ロキ・ファミリアに出会いを求めるのは間違っているだろうか ~リメイク版~ 作:リィンP
『彼』は生まれたときからずっと孤独だった。
『彼』は仲間を求めて、暗闇をずっと彷徨っていた。
『彼』は自分と同じ姿をしている存在を見つけた。
しかし、自分と同じ種族であるはずの『彼ら』は『彼』を仲間だとは認めなかった。
そして集団で『彼』のことを襲い掛かったのであった。
『彼』は必死に抵抗したが、数の暴力には敵わず、半死半生に追い込まれてしまう。
―――オレノイノチハ、ココマデナノカ…?
『彼』が自分の命を諦めかけたそのとき、『彼』の身体に変化が起きた。
―――キズガ、フサガッテイク…?
全身にできた無数の傷が治癒していき、受けたダメージが回復していったのだ。
―――ソウカ…ドウヤラオレハマダ、イキタイラシイ。
そんな『彼』の異変に気付き、『彼ら』は思わず攻撃を加えるのを止めた。
『彼』はその隙を見逃さず、一体の首に喰らい付き、そのまま絶命させた。
―――チカラガ、ホシイ…ッ!!
命を失った敵は魔石だけを残し、灰へと還る。
そして『彼』は本能に従うまま、その魔石を喰らうのであった。
―――チカラガ、アフレテクル…。
そこから『彼』の逆転劇…いや、虐殺劇が始まった。
次々と殺されていく仲間を見て恐怖を抱いたのか、『彼ら』は降伏した。
しかし『彼』は、殺戮を止めなかった。
―――オマエラハ、ドウホウデハナイ。タダノ、テキダ。
その後『彼ら』の魔石を全て喰らい、急成長を遂げた『彼』は頭上を見上げるのであった。
―――マズハ、ウエヲメザストシヨウ。
―――ドンナテキガイルノカ、タノシミダ。
―――ネガワクバ、ドウホウ二アイタイモノダナ…。
こうして『彼』は上の階層を目指し歩き出すのであった。
その後、幾度も敵を打ち倒しながら『彼』は同胞を求めてダンジョンを彷徨った。 『彼』は長い時間ダンジョンを彷徨った果てに、一匹の兎に出会う。
そして――――――。
*****
―――同時刻、ダンジョン六階層。
「やっと六階層に着いたよ~。これで地上に戻るまで後ちょっとだね、アイズ」
「…そうだね、ティオナ」
五十階層の激闘の後、【ロキ・ファミリア】は『遠征』を切り上げて、今は地上へと帰還する途中であった。
「ホームに帰ったら早くお風呂に入りたいわ。モンスターの返り血が鬱陶しくして仕方ないし」
「ティオネさんは本当に大活躍でしたしね」
「あら、褒めても何も出ないわよ、レフィーヤ」
「ねぇねぇ、私はどうだった~?」
「ティオナさんも凄かったです!硬い装甲を持つモンスターを簡単に真っ二つにした瞬間は、思わず声に出して驚いちゃいました」
「あはは、ありがと!でも予備の大剣だったからか、斬れ味はイマイチだったんだよね~。いつもならこう、スパッと斬れるんだけどな~」
「けっ、俺らが雑魚相手に無双してもカッコ悪いだけだろうが」
「むぅ、何でベートはイジワルなことしか言えないの!?」
「俺は当たり前のことを言っただけだ。大抵のモンスターは
「ふんっ…そんなんだからベートはアイズに嫌われるんだよっ!」
「あんだと貧乳アマゾネスッ!?」
「うるさいボッチ狼ッ!!」
「止めんか二人とも、いくら『上層』でもまだダンジョンの中なんだぞ。喧嘩するのは地上に帰還してからにしろ」
「リヴェリアがそう言うなら…」
「けっ…」
リヴェリアに注意され、不承不承であるがティオナとベートは口論を止める。
ティオナとベートの喧嘩…恒例であるそのやり取りを見てレフィーヤ達は苦笑するのであった。
「まったく…二人とも、少しは団長を見習って大人になることね」
「ンー、でもティオナとベートの二人はいつか、良きパートナー同士になると思うよ」
「え~、そんなの絶対ありえないよっ!」
「フンッ、それはこっちの台詞だ!」
「まったく、お前達は…」
「あ、あはは…」
「………!」
「ん?どうしたの、アイズ?」
「…向こうから誰か来る」
アイズの発言を聞いて、他のメンバー達も注意を前方に向ける。
アイズ達の前方に見えるT字路、その右手の方角から激しい足音が聞こえるのであった。
「この足音の数…六人かな」
「かなりの速度で走っているようだけど、モンスターにでも襲われているのかしら?」
「―――いや、それにしてはモンスターの気配が感じられない」
やがてアイズ達の視界の先に六人組のパーティが現れる。
ただしリヴェリアの言葉通り、モンスターの姿は見えなかった。
「何かやけに慌てているね~。どうしたんだろう?」
「モンスターから逃げているわけでもなさそうなのに、凄く必死な顔をして走っているわね」
「う~ん、声でも掛けてみる?」
「もう忘れたの、ティオナ。ダンジョン内では他の冒険者とは基本不干渉なのよ」
「あ、そうだったねっ!」
「本当に大丈夫なのかしら、この子は…」
妹のあまりの馬鹿さ加減に、がっくりするティオネ。
一方、前方から走って来る冒険者達は、通路の先にいるフィン達のことに気付いたようであった。
「先頭を歩くのは、金髪碧瞳の
「【
「何たる幸運、まさかこんな上層で【ロキ・ファミリア】に会えるなんてっ!」
「…なぁ、何か俺らのこと見て喜んでないか?」
「確かにそのようだね。…全員、ここで止まれ。」
フィンの指示によりアイズ達はその場に立ち止まり、自分達に駆け寄って来るパーティを待ち構える。
それから少しして、東方風の戦闘衣に身を包んだ六人の冒険者達がフィンのもとへ駆け寄り、そして全員が膝を地面に付いて頭を垂れた。
「ダンジョンで他のパーティに干渉するのは本来なら誉められたことではありません!ましてや助けを求めるのは非常識だと承知しております!ですが、どうしても【ロキ・ファミリア】の皆様のお力を借りたいんです!」
「お願いします、あの少年を助けてくださいっ!!」
「んん、どういうこと?一体何があったの?」
「ミノタウロスですっ!ミノタウロスが三階層にいたんですっ!!」
「ミノタウロスが三階層にだとッ!?」
「何かの見間違いじゃないのかしら?」
「そ、そんなことは絶対にありません!あれは絶対にミノタウロスでしたッ!!」
「落ち着いて話してくれ。本当に三階層にミノタウロスがいたんだな?」
「は、はい!私達が四階層から三階層に昇ると目の前に、あの怪物がいたんです!」
「…申し訳ないが、貴方達が見たものを詳しく聞かせてもらえないだろうか?」
「は、はい!」
フィンに話の続きを促された少女は、所々早口になりながらも語っていく。
いつも通りダンジョン探索を終え、地上に帰還中であった彼女達。
階段を昇り三階層に着いた彼女達であったが、視界に映ったのは黒紫のミノタウロスと、それと対峙していた一人の冒険者の姿―――。
突然のことで思わず固まってしまった彼女達は、ミノタウロスの
迫り来るミノタウロスを見て死を覚悟した彼女であったが、金色の光が見えた瞬間、ミノタウロスは途中で動きを止めたのだ。
どうやら先程までミノタウロスと対峙していた少年が後ろから魔法を放ち、ミノタウロスの注意を自分に引き付けたようであった。
そしてその少年は自分達に対してこう叫んだのだ。
―――お前の相手は僕だ、ミノタウロスッ!
―――コイツは僕が抑えます!だから早く逃げてくださいッ!!
「―――あの冒険者は、自分に注意を引き付けることでミノタウロスから私達を逃がそうとしてくれました!あのとき私達を見捨てていれば、彼だけはミノタウロスから逃げ出させたはずなんです!ですが彼は自分を囮にして、私達を助けてくれました!」
「自分達が無茶なお願いをしているのは判っています!ですが、どうかあの冒険者を助けてくださいッ!!」
「どうするんだ、フィン?」
「…冒険者は自己責任の職業だ。自分自身はともかく、仲間達の身を危険にさらしてまで他人を助けるは団長として失格だ」
「そ、そんな…」
冷たいことを言っているようだが、それは冒険者として当たり前の考えである。
ダンジョンで考えるのは自分とパーティメンバーの安全のみ。
【ロキ・ファミリア】団長であるフィンが、情で目を曇らせてはならないのだ。
なぜなら、自分の誤った判断のせいで仲間が死ぬのかもしれないからである。
「君も、自分の仲間の方が大切だったから彼を見捨てたのだろう?」
フィンは跪く六人の中で、一番大柄の男に向けて言葉を告げる。
フィンは持ち前の洞察力で、彼がこのパーティのリーダーだと見抜いていた。
「…あぁ、そうだ。俺はソイツと仲間の存在を秤にかけて、仲間の方を優先にした。そして、そのこと自体に後悔はない」
「お、桜花!?」
【タケミカヅチ・ファミリア】の団長である桜花も、フィンと同じ考えであった。
決して情に流されない桜花が上にいるからこそ、今現在【タケミカヅチ・ファミリア】は誰一人欠けずに済んでいるかもしれない。
ただし彼は、ただ冷たいだけの人間ではなかった。
「…だがそれは、あの冒険者をこのまま見捨ていい理由にはならないはずだ」
「ほう、つまり君は何が言いたいんだい?」
「あの化け物を目にした瞬間、俺達の力ではあのミノタウロスには絶対に勝てないと悟った!だから俺は、自分達を助けてくれたあの冒険者を囮にして、必死に逃げた最低な男だ!だけどフィン・ディムナッ、お前らならあの化け物を倒せるのだろうッ!?頼む、あの勇敢な戦士を助けてやってくれ!!」
「お、桜花…ッ!!」
そのまま桜花は、頭を地面に着けるほど深く頭を下げる。
「私からもよろしくお願いしますっ!」
「お願いします、フィン・ディムナ様!!」
桜花に習い、六人全員が同じように深々と頭を下げる。
しかし彼らを見つめる【ロキ・ファミリア】団員達の表情は、とても複雑そうであった。
それも仕方がないことだろう。
彼らは自分達が見捨てた相手を助けたい、でも自分達では力が足りないから力のある【ロキ・ファミリア】が助けに行ってくれと、あまりに厚顔無恥なことを言っているのだから―――。
確かに【ロキ・ファミリア】の実力ならある程度の事態でも解決できるだろう。
それでも五十階層での異常事態を思い返せば、絶対に安全だと言えないのだ。
そういう背景もあり辺りの空気が重くなる中、フィンは一つの決断をする。
「まずは頭をあげてくれ」
「し、しかし…っ!!」
「君達は勘違いをしている。僕はその冒険者を助けないとは一言もいっていないよ」
「えっ…?」
「仲間達の身を危険にさらしてまで他人を助けるのは冒険者として…何より団長として失格だ」
「……」
「しかし、ミノタウロスを三階層で野放しにするのは不味い。このままでは多くの冒険者がミノタウロスの犠牲になりかねない」
「そ、それじゃあ…!!」
「これ以上被害が拡大する前に、僕達の手でミノタウロスを討つ。異論はあるかい、リヴェリア?」
「勿論ない。それにミノタウロス相手に遅れをとる団員はここにはいないはずだ」
現在この場にいるのは【ロキ・ファミリア】の中でも選りすぐりの先鋭達である。
『遠征』に挑むメンバーは全員が実力者であり、戦闘に参加しないサポーターでさえLv.2以上の冒険者なのだ。
Lv.2にカテゴライズされるミノタウロスがどんなに強くても、このメンバーには敵わないだろう。
「ッ!それじゃあ助けてくれるんですかっ!?」
「あぁ、もちろんだよ」
「よかったっ!これであの白髪の少年も助かるっ!」
「「「!!」」」
少女の発言に、アイズを含む数名が反応を示す。
(…白髪の少年?まさかっ!!)
「その冒険者の特徴は?」
「えっ、特徴ですか…?す、すみませんが白髪で中性的な顔をした少年だったことしか覚えてません…」
「少年の瞳の色は……」
「えっ?」
「その少年の瞳は、何色でしたか…?」
―――お願いだから、私の杞憂であってほしい…っ!!
―――どうか、
そんなアイズの切実な願いは―――、
「確か兎の瞳のように
―――無残にも叶わなかった。
「うそ、その冒険者ってまさか…!?」
「…ッ!!」
その冒険者の特徴を聞いたレフィーヤは、顔を真っ青にして最悪の可能性に思い至る。
そしてアイズは、少女の言葉を聞き終わった瞬間にはもう駆け出していた。
「待ってください、アイズさんっ!!」
「アイズ、レフィーヤっ!?」
「ちッ、あの馬鹿ッ!!」
「済まないフィン、私も先に行かせてもらうッ!」
全力で疾走して行ったアイズの後に続き、レフィーヤ、ベート、リヴェリアが走り去って行く。
「ベートやリヴェリアまで凄い勢いで行っちゃったけど、一体どういうことなの、フィン!?」
未だに状況を理解できていないティオナにとって、どうしてあれほどアイズ達が焦っていたのかわからないのであった。
そして【タケミカヅチ・ファミリア】の面々も、この事態を把握できずにいた。
「あ、あの私、変なことを言ったのでしょうか…?」
「…君が挙げた冒険者の特徴は、【ロキ・ファミリア】に所属する団員と一致しているんだ」
「ッ!?そ、そんな…」
「まさかミノタウロスに襲われている冒険者ってベルのことなの!?」
「ああ、間違いないだろう。これはもう、他人事ではなくなったようだ」
フィンの脳裏に浮かぶのは、遠征前日にしたベルとの会話。
―――ベルが善意で助けに入っても、相手が感謝するとは限らない。これ幸いと思いベルにモンスターを押し付け、自分だけ逃げるかもしれない。
フィンの言葉を聞いたベルは物凄く悩んでいるようであったが、最後には真っ直ぐな瞳をしてこう告げた。
―――すみません、フィンさん。それでも僕は、助けを求める人を見捨てることはできません。
(まったく…君は本当にお人よしだ、ベル。これは後で話し合う必要があるようだね―――だから、絶対に生きていてくれよ)
「隊はこのまま前進!当初の予定通り、地上へと帰還しろ!ラウル、指揮は君がとれ!」
「は、はいっす!」
「ティオネ、ティオナ!僕等も三階層に急ぐぞッ!」
「「はいっ!」」
ラウル達や【タケミカヅチ・ファミリア】の面々を残し、フィンはティオネとティオナを連れて三階層へと向かうのであった。
*****
遭遇するモンスターを歯牙にもかけず、アイズはひたすら走り続ける。
瞬く間に四階層まで踏破したアイズの耳に、その咆哮は聞こえた。
『―――ォォ――ォォッ!』
遥か前方からモンスターの…ミノタウロスの砲声が響き渡り、アイズの焦りは加速する。
(お願いベル、どうか無事でいてっ!!)
少年の無事を一心に祈りながら疾走するアイズは、ようやく三階層へと繋がる階段へと辿り着く。
そのまま階段を駆け上り、アイズは三階層へと飛び込んだ。
(――ッ!?ベルっ!!)
心の中で少年の名を叫ぶアイズ。
そんな彼女の視界映ったのは、三階層の終点に位置する広大な『ルーム』―――その中央で繰り広げられる少年と怪物の死闘であった。
(うそ…)
眼前で展開されている戦闘は、
(相手はミノタウロスなのに、どうして君は…)
全身凶器のミノタウロスの攻撃を紙一重で避け続けながら、相手の隙を突いて反撃するベル。
相手の腕や足を剣で斬りつけるベルの横顔は、アイズとの訓練でも見せたことがない表情をしていた。
(―――どうしてベルは、一歩も引かずに戦い続けていられるの…?)
ミノタウロスはLv.1の冒険者では絶対に勝てない怪物。
ましてやベルは、最近冒険者になったばかりの駆け出しだ。
そんな彼がミノタウロスに戦いを挑んでも、敗北の未来しか訪れない。
そしてダンジョンでの敗北は、『死』を意味する。
「おいアイズッ!なにこんな所で固まってやがる!?」
「一体状況はどうなっている!?」
「アイズさんっ!ベルはっ、ベルは無事ですかッ!?」
少年と怪物の真剣勝負に目を離せずにいるアイズの後方から、ベート達の焦った声が聞こえた。
アイズに遅れてベート、リヴェリア、レフィーヤも三階層に辿り着き、そして目の前の光景に絶句するのであった。
「おい、これは何の冗談だ…!?」
「ミノタウロスと互角に渡り合っている、だと…」
「こ、こんなことって…!」
三人とも冒険者に成り立てのベルがミノタウロス相手に奮闘していることが信じられず、思わずその場に立ち尽くす。
眼前で繰り広げられるベルとミノタウロスの戦闘…その衝撃からようやく立ち直ったレフィーヤは、急いで助けに入ろうと動き出す。
「いけないっ!すぐに助けないと―――」
「待て、レフィーヤ」
「リ、リヴェリア様!?どうして止めるのですかっ!?」
「これは命を懸けた両者の真剣勝負だ。部外者である我々が、この勝負に介入するわけにはいかない」
「で、ですが…!」
「ごちゃごちゃうるせえ、大人しくそこで見ていろッ!」
「は、はいっ!?」
「…これはアイツの『冒険』なんだ。誰だろうとこの死闘に手を出す資格はねぇ」
「ベ、ベートさん…」
「そういうことだ、レフィーヤ。我々はここで戦いの行方を見守るしかない」
「…はい、わかりました」
ベートとリヴェリアに説得されたレフィーヤは、内心では不承不承ながらもその言葉に従う。
レフィーヤ達がそんなやり取りをしている一方、アイズはこれ以上ない真剣な眼差しで目の前の戦闘を見続けていた。
(―――君はこんなにも、成長していたんだ)
自分が教えた技術を全て発揮し、少年はミノタウロスに挑んでいる。
ベルは今、全身全霊を賭して怪物を倒そうとしているのだ。
(―――だけど戦況は、ベルの方が圧倒的に不利)
どんなにベルがミノタウロスの攻撃を避け続けても、致命傷を与えなければ勝つことはできない。
ベルは何度もミノタウロスの身体に片手剣で斬りつけているが、致命傷には程遠い。
ミノタウロスはベルに一撃でも攻撃が当たれば、それで勝負はつく。
致命的なダメージを大幅に軽減してくれる≪
上手くダメージを減らして戦闘不能に陥ることを防いでも、受けたダメージにより身体機能は低下するだろう。
その怪我により
(―――他人の『冒険』に手を出していけないのは理解している。それでもベルが命の危機に瀕したとき、私は…)
アイズ達が見守る中、ベルとミノタウロスの戦闘はさらに加速していく。