さて、この小説を書き始める手伝いをしてくれたリア友のMYON妖夢さんが、一年と八ヶ月振りに投稿しました。
面白いので読んでくださいね!
こんな事を言えるほどの立場じゃ無いけどね私
主人公SIDE
崩壊する機械から、スコールを回収する。
「チッ、所長に合わせるためとは言え面倒くさい 」
「それは言わない約束ですわ。所長さんはファウストの友達なのでしょ?
それなら、少しくらい恩返ししませんと 」
頬を膨らませ注意してくるセシリア。
取り敢えずその表情は可愛いだけだからな?
「世話に成ったのは確かだ。礼ぐらいはするさ 」
『落下するゴミは、排除しておくよ 』
ブルーサーヴァントと声が聞こえ、ビットが展開される。
下には所長と動けないハートがいる。落下させる訳にはいかないか。
「頼んだ 」
『はいはーい 』
随分と気楽な声だな。
まぁ、命のやり取りを行う戦闘は終わったし分からんでも無いが。
破壊行動はブルーサーヴァントに任して、セシリアと共にゆっくり降下をして行く。
「後で一発殴るからね?」
「私は一回の模擬戦で構わないぞ 」
シャルロットとラウラが俺たちを追い抜きながら、好き勝手言って行く。
「じゃあ、私は生徒会の雑務を任せるわね〜 」
「………特に無い 」
更識が妹に支えられながら、俺たちを追い抜いていく。
おい。さらっと雑務とか言ってなかったか?
「…はぁ、なんでこんなに面倒な事になってるんだ?」
「そうは言っても、IS学園に戻ったら全部やってあげるんでしょう? 」
楽しそうに笑うセシリア。
はぁ、面倒だから逃げるなんて選択肢は使えそうに無いなコレは。
そんな事を考えていたら、地面がしっかり確認できる高度まで下がってきていた。
「なぁ、隊長さん 」
「なんだ?サイカ 」
「アレ、どうするんだ?」
サイカに言われ上を見上げる。
そこにはスコールが収まっていた頂点部分から半分ほどの部分で動いている触手が見えた。
『暴走してるね 』
「暴走だと?」
『おそらく、ISのエネルギーを動力に動き、ある程度のAIを持っていたために司令塔を失ったからだろうね 』
「あのままには出来ないな。だが、アレを破壊出来るほど余力は残ってないぞ?」
俺も彼奴らも死力を尽くして戦った。
これ以上は力が残っていないだろう。だが、どうする?アレを破壊しなければ必ず被害が大きくなる。
「私に任せてくれないかい?」
「だが、お前もボロボロじゃないか。その状態で何が出来る?」
提案したサイカ自身、中破と呼べるレベルで傷ついている。
「なに、この程度気にしなくてもとっておきを残してあるのさ 」
「……分かった。機械の完全破壊を命じる 」
「ありがとな隊長さん。……スコールとブレインを任せたよ 」
サイカがそう残して上空に向かっていく。
あいつ、死ぬ気だな。あの覚悟の篭った目は。
「サイカさん、大丈夫でしょうか?」
セシリアのその言葉に俺は何も返せなかった。
サイカSIDE
「フッ、これがあんた達の夢の結果かい?スコール、ブレイン 」
懐かしい友の名を呼ぶ。もう、呼ぶ事は無いと思っていたんだがねぇ。
私が亡国機業に反旗を翻したあの時から、私達の道は交わる事は無いと思っていたが。
「人生ってのは分からないものだ 」
頂点に到着する。触手は全く関係ない所をウネウネと動いているだけで何の障害にもならなかった。
「さて、此処に入れば良いんだね 」
今から私がやろうとしているのは自爆。
この機械が耐え切れなくなるレベルでエネルギーを送り込む。ただ、それだけ。
幸い私のISはエネルギーが通常より倍ほど多い。やたらと改造しまくった結果だ。
適当に結合する。私のISからエネルギーががっつり奪われていく。
それでも、補充行動を繰り返せば問題ない。
「おや?もう限界かい、だらしないねぇ 」
機械からエネルギーが飽和していると警告が出てくる。
それらを全て無視し、エネルギーを送り込む。
「ふー、これで後は勝手に自爆するのを待つだけ。
生きて戻って、あの隊長さんと馬鹿するってのも面白そうだが、これは私の償いだからね 」
煙草を取り出し一服する。
「スコール、ブレイン。あんたらは、生きな。
道を狂わせてしまった罰だ。妄執とも呼べる夢は私が連れて行く。あんたらは、ゆっくりと来なよ 」
煙草の灰が落ちた瞬間、私の視界は真っ白になった。
じゃあな。スコール、ブレイン。
主人公SIDE
スコール達を下には送り届けた直後に、爆発音が響いた。
「サイカ。君は、先に逝ったのか 」
所長の言葉と同時にブルーサーヴァントのレーダーからサイカの反応が消失する。
上空にはもう何も無くなっていた。
「更識楯無。君に頼みがある 」
「なにかしら?博士 」
暫く上を向いて目を閉じていた所長が更識を呼んだ。
更識は先程と同じ様に妹に支えられながら前に出てくる。
「私とスコールを見逃して貰いたい 」
所長が地面に額を付けて、頼み込む。
土下座と呼ばれる行為だった。
「…それを私が許すと思うの?」
更識の目が座る。暗部の長に今まで追っていた組織の人間を見逃せと頼んでいるのだ。
喧嘩を売っていると思われても仕方がない。
「私は一度、彼女から逃げた。変わってしまった彼女を受け入れられなくてな。
だから、今度は逃げない。二人の友が繋いでくれた命を見捨てる訳にはいかん 」
頭を下げたまま、更識に嘆願する所長。
おそらく、二人と友のうち一人はサイカなのだろう。
「………… 」
更識は無言で拳銃を取り出し、所長に近づく。
そして、銃声が二つ響いた。
……フッ、本当に甘いやつだ更識。
「これで、亡国機業のブレインとスコールは死んだわ。今、私の前にいるのは博士とその恋人でしか無いわ 」
空砲。更識はそれを二人に向けて撃った。
こういう事に慣れていない一夏とチビは口を開けてアホな顔をしている。
「ッツ!感謝する。更識楯無…… 」
「早く行きなさい。民間人がこの場にいたとなれば大事よ 」
その言葉を聞いて、スコールを背負って歩き出す所長。
…今度は上手くやれよ所長。
「さてと、戻るぞ。IS学園に 」
「この方はどうするのですか?」
そう言ってセシリアが地面に下ろしたのはオータムだった。正直、此奴の存在を忘れてた。
「更識で預かるわ。亡国機業の事を教えて貰ったら、記憶を消して一般人として生きてもらうわ 」
暗部として流石に手柄無しにはいけないようだ。
ま、これで取り敢えず全ては解決した。
「じゃあ、改めて戻るぞ。IS学園に 」
「「「「「「「おおーー!」」」」」」
俺の戦いは終わった。
取り敢えず、戦闘に関しては終了です。
次回とその次くらいで、本編は終了の予定です。
その後は、セシリアとファウストイチャイチャ話とか、別のキャラに視点を置いたスピンオフみたいなものをちょこちょこ出していきます♪
感想・批判お待ちしていますm(_ _)m