蒼き雫に救われし者   作:マスターBT

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クリスマスという事でクリスマス編です。



番外編 クリスマス

12月25日この日は特別な1日だろう。

家族と過ごす人もいれば友人と集まり楽しむ人もいれば大切な人と過ごす人もいるでしょう。

さて、何故こんな事を言っているかと言うとここIS学園のカップル、セシリア・オルコットとファウスト・ドラクレアのクリスマスの過ごし方を皆さんにご覧いただきたいと思うからです。

え?能書きはいいから早くしろ? 分かりました。では、ご覧頂きましょう。

 

 

 

主人公SIDE

 

今日は、12月25日クリスマスか、去年までとは違ってお嬢様いやセシリアと恋人同士だがどう過ごせばいいんだ⁉︎

 

「んー、クリスマスって何が定番なんだ? 」

 

「ファウスト。クリスマスの事に悩んでるのか? 」

 

織斑が近くに寄ってくる。

 

「ああ。お前には分からないだろうが恋人と過ごすクリスマスはどんなものかと思ってな 」

 

「一言余計だ。デートしてプレゼントか何か渡せば良いんじゃないのか? 」

 

「そんな物なのか? 」

 

「そんな物じゃないのか?俺もよくは知らないけど 」

 

「まぁ、参考にでもさせて貰う。

たまには役に立つな 」

 

「一言余計だっての 。

頑張れよファウスト 」

 

なんとなく織斑の態度がイラっとしたので、

 

「お前はクリスマスどう過ごすんだ? 」

 

「俺か? 実はな、」

 

そう言い織斑が耳元で話しかける。

 

「鈴にデートしようと誘われてるんだ 」

 

「ほぅ、チビがデートに誘ったのか 」

 

「ああ。だから、俺も内心穏やかじゃ無い 」

 

織斑が離れる。

しかしチビがデートに誘ってこいつが認識してるという事はチビに少しは惹かれているということだな。

 

「じゃあそっちも頑張れよファウスト 」

 

「はいはい 」

 

 

 

 

授業が終わり俺はレゾナンスでセシリアと待ち合わせをしていたのだが、

 

「チッ、織斑千冬めデートする日だというのに居残りで仕事させやがって 」

 

織斑千冬により少し遅れてしまっていた。

セシリアとの待ち合わせ場所まであと少しという所で声が聞こえた。

 

「なぁ良いだろうクリスマスに一人でいるんだからさ俺たちと一緒に過ごそうぜぇ 」

 

「そうそう、一人より絶対楽しいよ 」

 

「手を離してください貴方達の様に下賤な輩と過ごす気はありませんわ 」

 

セシリアの声だ‼︎

俺は声のした所に走って向かう。

 

「下手に出てれば調子に乗りやがって女だからっていい気になるなよ 」

 

男が拳を振り上げる。

男の拳がセシリアに当たる前に回し蹴りで蹴飛ばす。

 

「うちの姫様に何しようとしやがった? 」

 

俺は殺気を男達に向ける。

 

「「「ひっ、す、す、すみませんでしたーー 」」」

 

男達は走り去っていった。俺に蹴飛ばされた奴を放って。

 

「すまない。どこか怪我はないか? 」

 

「ええ。大丈夫ですわ。

貴方が来てくれたお陰で怪我の一つもありませんわ 」

 

セシリアが笑う。

 

(本当に可愛いな )

 

「じゃあ行くか 」

 

俺は手を差し出す。

 

「はい 」

 

セシリアが手を握って腕に抱きつく。

 

 

 

レゾナンスに入り色々な品を見ていく。

道中はたわいもない会話して歩く。その時間が堪らなく楽しい。

 

「あら?鈴さんと織斑さんではありませんか? 」

 

「彼奴らも此処に来ていたのか 」

 

少し先をチビと織斑が歩いている。

 

「邪魔をしてはいけませんし会わないように気をつけましょうか 」

 

「そうだな。俺も今日はセシリアと二人で過ごしたいしな 」

 

「ふふっ、私もですわ 」

 

そんな会話をしているとクリスマスなのか普段見かけない宝石店があった。

セシリアを見ると少し気を惹かれているようだ。

 

「見に行くか? 」

 

「へ? 」

 

「宝石店に興味あるんだろう? 」

 

「ええ。少し 」

 

「じゃあ行くか 」

 

セシリアの手を握りながら宝石店へと入った。

 

「結構たくさんの宝石を取り扱っていますわね 」

 

「いらっしゃいませお客様。

恋人との思い出に一つどうですか? 」

 

早いな店員。

セシリアが店内に入った瞬間店員が駆け寄った。

 

「こちらなんて如何でしょう彼氏さんに似合うと思いますよ 」

 

「……随分と安い宝石を高く取り扱っていますわね 」

 

あーあ。あの店員、セシリアが何も知らない学生だと思って値段を誤魔化したな。

まぁ、イギリスの貴族だと気づくには難しいか。

そんな事を考えて店内を見ていたら一つの青い宝石を見つけた。

 

「ブルーサファイアか、しかも指輪だなあれは 」

 

店員とセシリアがやり取りをしている間にブルーサファイアに近づく。

 

「色や形、ふむ本物だなコレ 」

 

「流石ですね。それに目を付けるとは 」

 

一人の男が来る。

 

「あんたは? 」

 

「失礼いたしました。この店の店長です 」

 

「なぁこれ売ってくれるか? 」

 

「いいですよ。そこの店員が迷惑をおかけしたようなので値引きさせて頂きます 」

 

「いいのか?」

 

「はい。宝石の価値を分かっている方のところの方が宝石も喜ぶでしょう 」

 

「そうか。なら頂こう 」

 

どうせ使い道のない金だ。

セシリアの為に使っても誰も文句は言わないだろう。

店長に金を渡し宝石を入れた小包を受け取りセシリアの元へ向かう。

 

「そもそもこの宝石は…… 」

 

どうやらまだ続いていたようだ。

宝石に関しては一つ足りとも妥協を許さないからなこのお嬢様は。

 

「セシリア、そろそろ行くぞ 」

 

「あっ、はい。待ってくださいな 」

 

 

 

 

 

宝石店を出た俺たちはレゾナンスの店員につかまっていた。

 

「すいません。お二人共イベントに参加して頂けませんか? 」

 

そう言い店員が渡してきた紙には、

 

『クリスマスベストカップル祭 』

 

とでかく書いてあった。

 

「えーと、これはなんですの? 」

 

セシリアの疑問は当然だろう。

 

「このイベントは字の如くベストカップルを決めようという物です。

ルールは簡単です。審査員は一般客でその前でお二人には互いに愛の告白をして頂くという物です。」

 

何というか恥ずかしい内容だな。

横を見るとセシリアと目が合い互いに顔を真っ赤にする。

 

「この甘ったるさなら優勝できますよ。どうですか? 」

 

「ちなみに優勝したら何かあるのか? 」

 

「はい。優勝したペアには温泉旅行券のプレゼントがあります 」

 

温泉旅行券か、日本は温泉の名所だったな。

それに今の時期なら雪景色も楽しめるのか。

 

「ふふっ、温泉に興味惹かれましたかファウスト? 」

 

セシリアが楽しそうに笑いながら聞いてくる。

 

「ばれたか。日本の温泉には興味を持っていたんだ 」

 

「それじゃあ参加して頂けますか? 」

 

「ああ 」

 

「ええ 」

 

さてと物凄く恥ずかしいイベントへの参加が決まったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イベントの開始時刻の6時となった。

 

『さぁ本日のメインイベントベストカップル祭を開催します!! 』

 

司会者がやけに気合を入れ開催を宣言する。

気のせいでなければ何処となく悲壮感が漂っている。

 

『今回の出場者は5組です‼︎ 観客の皆様は告白の後リアクションを取ってください。

そのリアクションをこちらで判断させていただきます。』

 

「適当な採点基準だな 」

 

「ん? 」

 

隣からよく聞いた声が聞こえる。

 

「織斑、お前もいたのか 」

 

「ファウスト⁉︎ なんでお前まで此処に⁉︎ 」

 

織斑が慌てふためく。

 

「温泉に興味があったからな 。お前は? 」

 

「鈴に押し切られた… 」

 

織斑がため息を吐く。

 

「お前が参加したんだろう。少しは気持ちがあったんじゃないのか? 」

 

「分からない。けど、鈴といると楽しいという事は分かる 」

 

「お前がどう思っていようが俺には関係ないから答えは自分で探せ 」

 

「そう言うと思ってたよ 」

 

『さぁ続きましてはあの男性操縦者の織斑一夏さんと凰 鈴音さんのペアです‼︎ 』

 

「とっとと行ってこい出番だぞ 」

 

「分かってるって 」

 

織斑がチビの待っているステージに出る。

さてとどの様なやり取りが見れるのか楽しみにしておくか。

 

 

織斑SIDE

 

あー、如何すれば良いんだ?

鈴に言われて参加したけどこれはマジのやつじゃないか。

 

『さぁ、告白をどうぞ‼︎ 』

 

やべぇ、何も考えて無い‼︎

 

「一夏 」

 

「お、おう 」

 

「本当は抜け駆けみたいでこんな事したくないけど、こうでもしないとあんたは気付きそうに無いからやらせてもらうわ 」

 

鈴が顔を真っ赤にして覚悟を決めている。

 

「私は、小学5年の時にあんたに助けて貰ってから、一夏の事が好き。

勿論、異性としての意味よ。こんな場所で気付かないなんて事は無いと思うけど一応言っておくわ 」

 

好き? 鈴が俺の事を?

 

「鈴 」

 

「あの時は誤魔化しちゃったけど、料理の腕が上がったら毎日私の酢豚を食べてくれる? っていうのは一夏が思ったのと間違ってない 」

 

俺は鈴の事をどうおもってるんだ?

 

「だからね、もう一度言うわ。

私の料理の腕が上がったら毎日酢豚ううん、私の手料理を食べてくれる? 」

 

鈴が言い終わる。

 

『さぁ、この告白にどう応えるのか‼︎ 』

 

鈴はとっても真っ直ぐだ。

だから今言ったことは本当の事なんだろう。

答えは自分で見つけろか、ファウストの奴知ってな。だから、あんな事を言ったのか。

あー、うるせぇ心臓。女の子でここまでドキドキした事って無かったなそう言えば。

じゃあ答えなんか決まってるじゃないか。

 

『さぁ、答えは決まったようです。織斑さん答えをどうぞ‼︎ 』

 

「鈴 」

 

「うん 」

 

「なんて言えば良いのかよく分からないけどこれだけは言える。

俺も鈴が好きだ。お前の手料理を毎日俺に食べさせてくれるか? 」

 

うん。俺は鈴が好きだと自信を持って言える。

 

「バカ……そう言ったじゃない。

嫌だって言っても食べさせるからね… 」

 

鈴が涙を流しながら喜んでる。

まぁ、鈴が言った通りなら五年間待たせた様なものだもんな。

 

「「「ワァァァァァアァ!!」」」

 

観客が一斉に盛り上がる。

 

『大喝采だぁ‼︎ 残り一組を残しているがこれは決まったかぁ‼︎ 』

 

「鈴。いつまで泣いてるんだ? 」

 

鈴に近づき頭を撫でる。

 

「バカ 」

 

「バカバカ酷いな 」

 

「戻るわよ。次はあの二人だし 」

 

顔を上げた鈴は何時ものように笑っていた。

 

「やっぱり鈴は笑顔が一番だな 」

 

俺たちはそんなやり取りをしながらステージ袖へ戻った。

 

 

 

 

主人公SIDE

 

流石にあの状況で理解できない程、バカではなかったか織斑。

 

「ふー、予想外な所から敵が現れたな 」

 

『さぁ、最後のペアはこれまた男性操縦者‼︎ ファウスト・ドラクレアさんとセシリア・オルコットさんのペアです‼︎ 』

 

セシリアの待つステージの上に向かいセシリアと向かい合う。

 

『さぁ、先程のペアを越えられるのか、告白をどうぞ‼︎ 』

 

言うことは決まっている。

 

「セシリア 」

 

「ファウスト 」

 

俺たちは同時に互いの名前を呼ぶ。

 

「「あっははは!! 」」

 

笑いが込み上げてしまった。

 

「こういう場面で重なるとか漫画か何かか? 」

 

「それだけ私達が似ているのかもしれませんわね 」

 

「ふー、セシリア。この場を借りて言いたいことがある 」

 

「はい 」

 

「俺は、セシリアにあってセシリアに拾われるまで、自分がこんな明るい生活を出来ると思ってなかった。

ましてや、誰かを愛してその気持ちを知るなんて事は一生俺に縁のないものと思っていた。

お前を失えばまた、暗い世界に生きる事になる。

俺は、こんな感じで臆病なんだ。だから、お前をずっと隣で守らせて貰ってもいいか? 」

 

こんな機会でも無ければ言わない事を言わせて貰った。

まぁ、イベントの企画としては、ずれてるかもしれないがな。

 

「貴方が臆病な事は知っていますわ。

でも、私はそんな貴方だから好きになったのですわ 」

 

セシリアが近づき俺に抱きつく。

 

「これからも、私の隣にいて下さい。

私も貴方のいない世界に生きる気はありません 」

 

そう言いセシリアは、俺にキスをした。

 

「「「ワァァァァァアァ!!!! 」」」

 

『これは凄い‼︎ 先程のペアも凄かったがそれを凌ぐ観客の大喝采‼︎

告白どころか、プロポーズの域に達しているぞー ‼︎ 』

 

セシリアが腕の中で赤くなっている。

観客がいるという事を忘れていたようだな。

 

『全組の告白が終わりました。

観客の反応で一番良かったのは、ファウスト・ドラクレアさんとセシリア・オルコットさんのペアです‼︎ 』

 

俺たちなのか? 織斑達だと思っていたが。

 

『お二人には温泉旅行券をプレゼント致します。

優勝おめでとうございます‼︎ 』

 

こうしてクリスマスベストカップル祭は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

イベントが終わった俺たちはIS学園の寮に戻って休んでいた。

 

「織斑とチビが結ばれるとは予想外だった 」

 

ベットに腰掛けながら向かいのベットに腰掛けているセシリアに話しかける。

 

「ええ。鈴さんがあんな強硬手段に出るとは思いませんでしたわ 」

 

セシリアが笑う。

 

「あ、そうだった。渡すものがあったんだ 」

 

「なんですの? 」

 

俺は小包を取り出しその中から指輪の入った宝石箱を取り出す。

 

「イベントとの時に言ったが、もう一度言わせてくれ。

お前を隣で守らせてほしい 」

 

指輪を差し出す。

 

「お願いしますわ 」

 

セシリアが右手を出してきたので右手の薬指にはめる。

サイズもぴったりだ。

 

「ふふっ、貴方から貰えるなんて思ってもいませんでしたわ 」

 

指輪を大切そうに胸元で包む。

 

「これからも宜しくな 」

 

「はい 」

 

二人の間の距離がゼロ距離になった。

 

 




どうでしたか?
一夏と鈴がくっ付きましたが、あくまで番外編です。
本編の方ではどうなるか分かりません(≧∇≦)

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