蒼き雫に救われし者   作:マスターBT

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二回目の福音戦となります。


第二次福音戦

セシリアSIDE

 

「ファウストの反応が消えた所まであと少しですわ。」

 

その時ハイパーセンサーに福音の反応を捉えました。

ハイパーセンサーから得られる情報を確認すると福音はかなり傷ついているようですわね。

 

「右翼は破壊され正面の装甲は半壊してますわね。

ふふっ、相変わらず強いですわね。」

 

倒す敵がいるのに私は笑っていた。

 

「手負いではありますが福音。あなたを墜させてもらいますわ。」

 

福音は修復に意識を割いているのかこちらに気付いていないようなのでスターダスト・シューターを構え福音の頭に一発お見舞いする。

 

『‼︎? 』

 

福音は急な攻撃で驚いたのか動きが鈍い。

もう一撃今度は福音の腹部に当てる。

 

「お寝坊さん? あなたは私の大切な人を傷つけたのです。

起きてくださいな、そのまま墜ちてもらっては私の怒りをぶつけられませんわ。」

 

喋りながら一発、二発、三発とどんどん撃ち続ける。

しかし福音は戦闘モードに切り替えたのか擦りはするが直撃しない。

左翼から光弾を撃ち始めたので海面すれすれまで高度を下げ回避する。

海面に当たった光弾は水面を蒸発させていく為福音はこちらを視認できないのか高度を下げ近づいてくる。

 

「近づいてくるのを待っていましたわ‼︎ 」

 

水蒸気に隠れていた私は福音が近づいて来たのを確認し一気に近付きゼロ距離で一発ぶちかます。

 

『‼︎ エネルギー消耗 離脱。』

 

「させると思ってますの。」

 

福音が離れようとしたのを左翼を撃ち抜き停止させる。

 

『損傷大 危険域突入 』

 

右翼に続き左翼まで使えなくなった福音は攻撃手段を失う。

 

「それではさようならですわ。」

 

福音の頭部、腹部を撃ち福音は海へと墜ちた。

 

???SIDE

 

「むっ、いっくんと箒ちゃんで倒す予定だったのにあの金髪何余計な事をしてくれるんだよ。」

 

女は手元のパネルを操作しながら先程の戦いを見ているようだ。

 

「難しくなるけどいっくんと箒ちゃんなら大丈夫だよね。」

 

手元のパネルから何かが入力される。

 

「名無しくんを誑かしたんだし墜ちろよ金髪。」

 

セシリアSIDE

 

『オルコット何をしている? 』

 

「ファウストの捜索ですわ。」

 

福音を墜としファウストの捜索をしていた所、織斑先生から通信が入った。

 

『福音はどうした? 』

 

「海の中ですわ。」

 

『…取り敢えず戻ってこい。ドラクレアの捜索は教師が行う。』

 

「断りますわ。ファウストは私が見つけて帰ります。」

 

『オルコット《ドバンッッ‼︎ 》何があった⁉︎ 』

 

海面が一気に蒸発しその部分から福音が現れた。

 

「セカンド・シフトしたようですわね。」

 

『セカンド・シフトだと‼︎ オルコットそこから「通信切りますわ 」待て』

 

織斑先生との通信を切り福音に意識を向ける。

福音は胎児の様に身体を丸めていた。

 

『キアアアアアア………!! 』

 

「やる気満々というわけですね… 」

 

福音が獣の様な咆哮をし突撃してくる。

ギリギリで回避し銃口を福音に向けると

 

「なっ⁉︎ 」

 

破壊した筈の翼がエネルギーとなり復活していた。そこから光弾が射出され直撃してしまい近くの島へ墜ちる。

立ち上がろうとするが目の前に福音が砲門を向けている。

 

「反則的な強さですわね…私一人ではとても倒せそうにありませんわね。

ですから手伝って貰えますかシャルロットさん、ラウラさん。」

 

そう言うと福音に砲弾が当たり離脱した所を嵐のように銃弾が襲う。

福音が一旦離脱すると私の目の前に黒い機体と明るいオレンジ色の機体が舞い降りる。

 

「無茶しすぎだぞセシリア。」

 

「僕達にも声をかけてくれれば良いのに。」

 

ラウラさんとシャルロットさんが助けに来てくれました。

 

「ほら、簡易エネルギーパックだよ。エネルギーを回復しなよ。」

 

「ありがとうございますわシャルロットさん。」

 

シャルロットさんから貰ったエネルギーパックで回復する。

 

「それにしてもよく旅館から出てこられましたわね? 」

 

「福音がセカンド・シフトしたって聞いて先生たちが慌てているところを出てきたんだ。」

 

「お喋りはそこまでにしとけ。来るぞ! 」

 

ラウラさんが言った通り福音がエネルギーの翼から光弾を撃ってくる。

回避をし牽制に一発撃ち回避したところにラウラさんが砲撃するが避けられてしまう。しかし、回避先にシャルロットさんが居りショットガンで腹部に一発いれ福音と距離を取る。

 

「あんまり効いてなさそうだね。」

 

シャルロットさんの言う通りあまりダメージがとおった感じはしない。

 

「せめて近接で戦える人がいればいいんだけど… 」

 

「ならば私が担当しよう。」

 

「ラウラいけるの? 」

 

「ああ。レーゲンの新しい力を使えばな。

ただし、あまり長い間は保たないからよろしく頼むぞ。」

 

「分かりましたわ。援護は私とシャルロットさんにお任せください。」

 

「行くぞレーゲン。ヴァルキリー・システム起動。」

 

『ヴァルキリー・システム起動。稼働限界時間10分 』

 

ラウラさんのISに漆黒の装甲と剣が展開される。

 

「ヴァルキリー・トレース・システム? 」

 

その姿は学年別トーナメントの時を思い出させるものだった。

 

「少し違うがな、時間がない行くぞ。」

 

ラウラさんが福音へと飛んでいく。その速度はイタリアの『テンペスタ 』を思わせる速度だった。

そのまま福音と近接戦へ突入する。

福音が対応し光弾を飛ばしてくるが全弾回避し福音を斬りつける。

福音もただ黙って斬られるわけも無く回し蹴りをするがラウラさんにダメージは無い。

 

「お返しだ。」

 

ラウラさんが蹴りつける。福音はそれを掴みゼロ距離から光弾で攻撃しようとするが

 

「僕を忘れて貰われちゃ困るんだよね。」

 

シャルロットさんが後ろからアサルトライフルで撃つ。

 

「それを言うなら私達ですわ。」

 

私も頭部を狙撃する。

流石の福音にもダメージがあったのかラウラさんを離す。

その隙をラウラさんが見逃す筈も無く剣で横薙ぎに斬り一旦距離を取る。

 

『キアアアアアア!!!! 』

 

福音が先程のより大きな咆哮を上げて一気に上昇し光弾を撃ちながらシャルロットさんに突撃する。

光弾で私とラウラさんは近づけ無い。シャルロットさんが回避しようとするが上から福音が突撃してきて近くの島へ吹き飛ばされる。

そのままの勢いでシャルロットさんの近くにいた私に上段から蹴りを振り下ろし私は海に叩きつけられる。

一対一になったラウラさんは一気に近づいて斬ろうとするがそれより早く福音に距離を詰められ首を絞められゼロ距離て光弾を食らってしまうそして、

 

『稼働限界。ヴァルキリー・システム停止。 』

 

ラウラさんを覆っていた漆黒の装甲が消え元のISに戻ってしまった。

 

「ラウラさん‼︎ 」

 

「くっ、これはきついな。」

 

福音が再度光弾を撃とうとしたその時、

 

「俺の仲間は、誰一人としてやらせねえ! 」

 

そう声が聞こえ福音が吹き飛ぶ。

 

「セシリア、シャルロット、ラウラ生きてる? 」

 

鈴さんから通信が入る。

 

「ええ、大丈夫ですわ鈴さん。」

 

「なんとか無事だよ。」

 

「ギリギリで助かったぞ鈴。」

 

「増援を連れてきたわ。

一夏と箒だけだけど。」

 

「織斑さんは兎も角篠ノ之さんは大丈夫ですの? 」

 

「汚名返上で参加するってさ。」

 

「なるほど、自分が作戦を乱していた自覚はあったのか。」

 

ラウラさんの言葉を聞きながら戦っている織斑さんと篠ノ之さんを見る。

前回の時とは違い連携がしっかり取れている。

これなら福音も直に墜ちると思う。でもだからこそ思ってしまう。

 

(これを最初からやってくれていればファウストが墜ちることも無かったのに…… )

 

もしもなんて考えても意味が無いことは分かっていても頭が勝手に考えてしまう。

しかし、そんな考えが中断される事が起きた。

かなり傷つき止めを刺される福音が突如苦しみ出した。

動揺し織斑さんが止まってしまう。

 

『グゥゥゥゥアアアアアアア!!!! 』

 

福音が咆哮した瞬間赤黒いエネルギーの渦が福音を取り囲み始める。

すると福音が少しずつ赤黒くなっていく。

 

「何が起きてるんだ? 」

 

赤黒いエネルギーが福音に収縮されると今までの白い姿とは違い全体が黒く関節部と翼を構成していたエネルギーが赤くなった福音が佇んでいた。

 

『ガァァァァァァァァア!!!! 』

 

一瞬にして織斑さんと篠ノ之さんが海に墜とされた。

 

「なっ⁉︎ 一瞬だと! 」

 

「ラウラ前‼︎ 」

 

ラウラさんが目の前に移動していた福音に掴まれシャルロットさんの方に投げ飛ばされる。

シャルロットさんはラウラさんを受け止めましたがその隙に福音にラウラさんまとめ光弾に飲まれる。

 

「この‼︎ 」

 

鈴さんが双天牙月を構えて突撃するが受け止められ同じように光弾に飲まれる。

 

「化け物ですわね…… 」

 

福音が最後に残った私を狙ってくる。

スターダスト・シューターで射撃するが意に返さずにこちらに向かってくる。

変化の影響なのか右手にエネルギーを纏って突きを繰り出してくる。

スターダスト・シューターを盾にすることで離脱できたが攻撃手段がナイフだけになってしまった。

 

「状況は絶望的ですわね。でも、抗ってみせると決めたのです。

私は最期まで諦めませんわ。」

 

右手にナイフを展開し構える。

銃で攻撃してもダメージの通らない装甲に護身用程度のナイフが通用するとは思えない。

でも、戦うしかない。その覚悟を持って福音に向かい合う。

福音はこちらを嘲笑っているのか光弾を使わずに近づいてくる。

それも先程とは違うゆっくりとした速度だ。

 

「それならこちらから行かせてもらいますわ。」

 

福音に一気に近づき後ろを取りナイフを力一杯振り下ろすがナイフは相手にダメージを負わせることなくへし折れた。

福音がこちらに振り向く。

 

「これ以上は無理ですわね……ファウストすみません倒せませんでした。」

 

福音がエネルギーを溜め撃ち出そうとしている。

私は目を閉じ死を覚悟した。

でも、攻撃はこない。不思議に思い恐る恐る目を開けると目の前には蒼い光を出しているISが福音を吹き飛ばしていた。

蒼い光を出しているISは私を護るように立っていた。

 

「お嬢様。遅れてしまい申し訳ございません。」

 

蒼いISがこちらに振り向く。

 

「ファウスト…… 」

 

「色々言いたい事はあるでしょうが今はあの福音を倒してからにしましょう。

お嬢様は近くの島で休んでいて下さい。あいつは私が倒します。」

 

「ですが… 」

 

「私を信じて下さい。」

 

そう言いファウストは私の手の取り手の甲にキスをする。

昔のやり取りを思い出した私はファウストを信じる事にした。

 

「分かりましたわ。但し今度は必ず戻ってくること良いですわね。」

 

「イエスマイロード 」

 

そう言いファウストは福音に向かい飛んで行った。

 




主人公復活‼︎
ちょっとキザな事をしてみました。
福音に起きた変化は一体⁉︎
まぁ、感のいい人は分かってるかもしれませんが。
次回はその辺も含めて判明するかも(作者の頑張り次第。)

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