蒼き雫に救われし者   作:マスターBT

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……上手くまとまってない気がする。



IS学園攻防戦ー1

主人公SIDE

 

「みんな急いで避難して!」

 

「慌てるな!前回の様に閉まってはいない。列を乱すなよ!」

 

互いにISを展開し、生徒たちの避難誘導をする。

織斑達が、アリーナに侵入して来たサイレントゼフィルスを足止めをし、時間を稼いでいる。

 

「チッ、布仏しゃがめ!」

 

「う、うん!」

 

シールドビットを布仏の前に移動させ流れ弾を防ぐ。

もう少し、丁寧に戦えないのか彼奴らは!

 

「あ、ありがとう〜 」

 

「早く避難しろ。生憎だが、お前らに気を使う程余裕じゃなくなった 」

 

破壊された天井から黒いISが入ってくる。

明らかに俺をターゲットに現れた。

 

「なんだよM。まだ、そんな雑魚と戦ってたのか?」

 

「ふん。貴様はとっととファウスト・ドラクレアを捕まえて来い 」

 

「言われなくても戦うさぁ、ファウスト・ドラクレアァァァ!! 」

 

相変わらず喧しい。

と云うか、捕まえるじゃ無くて戦うか。

 

「避難完了まで、あと何分掛かるシャルロット?」

 

視線を逸らさずにシャルロットに質問する。

 

「最低でも、あと10分は掛かるよ!」

 

「分かった。

場所を変えるぞ。黒いIS 」

 

10分間も此奴を相手に時間を稼ぐのは、きついというより無理だ。

唯時間を稼ぐだけなら問題無いが、面倒くさいハンデを抱えては戦えない。

 

「あ?なんでだよ?」

 

「生憎だが此処で戦えば、お前相手に全力で戦うのは無理だ。

お前が、全力を出せない相手を叩き潰す小さな奴じゃ無ければ場所を変えて貰いたいという訳だ 」

 

挑発を混ぜつつ提案をする。

此奴が俺の思った通りの人間ならこの提案に乗るはずだ。

此奴は、唯の戦闘狂だがやたらと俺に執着している。

俺を倒すのが目的なら、この提案は却下されるだろう。

だが、命のやり取りを求めているのなら、此奴は。

 

「……何処に移動するんだ?」

 

「隣のアリーナは無人だから其処に移動する 」

 

隣のアリーナに飛行して向かう。

その後を大人しく付いてくる黒いIS。

 

「此処だ 」

 

アリーナに着陸する。

更識にあらかじめ連絡を取り、此処は人を入れないように頼んでいた。

 

「来い。此処で貴様を倒す 」

 

ハルパーを展開し突きつける。

 

「いいなその目。前より愉しめそうだなぁ!」

 

深紅の剣を展開し突撃してくる。

アリーナの中央で互いの武器が衝突した。

 

 

 

 

一夏SIDE

 

予定通りに事を運べてるな。

此処までの一件は全部ファウストが予想していた。

……頭が良いとは思ってたけど、正直に怖いレベルだな。

 

「とは言っても此処からは、ファウストも予想が仕切れなかった所だ。

気合入れないとな 」

 

「何当たり前の事言ってんのよ。私達だけが足手纏いになる訳にはいかないわよ?」

 

隣に居る鈴が俺のぼやきに突っ込む。

 

「ああ。俺だって何時までもお荷物でいる気はない 」

 

ファウストや楯無さんの様に戦い慣れてる訳じゃない。

代表候補生の鈴達の様に専門の訓練を受けている訳でもない。

でも、だからって諦めてふて腐れる訳にはいかない!

 

「ふん。最後の話は終わったか?」

 

「意外と優しいだな。わざわざ待ってくれるなんて 」

 

「唯の気まぐれだ。では行くぞ 」

 

サイレントゼフィルスが上空から狙撃してくる。

俺と鈴は、避けながら距離を詰める。

鈴は龍砲を撃ち続けながら移動している。

射程が足りずに当たる事は無いが、目的はそれでは無い。

 

「デタラメな射撃。私を舐めているのか?」

 

「別に?至って真剣ですけど?」

 

鈴が笑いながら答える。

 

「私を余り怒らせるな 」

 

「俺たちだって被弾するならこんなふざけた事はしないさ。

事実一撃も当たってないしな。下手じゃないのか射撃?」

 

ファウストに教えられたとは言っても、慣れないな。

俺たちは、今日に至るまでの訓練を回避と近接戦に絞った。

理由は二つある。一つは、俺が近接戦以外をまともに出来ない事。もう一つは、

 

「黙れ。織斑一夏 」

 

「事実を言っただけさ 」

 

回避スキルを上げて、敵をイラつかせる為。

その為に、挑発の仕方をファウストに教えて貰った。

鈴は、楯無さんから戦闘技術での挑発を教わったのか、サイレントゼフィルスの周りを態とらしく回避したり、攻撃出来るところでしなかったりと結構色々な事をしている。

 

「鬱陶しい‼︎ 」

 

ビットを展開し始めた。

 

「一夏‼︎ 」

 

「鈴‼︎ 」

 

鈴と声を合わせて、同時に左右へと移動する。

俺たちが、動いた事で出来た空間を砲弾が駆け抜けた。

その発射地点には、ラウラがいた。

俺たちと競技に出ていたラウラは、襲撃と同時にISをステルスモードに切り替えて、チャンスを伺っていた。

仕掛けるタイミングは、サイレントゼフィルスがビットを展開する瞬間と決めていた。

ファウストや、セシリア曰く、ビットを展開する瞬間は注意力が散漫になり易いと言っていた。

ましてや、頭に血が上っている状態では確実に気が逸れると言っていた。

だから、このタイミングでの攻撃だ。

 

「なにっ‼︎ 」

 

驚き、大きく態勢を崩して回避した。

其処を鈴が龍砲を撃ち込み、ダメージを与えると同時に俺は、展開されたビットを破壊する。

ビットを装備している機体は、ビットを失うと大幅に戦力を削がれる。

 

「チッ、少々貴様らを甘く見ていた様だ。

だが、認識は改めよう。全力で潰す‼︎ 」

 

この瞬間、サイレントゼフィルスが、完全に俺たちを敵と認識した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャルロットSIDE

 

「警備隊。怪しい人物は確認出来る?」

 

『今の所は確認出来ません社長 』

 

「分かった。そのまま警備を宜しく 」

 

『了解 』

 

通信を終了し、目の前の敵を見る。

 

「私の事は言わなくて良いの?」

 

「貴女の事は、調べさせて貰ったよ。スコール・ミューゼル 」

 

そう言うと驚いた様な顔をする。

 

「………参考程度にどうやって調べたのか教えてくれるかしら?」

 

「嫌だよ 」

 

「そう言うと思ったわ 」

 

お互いにISを展開する。

 

「力尽くで聞くしかないわね 」

 

「悪いけどそう簡単には、口を割らないよ 」

 

急上昇し上空で睨み合う。

僕の役割は、ファウストが勝負を付けるまで、アリーナに敵を入れさせない事。

この人は、凄く強いけど防戦を心掛ければ時間を稼げる。

 

「……なんて思ってたけどね 」

 

相対したら、倒したいと思ってしまった。

僕は、ファウストに憧れた。

私は、ファウストに恋い焦がれた。

 

「私じゃない。僕としてファウストの隣に立つと覚悟を決めた。

其れなら、時間稼ぎなんて消極的な事をする訳にはいかないよね 」

 

両手にアサルトライフルを展開。

僕には、彼の心を支える事は出来ない。それは、セシリアの役割。

それでも、彼の傷付く所を見たくない。学園祭の時のように、悄然としたファウストを見ていて辛い。

僕がやれる事を全力でやって、あの不器用な彼の隣に立つ!

本当に少しでも良い。彼の助けになれればそれで良い。

 

「ふぅ、当たれっ‼︎ 」

 

そう言うと同時に、アサルトライフルを同時に発砲。

銃弾は、目標に当たる事なく炎の鞭に全て溶かされた。

……かなり高温なようだね。

あの鞭は、攻撃にも使えそうだけど遠距離で戦ってたら勝ち目は薄い。

アサルトライフルを撃ち続けながら、接近。

変わらず鞭に溶かされるが、そのまま撃ち続ける。

 

「意味ないわよ?」

 

知ってる。

そのまま距離を詰め続け、アサルトライフルを粒子化し、右手にショットガンを展開する。

至近距離で撃ち込むが、意味はなく炎の鞭を振るわれる。

 

「……無茶をするわね 」

 

左側から振るわれた鞭を左脇で抱え込んで受け止める。

 

「生憎、無茶でもしないと貴女には勝てそうにないからね 」

 

右手のパイルバンカーを撃ち込む。

 

「ぐっ‼︎ これが狙いだったのね 」

 

連続でパイルバンカーを撃ち込む。

僕のシールドエネルギーもどんどん削られていく。

 

「我慢比べといこうよ。僕のシールドエネルギーと貴女のシールドエネルギーどっちが底をつくかさ 」

 

「良いわよ。貴女の賭けに乗ってあげるわ 」

 

炎の勢いが上がっていく。

負けない。これぐらいで負ける訳にはいかない‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公SIDE

 

「ハァハァ 」

 

「クククッ」

 

俺と奴の戦いは、全くと言っていいほど互いにダメージが入っていない。

互いの攻撃が防がれ続けている。

 

「埒があかないな 」

 

このままでは不味い。

シャルロット達が時間を稼いでる間に此奴を倒すか、撤退させるつもりだったんだがな。

 

「読みが甘かったか 」

 

「クククッハハハハハ。

本気のお前がここまでとはなぁ 」

 

「……貴様の戯言を聞く気は無い 」

 

右手で殴ろうとするが、防がれる。

ゼロ距離でアサルトライフルを撃ち込むが銃を殴られ下を向いてしまう。

もう一度距離を取る。

 

「焦るなよ。もっと愉しもうぜぇ 」

 

「そんな趣味は無い 」

 

「そんなにお前の仲間が心配か?」

 

ん?此奴は何かを勘違いしているな。

 

「心配?そんなのする訳ないだろう。

俺は一番勝率の高いものを選んだだけだ。俺が此処で、時間を掛ければ勝率は下がる。

だが、それだけの事だ 」

 

「あ?何を言ってやがる?」

 

理解できないと云う声が聞こえる。

 

「彼奴らは、俺の予想を越える事がある。

連中は馬鹿だからな。こっちの予測なんざ意味をなさない時があるからな 」

 

信用とかいう綺麗事を述べる気は無い。

そもそも俺は他人を信じるのが苦手だ。ましてや、生死の関わるところで他人を当てにする気はない。

 

「それでも、不条理な状況を諦めない連中の目には、賭けたくもなるさ 」

 

自分でも理解出来るほど口角が上がる。

 

「かかってこいよ。先ずは、お前をぶっ飛ばす 」

 

 




次回は、一夏and鈴andラウラ対Mを書きたいと思います。

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