気がついたらONEPIECE世界で霊体になっていたんですがこれは(仮)   作:無闇

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#####は場面転換です。


Chapter.1 幼少期
1.霊体少女


 

 

 

 

 

 

 

どうなってんですかぁああああああっ!!!!!

と叫ばずにはいられないぐらいにどうなってんだよ!

なんだよ!遅刻しそうになってたから急いだら、時○かけ○少女よろしく自転車で線路に突っ込んでたまたま来てた電車に衝突寸前で、あ、これ死んだと自覚すればこの状況だよ!

何で霊体になってますかね!?

 

「あ、あんた…誰だ…?」

 

そう声が聞こえてそちらを振り向くと、ビクビクと怯えた白い肌をした子供がこちらをみていた。

……どこかで見たような?

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

いきなり現れた霊体にビクビクしながら、何者かと問うたこの少年はトラファルガー・ローと言う。

藍色の髪に白と黒のまだら模様の帽子。白のカッターシャツに短パンと何ともショタコンを虜にするような格好だが、まぁこの子自体まだ十にも満たないので仕方が無い。

しかし、目の前に現れた霊体もまたこの少年と同じような格好をして、同じ顔をしていた。

唯一違うのは、霊体の方が睫毛が長く髪も長いことだろう。所謂ボブショートと言われる髪型をしたそれは、手で頭を抱えて何やら悩んでいる。

 

 

 

 

どうしてこうなったのかと、ローは今までのことを思い出す。

ただ、昼食の時間まで暇だからラミに遊ぼうと言われ、かくれんぼをしていたはずだ。当然、鬼役はローだったが。

目を隠し100を数えてから、もういいかと聞くと元気良く、もういいよ!と聞こえたので愛する妹を探し始めたのがきっかけだとは分かる。

ラミを探している最中に、あまり街の中で来たことのない場所に来てしまった。迷子。

その中で見つけた一際大きな木。色彩を失った白い街で青々と葉を揺らすその木はローの心を引き寄せた。

近づいて木に手を触れる。植物は心臓なんて臓器は持たない。なのにドクンっと脈打つそれは、どう表したらいいのだろうか。

日の光を浴びたその木はローが来たことに嬉しそうに一層葉を揺らした。少し驚いたが、元々他の子供より精神が成熟しているローはすぐに冷静さを取り戻し、また木を見上げる。

 

「?」

 

見上げた瞬間にキラリと何かが光った気がした。

カサカサという音を立て、葉の間を光が通り抜けこちらに向かって来た。無意識にローは手を差し出し、それを受け止める。

それはペンダントだった。ハートのような形をした中央に宝石をあしらえたそれはとても綺麗に見えた。日の光も反射して一層。

ハートの形をしていることから女性ものだと思われるがローはそんな事を考えず、ただその宝石に見入っていた。

 

「綺麗…」

 

呟いたその言葉をきっかけに風が強くなり、葉達がザワザワと騒ぎ出す。

強い風を受けたことにより反射的にローは目を瞑り、風が収まるのを待った。

その時だ、叫び声が聞こえて来たのは。

 

『どうなってんですかぁああああああっ!!!!!』

 

その声に驚き目を開けると、なんと自分とよく似た人物が浮かんでいるではないか。心なしか透けている気もするが。

このことにローが驚き、ビビりながらも勇気を振り絞って“誰だ?”と聞いたところで、冒頭に戻る。

 

『誰だって言われても……ん?ん??…名前思い出せないや』

 

おい。と心の中で思わず突っ込んでしまったのはローは悪くないと思う。

ふよふよと浮かぶそれはしばらくうーんと考えた後、ポンと自身の手のひらに握った手を乗せた。

 

『君が名前つけてよ!』

 

パァアという効果音が正しいかのように、満面の笑みを浮かべた。

その笑顔にたじろぎながらも、一応考えてあげるのだからローは優しい。

うーんと唸りながらも、そろりと自分とよく似たそれを見る。自分より長い藍色の髪…黒い睫毛の隙間から輝く金色の瞳。

 

「(おれと同じ…)」

 

だけど、自分より綺麗。それはとても見入ってしまうもので…何だか夜に見る星に似ていた。

 

「ステラ…」

 

ポツリと呟かれたそれにローはハッとする。考えていたわけでもない、無意識に口から出たその言葉にローは驚きを隠せず、思わず顔を上げて名前を求めていたそれを見やる。

 

『ステラ…ステラかぁ!うん!いいね!気に入った!』

 

それはうんうんと頷いて笑っていた。どうやらお気に召したようで、ローは一息ついた。

今し方、名無しから名有りになったステラは喜びを表すかのようにローに抱きついてきたステラを見ながら考える。

霊体のはずなのに触れれるということにもローは首を傾げるも、まぁいいかと思考を放棄して自身も抱きしめ返す。

最初にステラを見た時のような怯えはローにはなかった。

 

『そう言えば君の名前は?』

 

聞いてなかったなーと無邪気に首を傾げながら尋ねるステラにクスリと笑ながら、ローは自身の名前を告げる。

 

「ロー。トラファルガー・ローって言うんだ。よろしくステラ」

『うん、よろしく!って……ロー?』

 

元々白い肌をサァーと青白くしながら、ステラはローの名前を疑問符付きで返事を返した。

そのことにムッとしながら、ローはコクリと頷く。その動作に少し大きな帽子がずれ落ちそうになったが、何とか両手で抑えて元の位置に戻した。

 

『え?えっ、じゃ?ここONE PIECEの世界?うぇ!?そんなぁああああああっ!!!』

 

ワンピースは伝説の秘宝の事か?とローは頭の中で疑問に思いながら、耳に人差し指を突っ込む。

 

とりあえず、うるさい。

 

 

 

 

 




星をイタリア語でステッラ。それでステラと名付けました。
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