いやぁ、ノリと勢いは駄目ですね(^_^)
更識SIDE
襲撃事件から一週間経ったある日。
私は、事後処理の為に生徒会室で書類を纏めていた。
重要参考人として、捕縛したMと呼ばれる少女は何も喋らない。
少しでも、情報が欲しい此方としては喋って貰いたいのだが、
「そもそも、口を一切開かないだよね… 」
少しでも、それこそ嫌味の一つでも言って貰える方が、やりようはいくらでも有る。
さて、如何やって口を割らそうか?
そんな事を考えている時、驚くべき連絡が生徒会室に届けられた。
「お嬢様‼︎大変です‼︎ 」
虚ちゃんが凄い勢いで、扉を開け入ってくる。
「ど、どうしたの?そんなに慌てて 」
「はぁはぁ、ドラクレア君とオルコットさんが、学園から姿を消しました‼︎ 」
「な、なんですって!! 」
あの二人が、学園を抜け出す訳がない。
正直なところ、ドラクレア君だけなら考えられるけど、セシリアちゃんまで一緒なんて!
考えたくは無いけど、タイミング的にはバッチリだし、スパイを入れる若しくは潜ませていたスパイを動かすには、丁度いい。
「………拉致された? 」
でも、肉弾戦に関しては織斑先生と対等に戦えるドラクレア君がそんな簡単に?
不意打ち?いや、不意打ちが通じるのは、自分は絶対安全だと思っている人間だから、ドラクレア君が不意打ちくらいで、やられる姿は想像できなきい。
あの何処で身に付けたのか分からない、戦闘術や妙に裏のやり方に慣れている人間を何の騒ぎも無く、拉致するなんて方法が有るの?
「ドラクレア君に弱点なんてあるのですか?」
ドラクレア君の弱点?
そんなのーーある。
「……あるわ。
たった一つ。ドラクレア君の最大の弱点 」
「何ですか!」
「……セシリアちゃんよ 」
でも、如何やって?
あの部屋には、常に見張りを付けていたし、生徒会の許可証が無ければ面談も出来ない様にしていたのに。
「確かに。彼の弱点ですね 」
「セシリアちゃんの病室に何か変化はあった?」
「いえ、何者かが侵入した形跡も、ピッキングの跡も有りませんでした 」
強引な手段は、使用されていない。
だとすると、
「警備の人間に紛れていた…… 」
「はい。警備の人間で5人ほど行方不明になっています 」
ダンッ!
思わず机を殴ってしまう。
5人……其処までの数を許してしまった。警備の人間は全員私が調べたと云うのに。
いえ、悔やむのは幾らでも出来る。
「お嬢様…… 」
そんな心配な顔をしなくても大丈夫よ。
するべき事は分かってる。
「虚ちゃん。急いで人員を集めて!
今から、全力で二人の行方を探すわ 」
更識の権力を最大限使って探してみせる!
「分かりました。すぐに招集をかけます!」
虚ちゃんが生徒会室を飛び出して行く。
凄い勢いで出て行ったわね。
「あ、学園長少し宜しいですか?
申し訳ございませんが、少しの間学園を留守にしても宜しいでしょうか?」
学園の方を留守にしてしまうけど、暫くは亡国機業の連中も大人しいはずだ。
多分いや、確実にドラクレア君とオルコットさんを拉致していったのは彼等だろうから。
そんな確信を胸に抱きながら、彼等を出し抜く作戦を考えながら、電話を続けた。
という訳で拉致られました。
自分の中で考えている最終回に向けて、ノリと勢いを封印して頑張ります!
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