
エイミィさんも、手続きはちゃんとしてくれたが、その前に関係のない話をしたりと、親しみ易い反面、余計に時間が掛かるので、俺はこの職員の方がスムーズに作業が進む分、楽で良い。
『クロノス様の職業【召喚士】が【大召喚士】に、【盗賊】が【暗殺者】にクラスチェンジしました。ステータス画面で確認する事が出来ます。』
職員が作業を始めて2分程度で、この様なインフォが表示され、ステータス画面を確認したところ、ちゃんと選択した職業にそれぞれクラスチェンジしていて、ステータス値にもクラスチェンジによる上昇分が反映されていた。
「以上で、クラスチェンジの手続きは終了です。ありましたら、またこちらまでお越し下さい。
僕の名前はクロノと言うので、受付で指名して頂ければ、対応させて頂きます。」
「分かりました。それでは、クロノさん。ありがとうございました。」
最後に、俺と似たような名前だったクロノさんにお礼を言って、クラスチェンジを終えた俺は、その効果を確かめるために、再びS4E5のフィールドに戻り、上限の5体まで召喚可能になったので、レベルの低い順に召喚士レベリングを再開した。
※ここまでの戦果報告
・プレイヤー
【名前】 クロノス 【種族】 人族 Lv.27 ⇒ 29
【職業】 召喚士 Lv.18 ⇒ 大召喚士 Lv.1 / 盗賊 Lv.18 ⇒ 暗殺者 Lv.1
・召喚モンスター
【名前】 さくら 【種族】 吸血鬼 Lv.3 ⇒ 7 / 臣狼 Lv.3 ⇒ 7
【名前】 フィアッセ 【種族】 AS-30・スゥーティ Lv.1 ⇒ AS-30・リリエール Lv.3
【名前】 知佳 【種族】 TE-01・エンジェル Lv.1 ⇒ TE-01・ザフィエル Lv.3
※スキル解説
【スキル名】 歌唱 【スキルタイプ】 Active
【基本攻撃力】 ?? 【対象】 複数(味方&敵) 【攻撃回数】 ?? 【消費精神力】 0~??
【効果】歌う事で、PT内の味方を強化・回復させたり、戦闘している相手を状態異常に陥らせた
りと、様々な効果を与える。
【スキル名】
【基本攻撃力】 4 【対象】 単体(敵のみ) 【攻撃回数】 1 【消費精神力】 60
【効果】念動力で相手の耐久値やスキルに影響されない衝撃波を飛ばし、ダメージを与える。
【スキル名】
【基本攻撃力】 ― 【対象】 複数(味方のみ) 【攻撃回数】 ― 【消費精神力】 80
【効果】任意の場所に念動力で障壁を展開し、一定の攻撃力以下の攻撃を無力化する。
一定以上の攻撃力だった場合は、威力を軽減し障壁が消失する。
【スキル名】 転送 【スキルタイプ】 Active
【基本攻撃力】 ― 【対象】 単体(味方のみ) 【攻撃回数】 ― 【消費精神力】 50
【効果】一定の範囲内にいる味方を自分の下へ呼び寄せる。
※称号解説
【称号名】 大召喚士の証 【習得条件】 大召喚士へクラスチェンジする。
【効果】習得可能な専用・準専用スキルが追加され、適性スキルが増加する。
【称号名】 暗殺者の証 【習得条件】 暗殺者へクラスチェンジする。
【効果】習得可能な専用・準専用スキルが追加され、適性スキルが増加する。
※ステータス更新
・ステータス
【名前】 クロノス 【性別】 男 【種族】 人族 Lv.27 ⇒ 29
【職業】
【
【
【
【
【
【
【
【
【所有スキル】残りSP 2 ⇒ 10
★短刀 Lv.27 槍 Lv.20 魔導具 Lv.21
二刀流剣術 Lv.20 抜刀術 Lv.4 槍術 Lv.18 気功術 Lv.14
召喚魔法 Lv.27 火魔法 Lv.24 風魔法 Lv.25 闇魔法 Lv.27
戦闘指揮 Lv.25 奪取 Lv.27 二刀流 Lv.22 ★投擲 Lv.15 貫通 Lv.19
障壁崩し Lv.8 並列思考 Lv.18 ★危険察知 Lv.6 ★連撃 Lv.24 連携 Lv.26
★体捌き Lv.4 武術の素養 Lv.14 識別 Lv.35 ★索敵 Lv.40 ★鑑定 Lv.37
解析 Lv.10 ★隠蔽 Lv.33 ★解体 Lv.33 騎乗 Lv.12 採取 Lv.16
採掘 Lv.15
☆錬金術 Lv.99 ☆鍛冶 Lv.99 ☆服飾 Lv.99 ☆装飾 Lv.99 ☆調合 Lv.99
☆機械工 Lv.99 ☆細工 Lv.99 ☆彫刻 Lv.99 ☆調理 Lv.99 ☆建築 Lv.99
【所属ギルド】
Little Wish (ギルドマスター) - Rank.1
【称号】
【名前】 さくら 【種族】 吸血鬼 Lv.3 ⇒ 7 / 臣狼 Lv.3 ⇒ 7
【
【
【
【
【
【
【
【
【所有スキル】
剣術 格闘術 魔眼 吸血 氷魔法 闇魔法 忠誠心 武術指南 反撃 貫通
危険察知 連撃 連携 挑発 庇う 受け 武術の素養 識別 耐混乱(New!)
耐衰弱(New!) 耐魅了 耐即死 物理耐性上昇[小](UP!) 魔法抵抗上昇[小](UP!)
生命力自動回復[微]
【名前】 フィアッセ 【種族】 AS-30・スゥーティ Lv.1 ⇒ AS-30・リリエール Lv.3
【
【
【
【
【
【
【
【
【所有スキル】
歌唱 念動衝撃波(New!) 念動障壁(New!) 転送(New!) 風魔法(New!) 闇魔法 飛行
受け(New!) 回避(New!) 識別 索敵(New!) 耐即死(New!) 細工(New!) 調理
【名前】
【
【
【
【
【
【
【
【
【所有スキル】
念動衝撃波(New!) 念動障壁(New!) 転送(New!) 回復魔法 風魔法(New!) 光魔法
飛行 受け(New!) 回避(New!) 識別 鑑定(New!) 耐即死(New!) 機械工(New!) 調理
※登場人物SD化 第一回"クロノス"
【挿絵表示】