前作とは全く関係ないですが、こんな感じの短い話を暇なときにポツポツと書いていくスタンスでこれからいこうかなーと思います。
シュテルのキャラがこの前あげた奴と全然違うのは、これの本編の動画で2シーズンくらい話が進んでるからだったりします。
「アリサ、少し時間をもらってもいいですか? 相談があるのですが」
「別にいいけど。珍しいわねアンタが私に相談事なんて」
本当に珍しいことがあったものだと、いつの間にか現れたティーセットと共にシュテルが引いてくれた椅子に腰かける。忘れそうになるが、この子はすずかの家のメイドという役職でもあったのだ。もうほとんどアルバイトだけど。
「でも、私なんかに相談しなくてもなのはとかディアーチェとかいろいろ頼れそうな人はいるじゃない」
まぁ、おそらく魔法関連ではないのだろう。その程度の人を見る目は当然持ち合わせているはずである。
こうやって飲み物を出しながら相談を持ち掛けられるというときは、決まって何か重大な話をされることが多い。パパの横で商談を聞いていた時もだいたいがそうだった。
「いえ、あなたが適任なのです……実は」
こうもしどろもどろになりながら話すシュテルが珍しく。思わず私は紅茶で喉を湿らせた。
「最近、私のキャラ薄くなってません?」
「ぶっふぉおおおおお!?!?」
タイミングを狙い澄ませたかのように、とんでもない一言がシュテルの口から飛び出してきた。
「げほ、げほ……ぁあ!? なんだって!?」
「きったないですねぇ。一応お嬢様でしょうあなた」
というか、本格的にシュテルが言っていることが理解できない。私の中ではシュテルほど濃いキャラはそーそーいないのに。
「というか、なんでそんな話が出てきたのよ!?」
「いえ、別にアリサをからかってただけです」
「ふざけんなバカ!!!」
と、私がブン投げたティーカップを軽々とキャッチしながらクスクスとシュテルは笑っていた。
なんつー人騒がせな奴だ。しかし、なぜか憎めないのはなのはとおんなじ顔をしているからだけではあるまい。
「でもあれですよねぇ。もう一声なにか属性が欲しいですよねえ」
「というか、私の中ではシュテルはもはやシュテルという属性なんだけど……」
レヴィのアホの子とか、王様のおかん属性とは何か違う。もうシュテルはシュテルなのだ、他の何物でもなくシュテルという存在なのである。
そんな、言葉で表せられないようなものがきっとこの子の魅力で。なのはとは違った人を引き付ける才能なのだと思う。
「というわけで、今日一日毒舌キャラになってみようかと思います」
「いや、あのさ。なってみようと思います、でキャラ変更できるもんなの?」
「大丈夫です。演技ですから。アリサにしかやりませんし、泣いたらやめますから」
「なにそのいじめ!?」
とりあえず今日分かったことを先に言っておくと、頭のいい人を暇にさせてはいけないということだったのだ。
「ぜぇ……ぜぇ……」
「あれ~アリサちゃん。何全速力で走ってるの? カードの特売?」
「いや、なのは……アリサなら別に特売に向けて走らなくてもいいんじゃないかな?」
「ダメだよフェイトママ。特売と聞いたら日本人は走り出さないといられないんだって桃子さんが言ってた」
なんだかこの子を誘拐するのは簡単そうだと不安になりながらも、ヴィヴィオと散歩しているからかなのはが持っていたお茶を受け取って一気に飲み干した。
――サンキューペットボトル。これがなのはの飲みかけだったらこう簡単に入手できなかったんだろうけど。
「ぷはっ、いや。降りかかる脅威を未然に防ぐためにただいま逃走中なのよ」
ほへぇと驚きながらも、なのはがにゃははと笑いながらレイジングハートに何かささやきかける。
「シュテルとなにかゲームしてるんでしょ? 聞いたよ。ビットを貸してくれって言われたから、ヴィヴィオの護衛にステルスモードにしてる一機を除いて四機貸してあるんだ~」
「……は?」
ステルスモードということは、見えないけどいるのだろうか。というかいくら娘がかわいいからって護衛にビット(空中移動砲台)つけるってどうなのよ!?
「ちなみに、ビットの視界はつながっててね、いまだとアリサがビットを通じてシュテルに見えてるんじゃないかなぁ?」
(あぁ……居るよなあ。暇つぶしに全力注ぎ込むタイプの人)
「どーしたのアリサちゃん?」
「いやあ、全力全開手加減なしであの子が遊びたがってるんだなあって理解しただけ」
「あーそういえばシュテル、最近ずっと忙しそうだったもんねぇ。明日はアリサを一日いじり倒してストレス発散するって……ん?」
おいおいフェイトさん。そんなことを聞いてたなら教えろよHAHAHA(やけくそ)と思いつつも、私たち全員(ヴィヴィオ以外)のケータイがバイブしたのに気が付いて、いったん会話が止まる。
「フェイトちゃん、これ……一斉送信メールだね。私達当ての」
「差出人、えっと――アリサのファーストキスを奪った者??」
「キス~??」
ヴィヴィオが小首をかしげながら私の方を眺めてくるのを、悠長に見守る余裕はなかった。
(だってこれどう考えても私への罠よね!?)
「えっと、写真が二つ添付されてるね……」
「今すぐそのメール削除しなさい。出なければヴィヴィオの安全は保障できないわ」
いまいち状況把握ができていない様子のヴィヴィオを人質に取りながら、私は二人を脅迫していた。光の速さでその添付映像を確認した私は、そこに映っていたものを確認していたからだ。
ん~しょうがないなあと、なのはがメールを削除した画面を見せる一方。フェイトは固まったように動かない。
(――遅かったか!!!)
《ちなみに、一枚目は小鳥のキス。二枚目はベロちゅーです》
メールの文面はそんな感じだったと思う。
「……二人が、そんなに進んだ関係だっただなんて」
「絶賛子育て中のアンタたちに言われたくないいいいいいいい」
「ヴィ? ねーアリサさん。ケータイなってるよ??」
私が頭を掻きむしっていると、抱き寄せていたヴィヴィオがポンポンと私のポケットを叩いていた。
その着信表示は……月村すずか。
すーっと、血の気が引いていくのがわかった。しかし、取らねばなるまい。
「もしも「ねぇ、二度あることは三度あるって、どういうことかな?」」
下の方にスクロールしたらそんな文面が書いてあったのかもしれない。というか怖い、喧嘩した時のなのはよりも怖い。あの、小学三年生にしては声据わりすぎじゃないですかすずかさん……
「ねーなのはママ、ベロちゅーって何?」
「えぇ!?」
ボーっとしていたフェイトのケータイを高町親子がのぞき込んだり、その写真を見てなのはが頭から湯気を出していたりするのすら、もうどうでもよくなっていた。
「エットですね。すずかさん!! 誤解なんです!! 私は被害者なんです!! 嵌められたというかもうどうしようもなかったんでっスよ!!」
「ふぅん。へぇ……ねえアリサちゃん。知ってる?」
あ、ヤバイ。
「火のない所に煙は立たぬ」
ブチッと通話を終了し。私はシュテルと徹底抗戦する覚悟を決めた。このまま外にいたら第二第三の被害が出かねない。
「ヴィヴィオ。フェイトママがお手本見せてくれるっていうから。おねだりでもしときなさい」
「ちょ!? アリサ!?!?」
「チャンスじゃない。なのはテンパってフリーズしてるし。ではさらばっ!!!」
なんだか高町家の平穏を荒らしまくった気がするけど、そんなことに構っていられる余裕は私にはなかった。
「おかえりなさいませお嬢様。よくもまあ30分も町を逃げ回れましたね」
「これだけ主人をコケにできるメイドを私は他には知らない!!!!!」
「コケになんかしていませんよ? ただ遊んでいるだけです」
「タチがなおさら悪いわ!!!」
まぁ実際、こうやって目の前に戻ってきてしまっているのだからそうなんだろうけど。
「まったく、どっからその胆力は出てくるのかしらね……少し分けてほしいくらいだわ」
「まあ自信がありますし、さいたまスーパーアリーナでライブができるぐらいには」
「本当にできそうで困る!!!」
「私の素晴らしい持ち歌を披露してご覧に入れましょう」
「あんた数時間も持ち歌だけで持たせるつもりなの?」
「全部口パクだから問題ありません」
「私たちのゆかりんはそんなことしないっ!!!」
勢いあまって異次元からツッコミを入れていた。
「いいじゃないですか。どこだっておんなじですよ」
「その腐った根性叩き直してやる!!!」
「野蛮ですねぇ。私がクラスメイトなら確実に口もきかないタイプです」
「なんでそんなこといきなり言われなくちゃいけないのよ!! 精神攻撃なんて卑怯よシュテル!!!」
「クラス全員でハブりますから、私は直接手を下しません」
「ひでええええええ!!!!!」
っく……悔しい。なんでこの子にここまで会話の主導権を握られなければいけないのか。なにか、なにかないのか……
「あ、そうだシュテル。何か欲しいものない? 何でも買ってあげる」
「マジですか!?」
――この出費は私にとって自尊心を保つためのものであっていわば募金のようなものだ。悪いことは何もしていないっ!!!
「で、あんた何が欲しいのよ?」
「アリサが欲しいです」
「っちょ!?!?」
今日は絶好なのか爆弾発言しかしないシュテルの口から、爆弾を通り越して核ミサイルが飛び出してきた。
「正確には、アリサ家のお金が欲しいです」
「んなこったろうと思ったよ!!!」
少しドキッとしたのに!!!
「じゃあ、ブラックサンダー?」
「極端ね!? その辺で適当に目に入ったものの名前をあげるんじゃない!!!」
「いえ、アリサの愛情をちゃんと定価でいただこうと……」
「私の愛情は定価32円じゃな~い!!!」
「じゃああなたの愛情を軽油で満タンにしてください」
「今リッターいくらなのよ!?」
しかも軽油である。
「まあ冗談は置いておいて。私は欲しいものはちゃんと手順を踏んで入手するので。そう突発的に言われても……」
「いや、いいじゃない。シュシュとかアクセとかいろいろとさ」
私はなんとなく、火除けの指輪を揺らしながらシュテルに尋ねた。
「そうですねぇ、じゃあ……」
「翠屋のケーキかぁ。確かにおいしいけど。レヴィがたまにお土産にしてるって聞いてるんだけど?」
「――運び屋がレヴィですよ?」
「あ、うん」
それで納得してしまうのはなんだかレヴィに失礼な気もするけど。ああ、本来の形はこうだったのですね。とか感心しながらショーケースを眺めるシュテルの姿は年相応の女の子のものだった。ちなみに5回に4回は到着する前に胃袋に吸収されてしまうらしい。
「で、なんでテイクアウトなの?」
「いや、あそこで食べようと思って」
――彼女が指さしたのは、私の顔面爆破事件があった公園だった。いや、未遂か。
そこに向かって、商店街を歩いていく。
「ブランコとかもあったので、そこでいただくことにしましょう」
「おお、さすが抜かりないわね」
「えぇ、アリサは鉄棒の上で食べてください」
「なんでよ!?」
体操の選手でもご飯は地上で食べるだろう。
「いえ、あの公園鉄棒とブランコ一個だけでしたし」
「なにそのひどい公園!? だったら立って食べるわよ!!!」
後に聞いたのだが、遊具の大半はなのはの魔法初心者時代の練習時に蒸発させてしまったらしい。
「お行儀が悪いですねぇ。お嬢様とは思えません。いっそ死んだ方がいいんじゃないですか? アリサもこの世のために何か貢献したほうがいいんじゃないですか?」
「いきなり毒舌のレベルを上げるんじゃない!!! 心臓に悪いから!!!!」
というか、よくよく考えればシュテルってもとから半分くらい毒舌キャラなんじゃないだろうか。
「で、でも……その理屈だと立ち食いソバとかは……」
「私はそもそも立って何かを食べるという行為自体が行儀が悪いと思いますが」
「う……」
正論オブ正論。言い返せない……
「やはり食事というのは家族みんなで食卓を囲うべきだと思うのです」
「まぁ確かに……」
「そうですよ。みんなで歓談に心躍らせながらご飯を食べた方が楽しいと私は思います」
「うん、そうね……」
「そうでしょう? ですからアリサは鉄棒の上に……」
「なんでそうなるのよ!? 仮にブランコが一個だったとしても、地面に座ればいいじゃない!!!」
「いつからアリサはニートからホームレスになったんですか!?!?」
「小学三年生はもともとみんなニートだあああああああああああああああ!!!!!」
そろそろ人の目が痛くなってきたので普通に公園のそばにあったベンチに腰掛ける。何も言わずにハンカチを敷く彼女は男だったらさぞかしモテたのだろうとなんだか残念な感じだ。
「さすがは桃子氏のケーキですね。ディアーチェのものもおいしいですが、なんというかプロの味。という感じがします」
「そりゃあよかったわね」
「こんなものを毎日食べられるようになるフェイトは幸せ者ですね」
「あんたらのなかではあの二人もうそういう関係で固定されてるのね」
「私があなたにちょっかい思いっきり出せるのは、すずかがいるからですよ。アリサ」
――どういう意味だ。
「私が全力で誘惑してしまったら、誰でもいちころで落とせるからですよ」
「普通なら呆れるところだけど、そこまで行くともはやすがすがしくて感心するわ」
「ま、冗談はさておき。おいしかったですよ。アリサ――ありがとうございます」
そっと、私の髪をなでながら耳元で囁いてきた。レヴィもそうだけど、この二人はスキンシップの取り方がなのはに近いのか、かなり近いのだ。
「な、なによ改まって……」
声が上ずるのを抑えながら、私はシュテルの顔の反対の方を向く。
……なんか恥ずかしかったから。
「なんとなくですよ。ただただ単純に、こうしてアリサと出会えたことがありがたいと思っただけです」
「――そっか」
「なのはが魔法少女になったのも。こうして私が生まれたのも。偶然アリサに出会えたのも。神様がいるのなら感謝したい――生き物でですらない私がこんなことを言うのはおかしいといったら、あなたは怒るのでしょうがね」
「おかしくなんかないわよ。あなたはなのはやフェイト。みんなを助けてくれて。だからこそこの平和がな今があるんだもの」
「アリサ――」
「私、そんなあなたが好きだもの」
「まぁ、私の方はそんなでもないですけどね」
「……………………」
「なんですかその今すっごいい感じで話がまとまりそうだったんだからそのまま空気読んで頷いとけよてきな顔は」
「あなたってとことん正直な奴ね!?」
というかこの流れ何度目だ!?
「いいですか、アリサ」
優しく、子猫をなだめる様にシュテルがささやきかける。
「楽しいと好きというのは、似ているようで全く違う感情なのだと私は思います」
「なぜ今言うのよ!? というか、好きだからこそいじりたくなるとかそういうんじゃないの!?」
「いえ、自分よりも劣等な人間が慌てふためくさまは滑稽で見ていてとても楽しい。と、まあそういうことです」
「どういうことよ!?」
「わかりませんか?」
認めたくないだけよ!!!
閑話休題
「ぶつぶつぶつ……」
「拗ねないでくださいアリサ」
「拗ねてなんかないわよ、この紅葉を眺めていたいだけよ」
「つくならもっと高尚な嘘をついてください。今は春です」
「っぐ、あんたそのうち友達なくすわよ……」
「ひどい嘘をつかないでくださいアリサ」
「嘘じゃないわよ本気で心配してんの!!!」
「だって私には友達いませんもん」
「すんませんっしたああああああああああああ!!!」
なんつーかもう頭を床にこすりつけてしまう勢いだった。実際にやってはないけど。
「あのですねえ、友達なくさないか心配してくれる子は友達じゃないんですかねぇ? 友達なくすっていうのも嘘ですよ」
「わかりずれえよおおおおお!?!?!?」
表情から読み取れないのがただでさえ怖い。
「でもまぁ心配してくれるのはとっても嬉しいですよ」
「今日一日で私はあんたの言葉を一切信用できなくなってるのよ!!! もうそれさえ嘘に聞こえるわよ!!!」
「今の気持ちは本当ですよアリサ」
「――まあそう受け取っとくわよ」
あとで整理してみてわかったことだけど。これって私への一人飴と鞭だった気がしなくはない。
そのあと、突然の雨でずぶ濡れになったとか、私が騙されるたびに顔に墨で×書いてくゲームやって、もう顔拓を取れるんじゃないかってあたりまで来ていたので……
……ちゃぽん。
お風呂に入っていた。
「いやあ、今日は楽しかったです。アリサ」
「すっごい疲れたわ、レヴィの相手するよりも10倍は疲れた」
レヴィの場合は指向性もなくめちゃくちゃボケ倒すだけだから、周りに数人いれば抑え込めるのだが……この子の場合はオリジナル同様収束スキルでも持っているのか。私個人を狙い撃ちしてくるのだ。
「ふむ、そういえば以前。アリサには海鳴温泉に連れて行ってもらう約束をしていましたね」
「あーそういやそうだっけ。どーする? こんどのゴールデンウィークにでも――」
「いえ……そこは私が手配しましょう。当てがあります」
「ふ~ん。どっかの異世界にでも行くの?」
ニヤニヤとほくそ笑むシュテルに、なんだかまた暗躍してそうだなあコイツ、と思いつつ。
(でもまあ、この子達と出会う前よりは絶対今の方が楽しいのも事実なのよねぇ)
もちろん。なのはやすずか達との日々が楽しくなかったといえばそうではない。でも、一年前の私では思いもよらなかった人たちと出会い、こうして同じ風呂に入っている。そんな出会いがあったのだ。楽しくないわけがない。
若干ひねくれた性格とはいえ、悪いやつではないのだし。それにやはり恩人ではあるのだ。今でもなのはやフェイト……そしてはやてのためにいろいろと暗躍しているらしいし。
「なんだっけ……アミュスフィアの大人モードだっけ? うまくいきそうなの??」
「……まぁ、テストモデル程度なら何とか間に合うでしょう。アリサも被ってみます?」
「んにゃ、いいや。私はもうしばらく子どものまんまで」
「おや、意外ですね。あなたなら飛びつくと思ったのですが」
(もう大人っぽい子はいっぱいいるからね。馬鹿やれるうちにやっといた方がいいって、子どもだからこそできることもあるってわかったんだ)
「――そういや、私たちの中では誰が一番巨乳になるのかしらねぇ」
「フェイトは異世界人ですし。なのはとはやては生粋の日本人。そのクローンですからね私たちは……順当に行けばフェイトかレヴィ――」
「犯罪のにおいがするわね……」
「まぁ、あなたもクォーターなんですから……あ」
「大穴ですずかが一番……あ」
「あ~り~さ~ちゃ~ん。もう裸の付き合いなんだね……」
……どうしよう、すっかり忘れていた。
「フフフ負負腐ふ……」
「す、ずずか……落ち着いて、あれはお茶目ないたずらで――」
「シュテルちゃん」
――すずかは、にっこり笑って。
「正☆座」
「いや、ここお風呂……」
「アリサちゃんも」
目に見えない無言の圧力が私たちの頭蓋骨を白濁のお湯の中へと沈めていった……
「「――すいませ(ぶくぶくぶく)」」
なんだかんだで、この集団で一番力を持っているのはすずかなんじゃないかと思う最近なのであった。
特に書きたいこともなく、アリサとシュテルが勝手に紙の上で動き回った変な話でした。こんな感じの思いついたネタをつらつらと書いていく掌編集になると思いますが、気に入った方は時々覗きに来てくれるとうれしいです。完全不定期更新ですが。