とらなのVRMMO ~魔法はゲームの中だけなの~【改訂版】 作:戯言紳士
『クロノス様がログインしました。』
出迎える側が遅れるわけにはいかないので、俺は時間より早めに再ログインした。
「それじゃあ、待ち合わせ場所に移動するか。」
シグナムさん達とユーリ達に待ち合わせ場所として伝えたのは"S1W5"。アルハザードから西に1街分離れた所にあるポータルで落ち合う予定だ。
このS1W5のポータルは木々に囲われていて基本的に人気がないスポットで、それこそポータル登録目的以外では立ち寄る理由がない。
2組とも容姿的に目立つのでプレイヤーの目を避けるという意味で、非常に都合の良い場所だと思ったのでこの場所にした。
そんなわけで、さっさとS1W5に転移して出迎えるとしよう。
◇◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇◆
「えっと、髪の色が違うけど刻也君よね?」
「はい。そうですけど、みなさん早いですね。一応15分前なんですけど。」
「私達も着いたばかりだから、気にする事はないよ。」
俺が待ち合わせ場所に転移すると、そこにはシグナムさん達がすでに到着していた。
今、シグナムさんと緑色の髪をした女性と決闘?稽古?していて、それを見ていたシャマルさんとリインさんが俺が現れた事に気付き話しをしている。
丁度良いし、ここでシグナムさん達のステータスでも見ておくか。
【名前】 シグナム 【性別】 女 【種族】 人族 Lv.37
【職業】
【
【
【
【
【
【
【
【
【所有スキル】
★両手剣 Lv.54 多節棍 Lv.31 弓 Lv.42
★剣術 Lv.50 気功術 Lv.41 操鞭術 Lv.30 弓術 Lv.39
火魔法 Lv.46 風魔法 Lv.43 闇魔法 Lv.38
剣術指南 Lv.45 統率 Lv.20 騎士道 Lv.21 精神統一 Lv.3 心眼 Lv.5
縮地 Lv.4 反撃 Lv.46 鉄壁 Lv.40 専守防衛 Lv.5 貫通 Lv.44
危険察知 Lv.46 ★連撃 Lv.42 ★体捌き Lv.43 ★見切り Lv.40 ★挑発 Lv.49
★庇う Lv.48 ★受け Lv.59 ★回避 Lv.45 ★剣術の心得 Lv.34 識別 Lv.66
索敵 Lv.64 鑑定 Lv.48 解体 Lv.57
【称号】
剣聖の証 守護騎士の証
これがシグナムさんのステータス。数値的にはアリサに近い振り分けとなっているが、職業の違いから、シグナムさんの方が物理攻撃力は高いだろう。
武器も近距離から遠距離まで隙無く扱えるみたいだが、やはり剣系統のスキルレベルが他のスキルよりも突出している。
現実の実力も反映されているだろうし、堅実で手強いFAである事は間違いない。
【名前】 アインハルト 【性別】 女 【種族】 人族 Lv.37
【職業】
【
【
【
【
【
【
【
【
【所有スキル】
★鋼拳 Lv.52 ★脚絆 Lv.47
★格闘術 Lv.54 気功術 Lv.43
火魔法 Lv.41 光魔法 Lv.39 闇魔法 Lv.40
武術指南 Lv.46 武器知識 Lv.8 騎士道 Lv.19 反撃 Lv.45 鉄壁 Lv.41
防衛 Lv.10 貫通 Lv.43 行動妨害 Lv.3 精密操作 Lv.28 危険察知 Lv.43
連撃 Lv.38 ★体捌き Lv.41 見切り Lv.37 ★挑発 Lv.45 ★庇う Lv.50
★受け Lv.60 回避 Lv.50 不屈の闘志 Lv.21 ★格闘術の心得 Lv.36 識別 Lv.67
索敵 Lv.66 鑑定 Lv.49 解体 Lv.55
装飾 Lv.10 細工 Lv.24
【称号】
剣闘士の証 大騎士の証
次に、そのシグナムさんと対峙している緑色の髪の女性..もとい、アインハルトさんのステータス。系統もそうだが、戦闘スタイルもヴィヴィオに似ているというのが、アインハルトさんの戦闘を見て感じた事だ。
武器を持つシグナムさんに若干後手に回っているが、元々の技量の高さは2人の戦いから見て取れた。
【名前】 シャマル 【性別】 女 【種族】 エルフ族 Lv.37
【職業】
【
【
【
【
【
【
【
【
【所有スキル】残りSP 3
短剣 Lv.30 ★盾 Lv.42 ★杖 Lv.40 魔導具 Lv.32
剣術 Lv.19 ★棒術 Lv.30
調教魔法 Lv.38 回復魔法 Lv.52 拘束魔法 Lv.47 水魔法 Lv.41 風魔法 Lv.39
土魔法 Lv.40 ★光魔法 Lv.45
調教基礎 Lv.34 配合基礎 Lv.10 意思疎通 Lv.7 誘惑 Lv.36 獣好き Lv.3
治療 Lv.46 聖域 Lv.6 防護結界 Lv.41 魔力結界 Lv.38 投擲 Lv.12
障壁崩し Lv.30 魔力運用術 Lv.36 並列思考 Lv.40 気配遮断 Lv.40 危険察知 Lv.34
★連携 Lv.36 回避 Lv.44 ★識別 Lv.70 ★索敵 Lv.69 鑑定 Lv.52
解析 Lv.24 解体 Lv.51 採取 Lv.24 採掘 Lv.17
錬金術 Lv.26 服飾 Lv.13 調合 Lv.20 細工 Lv.25 彫刻 Lv.10
【称号】
獣調教師の証 神官の証
シャマルさんだが、知り合いの中では初となる調教師。召喚士と同じくモンスターを使役する職業だが、その違いはモンスターの使役する手順とクラスチェンジ方法。
召喚士は召喚リストから使役したいモンスターの種族を選択する方法に対して、調教師はフィールドで実際に対峙しているモンスターを手懐けて使役する方法で使役モンスターを増やす。
次にクラスチェンジ方法だが、召喚士の場合は使役モンスターが一定のレベルに達する事。一方調教師はレベルに問わず、調教魔法の一つであるコンバインという魔法で2体のモンスターを配合し新たな種族を1体生み出すというやり方である。
ここが一番差が出る部分で、コンバインでは配合元のモンスターのスキルやステータスを一部引き継ぐので、元となるモンスターのレベルが高ければ生み出されるモンスターの初期ステータスも高くなるのだ。もちろんコンバイン出来る数は有限で計3回となっているし、配合元のモンスターもコンバイン回数に応じてレベルの上限が決まっている。
識別ではシャマルさんが使役しているモンスターまでは分らないが、召喚では使役出来ないような種族のモンスターを使役している事だろう。
【名前】 リインフォース 【性別】 女 【種族】 エルフ族 Lv.37
【職業】
【
【
【
【
【
【
【
【
【所有スキル】残りSP 2
銃剣 Lv.6 ★短剣 Lv.29 脚絆 Lv.48 短槍 Lv.31 ★魔導具 Lv.20
銃剣術 Lv.4 ★剣術 Lv.20 格闘術 Lv.47 気功術 Lv.38 槍術 Lv.27
砲撃魔法 Lv.15 拘束魔法 Lv.30 ★氷魔法 Lv.42 ★風魔法 Lv.43 ★闇魔法 Lv.43
銃剣術指南 Lv.5 剣術指南 Lv.23 隠密 Lv.39 魔弾生成 Lv.8 魔法知識 Lv.7
貫通 Lv.37 障壁崩し Lv.31 集束 Lv.10 ★魔力運用術 Lv.38 ★並列思考 Lv.43
★気配遮断 Lv.46 危険察知 Lv.35 連携 Lv.32 見切り Lv.33 受け Lv.41
回避 Lv.52 識別 Lv.67 索敵 Lv.65 鑑定 Lv.50 解体 Lv.53
採取 Lv.18 採掘 Lv.22
錬金術 Lv.24 調理 Lv.30
【称号】
銃剣士の証 賢者の証 隠者の証
最後はリインさん。リインさん自身はソバットという格闘術を修めているが、こっちでは魔法方面に秀でている。それでも脚絆のスキルレベルの高さから格闘術メインで戦ってきたのだろう。
そして気になるのが銃剣士。これも身内にはいない職業である。たしか銃剣という専用武器を用いて遠近対応出来る万能職のはずだが、その武技はいかなるものなのだろうか?
リインさんの本来の戦闘スタイルもそうだが、この銃剣術もかなり気になるところだ。
◇◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇◆
「ほら、シグナム。アインハルトちゃん。刻也君が来たから中止してこっちに来なさい。」
などと、失礼ながら解析で4人のステータスを眺めていたら、一向に戦いを止める様子のないシグナムさんとアインハルトさんに対してシャマルさんが痺れをきらせ、声を張り2人を静止させた。
「どうした? あぁ..刻也か、もう来たのだな。」
「この方が先輩方が仰っていた鏡刻也さんですね。気付かずに失礼しました。名前はご存知かと思いますが、私はアインハルトです。」
温厚そうなシャマルさんでも声を張る事があるんだなと思いながら、その声で俺の存在に気付いたシグナムさんとアインハルトさんは俺の方へ歩み寄りながら話しかけてきた。
特にアインハルトさんとはこれが初対面となるので、俺もアインハルトさんに自己紹介をした。
「大丈夫です。むしろ、シグナムさんとアインハルトさんの戦いが見れて良かったです。」
加えて、2人の戦いが見れて良かったと付け足した。
「それと、俺の方が年下なので言葉遣いも普通にして下さい。」
「その事だけど、アインハルトちゃんは誰に対しても敬語なのよ。」
「そうなんですか?」
「はい。別に壁を作っているという訳ではないので気になさらないで下さい。」
「分かりました。」
短い会話だったが、アインハルトさんは聞いていた通り真面目な人のようだ。先ほどの戦いでも今まで真剣に武道を学んで来たのだろう、一つ一つの動きの練度は高く思えた。
「あの、一つ鏡さんにお願いしたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」
「良いですよ。何ですか?」
「リイン先輩を圧倒し、シグナム先輩をも魅了した鏡さんの剣技を見せて頂けないでしょうか?」
「それは、この場で戦って欲しいという事ですか?」
「その、出来ればですが。」
まだユーリ達は来ていないので時間があると言えばあるが、仮に戦闘中にユーリ達が来たら、私達もという展開が容易に想像出来る。
「なにっ!アインハルト!ここで抜け駆けをするというのか!!」
「まだ、刻也君は戦うなんて言ってないわよ。」
「ズルいぞ、アインハルト。私だって刻也君と戦いたい!」
「リイン!貴方もなの!?」
というか、すでにこの場で同じ現象が起きていた。
「この場では難しいですね。他にも待ち合わせている相手もいますし、シグナムさんやリインさんもこの様子では。」
「その様ですね。急な申し出をしてしまい申し訳ありませんでした。」
「いえ、俺も機会があればアインハルトさんと手合せしてみたいと思っているので。」
これで一応、場の収拾は付いた。しかし、シグナムさんもリインさんの食いつきっぷりは凄かった。シグナムさんは金曜日からお預けされている状態。リインさんは雪辱戦も兼ねているから、あんなにもアインハルトさんの発言で急に態度が変わったのだろう。
◇◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇◆
「おっ待たせぇ!!」
「とは言え、一応待ち合わせ時間の5分前なんですけどね。」
「まあ予想通りではあったな。」
「でも、もう一組の方達も先に着いているみたいですし、お待たせしてしまった事に代わりありません。」
「もう。刻也君の知り合いには美少女しかいないのかしら。」
「シャマル。それ自分にも当てはめてたりするの?」
「我々はもう少女と言う歳ではなかろう。」
「ノーコメントです。」
「もう、女の子は何時までも少女でいたいの!そう、永遠の17歳と名乗っている某ベテラン声優さんのように!!」
ユーリ達がこの場所に来たのは待ち合わせ時間の5分前だった。
そしてシャマルさんはユーリ達の姿を見ると紹介する前に暴走した。とりあえずシャマルさん。不用意な発言は組合の方々にバッシングを受けるので控えて下さい。
「中々ユニークな方がいるみたいですね。」
「すまない。普段はそうでもないのだが、たまに..いや、最近になってやたら頻繁にこうなるようになってしまったんだ。」
「良いじゃん。ボクそういう人がいた方が面白いよ!」
「まあ、レヴィは同族だからな。」
「そうなの?」
「はい。レヴィに"
「えっと、レヴィちゃんは
「...はっ! ボクが遅い...!? ボクがスロウリィだって!!
じょーーーーーーーーだんじゃないよぉぉぉぉぉ!!」」
「何なんですか、コレは?」
「レヴィは速さに異常な拘りがありまして、」
「
「それと重度の厨二病を患っている。」
そうだったのか?俺は初耳なんだが。
と言うか、キミ達、初対面だよね?打ち解けるの早くない?
「誰もボクの速さを知覚なんて出来ないんだからぁぁぁ!!」
そう言って、無駄に高速で周囲を駆けまわるレヴィ。
誰か止めろよ!
「その内、満足して勝手に止まります。とりあえず好きにさせておきましょう。」
良いのかそれで。と言う事は、レヴィが止まるまで移動出来ないって事じゃないか。
「問題あるまい。レヴィはスピードか回復力こそ高いが持続力は高くはない。」
「はぁ...。はぁ...。ボクは世界を縮める女なんだからねっ!!」
王様がそう言ってから1分も経たないうちに息を切らせたレヴィが動きを止め、遅いと言ったリインさんに向かって、高らかに宣言した。
「ほら、止まりました。」
「いつも通りだな。」
「なら、さっさと移動しよう。俺以外のギルドメンバーが待っている。」
予定より全員が早く来たはずなのに、この言葉が出た時には予定時間ぴったりだった。
まあ、一足先にシグナムさん達とユーリ達の仲が良くなったと思えば無駄な時間ではなかったと思う事にした。