ピッピッピッピッピッピッピッピッ………
何か音が聞こえる…なんだ?この音どこかで聞き覚えがある。目の前は真っ暗だ。今の感覚的に俺は目を閉じているのか。何でだ?たしか俺は蛮野と戦っていた。ミーシャが残してくれた力でデッドヒートとフレアが1つのシフトカーになってドライブは進化した。蛮野を圧倒して追い込みそして、トドメの拳を撃ち込んだ。空中から地面に叩き付けるようにして蛮野を殴り付けた…………そこからはどうしんだ?俺は一体あの後どうしたんだ……
健は今は永遠亭で眠っている。
「もう、1週間もこんな調子なんですよね?」
「うん。師匠が言うには前の時とは違ってどこも悪くなっているわけじゃないみたい。」
その健の寝ている部屋に今は看病でいる鈴仙と健の見舞いに来た妖夢が話をしている。
「1週間前はあんなことがあったのに犠牲者が少なくて良かったよ。」
「でも、健さんだけは………」
1週間前蛮野 天十郎ことゴルドドライブ率いるクローンロイミュードとの決戦が起きた。そして、健は蛮野を撃ち破った。健が蛮野に最後に撃ち込んだ拳は蛮野を捕らえて地面へと殴り付けた。その時幻想郷全体に衝撃波が走った。健のいた場所が中心であって木々のあったそこは大きなクレーターとなっていた。そこで健は倒れていた。クリムも現在意識が戻っていない。
「健さん……」
健を見つけたのは妖夢だ。
健と約束をした後霊夢達が戦っている場所にチェイスと共に向かっていた。しかし、移動してから10分近くたった頃に後方から衝撃波が二人を襲った。妖夢とチェイスも衝撃波を受けて吹き飛ばされた。チェイスは妖夢を庇い木へと激突し、二人は数分間気絶していた。
さらにその衝撃波はハート達や幻想郷の住民の霊夢達、004にクローン体をも巻き込んだ。
霊夢達とハート達は軽い怪我で済んだらしくクローン体は衝撃波によって粉々となったらしい。
その後妖夢は意識を取り戻した。近くで自分を庇って木へと激突し、倒れているチェイスを起こして二人は衝撃波が健のいた方から来たと予測して健と蛮野が戦っていた場所に足を運んだ。
着いた時に二人は驚きを隠せなかった。目の前の光景は水が貯まれば湖ができるほどの大きさのクレーターがあった。元々ここは木々が多く生えていた場所だった。クレーターの外側の木々の多くも薙ぎ倒されている。
そして、このクレーターの中心に倒れている健を妖夢はその目で捕らえて健の元に走り出した。健を抱き寄せたとき表情は穏やかであった。だが目尻からは涙が頬を伝い地面へと落ちていた。
妖夢は何度も健に呼び掛けた。しかし、言葉は返ってこない。チェイスも妖夢の後を追って健の元に来た。チェイスは健ではなく健の腰にいるクリムに声をかけた。だが、健同様にクリムも反応がない。そして、チェイスは健の近くにあるものを見つける。
1つとなってドライブに大いなる力を与えた。デッドヒートとマックスフレアが元に戻って1つ1つとなって地面に転がっていた。
そして、再び回りを見渡してチェイスはあるものが無いことにも気づいた。
『健は、まだ意識が戻らないのようだな。』
ふと、聞きなれたダンディボイスに妖夢と鈴仙は声のしたほうへ顔を向けた。
「「クリムさん!」」
そこにはシフトカーに運ばれてきたベルトのクリムがいた。
「意識が戻ったんですね!」
「安心しました。」
『にとりのおかげで無事に復活できたよ。』
「後は橋野 健が目覚めれば完全復活となるのだがな。」
今度は余り聞いたことのない声が後ろの方から聞こえた。二人は振り向くと健の部屋の窓から赤い服を着た大柄の男性とその後ろに緑の服を着て眼鏡と手にもつハンカチを持つ青年と白色のバレエの服のようなのを着た女性と全身紫の服を来ている青年がいた。
『来てくれたかい。ハート、ブレン、メディック、チェイス。』
その後ハート達4人は部屋に入りクリムと話を始めた。
「クリム。あの衝撃波、あれはドライブの力で出るものなのか?」
『私の設計したドライブの力でそのようなのは起こらないはずだ。私は健が蛮野にとどめを刺した瞬間までは覚えている。しかし、その後のことだ。周囲に電磁パルスが起きたのだ。私はその影響でショートしてしまったんだ。その後に衝撃波が産まれたことは私も復活してから始めて知った。』
チェイスの問に答えたクリムは健の方を見る。
『健も私のように既に復活していてもおかしくない。』
「クリムさん!師匠が言うには健さんの体には大きな影響は出ていないみたいなんです。」
『あぁそれは永琳殿から聞いたよ。』
「じゃあなんで健さんは…」
『分からない。電磁パルスの影響なのかどうなのかも…』
「ですが、電磁パルスは人体への影響はないと言われています。原因はやはりチェイスの言ったドライブの新の力が原因ではないんですか?クリム。その力とは?」
今度はブレンの問にクリムは答える
『私もよくは分からない。デッドヒートとマックスフレア。2つのシフトカーが1つとなり、変身したドライブ、タイプ【デッドフレア】。デッドヒートとフレアは相性としては素晴らしい。一度進ノ介もこの組合せを使ったことがある。覚えているだろうメディック。』
「えぇ。あのとき泊 進ノ介の気迫は今でも覚えています。」
『健が手にした時にはおいおいわかっていた。このシフトカーは一歩間違えれば常人は死んでしまうほどの負荷がかかると……』
「だが、目の前の蛮野を倒すことが可能なのはそれしかないとも感じていたのだろう。クリム。」
『あぁ。そのとおりだハート。あのときは蛮野に今の我々の全てをぶつけた。しかし、奴は倒すどころか止めることもできなかった。正直私は絶望しかけていたよ。健から引き離され目の前で健が殺されかけたときは自分の無力さを呪った。無事でいて健の元に戻ったときデッドヒートとフレアが1つとなったときは私はこれに頼るしかないと……もうこれしかない。そして、変身し蛮野を圧倒する力とこれの能力が分かったときに………』
クリムはハート達に蛮野との一戦の時の話を始めた。
「それは、ドライブのタイプ トライドロンを越える力なのではないんですか!」
おおよその話をクリムがした瞬間、ブレンがそのような言葉を出した。
『そのとおりだブレン。この力は恐らくタイプ トライドロンを越えるほどの力がある。だが、デメリットが大きすぎる。』
「それは調整は行えないのですか?」
「ブレン。それは無理だろう。話にあった合体したシフトカーは今では元に戻っている。」
「じゃあどうするんですか?まだ蛮野は生きているのかも知れないんですよ!」
『なんだって!』
「……嘘…。」
ブレンの発した言葉にクリム、妖夢、鈴仙は驚愕した。
『それはどうゆうことなんだ!』
「それはですねぇ。」
「ブレン。俺が話す。クリム。俺が魂魄 妖夢と共にお前達の倒れていた場所にいたときに蛮野のベルトがなかった。あったのは蛮野によって操られていたロイミュードが砕け散っていただけなんだ。」
「それに004も消えた。この2つのことから蛮野はまだ生きてる。もしくは今はどうかは分からないが004が復活させることも考えられる。」
『まさか……これでは今また蛮野が襲ってきたら……』
「それは考えられませんね。」
『どうゆうことだね。ブレン。』
「予想の範囲ですが蛮野は今肉体を持っていないんです。彼のゴルドドライブは究極進化態に近いロイミュードの体を乗っ取って変身していた姿です。今チェイスが言ったようにクリム達の倒れていた近くにロイミュードの残骸があったことから例え生きていようと復活しようとボディを手に入れない限りプライドが無駄に高い彼ならまだ襲ってくることはあり得ないと私は考えます。」
『たしかに考えられる。』
「それならクリム。今からでもは次にいつ奴が攻めてくるかもわからない。俺達としてはあいつの手玉になるなんてごめんだ。」
すると、ハートはクリムに向けて手を出した。
「俺達もお前達に協力する。」
ハートの言葉にブレン、メディック、チェイスは首肯く。
クリムはその手を見て
『私も君達に協力を得ようと考えていた。』
「なら、交渉成立だ。本当に橋野 健が目覚めていれば良かったんだがな。」
『あぁ健もきっと喜ぶだろう。』
「クリム。俺とチェイスは主にはお前達と共に戦うつもりだ。ブレンはドライブの強化に回ってくれる。メディックは回復に専念してくれる。」
『了解した。』
ここでハート達とクリムによる連合が誕生する。いずれにせよハート達ロイミュード側は健の友となったロイミュードの6人を合わせた10人。それでもクリムは心強い仲間が出来たと思っている。
だが、
『たっ大変だぁ!』
この和やかな空間には合わない言葉が聞こえた。
この声を聞いた全員はその声のする健の部屋の窓の方に振り向いた。そこには下級ロイミュードの一体がいた。
『君はあの6体の……一体どうしたんだ?』
そのロイミュードは健と友になった音楽を愛するロイミュードの1体がいた。
『さっきいきなり俺らを襲ってきた奴がいて、他の皆も奴にっ!…………』
ふと、ロイミュードの言葉が止まった。
『どっどうしたんだ?』
『ぐっぐはっぁ!』
すると、ロイミュードの胸のNo.プレートからコードのようなものが出てきた。そして、その先にはこのロイミュードのコアとなるNo.があった。
『しまっ…た…』
そして、そのコードはNo.コアをまたロイミュードのプレートまで素早い速さで戻った。しかしロイミュードはそのまま倒れた。
『フッフッフッこれは好都合ねまさかあなた達に会えるなんてね。』
「お前は……エンジェル!」
それにしても平成ジェネレーションは豪華すぎて感動でした。福士さんの玄太郎を久しぶりに見れてもう大満足。来年のムービー大戦が楽しみでしかたありません。