蒼き雫に救われし者   作:マスターBT

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どうぞ。


織斑千冬暗殺ー1

主人公SIDE

 

「……隙が見当たらないな 」

 

こんな少しの間に、日本に戻って来るとはな。

セシリアを連れて来れれば、IS学園に連れ戻すことも出来たがスコールに考えは読まれていた。

 

『彼女を?貴方なら、上手い事逃す手段を考えていそうだから許可しないわよ?

そんな事より、早く日本へ行きなさい。

作戦期間は、一ヶ月よ 』

 

と言われた。

一ヶ月で、IS学園のシステムとあの怪物教師を攻略しないといけないのか。

 

「さてと、如何するか 」

 

ついでに、オータムとか云う奴を連れ出さないといけないんだったか。

スコールに用意された、IS学園を監視できる部屋でそんな事を考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏SIDE

 

俺ーいや俺たちは、楯無さんに呼ばれ生徒会室に来ていた。

学園から姿を消した、ファウストとセシリアに関してらしい。

 

「すまない。遅れた 」

 

「大丈夫よ箒ちゃん。貴女が最後だけど、まだ予定より5分早いから 」

 

箒が俺の右隣に座る。

因みに席順だが、ロの字型に並べられた机で、俺の左隣に鈴、向かい合う形にシャルロット、その右にラウラが座っており、

一番、先頭に楯無さんが座り、隣に妹さん?が座っている。

部屋の後ろに、知らない男の人が立っている。

 

「全員揃ったようね。

まず、これからあなた達に伝える内容は、他言無用よ 」

 

「それは、二人の置かれている状況が緊迫していると受け取って良いんですか?」

 

「ええ。そうよシャルロットちゃん。

あの二人は、現在このIS学園を襲撃した組織に拉致されているわ 」

 

生徒会室にいる全員が固まる。

この場にいる全員がファウストの強さとセシリアへの忠義の高さを知っている。

そんな奴が、簡単に拉致される訳がないと無意識に思っている。

でも、また全員が思った。セシリアが先に捕まれば、簡単に捕まるだろうという事を。

 

「だが、ファウストの奴がなんのヒントも無く、拉致されるとは思えん 」

 

「ええ。彼は、襲撃の時に忍び込んでいた連中の仲間を抑えていたわ。

其奴に話を聞いたら、興味深い事が分かったわ 」

 

「興味深い事ですか?」

 

「それは、連中のスパイがこの学園にいるという事よ 」

 

全員が息を呑む。

絶対に安全だと思っていた学園にスパイがいる。この事実は驚きを与えた。

 

「それは誰なんですか? 」

 

「ここから先を聞いてしまったら、後戻りは出来ないわよ?

少なからず、普通の学生として過ごすのは、出来なくなるわ 」

 

楯無さんが、神妙な顔で俺たち一人一人を見て言う。

 

「この先を聞くという事は、協力を要請する事になるわ。

その場合は、戦場に行く事になる。今まで以上の過酷な戦いになるわ。

その覚悟が無いのなら、生徒会室を出て行きなさい。今なら間に合うわ 」

 

楯無さんから、殺気が放たれる。

覚悟が無ければ、去れか。

なんだが、ファウストに言われた事を思い出すな。

 

「大丈夫です、楯無さん。

ここに来た時点で、俺たちは覚悟を決めて来ています 」

 

全員が頷く。

実は、集合をかけられた時にシャルロットとラウラに、こういう話になるだろうと云うのを聞いていた。

だから、生徒会室に来た時点で、覚悟はしていたのだ。

 

「そう。ありがとう 」

 

楯無さんが頭を下げた。

 

「さて、じゃあスパイの名前をあげるわね。

その人はーー 」

 

挙げられた名前に俺たちは、驚愕した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公SIDE

 

「……流石に驚いたな 」

 

IS学園に、仕掛けられた盗聴器から更識の話を聞いていた。

潜入した奴は、上手い事隠した様で、しっかりと聞き取れた。

 

「これで、オータムが誰に変装しているかは、分かった。

だが、彼奴らが行動に移すのは、早そうだな 」

 

「どうします?隊長 」

 

「……作戦のタイミングを早める。

明日には、仕掛ける。全員に連絡しておいてくれないか、ダイヤ?」

 

「了解です。隊長 」

 

ダイヤが部屋から出て行く。

スコールから、俺の部隊と言われ預けられた連中。

スペード、ダイヤ、クローバー、ハート、そしてジョーカー。

この五人を預けられた。

 

「誰かのトップなんて、柄じゃ無い 」

 

「そうでも無いですよ、隊長 」

 

「ハートか。実際、隊長らしい事なんてしてないが 」

 

こいつらを預けられてから、俺は特に何もしていない。

訓練に付き合ったり、ハッキング技術を教えたり、セシリアの暇つぶしに連れて行ったりなどをしただけ。

 

「いえいえ、落ちこぼれの私達を、戦える様にしてくれたのですから 」

 

「殺し合いを教えただけだぞ?」

 

「私達は、元々そうあるべきして造られた存在ですから 」

 

「……俺が目的の為に利用したとは思わないのか?」

 

「セシリア様の為にでしょう。

そんな事は、全員が知っていますよ?隊長は、あの人の事となると隠せてませんから 」

 

……理解した上で俺に従うのか。

酔狂な連中だ。だが、面白い連中だな。

 

「そうか。なら、俺の計画の為に戦ってくれ 」

 

「了解です。ね、みんな 」

 

ハートが俺の部屋の扉を開ける。

全員が、扉から倒れてくる。

 

「はぁ、気配は感じていたが、全員いるとはな 」

 

「ははは、隊長との距離を無くそうかと思って 」

 

笑いながら、答えたのはクローバー。

 

「ええ。前からそれを感じていたので 」

 

服装を整えながら、答えたのはダイヤ。

 

「まぁ、隊長がそうなるのは分からくも無い 」

 

腕を組みながら、答えたのはスペード。

 

「…どうでも良かったんだがな 」

 

少し、視線を逸らしながら答えたのはジョーカー。

 

「早く寝ておけ。日付が変わると同時に仕掛けるぞ 」

 

「「「「「了解。隊長」」」」」

 

全員が敬礼をして、出て行った。

 

「さて、こいつを仕上げればIS学園は、二時間全システムが停止する 」

 

天災に教えて貰ったが、どうも感覚的でよく分からなかった。

クロエに訳して貰ったお陰で、どうにか自作できるレベルで理解できた。

 

「とっとと仕上げて、任務を終わらせるか 」

 

セシリアをIS学園に連れ戻す為には、信頼を得る必要がある。

その為に、この任務は達成しなければ成らない。

信頼が得れれば、俺に協力をしてくれる人に会えるかもしれない。

今は、五人だが亡国機業は、裏の中でも汚い事を普通に行っていた。

ならば、恨みを持っているが力を前に屈している奴らがいる筈だ。

そんな連中をこちらに引き込めば良い。

 

「悪いが、その為に利用させて貰うぞ。織斑千冬 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬SIDE

 

「流石に疲れたな 」

 

現時刻は、11時50分。

仕事が終わって一休みしようとしたら、急に仕事の追加が来てこんな時間まで掛かってしまった。

 

「ご苦労様です。コーヒー飲みますか?」

 

「頂きます。山田先生 」

 

山田先生から、コーヒーを受け取る。

 

「仕事は、終わりましたか?」

 

「ええ。どうにか終わりました 」

 

コーヒーを飲もうとした所で、机の上の資料に気付いた。

 

「むっ、まだ仕事が残っていたか 」

 

資料に目を通す。

どうやら、訓練機の事に関しての様だ。

 

「山田先生 」

 

「はい?なんでしょうか織斑先生 」

 

「今日は、重心が少し左に傾いてますね。

左足に何か隠しているんですか?」

 

「……なんの事ですか?」

 

分かりやすく惚けるものだ。

 

「私でも消しに来たか、スパイ 」

 

「クククッ、気付いてたのか 」

 

「麻耶を如何した?」

 

「部屋で大人しくしてるだろうさ 」

 

スパイが銃を向けてくる。

足に隠していたのは、銃だった様だ。

 

「私を撃つのか?銃声が響いて、すぐに捕まるぞ 」

 

「悪いがそうはいかないんだなぁこれが 」

 

「なに? 」

 

私がそう言った直後、電気が消える。

まさか、IS学園のシステムが落ちたのか⁉︎

 

「じゃあな、織斑千冬 」

 

銃声が響いたーー

 




オリキャラ紹介

ダイヤ
性別ー女
ファウストの部下になった人造人間。
冷静沈着な性格で、作戦を考えるのが得意。
肉弾戦が得意で、ファウストを追い詰めた事もある。
それ以外は、不得意で殆ど出来ない。

ハート
性別ー女
ダイヤと同じく人造人間。
明るい性格で、部隊のムードメイカー。
射撃が得意で、主に遠距離からのサポートを行う。
射撃以外は、殆ど出来ない。

スペード
性別ー男
今まで同様に人造人間。
用心深い性格で、気を許した人間にしか会話をしない。
剣術が得意だが、それ以外は出来ない。

クローバー
性別ー女
同様に人造人間。
人懐こい性格で、よくハートと一緒にいる。
爆弾作りが得意。珍しく、大体の事が出来るが、体が少し弱い。

ジョーカー
性別ー男
人造人間。
面倒くさがりな性格。
一人でいるのが、好きで基本的に一人で動く。
オールラウンダーで仕事を選ばない技術を持っている。


ファウストの部隊でした。
一癖ある人達にしました。

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