彼女と僕と召喚獣   作:小此木 幽鬼

17 / 17
皆さん、お久しぶりどす。

今回から強化合宿編です。


強化合宿
第17話 強化合宿


「来週から、強化合宿があります。Aクラスはバス移動なので遅れないように来てくださいね。」

 

2年生で1週間だけの学習力向上の為の合宿なのである。

F~Aクラスの全生徒が集まるのだが、先生達が合宿の為に大忙しなのである。なので、戦争ができないようになっていた。だけど、先生達は合宿の決め事があり、ほとんどの授業が自習となった。

 

 

「ほとんど、自習だね...」

 

僕は、自習で出た課題をほとんど終わらせてそう呟いた。

 

「仕方ないだろ、明久。先生達は部屋決めや風呂の順番などを決めないとなんだしよ」

 

そう答えたのは、雄二だった。

 

「お風呂と部屋を決めるのにそんなに時間がかかるのかの?」

 

「・・・・・・聞いた話だと、とある2人の部屋割りと風呂の時間を決めるのに時間がかかってるらしい」

 

秀吉の疑問に答えたのは、忍者のような康太だった。

 

「その2人ってやっぱり~」

 

急に話に入ってきたのは、愛子ちゃんだった。

愛子ちゃんは僕と秀吉の方を見ながらニヤニヤしていた。

そんな、話をしていると優子さんと翔子ちゃんも加わった。

いつものように、楽しく談笑して授業が終わりになった。

 

 

「みなさん。先ほど配ったのが来週から、始まる強化合宿の日程です。そこに書いてあるように、部屋割りと入浴時間はしっかり守ってくださいね」

 

僕達は、自分の部屋割りと入浴時間を確認したら....

 

『入浴時間

 

Aクラス 男子 19:00~19:20

特別 吉井明久・木下秀吉』

 

と書かれてあったのだ。

さすがの僕でも驚いたけど、僕の体質のことを考えると先生方も配慮をしてくれたのだと思った。

 

 

下駄箱に不思議な手紙があった。朝にはなかったのだが、差出人は書いてなかった。かわいいピンクの封筒だ。中身は『あなたの秘密を知っています。もし、バレたくなかったらあなたの周りの女子との接触をやめて私達のところに来なさい。もし約束を守れなかったらあなたの、過去をバラします』そう書かれてあったのだ。

その封筒には3枚の写真が入っていた。その写真を見てみると

 

1枚目 男子制服の吉井明久

 

これは、いつも通りだから大丈夫だね。

 

2枚目 女装姿の吉井明久

 

こ、これは...アウトだよ!だれ?こんな写真を撮ったのは?こんなのばらまかれたら、翔子ちゃんに大変なことされちゃう...

 

そして、3枚目が1番問題だった。

 

・・・僕のトラウマの写真だった。見ただけでも吐き気がする...気持ちが悪い。

 

そうして、僕の視界がブラックアウトした。

 

次に目覚めたのは翔子ちゃんの家だった。

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。