東方×戦士ドライブ   作:桜木 翔介

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ビルドのOPに心が踊るぜ!
ベストマッチなどで変身音の後の「イエーイ!」でどうしてもサンシャインの「イエーイ!」ってテンションになってしまう。

今回は短めですが、次でこの決戦は終焉です。


第29話 決戦【5】

健のいた場所にはまだ爆発の煙が舞っている。

 

『たっ健…』

 

「健さん。そんなぁ…」

 

「………」

 

『フッフッフッフ、ハーハッハッハッハァ!

忌々しい存在の橋野 健は死んだ。004には退くように言われたがまぁいい。今からでも戻ってハート達を倒すこともできるだろう!』

 

クリム、妖夢、チェイスは何も言えずにただただ健のいた場所を見ていた。

 

だが、煙が晴れてきた時3人の表情は絶望から希望の顔へと変わった!

 

『ばっバカな!』

 

煙の晴れた先には今だ膝が地面について両腕は膝において顔を下に向けた状態で涙を流していて先程まであった傷も消えていた健がいた。

 

『健!無事だったのか!』

 

「健さん。どうしたんですか?」

 

「あぁごめん。心配をかけた。俺は無事だ………」

 

健は両手を強く握り締め、震えていた。

 

「ありがとう…本当にありがとう…ミーシャ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

健は蛮野が己の右腕にエネルギーをためているとき自分の弱さを攻めていた。

 

どうしていつも俺は大事な時に……何も何も……できないんだよ。俺はあのときも二人を救うことができなかった。なにが

幻想郷を守ってみせる!だ。

人一人も救えない俺がそんなことできるわけないじゃないか。俺は……ベルトさんとの約束を破っていたんだ。人のためにドライブの力を使う。俺はこの力を自分のためにしか使っていなかったんだ。一人でどうにかしようとしても結局は無理して自分を追い込んでみんなに心配をかける。俺はどうしよもうないやつだ。俺は………弱い………

 

もう……疲れた……

 

『健!』

 

「健さん逃げて!」

 

「橋野 健!」

 

ベルトさん……チェイス……俺はもう、戦うことが本当にできないよ

妖夢……幽々子さん……約束……破ってしまう……ごめん

 

『死ねぇぇ!』

 

蛮野がエネルギーを健に向けて放った。健は目を瞑った。

 

これで終わるんだ…

 

迫るエネルギーに健は避ける動作もしない。

 

やっと……やっと……

 

 

ダメ!

 

「えっ」

 

聞いたことのない女性の声が聞こえた。健は目を開けた。すると、光が目の前に現れそこには白いワンピースを身に付けた女性がいた。

 

「きっ君は……」

 

「健は私が……」

 

その女性の両手に光が集まり

 

「守る!」

 

声と共に健と彼女の周りを透明な結界のような防護壁が作られた。

そして、この防護壁は蛮野が放った攻撃を

 

 

 

防いだ!

 

 

 

周りはエネルギーの爆発で煙が舞っている。

彼女は攻撃を防いで後ろにいる健の方へと振り向いた。

 

「……」

 

健は声が出なかった。目の前にいる彼女が何をしてこの結果を作ってそして、なんで健の前に現れたのか。

 

「また、こんなにも傷ついて。」

 

彼女は健の頬に手をそっと置き健に触れた。すると、また光が彼女の手から輝出して健を包んだ。

一瞬の眩きであった。

 

「この光…」

 

健はこの光を知っている。健が戦いの疲労で限界に近かったとき風呂場で起こったあの時の光だ。体を包み込んで健の疲労を癒したあの時の光に

 

「一緒だ。」

 

蛮野との戦いで強くなった体でもダメージは大きかった。だがその痛みは消えた。

この光と回復…まさか!

 

「ミッミーシャなのか?」

 

健は光に包まれて回復した次の日にクリム、妖夢、幽々子からある話をされた。それは夢でみた健の過去。そして、ずっと健を見守っててくれた女性の存在。光の正体。

…利害が一致する。

 

「えぇ。また会えたねたけ…る…」

 

そう言った瞬間にミーシャは倒れる。

 

「あっ!」

 

健はすぐにミーシャを支える。

 

「君が君がずっと俺を……」

 

「えぇ…ずっと見てたよ。」

 

健は涙が出ていた。

 

「なんでなんで…」

 

健の涙はミーシャの頬に落ちる

 

「俺なんかのために。」

 

健は礼ではなくミーシャに問いかけた。

 

「どうして俺を助けたんだ!こんな…こんな…俺みたいな奴に!」

 

健は怒鳴るように言う。言うなかでポタポタポタポタと涙が落ちる。

 

「私は…貴方に救われた。」

 

ミーシャの言葉に健は涙を止める

 

「健は妖夢さん達が言ったこと、聞いたとして覚えてないと思うけど私は貴方に命を救われたのよ。猫であったあの時の私は怪我をして正直もう諦めていた。生きることに…でも、健は無意識だったのかも知れないけど私を助けてくれた。産まれて始めてだったの。親の猫もいなくていつも食べ物は盗んでいてたくさんの人間や他の猫から逃げて捕まったりしてひどい目にもあった。私は全てが嫌だった。こんな世界にいたくない。だけど死ぬのは嫌だった。最後の最後とても怖かったでも健が助けてくれた。私はとても嬉しくて、そして私は願ったの……」

 

ミーシャは再びを健の頬に手を置いた。

 

「君を助けたい!って」

 

今のミーシャの言葉にまた健は涙が出る

 

「やめてくれ……俺は……俺は……」

 

「泣かないで。そんなに自分を攻めないで…貴方もあの時の私みたいに生きるのを諦めたりしないで」

 

今だに諦めを出す健にミーシャは優しく励ます。

 

「……健。健をここまで大きく育ててくれた人は誰?」

 

ミーシャは今度は健に問いかけた

 

「俺を育ててくれた人。」

 

俺は思い出す母親から捨てられた俺を育ててくれた二人を

 

「婆ちゃんと爺ちゃん……」

 

「二人の手紙を覚えているでしょ?」

 

健は思い出す。あの言葉を

 

【私達二人の願いは健が長生きして、私達が健に与えた愛情以上の愛情を健が健の家族に与えること。いつも見守ってるよ。愛する私達の橋野 健へ。】

 

「長…生き。愛…情。」

 

「そうだよ。だからこそ健は生きないと。約束破っちゃダメ!」

 

「……」

 

健は目を瞑り涙を止める

 

「それで……いいんだよ」

 

「グスッ。ミーシャ……ありがとう。」

 

「うん。」

 

健は涙を止めた。止めてミーシャの目を見て言った

 

「俺は長生きしないといけないだ!」

 

健はミーシャに笑顔を見せた

 

「それで…こそ……私っの…知る……たけ…る…だよ。」

 

急にミーシャの言葉に元気がなくなった。すると、ミーシャの体が薄れているのに健は気づいた

 

「ミーシャ!どうしたんだ!」

 

「力を…使いきった……みたい。健を…守って……回復させるのが…限界っだったみたい。でも…健に…健に」

 

力ない手が健の頬に触れる。

 

「おい!頼む!消えないでくれ!」

 

健はその手を強く握った!

 

「最後に…健と二人で……話ができてよかった。」

 

「そんなこと言うなよ!これからも俺を見ててくれよ!」

 

「もし…私が人間で……健のそばに入れたら…私は…私…は」

 

「なんだよ!俺のそばに入れたらなんだよ!」

 

どんどん声に力がなくなっていくミーシャを健は呼びかける。

 

「たけ……あ…して………よ……」

 

今まで健の手にはミーシャを触れていた感覚があった。

ミーシャの体は光の粒子となった瞬間。その感覚は消えた。

健はその粒子のひとつを手に取り握り締める

 

「聞こえねぇよ!なんて言ったんだよ。聞こえねぇよ!

ミーシャァァァァァァァァァァ!」

 

健は叫んだ止まったはずの涙もまた出ていた。

 

「………!ミーシャ……?」

 

俺は僅かに感じた。温かい。右手から感じる。

 

健は右手を広げた。

そこにはとても小さい光の粒子があった。その粒子は手のひらから離れて健の頬に移った。

 

温かい。

 

泣かないで

 

そうミーシャが言っているように感じた。

 

『健!無事だったのか!』

 

ふと、クリムの声に健は気づく。ミーシャの作った限界は消え、煙も晴れていた。

 

「健さん!どうしたんですか?」

 

俺の目が赤いことに妖夢が心配をしている。

 

「あぁごめん。心配をかけた。俺は無事だ………」

 

健は決意する。両手を握り締める

 

「ありがとう…本当にありがとう…ミーシャ!」

 

婆ちゃん。爺ちゃん。ミーシャ。3人の願いは必ず守る!

 

「橋野 健!受けとれ!」

 

すると、チェイスがクリムを健へ向けて投げた。

 

『健!無事だったようで何よりだ!』

 

健はクリムを両手で掴んだ

 

「あぁミーシャに助けてもらった。」

 

『ミーシャ殿に?』

 

「話は後でする。ベルトさん!」

 

『なんだね?』

 

「もう一度俺に誓わせてくれ!このドライブの力。俺は正直、自分のために使っていた!でも、今は……この幻想郷を本当に守りたい!そのために俺は全力を出す!」

 

俺は再び誓う。必ず…守る!

 

『……何を言い出すかと思ったら…何を言っている!幻想郷を守りたいのは私も同じだ!私も全力で行こうではないか!』

 

ベルトさん。ありがとう。

 

『おのれぇ!どこまで私を怒らせれば気がすむんだ!』

 

「蛮野!今度こそテメェを倒す!」

 

『今の貴様らでは無駄なことだぁ!』

 

「俺は諦めねぇ!」

 

健が叫んだ瞬間だった。

 

『なっなんだ!この光は!』

 

健は光輝いた

 

「こっこれは…ミーシャの力なのか?」

 

『ん?見ろ健!タイプデッドヒートとフレアが!』

 

俺とベルトさんは光輝く俺の目の前でタイプデッドヒートとボディに損傷を受けたフレアが円を描いて回っている。

 

「健。これが私が貴方にできる最後の想い。受け取って。」

 

ミーシャの声が俺には聞こえた。

 

「あぁ!いくぜ!ベルトさん!」

 

『OK! Start your Engine!』

 

俺は目の前のデッドヒートとフレアに手を近づけた。すると2体は俺の手に吸い込まれるようにして俺の手に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『なんだ!そのシフトカーは!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1つのシフトカーとなって収まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ミーシャの設定を
名前:ミーシャ
種:元々は猫であるが一度死んでからは人の姿で健を見守っている。
能力:【想いを実現する程度の能力】
ミーシャが心から願うことを現実として実現することができる能力。想いが強ければ強いほどその願いは強力となる。

さぁ!オリジナル強化で蛮野をムッ殺す!
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