蒼き雫に救われし者   作:マスターBT

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風邪ひいて体がダルい。

バトルオンリーにしようと思ったのに、話の方が多い。
戦闘描写で長く書けない。


月下に舞う蒼と白

スコールSIDE

 

「……恐らく、ブレインは此方の目的を理解いいえ、悟ったでしょうね 」

 

日本のアジトに向かう途中に、ファウスト・ドラクレアの行動を考え、なんらかの方法でブレインに連絡を取ってるだろう。

タイミングを考えれば、IS学園への襲撃を掛けた時でしょうね。

更識?それともブリュンヒルデ?

 

「ふふっ。まぁ、どちらでも構わないわ。

貴方達が、どんなに足掻こうが全て叩き潰す」

 

「ファウストを舐めない方が良いですわよ?スコールさん 」

 

思わず、口から出た言葉に目の前に座っている、セシリア・オルコットが反論する。

本来なら、彼女を連れてくるつもりは、無かった。

何処の馬鹿かは知らないが、私が日本に行くという情報を彼女に話してしまったらしい。

全くもって面倒な事をしてくれたと思う。

そのせいで、自分を連れて行かなければ此処で自殺すると言い始めたしね。

彼女が、自殺して仕舞えば、ファウスト・ドラクレアを敵に回してしまう。

それは、避けたい事だ。

 

「それは、どういう事かしら?セシリア・オルコット嬢 」

 

話を戻そう。

 

「ファウストは、オルコット家の暗部を一人で受け持っていた人物ですわ。

貴女達が、オルコット家をいいえ、私を狙い暗殺者を送り込んでいたのを、気付いていないとでも思ったのですか?」

 

ふふふっと笑いながら、此方を挑発する様に言う。

肝っ玉の据わった娘ね本当に。

 

「そう。それなら、お手並み拝見といきましょうかね 」

 

飛行機から見える、日本を確認しながら私は微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏SIDE

 

あの話を聞いた日の深夜、俺は第三アリーナに来ていた。

本来なら、アリーナの使用時間を過ぎており、ここに来ることは出来ないが、楯無さんに頼み許可を貰った。

アリーナに来たが、訓練とかをするつもりは無い。

ただ、一人になりたかった。

俺が、状況に流されてる間に俺の環境は、全く別のものになった。

 

「ただの学生が、ISを動かし、専用機として手に入れたISは世界を壊す可能性を秘めている。

……はぁ、どうなってんだ?俺 」

 

アリーナの真ん中で、座り込み空を見上げる。

………このアリーナは色んな意味で世話になったな。

そう思って思い出すのは、決して第一印象が良い方では無かった、二人目の男性操縦者、ファウスト・ドラクレアの事。

 

「初めての会話は、拒絶から入ったんだよな。

そのあと、戦ってボロ負けして、強かった 」

 

変な奴だと思った。

たった一人の人間の為に、自分の全てを賭ける。

その行動は、異常だと思えた。自身の夢も、希望もその人に捧げる生き方は、悲しいものにも見えた。

……でも、どこか格好良く感じた。

 

「ファウスト……俺は、お前に憧れてたんだな。

俺には、出来そうもない生き方に俺は、憧れたんだ 」

 

気がつくと、口から出ていた言葉。

妙に、自分の中でしっくりきた。

 

「………一人で何を言ってるんだ?織斑 」

 

聞きなれた声が耳に届いたーー。

 

「え、ファウスト?」

 

「その様子だと、更識から何も聞いていないな 」

 

影から、月の光が当たる所にファウストが出てきた。

その様子は、呆れている感じだった。

 

「フロッピーディスクの最後に此処に来るようにと書いたはずだが?」

 

「何も聞いてないぞ!と云うか、無事だったのか⁉︎ 」

 

俺は、嬉しさと不安をごちゃ混ぜにした感情をファウストにぶつける。

なんで、ここにいるんだ?お前が、ここに居るといことは、セシリアに何かがあったのか?

そもそも、如何してなんの連絡をくれなかったんだ?

色々な思いが、混ざる。

 

「はぁ、落ち着け織斑。

……時間がそんなにある訳では無い。手短に説明するぞ 」

 

ファウストが、若干イライラしながら、俺に確認を取る。

 

「わ、分かった 」

 

「俺たちは無事だ。

特に、何もされてはいない。白式を展開しろ 」

 

「は?えっ 」

 

今なんて言いました?

 

「聞こえなかったか?白式を展開しろと言ったんだ 」

 

聞き間違いじゃ無かったーー!!

あまりにも、自然に混ぜてるから一瞬気づかなかった。

 

「なんでだ?」

 

「お前の重要さは分かっているな?」

 

「ああ 」

 

その事でさっき悩んでいたんだし。

 

「死ぬ気でかかって来い。

お前が、此れから戦うであろう連中は、殺す気でかかってくるだろう。

その為の、訓練をする為にわざわざ来たんだ 」

 

ブルーサーヴァントを展開し、ハルパーを俺に向ける。

ファウストから、感じる殺気は今まで以上に恐ろしい。

でも、こんな状況に俺は、懐かしさを感じた。

 

「なぁ、さっき言ったこと心の底からは言ってないだろう?」

 

「ククッ、ああ。

本当は、お前が弱いと俺の作戦が根底から覆るからな 」

 

「……そんな理由だと思った 」

 

白式を展開。

ファウストはファウストだったな。

 

「行くぞ。ファウスト!」

 

「前にも、こんなやり取りをした気がするな 」

 

そう言いながらも、ハルパーを構え直すファウスト。

 

「お前の価値を俺に見せてみろ」

 

ファウストの目が刃の様に鋭くなる。

その瞬間、一瞬で距離を詰めハルパーを振り下ろすファウスト。

雪片を斜めにして力を流す。そのまま、胴を狙い雪片を振るが、ハルパーの肢で止められ、俺ごと弾き飛ばされる。

急いで、体勢を立て直そうしたが、ファウストがアサルトライフルを展開し、此方を撃ってくる。

雪羅のシールドを急いで展開し、防ぐ。

その瞬間、後ろから何かが追突する様な衝撃を受け、仰け反る。

 

「がぁっ!」

 

シールドビット!また、この手段でやられた。

くっ、如何する?

 

「あれこれ考える前に動け」

 

いつの間にか目の前に、現れたファウストに掌打で顎をかちあげられる。

衝撃で頭がクラクラする。

 

「ISの防御は、絶対じゃない。

パワー系統を少々弄ったISなら、素手の一撃でも操縦者にダメージを負わせる事は可能だ。

実際にうけた感想は、どうだ?織斑 」

 

「滅茶苦茶、クラクラする… 」

 

確か、顎を揺らされると脳が直接衝撃を受けるんだったよな。

気絶することもあり得るとか。

 

「お前を気絶させ、そのまま拉致すれば白式を解除する事なんて簡単だ。

いや、拉致しなくても動かない所を攻撃してエネルギーを枯渇させれば自ずと白式は解除される 」

 

「………そんな事が可能なのか?」

 

「ああ 」

 

ファウストが言った様に、俺が気絶してしまえば白式は奪われる。

博士が言っていた連中は、目的の為ならなんでもやるらしいし、実際に起こりうる事態だ。

……もし、そうなったら千冬姉や鈴達が全力で阻止しようとするはずだ。

そうして、みんな死んでしまう!

 

「最初の言葉を分かりやすく言ってやる。俺はお前を殺す気でかかる。

お前も俺を殺す気でかかって来い 」

 

最初に感じた殺気をもう一度感じる。

何を言ってるんだ?殺す?誰を、俺、ファウスト?

 

「その表情を見る限り、理解していなかった様だな 」

 

はぁ、とファウストが溜息を吐く。

 

「だって、友達だと思っている奴と殺す気で戦えないだろう!」

 

ましてや、憧れていた人だぞ!

 

「そうか。なら、お前が俺を殺す気で戦える様にしてやる 」

 

「だから、そんなの無理だって!」

 

「IS学園を襲撃して、織斑千冬の腹にナイフを刺したのは俺だ 」

 

え、千冬姉を刺したのがファウスト……嘘だろ…

 

「嘘……だよな?……俺をその気にさせる為の嘘だろ?…… 」

 

嘘だと言ってくれ。

 

「いいや、事実だ。

それに、忘れたのか?俺は、セシリアさえ無事なら他がどうなろうが知った事ではない人間だと云う事を 」

 

口を三日月の様に歪め、悪役みたいに笑うファウスト。

事実だ。千冬姉を刺したのは、ファウストだ。

 

「……命令されたからか?」

 

「俺の意思でだ 」

 

自分の中で、何かが弾ける音が聞こえた。

雪片を握る右手に力が入る。

 

「…お前がやったのか?」

 

「そう言ってるだろう 」

 

「ファウストーーー!!!! 」

 

零落白夜が発動する。

シールドエネルギーが減っていくが、そんなの知った事じゃない。

ファウストを叩っ斬る!

 

「はっ!いい殺気だ 」

 

アサルトライフルの銃弾が飛んでくるが、無視する。

最短で、最速にあいつを斬る!

瞬間加速をし、距離を詰めていく。

その間も、絶え間無く銃弾が襲いかかるが気にしない。

 

「無茶苦茶だな。だが、そう簡単にやられんぞ?」

 

ファウストが、上空に移動する。

未だに、雨の様に銃弾は降り注いでいる。

 

「…足りない。あいつを斬るには、まだ!」

 

シールドエネルギーが、どんどん減っていく。

3桁あったシールドエネルギーは、残り30になっている。

このまま、銃弾を浴び続ければ2分と持たずにやられる。

 

「白式!俺に、力を貸してくれ!!」

 

『いいよ。君がそう望むのなら』そんな声が聞こえた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

主人公SIDE

 

気がつくと、地面に落ちていた。

 

「ククッ、シールドエネルギー全て持って行かれたか。

白騎士いや、白式がこんな力を秘めていたとはな 」

 

あの時、白式は白い光を放っていた。

織斑に撃ったアサルトライフルの弾丸は、全てその光に弾かれ斬られた。

 

「俺の目的は、予想以上に成功したがこの状況はどうしたものか 」

 

首を鳴らしながら、立ち上がり織斑を見る。

そこには、完全に力尽きぶっ倒れている織斑がいた。

 

「生きてるか織斑?」

 

「……なんとかな…… 」

 

返事が弱々しい。

どんだけ、力を振り絞ったらこうなるんだ?

 

「俺への殺意が消えているな。一撃で満足したのか?」

 

普段の甘ったれた織斑があそこまで殺意を明らかにした。

本当に俺を殺すまで、止まらないと思ったんだがな。

 

「冷静になったらさ、さっきの言葉はわざとだろ?」

 

織斑が起き上がり、俺を見る。

 

「事実だと言ったはずだが 」

 

「お前がそう言ったからそうなんだろう。

でも、考えたら本気で千冬姉を殺す気だったのなら千冬姉は死んでるはずだ。

だけど、千冬姉は死んでない。刺されたところも別に問題の無い所だったし 」

 

「…そんな理由で俺を信じたのか?」

 

刺した事実はどう足掻こうと変わらない。

シスコンの此奴なら、許さないと思ったんだが。

 

「俺は、最初っからファウストを信じてる。

だって、俺にとってお前は大切な友人だ 」

 

「……調子が狂うなお前と居ると 」

 

天然の人たらしだな此奴は。

平然にあんなセリフを言えるんだから。

 

「ファウストが回りくどい手段を使う事も慣れたしな 」

 

ははっと笑う織斑。

 

「最後の一撃は、なんだったんだ?」

 

「俺にも、よくわからねぇ。

白式に力を貸してくれと頼んだら、ああなった 」

 

頼んだらなったか。

俺がブルーサーヴァントと契約した様なものか?

 

「かなりのスピードだった。そこに、零落白夜を同時に発動。

どうやってもエネルギーが保たない 」

 

ブルーサーヴァントに聞けば分かるか?

すぐにでも、聞きたいがエネルギーの無いあいつが返事を返せる筈が無いだろう。

 

「そろそろ、日が昇る。

俺は戻らせて貰う 」

 

「このままと云う訳には、いかないもんな。

また会おうぜファウスト 」

 

「………ああ。またな、一夏 」

 

「え、ちょ、えええ!」

 

「隊長がデレた 」

 

「黙れ。ハート 」

 

ハートのISに乗り、IS学園を後にする。

なにはともあれ目的は、達成した。

恐らく、日が昇りきる頃にはスコールが来るだろう。

 

「…本格的な戦争は、早くて一、二週間後だろう。

はぁ、柄じゃないなこういう事は 」

 

「いいじゃん隊長。かっこよかったですよ?」

 

「……ハート。お前たちの運命を決める戦いが、すぐに始まるぞ 」

 

「分かっています。隊長こそ、セシリアさんを無事に助け出して下さいね 」

 

「ああ 」

 

セシリア。必ず、お前を助ける。

俺が、生きる意味を与えてくれたお前を必ず。

 




ファウストに死亡フラグが立ちまくりな感じがする。

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