バカと渡世と半人前   作:順風

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第26話

バカテスト

 

第26問 そうなるであろう、またはそうなる条件が成立したようだ、と物語中の伏線を感じたときに使われる言葉を何というか答えなさい。

 

【木下秀吉の答え】

 

フラグ

 

【和泉剣のコメント】

 

正解です。最近ではフラグを逆手に取った物語も数多く見受けられます。

 

【土屋康太の答え】

 

…………フラグメント・グレネードを投げて異端者を抹殺する。

 

【和泉剣のコメント】

 

物騒なことをテストの回答に書かないでください

 

【吉井明久の答え】

 

恋愛フラグがほしいです

 

【和泉剣のコメント】

 

……君の周りにはいろいろとフラグが多すぎるせいで見えていないのでしょうか。

 

     ○

Fクラス吉井明久  Aクラス木下優子

数学    98点    VS  347点

 

前回のあらすじ……俺がフラグを建ててしまったせいか知らないが点数差が四倍近い木下がやってきてしまった。

 

どうなる吉井!

 

「「…………」」

「何してんだ?」

「なんかずいぶん長いこと止まっていた気が……」

「確かにそうね……具体的には一カ月ぐらい」

「メタるんじゃねぇよお前ら……」

 

一応作者も気にしているらしいんだから。あ、これが一番メタか……

 

「そんなことはいいとして、いくわよ!」

「くっ……なにか、なにか使えるものは……」

 

木下の召喚獣をかわしながら使えるものを探す吉井

 

「明久ぁ! これを使え!」

「さすが雄二! こういうときは頼りになるね!」

 

坂本が投げてきたのは白いチャージ砲。チャージ砲以外にも細かい砲弾を出すことができる地味にうざったい奴だ。

 

「よーし! 喰らえ!」

 

スカッ……

 

「へっ?」

 

スカッスカッ……

 

「…………」

 

どう見ても空砲だった。

 

「使えないじゃないか雄二! ってうわっ!」

「そんな時間稼ぎがいつまで通じるかしら!」

「落ち着け明久、このゲームじゃよく言うじゃないか『道具は投げるもの』と」

「聞いたこともないよそんなこと! あ、でも雄二よく道具投げているような……」

 

そんなことはいいから戦闘しろよ……

 

「お前ら、出番だ!」

「「「おうっ!」」」

 

と思っていたらFクラスの面々が様々なものを女子側に向けて放り投げていた。すっぽ抜けたハンマーやらさっき吉井が使った空のモンスターボールやコ○キングそのもの……

 

それに負けじと女子側も投げ返してくる。なんだか雪合戦みたいになってきたけど……

 

「明久行け!」

「了解!」

 

物をぶん投げて意識をそらすつもりか。回避しながら攻撃なんて高等技術ができるのは吉井ぐらいだろうしある意味吉井用の状況になったと言える。

 

「このっ! くっ……こうなったら!」

 

細かく攻撃を決める吉井に対し木下は最初は誤爆やらちょこまかとした吉井の攻撃に戸惑っていたようだがほとんどのものは当たってもダメージが少なくノックバックすらしないものが多いことに気付いたのか吉井めがけて突進してきた。しかしその瞬間……地面に埋まった。

 

「!? なによこれ!」

 

!マークの種の効果だった。

 

「ムッツリーニ!」

「…………覚悟!」

 

天井に忍者のように張り付いていた土屋が爆弾(Bと書かれたもの)を投下した。

 

Aクラス 木下優子 

数学  0点

 

「……あたしの負けね」

「木下さんがやられた!?」

「一時撤退!」

「向こうが引いたか。よし、じゃあこっちも態勢を立て直すぞ!

 

女子側が引いていくのを見て坂本もいいタイミングだと思ったのだろう。追撃をせず状況の整理をすることにしたようだ。

 

       ○

「やっぱり被害が大きいな……」

「まぁ一勝一敗で迎えた最終日だから向こうも必死になると思うよ」

 

開始間もなく一時間というところを迎えた。ここまでの被害は男子側だけで五十人近くすでに三分の一ほどが消耗した計算となる。女子側の確認はしてないが(むしろ知られたら問題が大きいから)恐らく同数程度の損害が出ているのではないだろうか。

 

「和泉先生」

「あ、西村先生」

「学園長が呼んでいるらしい」

「え? 学園長が?」

「なんでも今後の予定を聞くのを忘れたとかで」

 

ああ……そういえばまだ言ってなかったな報告はしてあったけどそれ以降あの件については報告してない。

 

「分かりました。報告だけすればいいんですよね?」

「たぶんそうだろう」

 

早い所終わらせて観戦に戻るとするか

 

      ○

「犯人の目星は付いているんだね?」

「ええ、Dクラスの清水でほぼ確定でしょう。すでにカメラも発見しています。中身がどうかは知りませんけどね」

「知ってたらそれこそ問題だよ」

 

確かにそうだ。それこそ問題になりかねない。

 

「さてと、ここからが本題だ」

「……変なタイミングで呼び出したと思ったら」

「そういうんじゃないよ。この前召喚システムの不具合が原因かもしれないという話をしたのは覚えているかい?」

「……すいませんちょっと第十話見返してきます」

「メタな発言するんじゃないよ!」

 

なんか作者もその設定忘れかけていたらしいから仕方ないんじゃないかな!

 

「まぁいいさ。とにかくその暴走の際のエネルギーの動きを調べていたんだけどね。その際に召喚獣が戦死した後暫定的にデータが送られる所にエラーが起きていたことが分かったのさ」

「はぁ……それが俺の現象とどう関係が?」

「……知っていると思うけど召喚システムは場所を食わないために地下に設置してある。あんたを見つけた場所がその装置のちょうど真上だったんだよ」

 

……はい?

 

「あんたの話だとボールか何かに当たってこっちに来たそうじゃないか。あくまで推論だが何らかの力が働いてあんたを召喚獣と誤認識してこっちに送ってきてしまったんじゃないかと思ってね」

「なんですかその何らかの力って」

「あたしに分かるわけないだろう。そもそもこの召喚システムだってほとんど偶然の産物みたいなもんだからね」

 

そういえばそんなこと言ってたな……

 

「……とにかくだ。一応原因は特定したけどこれからあんたを返す方法を考えるよ。その方向でいいね?」

「ええ。よろしくお願いします学園長」

 

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