主人公SIDE
合宿二日目
専用機持ちは新パーツのテストを兼ねている。
「やっと届いたか。」
俺は新しく届いた正式なシールドビットをインストールしていた。
これが終わったらお嬢様のパッケージ『ストライクガンナー』のテストをしなくてはならない。
「まったくイギリスは何で俺にお嬢様のISの整備をやらせるんだか。」
俺の我儘を通すための条件の一つだがいいのかイギリスの技術の塊をいち従者にいじらせて。
どうやら考え事をしていたらインストールが終わっていたようだ。
「さてとお嬢様のところに向かうとするか。」
織斑千冬に言われて全員と少し離れていたので合流がめんどくさい。
ズスーン!!
「なんだ‼︎ 」
お嬢様がいる方向からすごい音と衝撃を感じたため急いで向かう。
「お嬢様ご無事ですか⁉︎ 」
「おっ、名無しくん発見〜 」
「…なぜいるんだ天災。」
「愛しの箒ちゃんの頼まれごとさ‼︎ 」
「面倒事は断るぞ。」
「ファウスト、篠ノ之博士とお知り合いなのですか? 」
「はい。一時期ではありますが雑用を引き受けていたので。」
「ねぇねぇまたご飯作ってよ〜 」
「今はお嬢様の執事だ。お前の所に行く気は無い。」
「む〜、まっいいや。
さぁ箒ちゃん君の専用機のお披露目だよ。」
目の前にあった鉄の塊が開き中から紅いISが現れる。
「じゃじゃーん! これぞ箒ちゃん専用機こと『紅椿』!全スペックが現行ISを上回る束さんお手製ISだよ! 」
最高スペックのISか、
訓練機である第二世代ですらまともに扱えない篠ノ之が使いこなせるとは思わないんだがな。
まぁあいつがどうなろうが俺の知った事では無いな。
「お嬢様、ストライクガンナーのインストールは終わりましたか? 」
「い、いえ、まだですが。」
「では、インストールを終わらせましょう。少々ブルーティアーズを貸してください。」
「分かりましたわ。どうぞ。」
お嬢様からブルーティアーズを受け取り専用のパソコンに接続する。
イギリス政府から渡されたもので容量がバカみたいにデカイのにノートパソコンと大差がないサイズのパソコンである。
まずはパッケージを一旦粒子化して今のブルーティアーズの装備との変更点の誤差を修正。
今度は粒子化させたパッケージをブルーティアーズにインストールする。
ふむ、残り後10分かもう少しデータをいじらせて貰うか。
「名無しくんそこの式をこうすればもっと早くインストールできるよ? 」
「今からそうするところだ。
というよりイギリスの技術の塊を見るなよ天災。」
「束さんは第三世代なんかに興味はないよ〜 」
「たっ、た、大変です! お、おお、織斑先生っ! 」
山田教諭が慌てて走ってくる。
「どうした? 」
「こ、こっ、これをっ! 」
何やら小型端末を見て織斑千冬の表情が曇っていく。
「全員注目‼︎
現時刻よりIS学園教員は特殊行動へと移る。
今日のテスト稼働は中止。各班、ISを片付けて旅館に戻り各自室内で待機すること。以上だ! 」
「おい天災、何をしやがった? 」
「ひどいなぁ、束さんは何もしてないよぉ〜。」
「チッ、その顔でよく言いやがる。」
隣で立っている天災が笑顔で言い切る。
こいつは何を考えていやがる。
「専用機持ちは全員集合しろ! 織斑、オルコット、ドラクレア、デュノア、ボーデヴィッヒ、凰! それと、篠ノ之も来い。」
「はい! 」
妙に気合いの入った声で篠ノ之が返事する。
「お嬢様。」
「言いたいことは分かりますが今は抑えてください。
今しがた専用機持ちになった篠ノ之さんをすぐに使うとは思えません。
それよりストライクガンナーは? 」
「今しがたインストールが終わったところです。」
お嬢様にブルーティアーズを渡す。
「最悪を想定して準備をしておいてくださいな。」
「イエスマイロード 」
ちらりと見えた天災の顔はひどく歪んで見えた。
次は福音戦です。
織斑一夏と主人公の差が露わになります。
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