蒼き雫に救われし者   作:マスターBT

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学園パートです。
学校が始まったので投稿は遅くなりますm(_ _)m


学園と博士

箒SIDE

 

私は、今地獄にいる。

銃撃と爆発音が響く空間を必死に逃げていた。

しかし、どんなに逃げても先回りする様に飛んでくる砲撃に、体勢を崩され蜂の巣にされる。

 

「ほらほら、逃げないとやられるよ〜 」

 

さらに、密度が高くなる銃撃。

もはや、銃弾が壁となって襲い掛かってくる気分になる。

しかし、恐怖はまだ終わってない。

 

「そこだ!」

 

一息付く瞬間に飛んで来る砲撃に私は、吹き飛ばされた。

ーー気付いた人も居るだろう。これは、シャルロットと師匠による訓練だーー。

 

「ハァハァ、辛い 」

 

「ふー、大丈夫?」

 

妙にスッキリした顔のシャルロットがスポーツドリンクを持って来る。

……まさか、私をストレス発散の道具にしてないよな?

 

「そんな酷いことしないよ?」

 

「さらっと人の心を読んでいる奴の言葉を信用しろと言うのか!」

 

「嫌だな〜、訓練とカッコ付けて苛めようなんて微塵も思ってないよ?」

 

くっ、やっぱり思ってたか。

ドラクレアの周りにいる奴は、どこかネジの外れた奴ばっかだな。

 

「箒。エネルギーを回復させたら、格闘戦の訓練だ 」

 

師匠が、私の訓練の日程を纏めた紙を見ながら、こっちに歩いてくる。

余談だが、私が師匠と呼んだのが相当、嬉しいらしく私が師匠と呼ぶ度に嬉しいそうな顔をしている。

 

「それでは、エネルギーを回復させて来ます 」

 

アリーナに併設されている簡易整備室に行かなければ、エネルギーを回復出来ないので面倒くさいが歩いて行く。

私が、アリーナから出ると戦闘音が聞こえ始める。

驚く事に、私が休憩に入るとあの二人で戦闘を始める。

自分達の訓練らしいのだが、どう見ても唯の戦闘にしか見えない。

二人から、伝わって来る殺気だけで背筋に寒気が入る。

そんな事を考えていたら、手が止まっていた。

 

「おっと、そんな事より早く回復作業を終わらせないと 」

 

作業を再開する。

あの二人と私が雲泥の差だという事は分かって頼んだんだ。

力じゃない強さを手に入れる為に、あの二人に師事を買うているんだ。

紅椿の蓄積データを確認し始めたところで、

 

『一年生の専用機持ちは、生徒会室に集まって下さい。

繰り返します、一年生の専用機持ちは、生徒会室に集まって下さい 』

 

呼び出しの放送が入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏SIDE

 

「失礼します。……楯無さん?」

 

生徒会室に入ると、楯無さんと楯無さんの妹?、最近学園で確認され、不審者扱いを受けていた男が目にクマを作りながらパソコンに向かい合っていた。

そんな光景に驚いているのか、先に来ていた鈴達が固まっている。

えーと、これは俺が声をかけた方が良いのだろか?

 

「楯無さん!呼ばれたので全員集合しましたよ!」

 

生徒会室に響いていたキーボードの音が消える。

 

「……あ、みんな来てたのね 」

 

「……もう無理 」

 

「……簪君。しっかりしろ 」

 

楯無さんが虚ろな目でこちらを確認し、妹さんが机に突っ伏し、男がそれを起こそうとしている。

カオスな状況が更にカオスになった。

 

「大丈夫なんですか?」

 

シャルロットが栄養ドリンクを渡しながら、楯無さんに聞く。

いち早く復帰できるあたり、ファウストにかなり毒されているよな。

ちらっと横目で確認すると、ラウラも復帰してあくびをしている。

……なれすぎじゃないかこの二人?

 

「例のフロッピーディスクの解析をしていたんだけど、かなり強固なプロテクトがかかっていてね。

簪ちゃんと博士に頼んで丸三日ほど、徹夜してやっと終わったのよ 」

 

栄養ドリンクを飲みながら、楯無さんが答える。

三日間徹夜か。辛そうだな。

 

「時間が勿体無いから、手短に伝えるわね。

今現在解析できた情報は二つよ。博士 」

 

「私に任せるか?

一つは、ファウスト・ドラクレアとセシリア・オルコットの居場所だ 」

 

二人の居場所が分かったのか⁉︎

 

「何処なんですか⁉︎ 」

 

「落ち着け一夏君。

二人は、このIS学園のすぐ近くのマンションにいる 」

 

「「「「「えっ!!」」」」」

 

全員が同時に驚く。

なんでそんな近くに居るのに、こっちに来ないんだ?

ファウストなら、セシリアを連れていても簡単に逃げきれそうなのに。

 

「これは、推測だがあの二人は、身動きが取れない若しくは、何かされたかのどちらかだろう 」

 

「何かとは?」

 

箒が質問をする。

俺も同じ事を思った。

 

「体に特殊なナノマシンの類を入れられた可能性と云う事だ。

連中は、その手の外道は手慣れているからな 」

 

「……二つ目は何?」

 

「連中の最終目的が、えーと織斑一夏だったか?

そいつの専用機、白式だ 」

 

先程とは違う沈黙が場を支配する。

だが、白式が狙い?

学園祭の時に一度、狙われ奪われる直前まで追い詰められた。

でも、その時に使われたリムーパーとか云う機械は、白式に耐性がついたと言われた。

だから、もう同じ手段は使えない筈。

うーん、如何やって白式を奪うつもりなんだ?

 

「そうやって色々考える様になったのは、いい進歩よ一夏君。

現状、連中がどんな行動に出るかは分からないわ。

一夏君。貴方は、鈴ちゃんと一緒に行動をしてちょうだい 」

 

「鈴か 」

 

「なによ?私と一緒なのは、嫌な訳?」

 

鈴が不機嫌になりながら聞いてくる。

あれ、俺なんか変なこと言ったけ?

 

「違う。一緒に訓練してたから、鈴の戦い方ならよく分かるし、逆に鈴も俺の動きが分かるだろう?

だから、鈴となら安心して戦えるっていう意味だ 」

 

楯無さんの訓練を二人でこなしていたから、鈴なら大丈夫。

そう思いながら鈴に説明する。

 

「そ、そう 」

 

鈴が赤面しながら、返事をする。

熱でもあるのか?

 

「如何した鈴?熱でもあるのか 」

 

「ち、違うわよ馬鹿!」

 

なんで怒るんだ⁉︎

 

「はいはい。仲が良いのは結構よ。

でも、話は聞いてね?そして、出来れば静かにして。寝不足に響くわ 」

 

楯無さんが、頭に手を当てながら俺と鈴に注意をする。

目が座っている所を見る限り、余程機嫌が悪いのだろう。

これ以上、怒られない様に静かにしてよう。

 

「続きを良いかね?」

 

「あ、すいません。話の途中で 」

 

「さて、白式を狙う理由だがよく分かっていない。

解析が非常に困難でな 」

 

思わずガクッとリアクションを取ってしまう。

他のみんなも同じ様にリアクションを取っている。

なんと言うか、此処まで焦らされてそれは無いだろう。

 

「まぁ、連絡はここまでよ。

一夏君以外は、帰ってもらって構わないわ 」

 

「何故、一夏だけ残すのですか?」

 

「ひ・み・つ 」

 

俺にウィンクをしながら箒に説明する。

………ちょっと、ドキッとしたぞ……

俺だけ残るのか。

 

「鈴。戻るよ?」

 

「師匠命令だ。箒、戻るぞ 」

 

シャルロットが鈴の、ラウラが箒の首根っこを掴んで引きずっていく。

 

「離してよ!シャルロット 」

 

「離して下さい師匠! 」

 

「「ダメ 」」

 

そのまま、生徒会室を出て行く四人。

凄くシュールな絵だったな。特に、低身長のラウラが箒を引きずっていくのは、シュールだ。

 

「さて、一夏君。君を残したのは理由があるわ 」

 

「何でしょうか楯無さん?」

 

「連中の目的が白式だと云うのは説明したわよね 」

 

「はい。でも、理由が不明でしたよね?」

 

「事実が大きすぎてね。一夏君、覚悟して聞いてね 」

 

楯無さんの空気が重くなる。

無意識に唾を飲み込む。

 

「白式のコアには、白騎士のコアが使われているわ 」

 

「白騎士⁉︎あの白騎士のコアですか⁉︎ 」

 

「連中が白式を狙っているのは、始まりのISだからだろう 」

 

確かに、白騎士が一番目のISと云う話は聞いたが、如何してそれが必要なんだ?

 

「詳しい事は、分からない。今以上の情報は、こいつには記録されて無い。

いや、君達が私を信じてくれるのなら、情報がある 」

 

博士の一言に俺と楯無さんは驚く。

 

「さて、此処だけの話にして貰いたい。簪君は寝ているしな 」

 

「………ぐぅ…… 」

 

「「何時の間に… 」」

 

楯無さんと同時に、簪さんを見る。

割と重たい話をしていた気がしていたんだが?

 

「情報?それは、どれだけの価値があるのかしら?」

 

「白式を狙う理由だ 」

 

再び驚く。

情報は無いはずじゃ無かったのか?

 

「………私は、貴方を信じるわ。

簪ちゃんが良く笑うようになったのも、こうして私と一緒に何かをやるのも貴方のお陰だしね 」

 

楯無さんが、どこか悲しい笑顔で博士に同意する。

 

「俺も信じます。此処まで、学園の為に動いている人を信じない訳がありません 」

 

今まで、以上に学園のシステムが強化されたのも博士のお陰だ。

 

「…そうか。ドラクレア君が気にいる訳だな 」

 

「「ファウスト(君)が?」」

 

「さて、約束通り情報を言おう。

……私は、元亡国機業の一員、コードネームはブレインだ。

そして、連中の目的はーーーー 」

 

目的の強大さが、そして、俺いや白式の重要性に俺は、思考が停止した。

 

だって、白式を使い、行う計画がーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白式を起点とし、人の思考を管理し争いを無くす事なんて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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