蒼き雫に救われし者   作:マスターBT

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明けましておめでとうございます‼︎
新年も頑張って書いていきますのでよろしくお願いします。

今回ちょっと時間が飛んでいます。
ファウストは、イギリスにいます。


亡国との前哨戦

主人公SIDE

 

「なんで俺だけイギリスに残したんだ? 」

 

セシリアの護衛、送迎はチェルシーに任したが俺だけ残された事に違和感を感じる。

…万が一に備えてハンドガンを装備しているが此れで戦えるかと云えば微妙か。

 

「すまないね。君を待たせたのは頼みたい事があるんだ 」

 

目の前に座っているこの研究所の所長が答える。

 

「頼み事だと? 」

 

「ああ。裏組織が我々の開発した『サイレントゼフィルス 』を狙っているとの情報が入った 」

 

「お嬢様のブルーティアーズと、俺のシールドビットの戦闘データで開発したという新型か? 」

 

「そうだ。

そして、君に頼みたい事はサイレントゼフィルスの強奪の阻止、若しくは強奪犯の捕縛を頼みたい 」

 

阻止か、捕縛。

新型を賭けているのに最悪奪われても人を取っ捕まえれば良いか、

 

「もしかして、その強奪犯というのは『亡国 』か? 」

 

この予想が当たっていれば相当難易度の高い依頼に成るぞ。

 

「そうだ。

だからこそ、新型を賭けているのだ。

…任せたぞ 」

 

「失敗しても文句言うなよ 」

 

正直なところ亡国が本格的に攻めて来れば俺一人ではきつい。

 

「ああ。文句は言わないさ。

その代わり、働いてもらうがな 」

 

「チッ、了解した 」

 

 

 

 

 

 

深夜、研究所の地下

ISの開発、実験を行う為の空間として造られた場所に俺は待機していた。

 

「あー、暇だ 」

 

緊張感の欠片も無いが考えて欲しい。

真後ろにサイレントゼフィルスが待機しているだけで他の人達は、此処に繋がる道を護衛、巡視しているので此処にはいない。

暇潰しの道具も何も無い。

……暇だ。

 

『誰か来るよ? 』

 

「よく気付いたな 」

 

『まぁ、ISだしね、其れより戦うんでしょ?

無様な負け方はしないでね 』

 

「お前が心配とか気色悪い 」

 

『酷いなぁ、後1分くらいで会敵するよ 』

 

周りが銃撃音やら何やらで煩くなる。

 

「面倒くさいが、やるか 」

 

入り口の扉が吹き飛ぶ。

 

「随分と豪快な侵入だな 」

 

「……スコール 」

 

相手が何やら通信を始める。

俺が此処に居るのは予想外だった様だ。

 

「………通信の傍受は出来るか? 」

 

『無理 』

 

「やっぱりか 」

 

ブルーサーヴァントからあっさりとした解答が返ってくる。

 

「了解した 」

 

どうやら通信が終わったようだ。

 

「貴様は、ファウスト・ドラクレアだな? 」

 

「そうだと言えば、満足か? 」

 

「貴様を捕らえてサイレントゼフィルスも頂く 」

 

目の前の女がラファールリバイヴを展開し襲いかかってくる。

 

「人の話を聞け 」

 

ブルーサーヴァントを展開し、相手の攻撃に備える。

後ろにサイレントゼフィルスが有るのを気にしてか遠距離武装ではなく、ブレードを展開し斬りかかってくる。

ハルパーで受け止め蹴り飛ばそうとしたが後ろに下がられ空振りする。

しかし、距離が開いた事によってハルパーの距離となる。

縦からの振り下ろしを行うがまた後ろに下がられ回避される。振り下ろしたハルパーを強引に軌道修正し左斜め下から振り上げる。

今度は、ブレードに止められる。一瞬の鍔迫り合いの後俺は、ハルパーを粒子化しアサルトライフルを展開する。

力の支えを失った相手はバランスを崩す。其処をアサルトライフルで撃つ。

初めの数発は当たったが残りは展開されたシールドに防がれる。

 

「オータム手伝え‼︎ 」

 

「私に指図するな‼︎ 」

 

オータムと呼ばれた見るからにガラの悪そうな女が出てくる。

 

「そのISは、『アラクネ 』か 」

 

見た目が蜘蛛のISが、展開される。

ブレードが付いた八つの脚で切りかかってくる。

 

「くっ、此れは厄介だな 」

 

正面から来た攻撃を右に避ければ、其処に脚があったりなど少しづづ追い詰められる。

蜘蛛の糸に絡まった虫の様に逃げ道を失っていく。

破壊すれば簡単に脱出できるのだが、その隙をラファールリバイヴを纏った女が見逃すとは思えない。

そんな事を考えていると今度は、左右同時に脚が迫ってくる。

シールドビットを展開し防ぎ、一気にアラクネに近づくが間にラファールリバイヴが入り込み吹き飛ばされる。

 

「おら、如何したそんなもんか 」

 

オータムが、威圧してくる。

………頭が悪そうだな

 

『随分とやられてるねぇ 』

 

「こんな時に話しかけてくるなよ… 」

 

『だってぼろぼろでおもし……ピンチそうだったから 』

 

「面白いって言いかけやがったな! 」

 

『三機目が来るよ? 』

 

「なんだと‼︎ 」

 

その瞬間天井が崩れ落ちる。

 

「どれだけ時間かけてるの貴女達? 」

 

「スコール‼︎ 」

 

天井の穴から金色のISが入ってくる。

 

(なんだ此奴は、雰囲気が他の連中とは違う… )

 

「あら?貴方は二番目の男性IS操縦者じゃないの? 」

 

「どんどん面倒くさい状況になっていく 」

 

アラクネとかなり技術の高いラファールリバイヴ、そしてあの金色のIS。

どう足掻いても負ける未来しか見えない。

 

「サイレントゼフィルスは頂いたぞ 」

 

「お前いつの間に其処に… 」

 

サイレントゼフィルスを奪われた。

チッ、気が散漫していたか!

 

『ドラクレア君‼︎ 此処は引きたまえ 』

 

所長の声が響き同時に煙幕が張られる。

 

「なんだこれ⁉︎ 」

 

「レーダーの類が荒ぶっている… 」

 

「対IS用のジャマーね……引くわよ。オータム、M 」

 

三機の気配が遠ざかっていく。

俺も、その場から撤退する。

研究所の人間しか知らない裏口を通り外へ脱出する。

 

「サイレントゼフィルスは、奪われたか… 」

 

「すまんな所長 」

 

外へ出ると所長がいた。

 

「まぁ、計画通りだな 」

 

「は? 」

 

計画通り?何を言ってるんだ此奴は

 

「サイレントゼフィルスには、極小の発信機を付けといた。

彼奴らが素直に持ち帰れば、彼奴らのアジトが判明するかもしれん 」

 

そう言い豪快に笑う。

 

「最初から言えよ… 」

 

「言ったらお前の事だ。手を抜くだろう? 」

 

「否定出来ないな。防衛戦なんて面倒くさいからな 」

 

「其れに、敵を騙すのならまず味方からと言うしな 」

 

「お前は、生粋のイギリス人か本当… 」

 

「さてと、彼奴らは気付いたかな? 」

 

所長がパソコンを取り出し地図を表示させる。

其処には、赤い点が移動していた。

 

「ふむ、まだ気付いていないようだな 」

 

赤い点がドイツの付近で止まり消える。

 

「む、気付かれたか 」

 

「気づかれたという事はドイツに向かっても意味は無いな 」

 

「いや、少なからず彼奴らの支部がドイツにある事は分かった。

もし、爆破などの情報が入ればそこら一帯を調べれば何かが分かるかもしれん 」

 

よく考えるぜ此奴は…

 

「其れに、君もリベンジマッチをしたいだろう? 」

 

本当こいつは俺の考えている事を理解してやがる。

 

「当たり前だ。其れに、彼奴らがお嬢様の危機になり得るかもしれないからな。

とっとと排除しておきたい 」

 

「ふっ、さて私はこれで失礼しよう。

ああ、飛行機は手配してある。明日、其れで日本に戻りたまえ 」

 

「了解した 」

 

ブルーサーヴァントを待機状態にしチケットを受け取る。

 

「ほれ、とっとと行け 」

 

「じゃあな、所長 」

 

俺は、その場を後にした。

 

 

 

 

 

 

所長SIDE

 

「ふむ、行ったか 」

 

ドラクレア君が遠くに行ったのを確認し後ろを見る。

 

「さてと、其処で何をしている? 」

 

後ろの木陰から金髪の女が現れる。

 

「随分と色々な事をしてくれたわね博士? 」

 

「スコールか。撤退しては居なかったのか 」

 

「貴方にしてはあっさりとくれたのを疑問に思ってね 」

 

スコールが近づいてくる。

 

「全く君は鋭くて敵わないな。

まぁ、私はこれで失礼させて貰おう 」

 

「させると思ってるの? 」

 

スコールが拳銃を取り出す。

 

「いや、失礼させて貰おう 」

 

私はあらかじめ用意していたスタングレネードを使った。

ISを展開していても効果がある特別製だ。

 

「さらばだスコール‼︎ 」

 

「ま、待て… 」

 

私の立っていた地面は逃げる為に作った脱出口となっている為其処から逃げた。

 




オリジナルキャラ紹介

名前 博士(それ以外の何者でもない )
性別 男

亡国企業と何らかの関係がある様に見える。
ファウストが珍しく気を許している数少ない人物
対IS兵器を造っているが趣味で造っている変人


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