蒼き雫に救われし者   作:マスターBT

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どうぞ。


学年別トーナメント ラウラVSファウスト

主人公SIDE

 

学年別トーナメント二回戦事実上の決勝戦が始まろうとしていた。

 

「お嬢様は篠ノ之をお願いします。

私は軍人を相手にします。」

 

「大丈夫ですの? 」

 

「勿論です。」

 

アリーナ中央で作戦の確認をする。

と言っても作戦は織斑達と同じく篠ノ之から対処していくものだ。

しかし、

 

「………… 」

 

軍人が何も喋ろうとしない。罵詈雑言を言われると思っていたのだがこちらを睨むだけで何もない。

まるで嵐の前の静けさのようだ。

 

「それでは第二回戦を開始します。」

 

試合が始まった。

まず動いたのは篠ノ之だ。

猪なのかそれしか能がないのか剣を展開し突撃してくるがお嬢様が狙撃を行い思うように近づけていない。

 

「くそっ、銃で遠くから狙ってくるなど卑怯だぞ! 」

 

「卑怯? 何を言ってるのですか?

銃も剣と同じ戦うための道具ですわよ。それを戦いに使うなと言うのですか?

それとも『私は剣でしか戦えないんだからそっちも近づいて戦え』とでも思ってるのかしら? 」

 

「黙れ! 」

 

篠ノ之がお嬢様に勝つ事はあり得ないな。

さて、目の前の敵に集中するか。

軍人がリボルバーカノンで撃ってくる。

それを回避しアサルトライフルで攻撃するが、

織斑達の所でみせた瞬間加速並みの速度で回避されこちらに近づいてくる。

ハルパーを展開し軍人が展開した漆黒の剣をを受け止める。

 

『どうして誰も私を見てくれないんだ。』

 

「なんだ⁉︎ 」

 

ハルパーに力を込め剣を弾き距離をとる。

 

「今の声は一体なんだ? 」

 

軍人がワイヤーを飛ばしてくる。

考えるのを一旦止め回避し再び接近戦へと持ち込む。

軍人が剣を振り下ろす瞬間右へ移動しバランスを崩させる。

後ろに回り込みハルパーを振り下ろす。

 

「チッ、やっぱりダメージなしか。」

 

即座に軍人から離れる。

 

「ファウスト大丈夫ですか! 」

 

「今の所は。しかし有効な攻撃手段が思いつきません。」

 

お嬢様が篠ノ之を倒しこちらに合流する。

 

今度はお嬢様と二人で攻撃をおこなう。

お嬢様が狙撃をし、俺は再度突撃する。

お嬢様が狙撃をしているが軍人の装甲を抜く事が出来ない。

 

「なら同じところを狙ってみますわ。」

 

狙撃の場所が重なっていくが今度は回避していく。

 

「お嬢様にばかり気を向けていると叩っ斬るぞ? 」

 

俺はお嬢様が狙撃をした部分を重点的に攻撃をする。

漆黒の剣をこちらに攻撃してきたので回避し蹴りを放つが掴まれ投げ飛ばされる。

 

『私の何がいけないんだ。適合できず弱くなったからか?』

 

また声が聞こえる。

なんなんだ一体?

そんな事を考えていた為か軍人が目の前まで迫っていた。

軍人が剣を振り下ろそうとしたが、

 

「させませんわよ。」

 

お嬢様がミサイルを撃ち煙幕を作る。

その隙に俺は離脱した。

 

「貴方らしくもない。一体どうしたのですか? 」

 

「……先程から声が聞こえるのです。」

 

「声? 」

 

「はい。多分軍人の声です。」

 

「ボーデヴィッヒさんのですか? 」

 

「確証はありませんがそうだと思います。」

 

「もしかしたらボーデビッヒさんの異常なセカンドシフトと関係があるかもしれませんわね。」

 

「なるほど、ここから先は私一人でやらせてくれませんか? 」

 

「貴方が言うなら任せますわ。」

 

「ありがとうございます。」

 

そう言い俺は軍人の前に降り立つ。

 

「来い、ラウラ・ボーデヴィッヒ。」

 

挑発が聞こえたのか剣で斬りかかってくる。

 

(声はこいつに触れていた時にしか聞こえてない。ならば!!)

 

ハルパーで先程と同じように受け止める。

 

『弱い私には意味がないのか。』

 

再び声が聞こえる。

 

(やはりこいつの声か。)

 

ハルパーで弾きお互いに斬り結ぶ。

 

『私個人に価値は無い。』

 

『価値があるのは強い私だけか。』

 

『織斑千冬、あのブリュンヒルデか。

彼女はとても強いな。弱い私とは大違いだ。』

 

『彼女から力を教わった。

部隊でもトップの方になれた。』

 

『やっぱり強い私が必要なんだ。』

 

『部隊でトップになれた。

あの時の私とは違う。だって色んな人達が私と関わってくれる。』

 

『でも、私が求めていたのと違う。

この人達が見てるのは(強い私)であって(本当の私)じゃ無い。』

 

『そうか。なら強い私でいよう。また一人にならない為に。』

 

ラウラ・ボーデヴィッヒの声が頭に響く。

こいつも一人だったのか。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ!

聞こえてるなら答えろ! 」

 

「……… 」

 

「なら勝手に喋らせてもらうぞ。

お前は昔の俺だ。

人の暖かさを知らずに人の冷たさを知ってしまった。

お前は一度確かに弱くなった、誰からも相手されなくなった。

だが、今は周りに人がいるんだろう?

見方を変えてみろ。人は誰でも冷たい訳ではない。

優しく暖かい人もいるんだ。

俺は暖かさを(セシリア)を知ることが出来た。

お前が知りたいと望むのなら俺が手伝ってやる。

それでも力こそが全てと思うならそれでも構わない。お前の答えを探せ。

それを手伝ってやるよ。どうするラウラ・ボーデヴィッヒ。」

 

ボーデヴィッヒの動きが止まる。

 

「……本当に手伝ってくれるのか? 」

 

「そう言っただろう。」

 

「私は得る事が出来るのか暖かさを? 」

 

「ああ。こんな俺でも得る事が出来たんだ。

お前だって得る事が出来るさ。」

 

「本当か? 」

 

「ああ。」

 

「本当の本当か? 」

 

「ああ。」

 

「本当の本当の本当か? 」

 

「くどいな、本当だと言ってるだろ。」

 

「そうか、、、私も得る事が出来るのか……」

 

ラウラ・ボーデヴィッヒのISが解除され倒れかかってきたので受け止める。

 

「はあ〜柄でもないな。」

 

「ふふっ 貴方も変わりましたわね。」

 

「お、お嬢様⁉︎ 」

 

「まさか貴方があんな事を言うなんてね。

ボーデヴィッヒさんに自分が重なって見えましたか? 」

 

「はい。どうやらそのようですね。

声と一緒にこいつの感情も流れてきたんです。

私と似ていたんです。」

 

そう言い腕の中で眠っているラウラ・ボーデヴィッヒを見る。

 

「貴方はやっぱり優しいですわね。」

 

「優しい? 私がですか? 」

 

「ええ。だって本当の意味で人を見限れないんですから。」

 

「…もし私が優しいのならそれは何処までも真っ直ぐなお嬢様から教えて貰ったものですよ。」

 

「…相変わらず恥ずかしい事を言ってくれますね。」

 

「本音ですよ? 」

 

「だからタチが悪いんですわ。

早く戻りますわよ。」

 

「待ってください。」

 

先に戻るお嬢様の後を追いかける。

 

(本当にセシリアに会えて良かった。)

 




オリジナルって難しいですね。
主人公も少しづつ成長している感じを出したかったです。

さて、ラウラどうしよう(諦め)
ラウラのISに起きた現象の詳細は次で書きます。

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