蒼き雫に救われし者   作:マスターBT

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暗殺編は終了です。
え、たったの二話じゃあ編とは言わない?
すみませんでしたm(._.)m


織斑千冬暗殺ー2

主人公SIDE

 

IS学園のシステムが落ちる数分前まで、時を遡る。

 

「オータムさんから、連絡が入りました。

私達の襲撃のタイミングと同時に、ターゲットを殺すから、余計な手出しをするなと 」

 

「放っておくぞ。俺たちは、スコールの直属の部下と云う立場だ。

スコールからの連絡が入らない限り、オータムの指示を聞く義理は無い 」

 

面倒くさいなオータム。

そんな話をしていたら、あと1分になったか。

 

「突入したら、ダイヤとハートが先行。

クローバーとスペードでさっき言った所に爆弾を仕掛けてくれ。

俺とジョーカーは、本命の織斑千冬がいると思われる職員室に向かう 」

 

言いながら、俺はスコールから渡された仮面をつける。

 

「作戦中の俺は『ゼロ 』だ。良いな?」

 

「「「「「了解」」」」」

 

「さぁ、作戦開始だ 」

 

IS学園から明かりが消えた。

それと同時に、IS学園へ侵入する。

ダイヤ達が、先行し更識が用意したと思われる連中と戦闘を開始する。

戦闘している所を、天災お手製の光学迷彩装置を使い、駆け抜ける。

そのまま、俺とジョーカーは職員室へ向かう。

その時、職員室から銃声が聞こえた。

 

「オータムの奴、サブレッサーを使わなかったのか! 」

 

「あの人兎に角、人の怯える表情を見るのが好きだから 」

 

音で、脅かす気もあるということか。

悪趣味だな……

 

「急ぐぞ 」

 

走る速度を速め、職員室へ向かう。

道中にいた、人間は全て気絶させ職員室に着いた。

 

「行くぞ 」

 

ジョーカーがうなづく。

扉を開け、職員室に入る。

 

「隊長!」

 

ジョーカーがナイフで、刀を受け止める。

 

「銃で撃たれた訳では無いようだな織斑千冬 」

 

「防弾チョキを着せられていたからな 」

 

刀をずらし、ジョーカーの体勢が崩れた所を蹴り飛ばす織斑千冬。

 

「ジョーカー。オータムを回収しろ。

織斑千冬は引き受ける 」

 

ボイスチェンジャーで変換された声で指示を出す。

それと同時に、サブレッサーを着けた銃で撃つが、全て刀で弾かれる。

 

「こんなもので私は、やられんぞ?」

 

「知っているさ 」

 

銃をしまい、ナイフを右手に持ち首を狙うが、刀で防がれた為バックステップで距離を取る。

暗闇で殆ど見えないと云うのに、よく反応できるな。

 

「ゼロ!オータムの回収完了しました 」

 

「撤退しろ!」

 

「逃がすか 」

 

織斑千冬がジョーカーの元に走り出すのを、銃を撃って止める。

 

「行かせると思うか?」

 

「ちっ、更識は何をしている 」

 

「今頃、俺の部下と戦ってるだろうよ 」

 

彼奴らは、偏った能力を持っているがその分得意分野なら、一人で十人は相手できる強さを持っている。

そうでなくては、この突入作戦は成功出来ない。

 

「スペード、クローバー。起爆しろ 」

 

『了解』

 

その瞬間学園に爆音が響く。

 

「な、なんだ⁉︎ 」

 

動揺した織斑千冬に近づき、腹にナイフを突き立てる。

 

「グフッ 」

 

「爆音ぐらいで、集中を乱すとは地に堕ちたな織斑千冬 」

 

ッッッ殺気!

急いで、距離を取るが振られた刀に仮面が擦り、罅が入る。

 

「未だ…やられんさ… 」

 

「腹に穴開けた状態で、よく言う。

今の、一撃が貴様の限界だろう?」

 

仮面に罅が入ったのは、焦ったが壊れない所を見ると力は全く入らない様だ。

もし、全力で振られていたら体とおさらばしている所だった。

 

「ああ。だが……私の仕事は…此処で終わりだからな… 」

 

「なに?グゥ! 」

 

横っ腹に衝撃を感じて俺は吹き飛ばされた。

チッ、あばらが数本折れたな。

 

「ISで蹴るとか、殺す気か?」

 

「あら?意識があるなんてやるじゃない。

襲撃者の癖に根性あるわね 」

 

更識が、ISを展開した状態で、蹴っ飛ばした様だ。

一応、加減はしたんだろうが、生身の人間にやっていいことじゃ無いだろう。

 

「降参しなさい。貴方には、聞きたい事もあるしね 」

 

「……他に捕まった奴はいるか?」

 

「いいえ。全員上手い事逃げたわよ 」

 

「…そうか。……ハートやれ 」

 

通信機からハートに指示を出す。

この状況だって計画に入れている。

 

『了解。生きてて安心したよ隊長 』

 

そんな返事が、返ってくると同時に、職員室の壁が吹き飛び、更識が狙撃銃による一撃で吹き飛ぶ。

 

「ダイヤ、クローバー足止めをしろ 」

 

「「了解」」

 

光学迷彩を解除し現れた二人は、学園の訓練機ラファール・リバイヴを奪った様で展開する。

爆弾で、穴を開けたのは訓練機が置かれている倉庫だった。

元々、専用機を持っていたハートは兎も角、他の二人は持っていなかった為、ちょうどいい機会だと思い奪った。

 

「コアネットワークは切っとけよ 」

 

「切ってありますよ隊長 」

 

「まさか、学園の訓練機を奪われるなんてね 」

 

更識が不味いといった風の顔で立ち上がる。

ダイヤとクローバー、場所は限られるがハートの援護射撃があれば、撤退するまでの時間を稼げるだろう。

考えながら、織斑千冬に近づき止めを刺そうとするが、

 

「千冬姉!」

 

「「千冬さん!」」

 

「教官!」

 

「織斑先生!」

 

時間を掛け過ぎたようだな。

織斑達が合流してしまった。

 

「チッ、撤退するぞ!」

 

ダイヤとクローバーがIS用のスタングレネードを使い、連中が目をやられてる間にクローバーに運ばれ、学園を脱出した。

 

「隊長、大丈夫?」

 

「ああ。あばらが数本折れたが、問題ないだろう。

俺たちの仕事は取り敢えず終了だ 」

 

ナイフに、織斑千冬の血がついてる事を確認ししまう。

 

「これで誤魔化せますかね?」

 

「さぁな。誤魔化せ切れなかったら、オータムをダシに使うから良いだろう 」

 

少なくとも、織斑千冬に傷は負わせたし、学園も復旧に時間かかるだろう。

障害は、残したままだがスコールの計画に大した支障は無いな。

 

「此処からは、ISを使わずに帰るぞ 」

 

「「了解」」

 

一度遠回りをして、隠れ家に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏SIDE

 

「千冬姉!大丈夫か!」

 

「一夏……これを更識に渡してくれ… 」

 

千冬姉が渡してきたのは、フロッピーディスクだ。

 

「これは?」

 

「私を刺した奴が……渡してきたものだ……連中も…一枚岩では無いようだな… 」

 

「一夏君!織斑先生を救護部隊に渡して 」

 

「分かりました。…お願いします 」

 

救護部隊が千冬姉を連れて行く。

…大丈夫だろうか。

 

「一夏君それは?」

 

「楯無さん。千冬姉が連中に渡されたと言っていました 」

 

フロッピーディスクを楯無さんに渡す。

その時に、箒達が戻ってきた。

 

「山田先生は無事です 」

 

一先ず安心する。

山田先生がスパイだと聞いたときは、驚いたが変装していただけでスパイでは無かった。

 

「じゃあコレは貰うわね?」

 

「はい。そのつもりで千冬姉に渡された物なので 」

 

「楯無さん。学園の被害結構凄いですよ 」

 

「どんな感じ?シャルロットちゃん、ラウラちゃん 」

 

「一般生徒が生活している所は、なんの被害もありませんでした 」

 

「しかし、訓練機を保管していたところはボロボロになっていました。

更に、学園の出入り口、主要な防御設備も同じ状態です 」

 

完全に学園の防御機能を奪いにきている。

でも、此処まで学園の内部を理解して爆破してくるなんて。

 

「分かったわ。織斑先生を狙い、更に学園の設備の破壊。

待って、捕まえていたMと云う少女は?」

 

「楯無さん…彼女も姿を消していました 」

 

「完全にやられたわ 」

 

楯無さんのそんな言葉が、俺の中の不安を大きくした。

 

 




学園ボロボロですね。

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