主人公SIDE
『千冬姉、久しぶりだからちょっと緊張してる? 』
『そんな訳あるか、馬鹿者。ーーんっ! す、少しは加減をしろ…… 』
『はいはい。んじゃあ、ここは……と 』
『くぁっ! そ、そこは……やめっ、つうっ!! 』
『すぐに良くなるって。だいぶ溜まってたみたいだし、ね 』
『あぁぁっ! 』
織斑に呼ばれて来てみれば何なんだこの状況は?
「……織斑帰っていいか? 」
「ちょっと待てって後でお前にもやるつもりで呼んだんだから。」
「あー、じゃあ本でも読んで時間潰すから。」
俺は諦めて現実から逃げる事にした。
さてと、この『現状判明しているISの理論』でも読む事にしよう
『じゃあ次はーー 』
『一夏、少し待て 』
ほぉ、第三世代機の理論はこうなっているのか。
ワンオフアビリティーとイメージインターフェースの融合を目指しているのか。
しかし第二世代機は未だに応用が効くようだな。
だが局地戦で有用性は微妙だな。第三世代機の扱い難い所はエネルギー効率が悪いところだな。
チビが扱っている甲龍がエネルギー効率を考えているようだが決め手が無いな。
「おい、ドラクレア! 」
「ん? 織斑教諭なんですか? 」
「ちょっと飲み物を買ってこい。出来るだけ遠くでな。」
「なぜーー分かりました。」
一瞬疑問に思ったが部屋を見回したらいつの間にかお嬢様にシャルロット、ラウラとチビと篠ノ之だったけか? がいた。
「人数分でいいですか? 」
「ああ。」
「了解。 」
俺は一番遠い自販機に向かうため部屋を後にした。
セシリアSIDE
ファウストが飲み物を買いに行ってしまいましたわ。
それにしても何で私達が呼ばれたのでしょうか?
「………… 」
「おいおい、葬式か通夜か? 」
「いえ、何で私達が呼ばれたのかと思いまして。」
「お、織斑先生とこうして話すのは、ええと…… 」
「は、はじめてですし…… 」
篠ノ之さんと鈴さんが完全にしどろもどろになってますわね。
「まったく、しょうがないな。私が飲み物を奢ってやろう。篠ノ之、何がいい? 」
「え? 先ほどファウストに飲み物を買いに行かせたのではありませんか? 」
「お前の執事は察しが良くて助かる。」
「はぁ、そういうことですか。」
ファウストに飲み物を買いに行かせたのは私達と話すためで飲み物というのは具体的かつ不自然がありませんし私達を此処に引き止める理由にもなるからですか。
「そこまでして何を聞きたいのですか? 」
「お前も察しがいいな、まぁ少し待てオルコット。
それより飲み物に手をつけたらどうだ? 他の連中はもう飲んでるぞ。」
「いただきますわ。」
目の前に残っていた紅茶をいただく。
「やっと飲んだか、さて私も飲むとするか。」
そう言い織斑先生が冷蔵庫から缶ビールを取り出す。
「さてお前ら彼奴らのどこがいいんだ? 」
彼奴らのというのは織斑さんとファウストのことでしょうか?
「わ、私は別に……以前より腕が落ちてるのが腹ただしいだけですので 」
「あたしは、腐れ縁なだけですし…… 」
「ふむ、そうか。ではそう一夏に伝えておこう 」
「「言わなくていいです! 」」
二人が一斉に詰め寄る。
しかし織斑先生は笑うだけで一蹴しビールを傾ける。
「デュノアにボーデヴィッヒはどうだ? 」
「あはは、一夏に興味はなかったなー。
ファウストは好きだったけどどっかの誰かさんとのやり取りを見るとね、」
「ふむ、私もシャルロットに同意だな。」
「つまらんやつらだなぁ。
まぁ一夏の奴は役に立つぞ。家事も料理もなかなかだし、マッサージだってうまい。
というわけで付き合える女は得だな。どうだ欲しいか? 」
「「く、くれるんですか? 」」
完全に食いついてますね。
というか、私は此処にいる意味ないのでは?
「やるかバカ。
一夏の事は此処までいいだろう。さて、オルコット。」
「何でしょうか? 」
「お前はドラクレアの事好きなんだろう? 」
私までこういう質問ですか。
「ええ、好きですわよ。」
「随分とはっきり言い切ったな。」
「自分の気持ちです。何を恥ずかしがることがあるのですか? 」
「フッ、この中ではお前が一番だな。
しかし奴のどこが気に入ったんだ? 」
「確かにそれは聞かせてもらいたいな。」
「そうだねぇ〜僕も聞きたかったんだよねぇ。」
篠ノ之さんにシャルロットさんがものすごい食いつきですわね。
「ファウストの気に入ったところといえば優しく強いところだと思いますわ。」
「なら、一夏もそうじゃないのか? 」
「いいえ織斑先生、織斑さんとファウストでは天と地の差がありますわ。」
「なんだと一夏をバカにしているのか貴様‼︎ 」
篠ノ之さんが怒鳴り声を上げてこちらを睨んでくる。
「バカにはしておりませんわ。
でも、織斑さんは自らが掲げる理想を理解しているのですか? 」
「一夏の理想だと? 」
「ええ。篠ノ之さんも知っているでしょう? 」
「ああ。確か守るという事だったな。」
「織斑さんのいう守るはどのくらいの範囲だと思いますか? 」
「自分と関わる全てではないのか? 」
「そうですわ。
でも、誰かを守るというのは誰かを犠牲にしなくては成り立たないものですわ。
もし、篠ノ之さんと鈴さんが命の危機だとします。
織斑さんならどちらか一人を助ける事が出来る状況だったとします。
無論織斑さん以外に助けられる人がいません。
織斑さんならどうすると思いますか? 」
「一夏なら二人を助けようとするだろうな。」
「ええ。私もそう思いますわ。
でも、先程言った通り二人のうちどちらかしか助けられないのです。」
「それでも一夏は 「そうして結局二人とも助けられないか、どちらかを助けて救えなかった方の人間の事を引きずるのが織斑さんでしょうね。」ならドラクレアならどうすると言うんだ⁉︎ 」
「ファウストですか、先ほどの状況なら鈴さんを助けるでしょうね。」
「ドラクレアだって同じじゃないか! 」
「いいえ、ファウストは篠ノ之さんの死を引きずらずに背負う事が出来る人ですわ。」
「何が違うと言うんだ‼︎ 」
「次に活かせるか、また同じ過ちを繰り返すかの違いですわ。
人の死を引きずるのは止まってしまっているのです。
もし、そんな人に同じような状況を防ぐ機会があったとしてもまた同じ過ちをするだけですわ。」
「そんなの分からないじゃないか! 」
「ええ。分かりませんわ。
あくまでこれは予想ですし現実の事ではありません。
でも、起きてからは遅いのです。」
「結局貴様は何が言いたいんだ‼︎ 」
「言いたいことですか?
織斑さんに覚悟はなく、ファウストにはあるということですわ。」
「なんだと「そこまでにしろ篠ノ之 」ですが! 」
「此処までにしっかりとした反論ができていない時点でお前の負けだ。
それにオルコットも言っていただろうもしもだと。
そんなもしもを起こさなければすむ話だ。
さて、聞きたい事も終わったしとっとと戻れよそろそろ織斑やドラクレアが帰ってくるぞ。」
「それでは失礼しますわ。」
私はすぐさま部屋を出て行った。
微妙な終わり方ですが許してください。
次回は束さんの登場です。
うまく書けるかなぁ、
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