バカと渡世と半人前   作:順風

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第25話

バカテスト

 

第25問 主に階段を使って行われる、じゃんけんによって勝った者が階段を上っていく遊びの事を何というか答えなさい。

 

【工藤愛子の答え】

 

グリコ

 

【和泉剣のコメント】

 

正解です。皆さんも小学生のころにやったことがあるかもしれませんね。地域によっては勝った時の言い方が違うこともあるそうです。(グリコをグリコス、パイナップルをパイナップルーなど)

 

【土屋康太の答え】

 

…………勝ち続ければ勝てるゲーム

 

【和泉剣のコメント】

 

確かにそうですがゲームの名前ではありません。

 

【吉井明久の答え】

 

無限1UP

 

【和泉剣のコメント】

 

1面の最初のステージで頑張ってください。

 

     ○

「というわけで学園長がさっき持ってきたルール変更の詳細だ」

「……変更というより追加」

 

確かに霧島の言うとおり勝利条件も対戦時間も変わっていない。実際のところあるものが戦場に出現するというだけだ。

 

「しかしあのババァがこんなルールを持ってくるとはな。だがこれでは女子から不満が出ないか?」

「大本はは変わらないし大丈夫だろう。交戦しないと出ないようにしているみたいだからそっちに気を取られて理うと倒されてしまうからな」

 

ところで、実際の所学園長が持ってきた追加ルールとは何なのか。それは……

 

『戦闘中にアイテムの出現』

 

……どうみてもス○ブラです。本当にありがとうございました。前回現れた社員さんも当然のごとくこの世界で赤ひげの配管工を主人公にしたゲームを数多く売っている会社の社員で、召喚システムのスポンサーもしているそう。……確かにゲーム関連の会社ならこういった技術に興味を持つのは当然か。元の世界でも3Dのゲームがなんかたくさん作られていたぐらいだしな。……まぁ俺としては3Dうんぬんよりゲームの内容の方に力を入れてほしいなんて思ったりもしたけど。

 

さて、このルールの詳細だが先ほど坂本に言った通りアイテムの出現に関しては交戦しているエリアのみに出現するので貯め込むことはしにくくなっている。また、元が元なので食べ物のアイテムが出現したりするが回復するのは固定値で自身の点数以上は回復しない。木箱などの重いアイテムはそれぞれ持ち上げられる点数が設定されておりそれ以下の場合は二人以上で持ちあげなくてはならない。などなど……実際の元ネタにかなり近付いたものになっている。たださすがに全てのアイテムを入れるのは時間が足りなかったようで食べ物、武器とその他の一部の物しか入れていないらしい。

 

ちなみにそもそも必殺技などないので空中で漂うボールは出現しない。

 

以上のルールで本日は行い集計を行い発表という形になる。もちろん覗き騒ぎの事を忘れたわけではないのでそれも片づけるつもりだ。

 

     ○

「そういえば西村先生はなんであのゲームの事を知っていたんですか?」

 

開戦前に職員の会議が一階で行われていた。それが終わったもののまだ時間に多少余裕があるので、ああいったゲームと縁がなさそうな西村先生が少なくともゲーム名は知っていたのが不思議だったので聞いてみた。

 

「いや、詳しいことは知らなかったが当時ニュースにはなったからな」

「まぁ確かに……」

 

実際販売延期していたし……一週間だったけど。

 

「店頭で見たこともあった。ただ俺はそのハードを持っていなかったからやったことはないが……」

「というか西村先生ってゲームやるんですか?」

「やるぞ? 格闘ゲームとかをやるな……」

「へぇ……」

「最近はメ○ルギアにはまっている」

 

……ああ、あのダンボールで移動する傭兵さんですね。俺はあんまり知らないが何か合ってる気がする。よくわからないけど。

 

「女子も男子も関係ねぇ! 行くぞお前ら!」

「「「おおーっ!」」」

「……すさまじい士気ですね」

「昨日とは大違いだな。大方坂本あたりが鼓舞したんだろう」

 

地下から聞こえてきた坂本の声とそれに賛同するように大声を出す男子の声。一体何をしたらここまで気合が入るんだろう……

 

「ルールの追加に関しては俺も読んだがアイテムとやらはどこから出てくるんだ?」

「この宿泊所全体にアイテムが湧く場所……ポップポイントがあるんです。本来ス○ブラなら上から落ちてくるのが普通なんですがそこまでやると容量とかがまずいそうでそうなったそうです」

 

ついでに言うと先ほどの仕組みが没になった理由は他にもあり、上から落ちてくると召喚獣にダメージになってしまうので気が散る恐れがあったためでもある。

 

「そのポップポイントは何カ所ぐらいあるんだ?」

「正確には知りませんが200以上はあると思います。といっても両軍がいないと作動しないようになっていますが。あくまでアイテムは補助なんで」

「……なるほどな」

 

……あくまで実験。大人の事情が絡んでいるかは別として。

 

「さて、そろそろですね……」

「これが終わってもまだ終わりじゃないけどな」

 

強化合宿四日目、男女対抗試召戦争(追加ルール版)、始まります。

    

     ○

……なんてなんとなくシリアス風に言ってみたけどそんなことはなかった。

 

「明久! 回収だ!」

 

すでにアイテムのリポップの時間を割り出したのか坂本の指示が飛ぶ。

 

「させないわ!」

「まずい! いいアイテムであってくれ……」

 

アイテムが実体化していき吉井の手に現れたのは……

 

「ボール! いっけぇ!」

「今度は何が出てくるの!?」

 

ちなみにだが先ほどまで見えた限りでは少し遠くでペンギンが波乗りをした結果、戦死者が発生したようで。さて、一体何が……

 

「コォ、コォッ」

 

ピチャピチャとその場ではねる(・・・)赤い鯉が現れた。

 

「なんで跳ねるー!?」

「明久……」

「…………これはひどい」

「引きが悪いのぅ……」

 

吉井が繰り出したのはお分かりの通りようつべなどの動画サイトに一匹クリアを目指したものが投稿される事が多いあの鯉だ。繰り出している技は当然のごとくはねる。何千回何万回何億回はねても何も起きることはなく元ネタのゲーム的にはハズレと言って間違いない。

 

「もらった!」

「やばっ!?」

 

召喚獣の攻撃を寸での所で回避する吉井。あれだけの操作能力がある吉井なら多少格上の相手でもなんとか戦えるそうだ。清涼祭のときは自身の二倍の点数を持つBクラスの相手を易々と倒したぐらいだから(ビデオで見た)推測だが点数差が三倍くらいの相手ならほぼ互角に戦えるのではないだろうか

 

「私が行くわ!」

「き、木下さん!?」

 

    Fクラス吉井明久  Aクラス木下優子

数学    98点    VS  347点

 

とかいってたらなんだかフラグを建ててしまったのか果てまた警戒なのかAクラスの木下がやってきた。どうなる吉井?

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