蒼き雫に救われし者   作:マスターBT

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混沌の戦場

ダイヤSIDE

 

「全く人使いの荒い人ですね 」

 

全身が痛いし、少しフラフラするが立ち上がる。

このまま、寝ていても隊長には良い事がない。

 

「えーと、さっきの通信はなに?」

 

「ここから先は、貴方達の味方という立場になるという事です 」

 

「でも、白式を破壊しろって命令だったよね?」

 

ショットガンを構えながら質問してくるシャルロット・デュノア。

当然の対応ですね。いきなり味方になると言われればそう云う反応が必然です。

間違えても、嬉しそうにこちらを見ている鈴さんは、可笑しい反応です。

 

「信じられませんか?ですが、この状況を見れば分かってくれると思いますよ?」

 

「……そうだね。今、僕達を取り囲んでいる人達が明らかに殺気立っているから 」

 

シャルロットさんの言葉を聞き、周りを見渡す。

十数人でしょうか。スコールさんの部下が私達を取り囲んでいた。

 

「鈴さんとの正面からの殴り合いも楽しかったのですが、これはこれで面白そうですね 」

 

「そうね。明らかに不利な状況を覆すのは最高だと思うわ 」

 

やっぱり鈴さんとは気が合いそうだ。

 

「はぁ、この脳筋二人は如何したもんかな?」

 

『援護は任せてください。ダイヤもその気だし 』

 

「お願いするよ。えーと、『ハートだよ 』ハートさん 」

 

『頼まれました』

 

どうやらハートとシャルロットさんの間でも話がついたようですね。

 

「ダイヤ!裏切るとは良い度ーーー 」

 

言葉は最後まで発せない。

何故って?私がぶん殴ったから。

 

「なっ!いきなりとはひきょーーー 」

 

二人目も言い切る前に吹き飛ぶ。

今度は、鈴さんが衝撃砲を撃ったようだ。

私の隣に鈴さんが移動してくる。

 

「ねぇ、ダイヤ 」

 

「何でしょうか?」

 

「どっちが多く倒せるか、競争しない?」

 

そう言い、笑いかけてくる鈴さん。

 

「ええ。負けませんよ 」

 

「それはこっちのセリフよ 」

 

同時に正面の敵へ私達は飛び出した。

 

 

 

 

 

主人公SIDE

 

「おい、更識。

何時までその槍を俺に向けてる気だ?」

 

爆発と同時に、天災から受け取っておいたISの各システムを阻害するウィルスがIS学園に放出された。

事前に対ウィルスシステムをインストールしていなければ、こちらも動きを取りずらくなっていただろう。

その証拠に、更識の隠し技らしき攻撃が只の突きの攻撃に成っているからな。

 

「え、でも… 」

 

更識が固まる。

まぁ、あそこ迄私強いですみたいな事をしておいて、全部仕組まれていた事だと分かれば当然か。

 

「遠慮なく攻撃しやがって 」

 

ブルーサーヴァントのレーダーを起動させる。

スコールの反応は、一夏とは離れているようだな。

とはいえ、俺との位置も近いとは言えない。

 

「だって私の事が嫌いだって… 」

 

「ああ。嫌いだ 」

 

「斬り伏せるって 」

 

「ああ。其れが手っ取り早いからな 」

 

更識の顔に青筋が浮かぶ。

 

「全部、分かった上で私を利用してたのね 」

 

「お前がスコールに目を付けられていたお蔭で、爆弾を仕掛けて発動させる迄の時間稼ぎが出来た 」

 

本来なら俺が持ってきた爆弾なんか、スコールが素直に設置させる訳が無い。

更識の青筋が増える。

そろそろ、弄るのやめるか。

 

「スコールが一夏の所に向かっている。

こんな所で呑気に会話をしているほど、状況はよろしくないぞ 」

 

そう言いながら、更識簡易シールドエネルギーパックを投げ渡す。

俺も自分用のエネルギーパックを使い、ブルーサーヴァントのエネルギーを回復させる。

 

「準備はいいか、更識?」

 

「貴方に言われるまでも無いわよ 」

 

更識のミステリアス・レイディにこちらの情報を送る。

これで、更識も俺と同じレーダーを使う事が出来る。

しかし、そこである事に気づく。

 

「チッ、時間をかけ過ぎたな。

スコールの奴が一夏に接近している 」

 

「なんですって!なら、急がないと!」

 

更識が飛び出そうとする。

しかし、ウィルスの効果が抜け切っておらず三メートル程で動きを止める。

 

「もう少し待て。お前のISは本調子じゃないだろう?」

 

「貴方の所為でしょ!」

 

「一夏の所には、俺の共犯者が向かっている。

そいつなら、スコールを押さえておくぐらい出来るだろうよ 」

 

 

 

 

 

 

 

一夏SIDE

 

「白式が上手く動かない 」

 

念の為に白式を展開して、待機していたら爆発音が響いてその直後、白式が動かなくなった。

薄っすらと戦闘音が学園の至る所から聞こえるのが俺の不安を助長させる。

 

「全く、何処にいるかと探したぞ、織斑一夏 」

 

声に反応して、後ろを向くと捕まって脱走したMという少女が立っていた。

雪片を構える。この状況なら此奴は敵だ!

 

「はぁ、言っておくが今の私は敵ではないぞ。

私は、貴様を狙う奴から守れとファウストのに頼まれたからな 」

 

「ファウストが?なら、信用しても良いか 」

 

ファウストが頼んだ人なら信用しても良いだろう。

 

「随分と簡単に人を信用するな?」

 

Mと云う少女が首を傾げながら質問する。

と云うか、千冬姉にそっくりだな。

 

「ファウストが信用した人なら信じたいし、何より俺はずっと隙だらけだったと思うからそこを攻撃してこないなら信じても良いかと思ってな」

 

敵ならすぐ攻撃されていただろう。

 

「そう言えば、ファウストの奴が言っていたな。

貴様は天然の人たらしだと 」

 

人たらし?その意味を聞こうと思ったがMの空気が変わったから質問出来なかった。

 

「下がれ織斑一夏 」

 

天井が穴が空く。

 

「あら?M。仕事が早いわね。

後ろの織斑一夏を渡してくれるかしら?」

 

「断る」

 

ISを展開するM。

物凄く殺気立っている。

 

「そう。なら、死になさい 」

 

「貴様を一度はぶっ飛ばしたかったんだ。

ファウストはいい機会をくれた 」

 

白式を巡る戦いはさらなる混戦を極めていくーーーーーー

 

 

 




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